2023年10月

2023年10月26日 (木)

Microsoft 365 バックアップMicrosoft 365 アーカイブの機能は、今年の夏に行われた Microsoft Inspire の際にいくつか発表されています。Microsoft Syntex の大規模コンテンツ管理の範疇に含まれています。

Welcome to Microsoft Inspire 2023: Introducing Microsoft 365 Backup and Microsoft 365 Archive - Microsoft Community Hub

この内容を細かく読み込んでおこうと思いつつしばらく放置してしまっていました。ようやく時間が取れたので情報整理を簡単にしておこうと思います。
※ Generative AI は使わずに自分で整理します。そうしないと記憶が定着しにくいように思うので。

なお、Microsoft 365 バックアップとアーカイブは資料によれば、2023年Q4 に Public Preview 予定とあるので、来月開催される Microsoft Ignite 2023 にあわせて発表されるのではないかと期待しています(あくまでも希望的観測)。

では、それぞれ簡単にまとめておきましょう。

Microsoft 365 バックアップ

ランサムウェアによる暗号化攻撃やセキュリティ侵害が増加しています。組織はデータや機密情報を損失しないように対応していく必要があります。こうした背景の中で Microsoft 365 に格納されているデータのバックアップとリストアもより重要になってきています。

Microsoft 365 バックアップ機能は、Microsoft 365 管理センターから特定のOneDrive(Business)、SharePoint サイト、Exchange のメールボックスを高速にバックアップし、かつリストアもできるようになります。Microsoft 365 のセキュリティおよびコンプライアンスはそのまま保証されるというのが重要な点でもあります。また、3rdパーティのソリューションと組み合わせることで Microsoft 365 のデータだけでなく非Microsoft 365 のデータもバックアップできるようになります。

実際の操作画面は下記のリンクからビデオを確認できます。

[Microsoft 365 Backup]

Microsoft 365 アーカイブ

ストレージコストが増大していく中で、頻繁には使われなくなったデータや情報については低コストで管理できるようにしたいものです。Microsoft 365 アーカイブはそのための機能であり、利用頻度が低くなったデータをアーカイブすることで、低コストで管理しようというもの。もともと SharePoint には正式な「アーカイブ機能」というものはこれまでも存在していませんでした。

この機能を使えば、Microsoft 365 外にデータを移す必要がなく、直接アーカイブしたり再びアクティブ化したりできるのがメリットです。当面は、サイト単位でのアーカイブを行うことになりますが、将来的にはファイル単位でのアーカイブもできるようになるとのこと。2024年下半期にはできるようになる予定だそうです。

[Microsoft 365 Archive]

操作自体は、SharePoint の UI から行えるようになるだけでなく、PowerShell を用いた管理も可能。SharePoint 管理センターのAdvanced Management(高度な管理)メニューに用意されている「サイトのライフサイクル管理」機能のポリシーとして組み込むこともできるようになるそうです。

ファイル単位のアーカイブができるようになれば、Microsoft Purview の保持ポリシーでも、保持期限が過ぎた後のワークフローと統合した管理ができるようにもなる。そもそも保持期限については、昔の SharePoint でも単独で設定できており、保持期限が過ぎると別のサイトなどに移動することができていました。AvePoint社のツールなどを組み合わせることで、いきなり破棄するのではなく、第一ステージでは安価なファイルサーバーなどのストレージに移動させて「アーカイブ」を行うといったこともできていました。その後、第二ステージ移行で破棄などを行うといったこともしていました。これを Microsoft 365 アーカイブは自前でも行えるようになるということですね。

2023年10月26日現在、いずれもプライベートプレビューに下記リンク先から申込ができる状態です。

Manage content at scale with Microsoft Syntex – Microsoft Adoption

Microsoft Syntex: SharePoint Advanced Management について

SharePoint Advanced Managment (SAM) は大規模コンテンツ管理のためのサービスであり、これを利用するには追加のアドオンライセンスの購入が必要です。以前の記事もご参照ください。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Syntex - Microsoft SharePoint Advanced Management アドオンが GA (lekumo.biz)

