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2017年5月15日 (月)

Power BI は現状次の 2つがあり Office 365 ユーザーも Power BI (無償) は組織がアクセスを制限していない限り、Office 365 アカウントでサインインできます。

  • Power BI (無償)
  • Power BI Pro (\1,090 ユーザー/月)

上記の通りPower BI Pro は有償であり、ユーザー分だけライセンスが必要です。レポートを発行する人だけでなく、閲覧するだけでもライセンスが必要です。

Power BI Premium

2017年6月1日から、Power BI に新たに Power BI Premium が加わります。

Microsoft accelerates modern BI adoption with Power BI Premium | Microsoft Power BI ブログ | Microsoft Power BI

New capacity-based Power BI offering helps organizations expand access to insights. Power BI Premium builds on the existing Power BI portfolio with a capacity-based licensing model that increases flexibility for how users access, share and distribute content. The new offering also delivers additional scalability and performance to the Power BI service.

上記情報を要約した日本語の情報は下記に公開されています。

Power BI Pro のアドオン ライセンスとなるそうで、Power BI Pro のライセンスを購入したうえで追加購入することになります。 Power BI Premiumではキャパシティ ベースのライセンスとなるため、レポートを発行するユーザー=開発者の人数分は Power BI Pro ライセンスが必要になるものの、閲覧するだけのユーザーが増えても一定の料金で利用できるようになります。料金計算は次のページで試算できます。

Power BI Report Server

また、Power BI Premium では Power BI Report Server を使ってオンプレミスでPower BI 環境を運用できるようになっているそうです。

 ワークスペース→ App Workspace へ

グループ ワークスペースと呼んできた共有の仕組みの名称が App workspace に変更され,  ワークスペース内のコンテンツ (レポート、ダッシュボード、データセット) を Power BI Apps として共有できるようになるようです。また、App workspace が Power BI Premium 環境にあれば、 Power BI Pro の内のユーザーも閲覧できるとのこと。ちなみに、この変更に伴い、Power BI の UI が下記のように変更されています。

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Power BI (無償) での制限

Power BI Pro 自体は変更はありませんが、既存サービスである Power BI (無償) が変わります。機能的には無償サービスも Power BI Pro と変わらなくなる代わりに、共有機能が制限されます。Power BI (無料) は完全に個人利用を前提としたサービスとなり、共有機能は Power BI Pro が必要になります。またエクスポート機能や Excel での分析機能も無料版では利用できなくなります。

2017年6月1日から Power BI 無料サービスを利用してきたユーザーは 12 か月間 Power BI Pro を利用できるようになります (期間は 2018年5月31日まで)。

Office 365 と Power BI Pro 

[ワークスペース]をクリックすると既存の Office 365 グループが表示されるようになっています。ここから Office 365 グループにアクセスすることもできます。また新規にワークスペースを作成することで Office 365 グループを作成することもできます。ちなみに、既存の Office 365 グループをクリックしても、Power BI Pro を購入していなければ購入を促すメッセージが表示されるだけです。Power BI Pro を購入すればグループ内でのレポート開発が可能です。

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2017年4月22日 (土)

Office 365 へのサインイン状況を含めたサインイン状況をユーザーごとに確認するには Azure Active Directory ポータルのレポートを見ます。

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しかし、これを毎回確認するのは Azure AD の管理者である必要があり、レポート作成もダウンロードしたデータを加工する必要がありちょっと面倒です。

Azure Active Directory Activity Logs コンテンツ パック (Preview) 

2017年1月20日に、Power BI 用の「Azure Active Directory Activity Logs コンテンツ パック (Preview) 」がリリースされています。これを使うと非常に簡単に Power BI 上でログイン状況が確認できます。

Azure Active Directory meets Power BI | Microsoft Power BI Blog | Microsoft Power BI

Understanding how users adopt and use Azure Active Directory features is critical for IT admins. It allows you to plan your IT infrastructure and communication to increase usage and to get the most out of AAD features. The usage and activity reports in the Azure admin portal is a great starting point.

 使い方は上記のページに書かれていますが、改めて手順を紹介しておきます。

Power BI について簡単におさらい

Power BI は有料版である Power BI Proと無料版の単なる Power BI がありますが、 Office 365 ユーザーはOffice 365 のアカウントで Power BI サイトでサインアップすることで無料版が利用できます(※組織によってはサインアップを許可していないかもしれません)。Power BI Pro は別途ライセンスを購入し、当該ユーザーにライセンスを割り当てていれば使えるわけですが、いずれにしても、Office 365 ユーザーすぐに Power BI を利用できる環境が整っているわけです。

さて、すでに Power BI にサインアップしている前提で、Azure Active Directoryの管理者が Power BI を使ってレポートやダッシュボードを作成します。これは同じく Power BI にアクセスて席るユーザーとURLで共有できますし、PowerPoint にエクスポートしたり、印刷したり、Microsoft Teams にタブとして追加したりできます。ということで、広く共有しやすくなることは間違いありません。

コンテンツ パックを使ってみよう!

さてコンテンツパックの使い方です。

  1. Power BI サイトにサインインする
  2. 「コンテンツ パック ライブラリ」の[取得]をクリックする。
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  3. 「Azure Active Directory Activity Logs (Preview)」を探し、[今すぐ入手する]をクリックする。
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  4. テナント名を入力して[次へ]をクリックする。
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  5. 認証方法は OAuth2 と Basic が選べる。いずれかを指定し、[サインイン]をクリックする。ちなみに、私の環境では既定の OAuth 2接続を使った。
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  6. 認証画面が表示されるため、Azure AD の管理アカウントでサインインする。
  7. データセット、レポートおよびダッシュボードが下図のように自動生成される。
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Microsoft Teams にタブとして追加する

このようにして生成したレポートは、前述した通りMicrosoft Teams にタブとして追加できます。※このようにTeamsは Power BI と相性がよく、レポートを手軽にチームメンバーと共有できます。そしてそもそもPower BI を使えば、見栄えのよい分析データを手軽に素早く作れるわけです。

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注意点

ちなみに、このコンテンツパックを利用するには、Azure AD Premium 契約が必要です。また、MFA (多要素認証) が有効になっているアカウントは OAuth2 オプションを使うと認証の問題が発生することがあるようです。その場合は、基本認証か MFA が有効でないアカウントを使う必要があります。

また、現在は最近7日間分しかレコードを取得できません。日付を指定して取得する機能は次のリリースに含む予定だそうで。この点は現在、本格利用を行うには非常にネックとなっています。次のリリースがいつになるかわかりませんが、期待したいところです。