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2023年7月12日 (水)

Microsoft 社 (日本マイクロソフト社ではなく本社)では様々な AMA (Ask Microsoft Anything の略)イベントを Microsoft Tech Community サイト上で行っています。AMA とは大抵1時間ほどの時間を限定してだれでも質問を書き込むことができ、それに対して Microsoft のエンジニアなどがライブで答えていくというものです(テキストベースのライブイベント)。いわゆる一問一答ではなくディスカッション形式でふるため、返信も誰でも書き込めるようになっており、内容によっては他のユーザーからの「それは、こうだよ」とか「賛成」とか、「賛同しかねるな」などの返信もあったりします。

※AMAは "アマ" とそのまま読みます。

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余談ですがMicrosoft Viva Engage にも Ask Me Anything として AMA の機能を持っており、役員など日ごろ直接コンタクトを取りにくい人に直接質問をするとっいった仕組みを持っていたりします。

🔗 AMA events in Viva Engage - Microsoft Support

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さて、話を戻しましょう。

このAMAですが、 2023年6月14日にSharePoint, OneDrive, Lists, Stream を題材にした AMA が開催されました。通常は書き込んだら、そこに返信がきて終わりだったのですが今回は趣向が異なり、プレゼンターが画面上で Live 配信しながら、こらかれ出てくる新機能の話と書き込まれている質問からいくつかをピックアップしてその場で回答するという方法でした。これはすごく良かった!

ただし、日本だと真夜中の開催になることがほとんどであるためライブ参加が難しい😣。たまたま、今回は夜中に起きたのでそういえばと思い出して途中参加できましたが。World Wideで参加できるようにはなっているので、時差を考慮し、AMA 開催前には事前に質問を投稿しておくこともできるようになっており、回答はイベントの時間内で行われます。時間内に回答できなかったものも、後日、大抵は回答してくれているようです。単なる要望などを書いているものは返信が付いていないケースもあり、100%回答してくれるとは限りませんが技術的な質問は基本的に回答してくれています。

この録画が YouTube に公開されています。前述した通り、新機能の話などもあるため夏休みの勉強がてら一通り見てみるのをお勧めします😊。今回は1時間半の内容でした。

このAMA自体は下記のリンク先に公開されているので、いろいろな方からの質問とその回答を見てみると非常に参考になります。

🔗 Tech Community Live | AMA for SharePoint, OneDrive, Lists, and Stream - Microsoft Community Hub

タイムスケジュールや関連するブログへのリンクもまとまっています。下記に転記しておきます。

Agenda + Experts (all times listed in the Pacific Time Zone (PT):  

  • 10:05 – 10:25am -- AMA | SharePoint  
  • 10:25 – 10:45am -- AMA | OneDrive  
  • Experts@Miceile Barrett@Paul Diamond , Gaia Carini, Carter Green, and @Vishal Lodha.
  • Get the most out of your files with significant updates to the overall OneDrive user interface – a more simple and personalized experience.  
  • 10:45 – 11:10am -- AMA | Lists 
  • 11:10 – 11:30am -- AMA | Stream  

 

  • 11:30am -- Wrap up 

質問内容

 どんな質問が出ていたか、少しピックアップしておきましょう(意訳です)。

Q. Stream (Classic)では利用できていた動画のトリム機能は、Stream on SharePoint にはないし、ClipCampにもビデオのトリム機能が見当たらないけれど、戻ってくる可能性はあるのか?

A. シンプルな "ソフトトリム" 機能を Stream 用に開発中。また、M365 Enterprise に来る予定の ClipChamp はビデオ編集のフル機能がある。提供時期は未定。

Q. リストの列の表示非表示を編集フォームから設定できるが、ビジネスユーザーにとってはロジックが感化単にかけない。UIから設定できるようになるといいのだけれど。

A. v1 のプランにはまだ含まれていないけれど、開発チームのバックログには入っている。

Q. OneDrive のフォルダーの色分け機能は素晴らしいのだけど、Windows 11 の Windows エクスプローラー内で同期したフォルダーには影響するの?

A. ライブでも話した通り、最重要事項ととらえているが、現時点では何とも言えない。

Q. OneDrive/SharePointの質問: OneDrive にショートカットがあるSharePoint のアイテムを削除する前に警告したり、禁止したりするオプションがあればいいのだが。

A. この夏にその機能は登場する。

Q. サイト間での SharePoint ページのコピーや移動はできるようになりますか? 顧客にすごくよく聞かれます。

A. これは複雑な問題であることがわかっている。単なるページではなくページ上のコンテンツもすべてが対象になるためです。コピー/移動は現在検討中だが具体的な日程は決まっていない。まずは、APIを公開しUXでフォローする予定。

※個人的な補足: インターネットのようにすべて公開されている情報だけならいいけれど、アクセス権限で制御されている様々なリストや画像などを参照しているので、なかなか一筋縄ではいかなさそう。