2023年10月25日 (水)

Tipspowerautomate

Power Automate の Office 365 Outlookコネクターのメール送信(V2)を使っていて文字化けに遭遇したので、なぜそれが起きたかの備忘録です。

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弊社では研修を行っていますが、お客様へ研修の申込などの連絡にところどころ Power Automate による自動メール送信を使っています。が、一部の方から文字化けしているとの連絡が。

普段 Outlook は Outlook on the web か iOS または iPadOSの Outlook を使っているので、気が付かなかったのですが、よくよくデスクトップ版のOutlookで確認すると確かにメールのフォントがおかしい。。。文字化けだから charset だろうということで確認してみると 「charset="gb2312"」となっている。これは簡体字中国語の文字コードです。

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問題を切り分けていくために、改めてメール送信フローを作成して、非常に単純なメールを送信してみます。すると予想通り、「charset="iso-2022-jp"」です。

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では、何が原因なんだろう。

そもそも Office 365 Outlook のメール送信アクションでは charset を指定することはできないため自動生成されるに任せるしかありません。

とにかく、問題を引き起こしているメールに使っているHTMLソースを調べようと、部分的に切り張りしながら確認していくと、、、あれ?? と気が付くことが。

「ハイフン」ですよ、ハイフン。よぉーーーくみると、なんか、変じゃない? 

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ここまでくるとお気づきの方もいると思いますが、そう、「en dash」になってしまっている。

メモ帳かなにかでソースを書いてからコピーしていたはずで、そのタイミングで意図せずハイフンが en dash に変換されてしまったのでしょう。

どうもこれがあると「charset="gb2312"」と中国語判定となってしまうよう。なぜかはわかりませんが、潜在的なバグですね。

この文字以外にも中国語として判定されるケースがあるかもしれませんが、その際にはここに追記していきます。

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そして、研修にこれまで申し込みいただいていた皆さま、不具合を修正しました! しばらく気が付かないままでいてすみませんでした🙇‍♀️

2023年10月11日 (水)

今年も Microsoft の大規模技術カンファレンスの一つである Microsoft Ignite が開催されます。今年も去年と同様、対面式(シアトル)とデジタル参加の2つから選べるハイブリッド形式です。デジタルでの参加の場合は、オンラインでのセッション参加となり、現地参加より日程が少ないのですが無料で参加できます。

※日程はいずれも米国時間 (PT)

📅シアトル: 2023年11月14-17日 | オンライン : 2023年11月15-16日

私自身は、今回は現地ではなくデジタル参加です。

セッション情報

すでにセッション情報が公開されています。

Session catalog (microsoft.com)

SharePoint や Teams, OneDrive などの範囲はトピックとしては "Modern Work" です。Level は 100, 200, 300 とありますが、100,200は割と初心者、中級者レベル。300は上級者向けなのでそれなりに技術に精通していないと視聴が難しいです。

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Keynote

まず注目のKeynote は次の通り。

AI transformation for your organization with the Microsoft Cloud

概要: Scott Guthrie とその他のリーダーが、Microsoft Cloud が、Microsoft のすべての包括的なソリューションを強化するのと同じプラットフォームとサービスを使用して AI ソリューションを構築し、データの分析情報を解き放つことで、お客様の変革を支援する独自の立場にある方法を共有します。

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Microsoft 365 の Copilot に注目している方は次のセッションがお勧めです。

👀注目のセッション👀

Transforming cloud content experiences in Microsoft 365 【Session Code: BRK255H】Level 200

[概要] ビジネスはコンテンツで成り立っています。2025年までに、契約書や請求書からデザインやビデオまで、130,365億テラバイトのコンテンツが存在するでしょう。この量のコンテンツを整理および管理するには、コンテンツの分類と処理を自動化することが重要です。Microsoft <> の AI を活用したコンテンツ管理によって、コンテンツ インテリジェンスを実現し、重要なビジネス プロセスを最適化し、ガバナンスを改善し、Copilot 用にコンテンツを準備する方法について説明します。

