カテゴリ「Microsoft Copilot」の6件の投稿 Feed

2024年5月 7日 (火)

Excel の Copilot を使うと1回のプロンプトで複数の数式列候補を生成できます。 

たとえば、名前が含まれている列で空白を挟んで姓と名が分かち書きになっているとき、「名前の列を姓と名に分割してください」とプロンプトすると姓と名の二つの列を生成して分割する式を提案してくれます。 20240507_142435

ただし、対象は必ずテーブルになっていなくてはいけません。

また特定のテーブルや列を指定するときにはメンションする必要があるとのことで、この場合は列ですから @列名 を指定しないとうまく回答してくれません。


YouTube: Microsoft Copilot in Excel: 数式列を提案する

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米マイクロソフト社が公開している記事で Copilot の導入に関する興味深い記事が公開されました。

AI Data Drop: The 11 by 11 Tipping Point (microsoft.com)

記事によると、Microsoft が Copilot for Microsoft 365 を利用している 1,300ユーザーへの調査を行った結果、"11" というマジックナンバーが浮かび上がってきたそうです。 

AIにより、1日11分の時間短縮ができることでAIは役に立っていると感じる。また、1日11分の時間短縮を11週間利用し続けることで、生産性、仕事の楽しさ、ワークライフバランス、会議への出席回数を減らすという4つの主要な成果を改善できると答えたそう。 

これが 11×11の転換点であり、スモールステップを継続しつづけることで少しずつ習慣を変えそれが定着していく。 

ユーザーひとり一人に1日11分 Copilot を使って何かしらの業務を短縮できることを考えて貰い、行動してもらう。これを11週間促すことで、四半期足らずで AI の習慣が身につくようになるということです。

2024年5月 2日 (木)

2024年4月に導入された機能で Help me create: 作成をサポートしてください が追加されました。

Latest updates for Microsoft Copilot - Microsoft Support

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やりたいことを具体的に説明したうえで、下書きを生成し、どの Microsoft 365 アプリを使うのがコンテンツに最適なのかを提案してくれます。基本的な使い方はビデオで確認できます。


YouTube: Copilot にやりたいことを伝え下書き作成とともに適した Microsoft 365 アプリを提案してもらおう

※この機能は 2024年5月時点ではエンタープライズ ユーザーのみが利用できます。

この機能はLLM(大規模言語モデル)を使って必要なコンテンツの初期の下書きの作成を支援してくれるだけでなく、コンテンツに適した Microsoft 365 アプリを提案してくれます。

生成されたテキストは選択したアプリ (Word、Excel、PowerPoint) にコピーされます。それ以外の場合は、生成されたテキストを手動でコピーして貼り付ける必要があります (Forms、OneNote、Lists、Sway、Loop、Viva エンゲージ)。 

この機能はテキストベースのLLMに基づいているため、生成物したい対象が文字でなくビデオや画像などの場合は生成できないため、単純にアプリの推奨のみを行います (Clipchamp、Visio、Stream、PowerBI、Whiteboard)。

2024年5月 1日 (水)

Copilot for Microsoft 365 の活用を支援するために “制限された SharePoint 検索” が導入されます。

※ 2024年4月17日現在、この機能はパブリックプレビューとなっています。ロールアウトは2024年4月から開始されています。

Introducing Restricted SharePoint Search to help you get started with Copilot for Microsoft 365 - Microsoft Community Hub

制限された SharePoint 検索とは?

制限された SharePoint 検索は組織全体検索を無効化して、管理者が指定した特定のサイトおよび Microsoft Copilot のみを検索で利用できるようにするための設定です。これによりサイトの権限の見直しと監査を行う猶予を持てます。

Copilot for Microsoft 365 は Microsoft 365 内のコンテンツをもとにユーザーがプロンプトで対話する際に関連するコンテンツを生成したりします。秘密度ラベルを適用するなどの情報漏洩に対する対応が十分でない場合は、Copilot が利用するコンテンツの範囲を制限したいわけです。 Copilot による情報サーチは Microsoft 365 の検索機能を利用するためこれとともに制限するしかない。

この制限された機能を有効にするとCopilot のユーザーだけでなく Copilot を使っていないユーザーにも影響するようになります。

Microsoft 365 ホームページや SharePoint スタートページ、SharePoint ホームサイトから検索すると既定で SharePoint の検索は組織全体検索となりますが、この時の検索範囲が制限されるということです。

