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2025年4月18日 (金)

Microsoft Teams の標準チャネルに Loop ワークスペースをタブとして追加できるようになります。すでに手元の対象リリーステナントにはこの機能がロールアウトされてきています。

Loop ワークスペースをタブとして追加できるようになることでチームメンバーとともにプレインストーミング、コンテンツの同時作成、情報収集、コンテンツの編成などをリアルタイムに行えるようになります。チームのメンバーが入れ替わったとしても、チーム内の誰もが Loop ワークスペースにアクセスできます。

📅ロールアウト時期

  • 対象リリース: 2025年4月下旬
  • 一般提供: 2025年5月下旬

サポートされる機能

ロールアウトに伴いサポートされる機能は次の通りです。

  • 標準チャネルに対して新しいワークスペースを作成できます。このワークスペースのメンバーはチャネルグループメンバーシップとなります。
  • ページやファイル、リンクをワークスペースに追加し、他のユーザーとコラボレーションできます。またコンポーネントとしてTeams 内のチャットやチャネル内でページを共有できます。
  • 誰かが誤ってチャネル内のLoopワークスペースタブを削除した場合は、タブを再作成できます。
  • Teamを削除すると紐づいている Loop ワークスペースも削除されます。逆に当該の Microsoft 365 グループが復元されるときには、Loop ワークスペースも復元されます。
  • チャネルに Loop アプリを追加したユーザーがワークスペースを作成するためのライセンスもしくはアクセス許可を持っていない場合は、ユーザーはアプリを追加できません。
  • Teamsチャネルに作成された Loop ワークスペースは作成時に自動的に Microsoft 365グループの秘密度ラベルを受け取ります。今回のロールアウトでは、ワークスペース作成後にMicrosoft 365 グループのラベルを変えると、ラベルは自動的にはワークスペースが格納される Microsoft SharePoint Embedded コンテナには伝播されません。その代わり、管理者は SharePoint 管理センターでこうしたワークスペースのラベルを更新できるようになっています。
    • じきに Microsoft 365 グループの秘密度ラベルの変更は関連づくMicrosoft SharePoint Embedded コンテナにも自動的に伝播されるようになるようです。

2024年7月12日 (金)

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Microsoft Teams の録画の保存先はチャネル会議以外の場合は、これまで会議の録画を始めた人の OneDrive (Business) でした。ですがアップデートにより、保存先が会議の開催者の OneDrive へと変更されました。

ロールアウト

このアップデートは一般提供としては、2024年6月中旬~6月下旬までとなっています。

特に設定は必要なくロールアウトされると自動的に挙動が変更されます。ただ、2024年7月12日現在、Microsoft Roadmap を見るとまだすべてのテナントでロールアウトが完了しているわけではないようです。

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録画の保存先を従来通りの録画開始者の OneDrive に指定できるのか?

この挙動は、一時的に上書き可能で、管理者がPowerShellを使ってユーザーレベルポリシーであるTeamsRecordingRollOutPolicyを変更することで、従来通り録画の開始者のOneDriveアカウントに録音を保存し続けることができます。例えば、既存のワークフローを移行する必要がある場合や、Teamsアカウントに委任権限がある場合などです。

ただし、ロールアウトから3か月後にはこのオーバーライドポリシー(ポリシーの上書き)は停止されるということなので注意してください。

ファイルへのアクセス権

会議の開催者の OneDrive に格納されるようになった場合でも、共同開催者として指定されているユーザーは「編集可能な共有リンク」が生成されるため、ファイルのダウンロードや編集などが可能です。たとえば、OneDrive の「共有」から「あなたと」タブをクリックすると、共有されているリンクを確認できます。

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2024年6月14日 (金)

Microsoft Teams のチャットの「ファイル」タブが「共有」タブに名称が変更され、より簡単にコンテンツを見つけられるようになります。

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これまでは共有されたファイルの一覧のみが表示されていましたが、アップデートにより共有された "リンク" も含まれるようになります。

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ロールアウト後にはさらに、画像のプレビュー機能やコンテンツのキーワード検索もできるようになるほか、次期バージョンでは、メディア(画像、ビデオ、GIFなど)のリンクも対応するとのことです。

💻対象

Teams のデスクトップ版と Mac版。

📅ロールアウト

  • 対象リリース: 2024年7月上旬~7月中旬
  • 標準リリース: 2024年7月中旬~7月下旬
2024年4月30日 (火)

Microsoft 365 グループとは何か? をご存じない方向けにたまには初歩的な内容を書いておこうと思います。よくよく見るとブログで取り上げていなかったようです。

そもそも Microsoft 365 の認証基盤である Entra ID 上ではユーザーアカウントを束ねて利用できるよう各種のグループアカウントが存在します。よく利用されるのがセキュリティグループという種類のグループであり、多くは組織単位でこのグループを作成したりします。セキュリティ グループと名がつく通り、アクセス権限管理を行うときに利用できます。

さて、本題の Microsoft 365 グループですが、これは後発で登場したグループであり、従来のように組織単位で人を束ねるのではなく「グループワークの単位」で人を束ねます。Entra ID ではグループ作成は Entra IDの管理者が対応していましたが、グループワーク単位となると業務がわかっている必要があり、ユーザー自らがグループが作成できるように概念が大きく変わっています。

グループワークようなので、グループを作成すると同時にすぐに共同作業に取り掛かれるように、共同作業の場も同時に用意されます。グループ用にExchange上にメールボックスが作成されます。グループ内でメールをやり取りしたり、グループの予定などもここで共有できる。またグループごとに SharePoint のチームサイトも用意されるので、すぐにファイル共有ができるし、リストやニュースなども利用できる。また Microsoft Planner のプランもグループごとに作成できるためメンバー間でのタスクの割り振りや進捗管理もできる。こうした各サービスとのシームレスな連携は、グループ単位でMicrosoft Graph API を通じて行われるようになっています。

このようにすぐにグループワークできるための仕掛けが用意されているのです。ちなみに、Microsoft 365グループは以前は Office 365 グループと呼ばれていました。Power Platform のコネクターに Office 365グループというコネクターがありますが、Microsoft 365 グループを利用するコネクターで名称は以前のままです。

このグループの概念が登場してからしばらくしてMicrosoft Teams が出てきます。Microsfot Teams のチームは Microsoft 365 グループが利用されており、メンバー管理はもちろん、チームごとに Microsoft 365 の様々なサービスにシームレスにアクセスできるようチームの中核となっているのです。

2024年1月12日 (金)

Microsoft Teams に Viva Connections アプリを追加している場合、Viva Connections アプリ上でのキーワード検索は上下に分かれるようになっています。

上の「Viva Connectins で"<検索キーワード>" を検索」を選ぶと SharePoint 側を対象にした幅広い検索が行えます。一方、下の「Microsoft Teams で残りの部分で "<検索キーワード>" を検索します」を選ぶと Teams 内の会話検索ができます。

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実際の検索画面は次の通りです。Viva Connections 検索では SharePoint 内検索と同じ画面が表示されています。

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一方の Teams 内検索では会話がヒットしています。

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画面の下部までスクロールするとTeams 内で共有されたファイルも対象になっていることがわかります。従来通りですね。20240112_173937_2

実際の操作ビデオ↓

なお、この機能はクラシックな Teams アプリでのみ有効であり、新しい Teams ではまだ利用できません。新しい Teams にも数か月後には投入されるようです。