Q. SharePoint: ページの目次を自動的に作成するWebパーツがあるといい。

A. 社内で目次の Webパーツは作成しテストしたが、残念ながらパフォーマンスと信頼性が十分ではなかったため開発を一時停止している。需要があることは理解しているが、これ以上は今のところ何も言えない。

Q.  自分が利用しているSharePoint / Teams の同期機能はいくつかの問題があった。SharePoint / Teams の同期機能は廃止してショートカットを追加するオプションだけにする予定はあるか? それと412文字のパス制限を拡大する予定はないのか?

A.共有ライブラリを同期するのではなく代わりにショートカットフォルダーを利用できるように取り組んでいる。現在、Web上から同期ボタンを削除し、「OneDrive にショートカットを追加」するコマンドだけを表示するポリシーも用意している。最大ファイルパスについてはフィードバックとして受け取り、引き続き調査する。

Q. OneDrive 同期アプリはリブランドしないのか? OneDrive アプリと OneDrive の違いが判らない顧客が多くサポートするときに非常に苦労している。

※個人的な補足: これは日本と一緒だわ。。。

A. OneDrive のブランドを変更する予定はない。OneDrive という名前は Microsoft 365上でのファイル用のソリューションであり、SharePoint を含むすべてのファイルシナリオを支えている。

※個人的な補足:これなのよね。モバイル版の SharePointは端的に言えばニュースを見るためのものでポータルサイト機能を補うもの。モバイルでファイルを開くならモバイル版OneDrive アプリが必要でこれで SharePoint サイトのファイルも賄う。ブランド名とシナリオの訴求がもっと必要だと個人的には思っているところ。

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以上、私が個人的に気になったものだけピックアップしました。興味のあるポイントはことなるでしょうから、あとは、ご自身で直接ご確認ください♪

2023年5月 9日 (火)

米国のラスベガスで2023年5月2日~4日にかけて、Microsoft 365 のコミュニティイベントである「Microsoft 365 Conference 2023」が開催されました。このイベントは基本的に毎年ラスベガスで開催されています。

コミュニティイベントでありながら、このイベントの最大スポンサーは Microsoft 社であり、今回はこのイベントにタイミングをあわせて数多くの大型アップデート情報が解禁となりました

イベント自体はコロナ禍になってから、ようやくの対面式となりハイブリッド開催でもなく現地に参加することで楽しめる内容になっていたようです。私もすごく現地に行きたかったんですが、残念ながら、今回は参加が難しく😢。ですが、Microsoft の SharePoint の公式Twitter アカウント(@SharePoint)や Microsoft の Jeff Teper 氏の Twitter アカウント (@jeffteper) でも、このイベントでSharePoint は大型アップデート情報を公開するよ! というツイートはされていたので、待ち遠しく思っていたのです😀。

ということで公開された情報を整理していきましょう。きっとワクワクしますよ!

公開されたアップデート情報のリンク集

SharePoint、OneDrive、Microsoft Lists, Microsoft Stream に関してそれぞれ詳しく情報が公開されています。それぞれ非常に情報量が多く各記事をしっかり読み込んでみてください。

(参考) 現在、世界中でどのくらい Teams および SharePoint が使われているのか?

Jeff Teper 氏の話では、Teams の月当たりのアクティブユーザー数(MAU)が 300Mに達したそうです。300M = 3億ですね。そして SharePoint に蓄積されているデータ量が月当たり、200PB(ペタバイト)。20230507_163427_2

ここからコンテンツの量がいかに膨大になってきているかを窺い知れます。そうなるとやはり気になるのはコンテンツ管理でしょう。これからは大量のデータをどうセキュアに管理するかという課題管理がますまず重要になってきます。ところで Twitter を見ていると、「この SharePoint のデータの多くは Teams のビデオ会議の録画の容量じゃないの?」という少々揶揄したような意見も出ていましたが、これには Jeff氏がきっぱり反論していて、それらを除いたデータ量だとのこと。

今回のアップデート情報の気になるポイントを拾おう!