この機能は既定ではオフです。PowerShellを使ってオンにする必要があります。検索を許可するサイトは最大で100サイトまでとなっています。

使いどころ

ちなみに、この設定は最初からサイト間の横断的な検索の範囲を限定しようという発想です。いったん狭めてから徐々に広げていくという戦略です。

ですが、すでに検索できていたものが検索できなくなる可能性がありあるため利便性が損なわれる可能性があります。この場合は、全体的な検索は有効にしたまま、特定のサイトのみを検索対象から外すということをしたいこともあると思います。特定のサイトのみを検索対象から外す設定は昔からあり、該当するサイトの管理者またはサイトの所有者はサイトの設定ページから「検索とオフラインの使用制限」設定で "このサイトを検索結果に表示する" オプションを "いいえ" にするだけです。

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2024年2月16日 (金)

旧名称: Bing Chat Enterprise は現在、Microsoft Copilot という名称になっています。これと "Copilot for Microsoft 365" とが混乱している方を割と見かけるので簡単に整理しておこうと思います。

Copilot の名称の変遷

Microsoft Bing(www.bing.com)にWebブラウザーを使ってアクセスすると画面上部に「COPILOT」タブが表示されます。これをクリックすると文字通り Copilot によるAIチャットが利用できるようになっています。ユーザーは自然な対話形式で情報を得たり、課題解決する糸口を見つけられたりします。様々な情報を収集するのには検索エンジンとしての Bing の技術が生かされています。

Copilotは大規模言語モデルとして GTP-4 DALL-E 3 を使用しています。ChatGPT とは異なり、回答の根拠となったWebサイトのURLが示されようにもなっています。

Bing Chat から Copilot へ

Copilot は初期のころは Bing Chat という機能としてリリースされました。ここで名称の変遷について簡単に確認しておきましょう。

2023年2月7日に Microsoft は Bing の検索エクスペリエンスの一部としてチャットボットAI として Bing Chat を導入しました。最初は個人向けのサービスが投入されたわけですが、その後、2023年7月18日に企業向けの Bing チャットとして Bing Chat Enterprise を発表します。 2023年11月15日Bing Chat Bing Chat Enterprise Copilot に名称を変更することになります。

  • Bing Chat → Microsoft Copilot
  • Bing Chat Enterprise → Microsoft Copilot → Microsoft Copilot with commercial data protection (商用データ保護を伴うCopilot)
 
Bing チャット は最初はEdge 上でだけ利用できるようになっており Bing  に Microsoft アカウント(個人アカウント) でサインインすることで利用できていました。現在は、Copilot は公的な Web サービスとしてだれでも利用できるようになっており、サインインしなくても下記のURLから Copilot (旧Bing チャット) を利用できます。
 
次の図は Edge にゲストでアクセスしているところであり、対話上ではたまたまですがBingチャットという言葉が返ってきています。古い名称はまだ一部に残っているようです。
 

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現在は Edge に限らず、次の主要なブラウザー上でも動作します(それぞれ最新版であること)。
  • Google Chrome
  • Firefox 
  • Safari
下図は Google Chrome 上での Copilot の画面です。

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Edge と Copilot 

ここからは Edge に的を絞って話をすすめていきましょう。Edge を使ってにアクセスし、Microsoft アカウント(個人アカウント)または 職場および学校のアカウント(Entra ID) でサインインすることで、サイドバーからCopilot にアクセスできるようになります。

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この Copilot は Microsoft Copilot in Edge とも呼ばれます。

Copilot in Edge | Microsoft Learn

今、表示しているページやブラウザー上で開いている PDF ファイルの内容について質問したり要約を依頼することなどができます。この場合、Microsoft にデータを渡すことに同意することが前提となります。

ちなみにMicrosoft アカウント(個人アカウント)でサインインしていると、サイドバーには Copilot 以外に生成 AI サービスの一つである Microsoft Designer (preview) も表示されます。Entra ID アカウントでは表示されません。

Microsoft Designer - Stunning designs in a flash 

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商業データ保護

ビジネスや教育機関での利用では組織内のデータを保護するために、Copilot は商用データ保護を行います。商用データ保護が有効になるとチャットの情報は保存されず、Microsoft は目視でアクセスできません。 チャットデータは、基盤となるモデルのトレーニングにも使用されません。 Microsoft によってすべてのチャットデータが処理されるようになっており、OpenAI に情報が共有されることもありません。これにより組織外にチャットから情報が漏洩することはありません。

商用データ保護を備えた AI を活用した Web 用チャット |Microsoft Copilot

商用データ保護の機能の名称は 2024年1月下旬には 「Commercial data protection for Microsoft Copilot」に変更されています。

この機能が適用されるためにはユーザーがMicrosoft Entra ID でサインインしており、かつ次のサブスクリプションを持っている必要があります。

  • Microsoft 365 E3または E5
  • Microsoft 365 F3
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium
  • Microsoft 365 A3または A5(教職員以上)(18歳以上)
  • Office 365 A1、A3、A5(教職員以上)(18歳以上)