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その他の注目のブレークアウトセッション

他にも "Modern Work" トピックや "Microsoft 365 Copilot" タグで検索するといくつかのブレークアウトセッションが見つかります。いずれもレコーディングありです。

Extend Microsoft 365 Copilot with your line of business apps and data 【Session Code: BRK253H】Level 300

[概要]Copilot を使用すると、組織内の任意のアプリやデータソースを非常に簡単に操作できます。このセッションでは、カスタマイズと拡張性のアプローチを確認し、プラグインと Graph コネクタの両方をビルド、テスト、デバッグ、デプロイする方法を示します。また、拡張性の管理、管理、およびセキュリティについても説明します。セッションは、実用的な洞察、新しい VS ツールに関する最新情報、発行、検証、そしてもちろん、Microsoft エンジニアによるベスト プラクティスを提供します。

Get ready for the future of work with Microsoft Teams 【Session Code: BRK251H】Level 200

[概要] 次世代の AI 機能と物理世界とデジタル世界の融合によって実現されたスマートな職場がMicrosoft Teamsである理由をぜひご参加ください。新製品のイノベーションとデモを共有して、Teams で従業員全体に力を与えるのに役立ちます。フィードバックによって、Teams が組織でよりシンプル、迅速、柔軟に使用および管理できるようになる方法をご覧ください。お客様と Microsoft が、仕事が進化し続ける中で成功するためにこれらの機能をどのように使用しているかを聞くことができます。

Getting your enterprise ready for Microsoft 365 Copilot 【Session Code: BRK257H】Level 300

[概要] 主要な概念、展開の前提条件、情報アクセスの最適化、拡張性オプションなど、Microsoft 365 Copilot の組織の準備について説明します。また、社内での採用と成功を促進するためのヒントについても説明します。さらに、データのプライバシーと常駐、およびデータと AI モデルを保護するために実施されている包括的なエンタープライズ コンプライアンスとセキュリティ制御に焦点を当てた、Microsoft Cloud での信頼の重要性の概要について説明します。

How Microsoft 365 Copilot works 【Session Code:BRK256H 】Level 300

[概要] 検索拡張生成手法、セマンティック インデックス作成、外部データに安全に接続するためのオプションなど、舞台裏としてMicrosoft 365 Copilot の背後にあるアーキテクチャとデータフローを理解します。Microsoft 365 チャットの変革の可能性と、特定のユース ケースの例を使用して時間を節約する方法について説明します。

Reimagine the frontline with next-generation AI and fast deployment (microsoft.com) 【Session Code:BRK254H 】Level 200

[概要] 時間のかかるプロセスからアクセスできないデータまで、次世代AIは最前線で直面する課題を解決する革新的な方法を提供します。このセッションでは、重要な従業員向けの直感的でインテリジェントなソリューションを大規模に確立する方法について説明します。Microsoft 365 Copilot、Dynamics 365 Field Service の Copilot などの堅牢なデータとインテリジェントな機能Microsoft Teams表面化する単一のウィンドウを作成するフロントライン ソリューションを展開および管理する方法を学習します。

Scaling AI to every aspect of your business with Windows (microsoft.com)【Session Code:BRK252H 】Level 300

[概要]エンジニアリング & ビジネス リーダーと共に、ジェネレーティブ AI による将来の Windows ロードマップに参加しましょう。Windows 365 での Bing チャット エンタープライズと Microsoft 11 Copilot の統合と、マネージド環境に AI を安全にオンボードする方法について説明します。また、Windows 365、AVD、Intune の AI を活用した機能も紹介し、エンドポイント管理の最新化とクラウド対応を支援します。従業員の生産性を向上させ、ITタスクの負荷を軽減して、より大きな影響を与えるための道筋を描きます。

事前収録済みセッション

事前収録のセッションだと下記のセッションもあります。

Microsoft Loop: Transforming the way we work together 【Session Code: OD15】Level 200