細かい話は上記のリンク先を見ていただければよいのですが、じっくり目を通している時間がない方向けに、私が独断と偏見で気になった情報をここに一通りまとめておきます。
※Twitter でもつぶやきましたが、ツイートはあとから見返しにくいので。

SharePoint

SharePoint に関してはポータル機能(サイトとページ) が大きく進化します! 

Copilot in SharePoint

近い将来、サイトやページ作成に Copilot が利用できるようになります。SharePoint に AI時代がいよいよきます。

Microsoft 365 Copilot の一つですね。Copliot (コパイロット: 副操縦士) は OpenAI のGPT-4を Microsoft 365 に組み込んだもの。 詳しくは下記のアナウンスを確認してください。

📢Microsoft 365 Copilot を発表 – 仕事の副操縦士 - News Center Japan

さて、話を戻しましょう。これにより、チャットベースで WordドキュメントやPowerPointのプレゼンテーションからもページを生成できるそうです。日本語でどれくらい使えそうなのかも早く確認したいですね。Fvkfuyqacaa1lzc

この機能は今年の11月にロールアウト開始を予定しています。

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サイトの見栄えが柔軟にカスタマイズできる

従来、パッと見れば「SharePointだ!」とわかるくらいモダンサイトの外観のカスタマイズは、あまり表現の幅が広くなっかったのですが、これががらりと変わります。下記の画像がすべて SharePoint サイトです。素敵ですねー。

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SharePoint スタートページ

Microsoft 365 アプリ起動メニューからSharePoint のロゴをクリックしたときに表示されるのが SharePoint スタートページですが、このページも見た目だけでなく機能面でも大きく様変わりするようです。Fvkiy9iacaaziwy

この機能は今年の9月にロールアウト開始予定です。

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SharePoint ページの同時編集

SharePoint ページは現時点では同時編集はできませんが、いよいよ複数名での同時編集も可能になります!

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同一ページ上でもWebパーツごとに担当を分けて、それぞれに一斉に担当の記事を書いてもらうとか、ちょっとしたレポートを一斉に書いてもらうなどもできそうです。また打ち合わせしながらページに情報をまとめつつ、全員であーだこーだ言いながら編集できますね。「確認しました。ここと、あそこを修正してください」というようなやり取りなく、「ここ修正しますねー」と互いにその場で気が付いたら修正するなどもできるわけです。こうした同時編集機能は Office アプリでもすでに使えますが、これまで使ってきたことがないから使い方がわからないという組織が結構あるものですが、気軽に「使ってみよう」と試して経験を積むことが大事だと思います。

この機能のロールアウト時期はちょっと先で、来年の3月を予定しているそうです。

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ページ単位での共有

これまでページ単独での共有はできなかったため、サイトに対する権限を相手に付与する必要がありました。が新しい機能ではページ単位での共有ができるようになりサイトの共有をしなくても部分的に情報共有ができるようになります。

この機能はまもなく利用できる予定で7月にロールアウト開始となっています。

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セクション単位でのデザインレイアウト

ページ (ニュース) のセクション単位でデザインレイアウトを提案してくれるようになります。Fvkygkyaeaafpln

画面右側はコンテンツペインという新機能。Webパーツや画像やビデオ、デザインアイディアといった項目が見られます。デザインアイディアといえば PowerPointに搭載されていますがそれと基本的な発想は同じですね。ちなみに、現在はセクションの背景画像は指定できません。この背景画像も込みで提案してくれるようです。

さて、このコンテンツペインも2023年10月にロールアウト開始予定になったようです!20230509_143123

SharePoint ページのデザインアイデアは、来年の1月にロールアウト開始予定。20230509_151504

画像Webパーツの進化

ページを作成しているとよく使うのがこの画像Webパーツですが、Webパーツ内で画像の加工までできるようになります。トリミングしたり、角を丸くしたり。表現の選択肢が増えます!3_assetidimageedit

この機能はすでにロードマップに追加されていて7月にロールアウト開始予定となっているようです! 

