2018年10月

2018年10月31日 (水)

Microsoft 365 管理センターにプレビュー機能が登場。設定を切り替えるとモダンなページに。少し見やすくなったかな。

まだ機能的にはさほど変わらず。今後アップデートに期待ですね。

 

[従来] 画面右上に "プレビュー版を試す" が登場!

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[プレビュー版] 

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久々に新刊のお知らせです。日経BP社より下記の書籍が発売されることになりました。

2018年11月15日発売ですが、Microsoft Tech Summit 2018 のイベント会場で先行販売も行われます。

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ひと目でわかるOffice 365導入・運用管理編 

著者:オフィスアイ株式会社 平野愛
判型:B5変型判
ページ数:568
価格:定価3888円(本体3600円+税)
ISBN:978-4-8222-5368-4
発売日:2018年11月15日

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Amazon でも予約受付中です。

ひと目でわかるOffice 365導入・運用管理編 (マイクロソフト関連書)

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概要

Office 365の概要から運用管理までカバーした解説書です。Office 365 全般について、ここまで網羅的に記載している日本語の書籍は今のところないのではないかと自負しています。

本書では、Office 365が提供するサービスや機能、プラン、ライセンスといった概要から、ユーザー/グループの管理、
管理センターやPowerShellを使用した主要なサービスや機能の管理、Officeクライアント、セキュリティの設定やレポートなどの運用管理までわかりやすく解説します。
Office 365はカバー範囲が広く機能が豊富なため1冊ですべてを紹介するのは困難であり、本書ではSharePoint OnlineやExchange Onlineといった個々のサービスの詳細には踏み込まず、Office 365の導入および運用管理のための第一歩として、Office 365全体の概要や設定について説明しています。Office 365の管理者や導入を検討されている方にお勧めの1冊です。

 "Office 365" はカバー範囲が広く、どこまで網羅するか、どの程度の浅さにするかなど悩み抜きました。とにかく「Office 365 導入しているけど全体像がよくわからない」という現場の声が圧倒的に多く、その声にこたえるべく「とにかく1冊を手元に置いておけば、一通りの基本がわかる」ように執筆しました(もちろん、まだ"ああした方がよかったかな"という迷いが完全になくなったわけではないのですが、どこかで区切らないと機能がどんどんUpdateされていくので終わらない)。

まずはこの本で地固めをしていただき、あとは「ひと目でわかる」シリーズにOffice 365 関連書籍が出ているエリアも複数あるため、詳しくはそういった書籍で深堀していただくスタンスで学習していただけるといいなと思います。

ちなみに、本書籍の元となっているのは弊社で実施している下記のオリジナル研修の内容です。研修を受けた方も深堀できるようにしていますので、ぜひお手に取っていただければと思います。

 

「 1日でわかる! Microsoft Teams および Yammer による Office 365 利活用ワークショップ」

目次

 第1章 Office 365を導入・運用するための基礎知識を身に付けよう

  1. Office 365の導入から運用までの流れ
  2. Office 365のインフラストラクチャ
  3. Office 365の購入プラン
  4. Office 365 ProPlus/Office OnlineおよびWebブラウザー環境
  5. Office 365ロードマップ
  6. 標準リリースと対象指定リリース

第2章 Office 365の各アプリやサービスを把握しよう

  1. アプリの起動とアプリ起動ツール
  2. ユーザー個人の情報基盤(Delve/OneDrive for Business)
  3. 電子メールによるコミュニケーション
  4. 予定管理および会議開催
  5. ファイル共有/ビデオ共有(SharePoint/Microsoft Stream)
  6. コラボレーションの中核としてのOffice 365グループ
  7. タスク管理
  8. Skype for Business
  9. コミュニケーションツールの使い分け(Yammer/Microsoft Teams)
  10. PowerAppsとMicrosoft Flow
  11. Microsoft Staffhub
  12. Microsoft Forms
  13. Microsoft Sway
  14. Microsoft Bookings


第3章 Microsoft 365管理センターの使い方を把握しよう

  1. Microsoft 365管理センターにアクセスしよう
  2. 管理者の役割
  3. 組織プロファイル
  4. メッセージセンター
  5. 使用状況レポート(Usage Report)
  6. サービスとアドインの設定
  7. サービスの正常性
  8. サポートへの問い合わせ
  9. モバイルアプリ
  10. Power BIを使った活用状況分析