[概要] 一般公開されている Microsoft Loop を探索するセッションにご参加ください - これは、一緒に考え、計画し、作成するのに役立つように設計されたアプリです。Loopがプロジェクト作業をどのように変革できるかのデモを紹介します, 開始してどこに焦点を当てるべきかを知るのに役立つAI機能から、最新の状態を維持し、同期するのに役立つ他のアプリとのシームレスな統合まで.さらに、セキュリティとコンプライアンス、モバイルファーストのシナリオでの外出先での作業、および将来予想されることについても説明します。

Securely digitize business workflows with eSignature in Microsoft 365 【Session Code:OD17 】Level 200

[概要] ビジネスワークフローをデジタル化する際の最も不可欠なコンテンツトランザクションの365つは、電子署名です。このセッションでは、Microsoft 365 の新しい電子署名について説明します。電子署名ソリューションのすべての利点 (ターンアラウンド タイムの短縮、コストの削減、エラーの削減) を提供しながら、レコードとしてレビュー、署名、後署名されたときにコンテンツを Microsoft 365 内に保持します。これにより、Microsoft 365 内に保持されているすべてのドキュメントで制御を有効にする方法について説明します。

 

Maximizing value from your Microsoft 365 and Copilot investments 【Session Code: OD14】Level 200

[概要] Microsoft 365 製品エクスペリエンスを使用してデジタル トランスフォーメーション、導入、ユーザー満足度を推進するこのオンデマンド セッションに参加してください。IT リーダー向けの新しいViva インサイト シナリオ、使用状況、導入、エクスペリエンスの分析情報ダッシュボードでの実用的な分析情報、M365 管理センターの組織メッセージの新しい一元化されたエクスペリエンスについて説明します。

The new Microsoft Outlook for Windows & Copilot help you achieve more 【Session Code:OD20 】Level 200

[概要] 新しい Outlook for Windows に関する最新の更新プログラムに関するセッションにご参加いただき、Copilot が Outlook でより多くのことを達成し、時間を節約するのに役立つすべての新しい方法を学びましょう - 最近発表された、まったく新しい機能について詳しく説明し、時間をより適切に管理し、会議に簡単に追いつくことができます。 そして、常にあなたがする必要があることの上にいてください。

The new Microsoft Planner: Bring together to-dos, plans and projects 【Session Code: OD21】Level 200

[概要] 次世代 AI によって支援され、Microsoft 365 エクスペリエンスに統合され、コラボレーションとエンタープライズの作業管理の変革を支援する新しい Microsoft プランナーのビジョンと投資について説明します。このデモが豊富なセッションでは、Planner のリーダーシップ チームに参加して、Planner を単純なタスク管理からエンタープライズ グレードのプロジェクト管理に簡単に拡張し、ユーザーが作業を効果的に管理して目標を達成できるようにする方法を紹介します。

Visual Content Creation for Everyone: Clipchamp and Designer (microsoft.com) 【Session Code: OD23】Level 200

[概要] Microsoft 365 では、Microsoft Clipchamp と Microsoft Designer を使用して、誰もがビデオとリッチグラフィックスのパワーを簡単に活用できるようになりました。このセッションでは、製品チームが、これらのツールによって現在のビジュアル コンテンツの作成を簡素化し、近日公開予定のコンテンツをプレビューする方法を紹介します。AI を搭載し、Microsoft 365 全体に統合されたこれらの直感的なツールを使用すると、組織内の誰もが自信を持って独自のビデオやグラフィックスを作成する作業を強化し、時間とコストを節約できます。

What's new for Microsoft 365 admins【Session Code: OD24】Level 200

[概要] このセッションでは、Microsoft 365 管理者向けの最新の更新プログラムについて、新しい管理者共同操縦エクスペリエンスであるクラウド.マイクロソフト統合ドメイン、マルチテナントおよびクロステナント環境の管理、ネットワークプロバイダーのデータと実用性についてカバーしています。

