2018年9月

2018年9月28日 (金)

今年も Microsoft Ignite 2018 が U.S. オーランドにて、2018年9月24日~28日まで開催されました(この記事を書いている今日が最終日です)。

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なんとか今回も現地に来ることができ様々な情報を得ることができました。ということで、最新情報をいくつかの記事に分けて、まとめていこうと思います。

会場は 昨年同様、Orange County Convention Center というところであり、 隣接する Hyatt Regency を含め、地方空港くらいの広さのビルが3つに分かれて開催されます。

[Keynote 会場の外観] West ビルディングへ行く途中のブリッジより

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今回のイベントでは3万人強の参加者が世界各国から参加したようです。

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昨年まではこの3つを期間中使っていたのですが、なにせ広いので3つの建物を行き来すると、30分くらいかかります。今年はKeynote以外は West ビルディングと Hyatt に絞った開催となり、移動が少なくなったのが幸いでした。

さて、Keynote は Vision Keynote と Technology Keynote の 2つがあります。Vision キーノートは Microsoft としての今後のビジョンを説明するものであり、Technologyキーノートでは、複数の場所に分かれて、各技術エリアごとに最新機能などを紹介していきます。

Vision Keynote に関しては既に公開されています。

当然内容は英語ですが、マイクロソフトの吉田さんが Vision Keynote を日本語でいち早くまとめてくださっているのでリンクしておきます。

吉田の備忘録 - Microsoft Ignite 2018 Vision キーノートまとめ-

ちなみに YouTube 上に"Microsoft Ignite"というチャンネルも公開されているようですね。

今回のイベント参加者に渡された Swag はバッグ、水筒、Tシャツ、イヤホンでした。

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今回のイベントは去年よりさらに多くのセッションがライブ ストリーミング配信となっており、ストリーミングを見る人専用の場所も設けられていたくらいです。イヤホンの貸し出しも行われていました。

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イベントに参加しない方も Microsoft Tech Community サイトからストリーミングを見ることができるようになっており、日本から徹夜に近い形で参加していた方も多数いたようです。

Microsoft Ignite

Registration for Microsoft Ignite 2018 in Orlando, Florida is now open. Get the latest insights and skills from technology leaders and practitioners shaping the future of cloud, data, business intelligence, teamwork and productivity.

もちろん、終わったらオンデマンドで閲覧できるようになっています。セッション数はすべてで 1700ほど。日本のイベントとは比べ物にならない数です。Office 365 関連も当然のとこながら相当数あり、同一の時間に関連セッションが複数被ることもあり、現地でも参加したいものは厳選しないとすべて参加することはできません。 

さて、SharePoint をはじめとする Office 365 関連の細かい話はまた次の記事で。

Coffee Break...

ところで、移動が少なくなったとはいえ、毎日大体 10 km くらい歩くので、日ごろ運動不足だとなかなかしんどいですね。

また会場は冷蔵庫のように寒いです。もし次回参加する予定の方がいたら、それこそフロリダなので外は真夏なのですが、会場内では晩秋くらいの恰好がいいです。長袖シャツ、長袖の厚手の上着に魔法瓶を持参しました。会場では暖かい飲み物は自由に飲めるようになっているのですが、普通の紙コップだとすぐに冷めるので。これで随分違います。そうしないと、本当に具合が悪くなるくらい寒いので。

2018年9月27日 (木)

Microsoft Ignite 2018 で "Microsoft Learn" という新しいオンライン学習用のサービスが登場しました。今のところ Azure と Power Platform (Power BI, PowerApps, Microsoft Flow) の学習が中心になるようです。無料で利用でき、ハンズオンなども利用できるようです(まだ試していません)。

Microsoft Learn

キャリアアップしてトップに立つために必要なスキルは、簡単には身に付きません。 お客様が目標をより迅速に達成するうえで役に立つ、より効果的なアプローチが、ハンズオン ラーニングでご利用いただけるようになりました。 ポイントやレベルをアップして、多くを獲得!

 ちろん、独学する時間がなかなかとれない! とか、いう方や公式資料には書かれていない現場の話を聞きたいという方は、弊社のPowerApps & Microsoft Flow 研修もご検討ください!

2018年9月19日 (水)

PowerApps で何ができるの? という情報も書き溜めておきたいので、大したアプリではないのですが、ちょこっと事例として残しておきます。

弊社では、SharePoint や Office 365 に関する研修コースを定期的に行っていますが、残席が僅かになったり、満席になった場合に Twitter でお知らせしています。

以前は実施回数もしれているので、手入力で投稿していましたが、現在は PowerApps を使って手軽に投稿できるようにしています。

PowerApps-Twitter

もちろん、過去に投稿した内容も一覧できます。

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大した開発ではないのですが、ちょっとした業務がちりも積もれば山となり、少しでも時間を節約できるわけです。Excel 関数が利用できれば、アプリ開発のハードルは非常に低いのでお勧めです。

ということで、来月の SharePoint Online サイト管理基礎コースは、もう少しで定員に達します。Microsoft Ignite の情報などもご提供する予定です。お申込みはお早めに!