ブランドセンター (Brand center)

SharePoint サイトの見栄えのカスタマイズ機能を大幅にアップデートするのに伴い、ブランドセンターというものが用意されるようです。現在のサイトのテーマだと種類も限定的でフォントなどは指定できませんが、こちらだとできるよう。サイトのデザインのカスタマイズやその展開手法も大きく変わりますね。Fvknjcuacainvmh

この機能は2023年12月にロールアウト開始予定です。

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 ページの内容を丸ごとメール送信 (Outlook)

現在はページをメール送信しようとすると先頭の文言の一部だけがメール送信され、続きは SharePoint サイトのリンクをクリックしましょうという流れになっています。組織によってはライセンスの問題などもあり、全員が SharePoint サイトにアクセスできないため内容をメールでも丸ごと送りたいというケースもあります。標準ではできなかったので独自に SharePointのAPIを利用するなどして Power Automate などと組み合わせて丸ごと送信しようと取り組むところもあるではないでしょうか。ただ、この場合、懸念されるのはページへのアクセス数(利用状況分析)が正しく取得できないというところでした。

しかし、今回のアップデート情報によればページを丸ごとメール送信できるだけでなく、メールを見た人もアクセス数としてカウントされるとのこと。これは朗報ですね。詳細情報を待ちたいところです。ちなみに、対象はOutlookです。

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この機能もまもなく使えるようになる予定で、7月にロールアウト開始となっていますね。SharePoint でも Outlook でも機能するように6つのテンプレートが追加されると書かれています。SharePoint のWebパーツによっては Outlook でサポートされない表現もあるでしょうから、それに対応したものだと思います。


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ロードマップ

ロードマップも公開されました。来年出てくるものも結構ありますね。Fvkvjrqaeaaawvm

管理者向けの SharePoint 情報

複数テナント間での SharePoint サイトのコンテンツを移行できるようになります。企業の獲得、統合などに対応する機能で「SharePoint Mergers and Aquisitions」とタイトルがついています。移行したコンテンツはリンクも維持してくれるようです。

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現在この機能へのプライベート プレビューにエントリーできます。

https://aka.ms/ODSPSecurityPreviews

関連情報

OneDrive (for Business)

OneDrive は現在すでに 対象リリーステナントを中心に、見栄えも含め新機能が色々とロールアウト中です。上記のOneDrive のTech Community の記事を見ても、もう知っているという情報も少なくないと思います。無論ご存じない方もいると思います。そういった方はぜひ、元の記事の方をしっかり読んでおいてください。情報量はとても多いです。

その中でも、これからの新機能として注目したいのは「フォルダーの色分け」ですね(最近、リストやライブラリの列としてビュー上で選択できるようになっている Color Tag ってこれのためのものかしら。。。)。

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Open in app (アプリ内で開く)

これまでOfficeファイルに関してはデスクトップ版またはブラウザー版のいずれかで開くためのオプションが用意されていましたが、新しいアップデートではOfficeファイルでないPDFやJPEG、MP4などをデスクトップアプリで開けるようになります。そのためメニューも「Open in app」となるそう。この機能は今年の後半に提供予定で OneDrive だけでなく SharePoint, Teams でも利用できるようになるそうです。

1つのビュー上ですべての会議のファイルを見る

会議の招待状、録画、チャットなどからファイルを探すのは大変です。そこで、OneDriveに新たに「会議ビュー」が用意されます。このビューには今後の会議と最近行われた会議ごとに共有されたファイルのリンク集が表示されます。これは便利そうですね!

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ロードマップ

ロードマップをよく見ると年末までに同期できるファイルの上限が400K以上になると書かれています。現在は30万ファイルまでが同期できるファイル数の上限ですが、これが拡大されるようです。

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Microsoft Lists

Microsoft Lists に関しては読み込み時間が半分になるといったパフォーマンスの改善も見られます。
それはもちろんですが、個人的にもっとも一番目を引いたのが、リストから直接入力フォームが作成できるというもの。Forms_2

現在、何かしらデータ入力をしてもらうために Microsoft Forms を使っている方も多いと思いますが、フォームに入力されたデータを SharePoint リストに直接格納したいと思うとどうしても Power Automate を使ったフロー作成が必要になってきます。また、Power Apps で入力画面を作ってデータは裏でリストにためていくようにするという使い方も多いと思います。

ですが、この機能を使えば、標準機能を使って手軽に入力フォームが作成できます。フォームも複数作成でき、どうも共有リンクで共有するようなので、リストに直接アクセスさせずに○○部はこのフォームから入力、○○チームはこっちのフォームからというように入り口を分けることもできそうです。フォーム自体からも列の追加ができるようで、フォームを作っている最中で「あれ、項目が不足するな」と思えばそのまま列の追加もできるということですね。モバイルでも使えるということで、早く使いたいですね。なお情報が明らかではありませんが、個人的には添付ファイルの扱いが気になるところ。