まずは自分が特に興味のある分野をピックアップしましたが、これだけでもてんこ盛りですね。

無論上記以外にも、Power Platform をはじめMicrosoft Defender や Microsoft Purview など Microsoft 365 に関わる多くのセッションが用意さてれています。大抵のセッションは録画されているのでオンデマンドで見られます。ただ忙しいと、結局あとから見る時間を確保できないまま時が過ぎていきがちです。個人的には、なるべくイベント期間中に集中してセッションを視聴したいと思っています。

2023年10月 5日 (木)

OneDrive の同期機能も改善や強化されるようです。詳しくは下記の記事に書かれています。

🔗 New OneDrive Sync Enhancements - Microsoft Community Hub

この内容の対象はあくまでも OneDrive (Business) 向けです。

上記の記事を読めばいいわけですが、ここでは自分自身の備忘録を兼ねて要約したり、手元で確認した内容を追記していきます。

ということで、ここから機能を確認していこうと思いますが、実は上記の記事はコメント欄が結構大事で、いろいろな方がフィードバックしています。「私も、そう思ったんだよね」と思うところが書かれていたり。そんな点も参考になると思います。

ではピックアップしましょう。

不用意な削除を防ぐ

PCと同期しているファイルを削除すると、大元のファイルの削除となり全ユーザーに影響します。そこで、削除しようとするときに「みんなからも削除されるけどいいの?」という趣旨の警告が出るようなるそうです。現在ロールアウト中。

共有されたコンテンツのショートカットの削除

OneDrive に追加した SharePoint のコンテンツのショートカットは、削除すると大元のファイルも一緒に削除されてしまっていました。が、今回のアップデートでショートカットだけを削除し、大元のファイルは温存されるようになります。ただし、従来通り、ショートカットの削除と同時に大元のファイルも削除したいという場合はファイルのコンテキストメニュー(右クリックすると出てくるメニュー)からそれを選べるそうです。

ファイルエクスプローラーの強化

ファイルエクスプローラーのホームが OneDrive の Web版と似たようなホーム画面になります。推奨されたコンテンツ、お気に入り、最近使ったファイルなど表示される。ファイルを選択する右側のウィンドウにサムネイル、共有の状況、最近のアクティビティ、関連ファイルなどが表示されるようになります。ということですが、手元の環境だと Windows 11 (22H2) ですが、すでにそうなっていますね。

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同期設定のアップデート

同期の設定メニューがよりわかりやすくなりました。よく使う設定が最初に表示され、その他は「詳細設定」に移動しています。

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さらに、近く、同期から除外したいファイルの種類(ファイル、フォルダーまたは拡張子)をより細かく制御できるようになるようです。

アプリで開く

Word, Excel, PowerPoint のファイルは選択して、...>[開く]>[アプリで開く]メニューが用意されており、デスクトップアプリで直接開いて編集できます。これがOfficeドキュメント以外にも拡大されて PDF や CADファイル(JPEG, MP4 など)でも利用できるようになるそうです。2023年12月までに利用できるようになるようです。OneDrive だけでなく、SharePointおよびTeamsでも。

デスクトップアプリで開いて編集後は上書き保存すれば、Web版のOneDriveの側に同期されます。

コメントの抜粋

この記事のコメント欄から、いくつか意訳して抜粋しておきます(だいたいあっていると思いますけど、ニュアンスが違うかもしれないので、きちんと元の文書は読んでくださいね)。

  • SharePointのコンテンツを同期するとき最大パスの長さを越えているファイルを同期することで OneDrive が壊れてしまう。リンクの削除もできなくなってしまう。
  • SharePointからカスタムのメタデータもファイル エクスプローラーに同期できたらいいのに
  • 同期できないときにははっきりと示してほしい。
  • Mac クライアントにはこの強化機能は追加されるの? 
  • 不用意な削除を防ぐ機能が追加されるとのことだが、ダイアログを表示しても防げないのでは? そもそも全ユーザーに対してファイルが削除されることをユーザーは理解していないと思う。もっと具体的な対策を去らないとダメだろう。たとえば、ファイルエクスプローラーから一度に削除できるファイルの数を50に制限するとか。空のフォルダーのみを削除できるとか。ユーザーにとってはクリーンナップできないので不満は出るだろうけれど、偶発的に削除される方がより大きい混乱を招いている。