SharePoint では長らく電子掲示板として "お知らせリスト" が使われてきましたが、最新のSharePoint Onlineの機能を十分に活用したければ、"ニュース" ページに変えることをお勧めします。

ニュースページの利点については近くブログ記事にまとめようと思っていますが、まずは注目の最新機能をご紹介しておきましょう。

SharePoint モバイルとニュース ページ

これまでニュースページは SharePoint モバイル アプリを利用している場合、ユーザー自身が閲覧可能な複数サイトから自動的に最新ニュースを集約表示してくれていました。とはいえ、どんどんニュースが更新されてきます。そうすると「今は忙しいので手がすき次第あとでしっかり読もう」と思う記事も出てくるはずです。

ちなみに、従来 IBM Notes を使ってきて Office 365 へ移行したというユーザーから出るリクエストでよく知られているのが「未読・既読」機能。Notesの場合はメール機能と情報共有の機能が一体化しているため、機能比較をするときには 多くの場合 SharePoint と Outlook の2つで比較する必要があります。さて、Outlook のメールに関しては未読既読の機能は当然持っているのですが、一般的な Yahoo! や MSNなどのニュースサイトと同じようにSharePoint にはそうした機能がありませんでした。ただし、未読・既読の必要性というのはもちろん、どの記事を読んだのか覚えていないというのはありますが、それ以外の理由として「いったんは読み始めたけど、また後で読もう」といった便利の一つとしてのニーズがあります。

後者のニーズにこたえるべく SharePoint モバイルアプリでは各ニュース記事を後で読むために以前から "しおり" を設定する機能が追加されていました。しかし、様々な組織の方へ SharePoint の研修を行っていますが、日本の組織ではまだ SharePointモバイルを十分に活用できているところは少なく(そもそも SharePoint の利活用が、これからというところも少なくないですが)、こうした機能をご存知ない方も多いのではないでしょうか?

[iPad にインストールした SharePoint モバイルアプリの画面]

※スクリーンショットは弊社がサービスとして提供している「オフィスアイ ラーニング ポータル」より

画面下部にある[ニュース]をクリックすると、複数サイトから取得してきたニュース記事が表示される。各記事の右端の゙…(実際には縦向き)"をクリックすると[後のために保存]というメニューが表示される。クリックすると当該記事に対してリボンのマークが表示される。

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[後のために保存]として所謂 "しおり" を設定した記事は画面右上のリボン マークをクリックすると一覧できる。

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リボンマークをクリックしたところが下記の図。保存した記事だけ確認できる。

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PC ブラウザーと 後で読む機能

さて、この [後で読む] 機能はモバイルアプリだけの特権だったのですが、いよいよ PC ブラウザーの側でも利用できるようになりました!といっても対象リリースのテナントから順次展開されているため、まだすぐに利用できない組織も多いはずです。そのためいち早く、この機能について解説しておきます。

各サイトのニュースページを開くと画面の下部に[後のために保存]が表示されるようになっており、ここのリボン部分をクリックするとページを保存してくれます。

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※豆知識※ ちなみに画面下部の部分の呼び名は "ソーシャルバー" です。関連記事はこちら

保存したページを確認するにはどうすれば? と一瞬悩みましたが、同じくソーシャルバーの[後のために保存]部分をクリックすると、画面右側にウィンドウが表示され、ここに保存した記事が表示される仕組みになっています。一旦、保存しないとこのウィンドウが表示されません。保存を止めたければリボンのアイコンを再びクリックするだけです。

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さて、保存機能はもう一か所からも利用できます。それが SharePoint Home です。SharePoint Home って何? という方も多いと思いますが、Office 365 アプリ起動メニューに表示される "SharePoint" をクリックしたときに表示されるページが SharePoint Home です。過去の関連記事はこちらを参照してください。

[SharePoint Homeにアクセスする]

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SharePoint Home の画面上部には各サイトから自動的に検索機能を使って取得してきたニュースが表示されます。ここにも リボン のアイコンが! ということで、各記事の "リボン" アイコンをクリックすると "後で読むために保存" できます。また保存した記事は画面左側のナビゲーションから[保存済み]という見出しの配下でページの一覧を確認できるようになっています。

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そもそも SharePoint Home からニュース記事を任意のサイトに作成できるため、複数サイトにまたがる作業を一括できます。

ということで、未読既読機能がわりにぜひ使ってみてください!!

 

2018年9月13日 (木)

Microsoft Teams を利用していて、新規にチームを作成した場合、基本的にはOffice 365 グループのメンバーを管理するのに一人一人ユーザー追加することになります。

しかし、既存のセキュリティ グループメンバーを一括して追加したい。実際に試すと既存のセキュリティ グループメンバーを追加することはできるのですが、あくまで初期のユーザー展開までです。ようするに、いったんその時点でのメンバーを展開して追加しているだけなので、セキュリティグループとしての情報をずっと保持しているわけではない。そうなるとセキュリティ グループ側にメンバー変更があっても、チームメンバーとしては反映されないのです。

同期させるという機能のリクエストはあるようですが、中継ぎの対策として PowerShellを使った管理のサンプルが公開されています。あくまでも、自己責任となりますが、うまく活用したいですね。

Syncing Security Groups with team membership

In this post, I present a PowerShell script to synchronize the membership between security groups and Office 365 groups. Security groups in Azure Active Directory (AAD) have long been a useful way to manage sets of users in the enterprise -- even going back to on-premises Active Directory and befo...