画像列に画像をドラッグ&ドロップ

画像の列に手持ちの画像を直接ドラッグ&ドロップできるようになります。

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評価列

評価列が新しくなります。新しい評価列では統計機能が確認しやすくなるなど機能が充実してきます。

個人向けで提供されてきた機能がエンタープライズ環境へ

また個人向けのMicrosoft アカウント(MSA) 用の Microsoft Lists で提供されている機能がエンタープライズ環境でも使えるようになります。

  • 新しいフィルター機能
  • リストの同時編集
  • 新しいビュー (タブ化)

新しいフィルター機能はフィルターした項目がカプセル型で上部に表示されるようになります。対象リリーステナントではすでにロールアウトされているので、動作については下を確認してみてください。

リストの同時編集もできるようなり、会議していて関係者が一堂に会しているような場合は皆で同時アクセスして、例えばリストを使った案件や懸案事項の状況確認や修正・追加なども手早く行えるようになります。Collab

ロードマップ

ロードマップを見ると、この夏に新機能が続々と投入されるよう。これは楽しみです♪
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Microsoft Stream 

Microsoft Stream からVideoポータルを SharePoint 上に手軽に作れるようになります! 教育コンテンツ、インタビュービデオ集、会議の録画集など色々と作成できそうです。Fvkidg4aqaaxufk

こうしたビデオに特化したページを素早く作成するためにビデオ ページテンプレートが用意されます。このテンプレートは SharePoint と Stream の両方から使えるようになるとのこと。この機能は8月にロールアウトを予定しています。

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新しいSteam Webパーツは2023年6月からプレビュー開始でロールアウトは7月からとなっています。特定のフォルダー内のビデオを一覧できるようになるみたいですね。

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参考情報ソース

2023年1月29日 (日)

Microsoft Stream (on SharePoint) では新たにプレイリストが作れるようになりました。リストテンプレートに「プレイリスト」が追加されており、Microsoft Lists の Webアプリまたは SharePoint サイト上のリストとして新規に作成できます。

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プレイリストの基本的な作り方については下記のビデオをご覧ください。

ビューについて

プレイリストから作成したリストには既定で「プレイリスト」ビューと「すべてのアイテム」ビューの2つが用意されており、既定ではプレイリストになっています。

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列の変更などは「すべてのアイテム」ビューから行う必要があります。このビューにはグリッドで編集メニューがありません。他にも既定で Duration 列を持っており、再生時間がわかるようになっています。

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Microsoft Lists 側の表示

Microsoft Lists (Webアプリ) 側でも当然リストは表示されますが、アイコンが Stream のアイコンになっています。

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モバイルの Microsoft Lists アプリではプレイリストのビューをサポートしておらず、すべてのアイテムビューと同様のビューが表示されるだけです。

 

Photo

Webパーツ対応

2023年1月時点ではこのリストは SharePoint のリスト Webパーツとしては対応しておらず、追加したとしてもデータグリッド表示となりプレイリスト表示とはなりません。

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このことについては Microsoft 社の Microsfot Stream チームにいる @MarcMroz さんとも Twitter でやり取りしているのでどうぞ。

2023年1月26日 (木)

以前の投稿でStream (on SharePoint) に移行ツールを使えば、Stream (クラシック)への既存のリンクはしばらくの間はリダイレクトされるという話を書きました。

🔗 SharePoint Technical Notes : Stream (on SharePoint)への移行: リダイレクトについて (lekumo.biz)

特に SharePoint ページに Stream Webパーツを使ってビデオコンテンツを配置しているケースが多いと思います。そんな中、Microsoft MVP の一人である てっちゃん (@techan_k) さんが SharePoint ページ上にある Stream Webパーツを CSV ファイルに書き出すスクリプトを公開してくれています。助かりますね。

📝 Export of Stream (Classic) Web Parts and pages that use them | PnP Samples

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私の方でもさっそく試してみたのですが、メモ書きを残しておこうと思います。

PnP PowerShellを使う準備

PnP PowerShell を使うため事前準備が必要です。PnP の概要などは下記にまとめています。

🔗 SharePoint Technical Notes : PnP PowerShell の概要とインストール (lekumo.biz)

実行

まずはローカルにスクリプトファイル(*.ps1)を用意します。例では "spo-export-stream-classic-webparts.ps1"というファイル名が使われているので、これにしておくとよいでしょう。ここに、GitHubに公開されているスクリプトをコピーして貼り付けておきます。