以上です。

2023年10月 4日 (水)

2023年10月3日(米国時間)付で OneDrive 3.0 の発表がありました。詳しくは下記のページとページ内のビデオを参照してください。

Unveiling the Next Generation of OneDrive - Microsoft Community Hub

ただ上記ではすでに利用できている新機能も改めて紹介されていることもあり、このブログでは、私が個人的に興味をもったポイントのみをかいつまんでおこうと思います。簡単な要約なら Bing Chat や ChatGPTでもできますしね。

ちなみに、OneDrive には無料で利用できる個人用(office.com)と組織向けの有償で利用する OneDrive for Business とがありますが、OneDrive for Business が中心です。あと、Windows エクスプローラからアクセスできる OneDrive はあくまでも Windows に搭載されているOneDrive同期アプリが同期したファイルやライブラリであり、実態はWeb上の OneDrive です。基本には公式の資料等で OneDrive と言えば本体 (Web版) のことです。

OneDrive の変遷

OneDrive は今、3世代目へと突入していっています。これまでの世代で掲げてきた目標は以下の通り。

  • OneDrive 1.0 - どこからでもどのデバイスからでもファイルを保存しアクセスできる
  • OneDrive 2.0 - 同期、共有とシームレスでセキュアなコラボレーション

そして、時代は OneDrive 3.0 へ。

3世代目に移行するにあたり、上記のJeff Teper 氏の話では現状を取り巻く環境について説明されています。現在、 OneDrive には、日々 20億近くのファイルが追加されているそうです。

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 Microsoft 365 のファイル管理の中核(プラットフォーム) は引き続き SharePoint です。セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス、コラボレーションの基盤です。この点は変わらないので、しっかり把握しておいてください。

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そしていよいよい OneDrive は3.0 世代へと突入していきます。

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ここまでのJeff Teper 氏の話から私なりのまとめと考察を加えてみましょう。

現在、私たちを取り巻く環境ではローカルPCだメールだ、Teams だとあちこちにファイルが散らばっています。しかもファイルの量は、数年前と比較しても格段に、しかも膨大に増えていっている。そんな中、IT担当者はセキュリティやコンプライアンスを確保していかなければいけない現状があります。こうした困難を解決していくには、ユーザーにとっては自分が必要な情報を1か所から素早くアクセスできるような仕組みが必要で、そこの部分を OneDrive に担わせるということでしょう。AIの力も借りながら。

SharePoint はあくまでも共有のファイル置き場であり、どうしても最大公約数的な見せ方になります。必ずしも自分が欲しいファイルが決まった場所にあるとは限らない。欲しいファイルは人ごとに異なる。となれば、OneDrive 側でユーザーごとの切り口でファイルのリンクを集める方が理にかなっている。そういうことでしょう。

余談ですが、従来のファイルの形式でなく、Notion や Microsoft Loop のような形式で情報を整理したいという声もあるようです。ですが、Microsoft 365 の Loop に関しては、結局、作成されるのは .loop という拡張子のファイルであるため、Word, Excel, PowerPoint などのファイル群と結果的には変わりません。そうすることで、既存のセキュリティやコンプライアンスの仕組みも流用できる利点があります。

そして今回の発表の目玉はやはり "Copilot in OneDrive" でしょう!