上記のサブスクリプションには「Commercial data protection for Microsoft Copilot」サービスプランが付与されるため、Copilot 利用時に商用データ保護が必ず適用されます。これにはMicrosoft 365 テナント管理者が Microsoft Search in Bing の機能をオフにしていたとしても影響は受けず、Copilot 利用時に商用データ保護されます。

実際に Entra ID でサインインした当該アカウントでCopilot in Edge にアクセスすると次の図にあるように画面上部に「保護済み」と表示され、プロンプト入力部分の直前にも「このチャットでは、個人と会社のデータが保護されています」と表示されます。なお個人の Microsoft アカウントと組織アカウント(Entra ID) をリンクさせることができるため、リンクしていればどちらのアカウントで Copilot にアクセスしてもデータは保護されます。

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商用データ保護を伴わない Copilot との主な違いは次の通りです。

  • チャット履歴: 商用データ保護されている場合は、チャット履歴は現在サポートされていません。Copilotは以前のチャットを取得せず、ユーザーも組織もチャット履歴は有効になりません。
  • 3rdパーティプラグインとアクション: 外部プロバイダーに対して商用データが送信されることの内容に現時点ではサポートされていません。

Copilot を商用データ保護なしで使用できないようにするには、DNS 設定を変更する必要があります。具体的には copilot.microsoft.com のエントリーを cdp.copilot.microsoft.com の CNAME にします。詳しくは下記のリンク先を参照してください。

Copilot を管理する | Microsoft Learn

Copilot for Microsoft 365 

Copilot for Microsoft 365 は単なる Copilot とは異なります。

Microsoft Copilot for Microsoft 365 | Microsoft 365

そもそもCopilot は Bing の検索インデックスだけを利用しパブリックWebから情報に基づく生成AIサービスです。商業データ保護が有効になっている場合は、Copilot 自体が組織内リソースや Microsoft 365 Graph 内のコンテンツ(OneDrive for Business, 電子メールなど) にアクセスすることはできません。

ですが、Copilot for Microsoft 365 が利用できる場合は Copilot のもつ機能に加えて次のことが可能になります。

  • ユーザーが所属するテナントの Microsotft 365 Graph 内データにアクセスできる
  • プロンプトと回答は、Microsoft 365 固有のセキュリティ、コンプライアンス、プライバシー機能とともに、Microsoft 365のテナント境界内で完全に処理される
  • Teams, Outlook, Word といった Microsoft 365 アプリケーションから生成 AI 機能にアクセスできる

Copilot for Microsoft 365 は Microsoft 365 のアドオンとして追加購入する必要があります。購入できるのは次の Microsoft 365 のサブスクリプションを持っている組織です。

  • 大規模企業
    • Microsoft 365 E3, E5
    • Office 365 E3, E5
  • 一般法人
    • Microsoft 365 Business Standard, Business Premium
  • 樹養育機関
    • Microsoft 365 A3, A5
    • Office 365 A3, A5

価格については組織アカウントであればユーザー当たり月額¥3,750で年間契約になっています。詳しくは下記を確認してください。

Copilot for Microsoft 365 の価格

このライセンスを付与されたユーザーは Copilot in Edge 内の画面右上に「職場」と「Web」を切り替えられるようになっています。職場を選ぶと Microsoft 365 のコンテンツをもとに質問や依頼などができます。

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またwww.microsoft365.com にアクセスすると Microsoft 365 Chat が利用できるようになり、チャットで対話しながらOutlook から目的のメールを要約したりOneDriveやSharePointに格納されたファイルを探し出すことができるようになります。

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Copilot for Microsoft 365 に対応しているサービスは次の通りです。

  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • Outlook
  • Teams
  • OneNote
  • Whiteboard
  • Loop
  • Microsoft 365 Chat

2024年3月以降、Copilot for SharePoint, Copilot for OneDrive も登場する予定となっています。

個人向けの Copilot 

個人向けには有償の Copilot Pro もあります。現時点では月額ユーザー当たり¥3,200で利用できます。Copilot Pro を契約することで、個人契約のMicrosoft 365 アプリ(Word, Excel, PowerPoint, Outlook, OnNote)で Copilot が利用できるようになります。

Copilot Pro プラン & 価格 - プレミアムな AI 機能と GPT-4 & GPT-4 Turbo | Microsoft Store 

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最後に

Copilot はここで紹介した Copilot と Copilot for Microsoft 365 だけでなく、GitHub Copilot や  Copilot for Windows, Power Platform 内で利用できる Copilot in Power Apps, Copilot in Power Automate など多くのものがあります。これからも増えていくでしょう。

それぞれの特徴を確認しつつうまく活用していくようにしたいですね。

参考資料