スクリプトの実行方法は上記のGitHub内およびスクリプト内のコメントにも書かれていますので確認しておきましょう。

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都度、サイトを指定してサイト単位で Stream Webパーツがあるページを探索することになります。

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結果はCSVファイルに出力されます。出力場所はマイドキュメント(My Documents)内に作成される "StreamClassicWebPartsReport" フォルダーです。

スクリプト実行後に、このフォルダーを開くようにしたい場合は、次のように -openFolder オプションを指定してスクリプトを実行します。

.\spo-export-stream-classic-webparts.ps1 -siteUrl "https://contoso.sharepoint.com/PnPScriptSamples" -openFolder 

実行すると「日付-サイト名.csv」という名前付け規則でCSVファイルが生成されます。ちなみにスクリーンショットでは訳があって「日付-サイトID」で生成しています。20230124_223952

このファイルを確認すれば、どのページに当該Webパーツが埋め込まれているかがわかります。

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注意点

最終的にはスクリプトの実行は首尾よくいったのですが、最初はいくつかのエラーに遭遇したので備忘録して残しておきます。

最初のエラーは Getting SitePages .. Started 時点で遭遇したページのエラーでした。このページを実際に開くと前に何かを試したのかページ自体がエラーとなっていました。おそらくWebパーツの不具合だったと思いますが、よくみると作りかけで実際には参照していないものであったためページ自体を削除しました。

次が Processing pages -- Started 時点のエラーで、下記が実際のエラー画面です。「フォルダーに...」というページ。

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なんだろうとページを開いたのですが、こちらはページ自体何も問題ない。ですが、ページの詳細を確認すると説明部分に文字化けが。。。本文に書いていた絵文字までが説明部分に追加されており、文字化けしていたわけです。Cannot read incomplete UTF-16 JSON text とエラーメッセージにあるので、これかなと詳細ウィンドウを修正し文字化けを取り除きました。20230125_091406

さて、ここまででページの取得は無事に完了したのですが、CSVファイルの出力でまたエラー。なんだろうとよくよく確認すると、運悪く対象のサイト名が「SharePoint/OneDrive/Stream の利活用」となっている。サイト名にファイル名に使用できない文字が含まれていたのです。手っ取り早く修正するためにスクリプトを修正して $site.Title を $site.ID に置き換えました。


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以上で無事にスクリプトが実行できたわけです。

最後に

最後に遭遇した不具合の情報を書きましたが、スクリプト自体は自分で作ると面倒ですし、そもそもPowerShellを書くための基礎知識が必要です。こうしたスクリプトを公開し共有してくれるのは、本当に助かります。

これで新しい Stream への移行が少しでもスムーズにいくといいですね。

2023年1月13日 (金)

移行の話の続きです。

SharePoint ページなどにStream (クラシック) 上のビデオへのリンクを追加しているケースも多いと思います。

移行ツールによる移行後は、しばらくの間、旧リンクにアクセスすると新しいコンテンツの場所へとリダイレクトしてくれます。ただし、このリダイレクトも Microsoft Stream (クラシック) 廃止後から1年間のみで期限は 2025年2月15日までです。それまでに修正しておかないとリンク切れが多発することなります。

SharePoint ページでは Stream 用のWebパーツが用意されていましたが、Stream (on SharePoint) のコンテンツを埋め込む場合は、ファイルビューアーWebパーツを用います。当該ユーザーにリンクの差し替えを依頼するなどの対応も考えておく必要があります。

移行ツールは SharePoint管理者または Stream 管理者しか利用できません。

そのため必要に応じて各ビデオの所有者に依頼して自分で必要なものは手動でダウンロードし、適切な SharePoint サイトまたは OneDrive for Business 上に再度アップロードしてもらい、Webパーツの再設定なども依頼しておくとよいでしょう。

ユーザーには手間を書けますが、移行ツールで一括すると案外不要なコンテンツもそのまま持っていくことになることもあります。大量のデータの場合はやはりツールを使うべきですが、対応するユーザーが担当するコンテンツの量がさほど多くないようであれば、手間がかかる分、取捨選択もすることになると思います。ついでの整理整頓の機会にもなるように思います。ビデオが古くなっていたら、この際、新規に作り直そうか、というきっかけづくりにもなるかもしれません。

なお、移行ツールで移行したコンテンツをさらに手動で別の場所に移動させてしまうと、さすがにそこまでは追いかけてはくれないため、やはりリダイレクトはできなくなります。こうした点も注意しましょう。