第4章 Windows PowerShellを使ったOffice 365の管理の基本を学ぼう

  1. Windows PowerShellとOffice 365
  2. Office 365(Azure Active Directory)に接続する
  3. Exchange Onlineに接続する
  4. SharePoint Onlineに接続する
  5. Skype for Businessに接続する
  6. Microsoft Teamsに接続する

第5章 ユーザーアカウントを管理しよう

  1. Azure Active Directory(Azure AD)とOffice 365
  2. ID管理の選択肢
  3. 現在の同期や認証構成の確認
  4. ログイン名に関するポリシー
  5. パスワードポリシー
  6. クラウドIDの管理
  7. 多要素認証 (Multi-Factor Authentication)

第6章 グループアカウントを管理しよう

  1. Office 365で利用できるグループを把握する
  2. セキュリティグループ
  3. メールが有効なセキュリティグループ
  4. Office 365グループ
  5. 配布リスト

第7章 サービスを各“管理センター"で管理しよう

  1. 管理センターとは
  2. Exchange管理センター
  3. OneDrive管理センター
  4. SharePoint管理センター
  5. Microsoft Teams&Skype for Business管理センター
  6. Yammer

第8章 セキュリティ&コンプライアンスセンターを利用しよう

  1. セキュリティ&コンプライアンスセンターの概要
  2. セキュリティ&コンプライアンスセンターに対するアクセス許可
  3. Office 365セキュリティスコア
  4. データ損失防止(DLP)
  5. 保持(Retention)
  6. 脅威からの保護
  7. コンテンツ検索
  8. 監査ログ

第9章 Office 365 ProPlusを管理しよう

  1. Office OnlineとOffice 365 ProPlus
  2. Office 365 ProPlusの概要
  3. Office 365 ProPlusの展開
  4. 更新

 

 

2018年10月11日 (木)

Microsoft Forms に新機能が近く、ロールアウトされます。

Welcome to Forms Ideas - Analyze Your Response Data Smartly in Forms

We're excited to announce our new feature, Forms Ideas! We're rolling out this feature and it will soon be available for all customers! With Forms Ideas, you don't have to be a data expert, but can get the most out of the data you collected.

公開されている情報は英語の情報のみとなっているので、情報をかいつまんでおきましょう。

"Forms Ideas" という機能で、データ分析の専門家でなくてもいろんな切り口で分析ができるというもの。ちなみに、Office の Excel と PowerPoint にも新機能として Ideas が投入されます。PowerPoint の場合は、スライドの内容に適したデザインや画像を探してくれます。Excel だとスプレッドシートのテーブルからグラフの候補を複数提案してくれたりします。こうした機能も裏ではAIが利用されます。

つまり "Ideas" というキーワードには AI が裏で働くということを意識した方がいいようです。

ところで、分析でいうと Insight というキーワードが思い浮かびますが、日本語で言うと洞察ですね。Forms Ideas は様々な切り口の分析をして素早くInsightを得られるように AI がフォローして提案してくれるということのようです。

 次のように[回答]タブの画面からアクセスできるようになるとのこと。

Idea blog_2_entry

たとえば、回答結果を部門ごとに集計したり。

Idea blog_3_Distribution customization insight

各設問間の関連性(規則性)を提示してくれたり。

Idea blog_4_association rule analysis

相関関係および相関係数を割り出してくれたり。

Idea blog_5_Correlation insights_detail chart

感情分析をしてくれたり。

Idea blog_6_Text sentiment insights_positive

なお、こうした分析はさすがに回答数が少ないと表示されません。"Ideas" のリンク自体が表示されない。最低10回答はないとけいないし、有効な結果が得られない場合も表示されないとのことで、このリンクが出てきたら、「おっ、このフォームは分析してくれたようだな」とクリックしてみることになりそうです。

サポートされる言語は Forms がサポートしている言語となっているため、日本語も対応しています。

Microsoft Forms でサポートされる言語

個人利用のパブリック プレビューも提供開始

そうそう、余談を。Microsoft Forms は現在 商用利用ユーザーや教育機関向けの Office 365 プランでのみ利用できますが、新たに一般消費者向けに Public Preview が始まっています。個人的な利用も可能になりますね。

2018年10月 5日 (金)

 2018年10月1日より、500シート未満の新規 Office 365 テナントには Skype for Business Onlineは含まれなくなるそうです。Microsoft Teams が役割を引き継ぎます。

10 月 1 日より Microsoft Teams が Office 365 における会議/電話クライアントとなります【10/1 更新】

2018 年 10 月 1 日より、Skype for Business Online は 500 シート未満の新規 Office 365 顧客のテナントには含まれなくなります。 マイクロソフトでは、昨年 Ignite 2017 で発表した構想である、Skype for Business Online の機能を Microsoft Teams に移行するためのロードマップが完了したことを8 月にアナウンス (英語) いたしました。Teams はメッセージング、会議、電話機能に関する完全な機能を持ちます。 2018 年 10 月 1 日より、Skype for Business Online は 500 シート未満の新規 Office 365 顧客のテナントには含まれなくなります。Skype for Business Online を利用している既存テナントは、新規ユーザーのプロビジョニングを含め、Microsoft Teams に移行される日まで引き続き使うことができます。 

 ちなみに、Microsoft Teams は SharePoint との強力な連携機能を活用することで、より使い勝手よく使いこなせるようになります。Microsoft Teams を利用する方はぜひ SharePoint の最新機能も含めて把握するようにしましょうね。

Microsoft Teams についても新しい情報などが公開されました。

利用実績としては 現在、329,000 の組織が Teams を利用しているそうです。

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Microsoft StaffHub の機能がメンバーの「スケジュール機能(Shift)」として Teams に取り込まれ、単独の StaffHub 自体は機能がなくなります。

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Microsoft 365 管理センターにも次のようなメッセージが届いていました。

Starting in September 2018, we will be rolling out new features in Microsoft Teams designed to simplify schedule management, and deliver the tools and information every worker needs.

Starting on April 1, 2019, Microsoft StaffHub will no longer be available for new tenants and will be removed from the Apple App Store, Google Play Store, and all other points of access. Microsoft StaffHub will then stop functioning for all users on October 1, 2019. Anyone who attempts to open it will be greeted with a message directing them to download Microsoft Teams.

2019年4月以降、Microsoft StaffHub は新しいテナントでは利用できなくなり、各ストアからも削除されるとのこと。2019年10月1日には機能が停止されるので、それまでに Teams へと移行することになりますね。

 現在利用可能になっている新機能と今後登場する機能の一覧も公開されました。

IMG_3311

たとえば、既に利用できる機能としては会議の録画と背景のぼかしが紹介されていました。背景のぼかしは、AIの恩恵です。

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その他、新機能などは次の記事を参照してください。

What's new in Teams - Ignite Edition

At Ignite, we announced a broad set of new capabilities that make Microsoft Teams an even more powerful hub for teamwork. We've got a lot of news to share, so grab your beverage of choice and settle in to learn what's new in Teams across meetings, devices, calling, collaboration and app development....

SharePoint との連携

 また Microsoft Teams は SharePoint との機能連携もより進んでいきます。チャットをメインで使おうと考えいてる方が多いようですが、個人的には逆だと思っていて SharePoint などの様々な情報を チームのチャネルに集約しつつ、様々に集約したコンテンツからいつでも会話を始められるんだ。と考えるのが利活用促進には重要です。

たとえば、SharePoint のリストやライブラリをタブとして追加できますが、列の書式やビューの書式、PowerAppsによるカスタマイズもTeams内で利用できます。うまく活用したいですね。

ビューの書式を設定したリストをタブとして追加する例) 

ドキュメント ライブラリの機能を Teams 内でフルに利用できるようになってきます。メタデータ、列の書式も利用できるほか、たとえば、ファイルを Teams から直接 PC や Macに同期する機能も追加されます。

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また SharePoint Framework を使って開発したWebパーツを Microsoft Teams にタブとして展開できるようになります。詳しくは次の記事を参照してください。また逆にTeamsのアプリを SharePoint サイトにも追加できるようにもなります。 

Do more with new upcoming SharePoint development capabilities announced at Ignite 2018 - Office 365 Developer Blog

SharePoint is great for getting your apps out to teams and departments, and across your organization. As a developer, you can take advantage of many services to complete your app, including document storage, a page model that allows for easy customization, SharePoint lists for basic data, connections to APIs and data from Microsoft Graph, and much more.

 また SharePoint サイトをチームに接続できるようになります。現在、SharePointサイトを Office 365 グループに接続できる機能は提供されています。が、これを一足飛びに Teams に接続できるようになります。つまり Office 365 グループを作成して、かつ Teams に接続してチームとして利用できるようになるということ。次のスクリーンショットのように接続用のメニューが表示されるようです。

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