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ここからは、上記のビデオから個人的に面白いと思った機能を私の所感とともに取り上げてみます。

お気に入り機能の進化

OneDrive ではファイルやフォルダーにお気に入りを設定できるようになっています。Webブラウザーのブックマークのような機能ですね(ちなみに、SharePoint ページの「後で見る」をクリックしたページもここに入ります。Web版の OneDrive の話ですが)。この「お気に入り」が OneDrive だけでなく、モバイル版の OneDrive, Teams, Windows エクスプローラーとも同期されるようになります。それこそどこからでも自分が必要なファイルにアクセスしやすくなります。

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SharePoint サイトのコンテンツのショートカットを手軽に追加できる 

SharePoint サイトのライブラリにあるファイルのお気に入り(星アイコン)をクリックすると、お気に入りに追加されますが、それだけでなく、ショートカットを OneDrive の任意のフォルダーに追加できるようになります。ひとが作成したフォルダー構成は必ずしも自分にとって使いやすいとは限りません。OneDrive には好きなようにフォルダー構成を作り、そこにショートカットをためていくことで自分オリジナルの階層も作成できるわけです。

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メディアビューの追加!

あちこちから要望が上がっていたようですね。写真やビデオだけを表示する「メディア」ビューが追加されるそうです!! 個人的にもこれは欲しかった。

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OneDrive の新規追加メニューからテンプレートを選択できる

OneDriveの新規追加メニューをクリックすることで、各アプリのテンプレートをプレビューしながら適切なものを選んで新たなファイルを作り始めることができるようになります。個人的にはこれは良いなぁと思っているんですが、日本の組織の場合は、誰かが作成したファイルをコピーしてアレンジしていくことが多いようで一からファイルを作ることが意外と少ないようです。ならば、独自のテンプレートを作って追加できればいいとも思いますが、それはそれでテンプレートのメンテナンスを誰がやるのかとういう問題がでたり。それでも新規にファイルを作ることの多い人は重宝するのではないかと思います(日本語フォントに適したテンプレートがもっと増えるといいんですけどね)。

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オフライン編集 (Files On-Demand for Web)

OneDrive に同期しているライブラリやフォルダーであることが前提ですが、これから出かけるよというような場合に、ファイル単位で一時的にオフラインで編集したいと思うことはあったのですがこれができるようになります! Web版の OneDrive 上から Windows エクスプローラーに移動することなく、直接オフラインで利用できるのが利点。 

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パフォーマンスの改善

OneDrive の起動速度、スクロール速度、並び替え速度などが2倍以上速くなります。写真などファイルの数が多くなるとスクロールが重いなぁと思ことはよくあったので、これも嬉しい機能ですね。

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Windows エクスプローラーでも OneDrive Home が!

Windows エクスプローラーの Home ではOneDriveと同様に AI がユーザーごとにお勧めしてくれるファイル群が上部に表示されるようになり、お気に入りや最近使ったファイルなどが表示されるようになります。ファイルを選択すると右側にプレビュー、アクティビティ関連するファイルが表示されます。ちなみに、手元のWindows 11 (22H2) で確認したら、ほぼこうなっていますね。20231004_113326

 管理面

これは、Microsoft Syntex Advanced Managment のライセンスを持っておきましょうという話につきますね。

  • SharePoint 管理センターで「コラボレーションインサイト」レポートを確認できる (コラポレーションの状況を俯瞰できる)。またユーザーごとにどのくらいの数のファイルを外部などに共有しているかわかる
  • 特定のユーザーの OneDrive へのアクセスに MFA を必須とするなどの「詳細な条件付きアクセスポリシー」を適用できる
  • OneDrive でも「制限付きアクセス」を適用することで、コンテンツの過剰共有を低減する

など。

写真の検索

これは個人向けの OneDrive の話になりますが、写真を検索できるようになります。セマンティクインデックスを作成するようになっており、自然言語で検索できます。つまり、文脈で画像を探しに行ってくれる。タグ付けなど特にしなくても。まずはプレビューだそうですが、今日から使えるとのこと。写真が趣味で、膨大な量の写真を個人の OneDrive に格納しているんですが、探すのに一苦労だったのでこれは助かります。あとで、日本語でどの程度、検索できるのかを試してみないと。

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Copilot in OneDrive

ようやく目玉の機能、Copilot ですね。検索ボックスに自然言語で欲しいファイルを説明すれば、合致するものを見つけてきてくれます。

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選択したファイルを要約してくれと言えば、要約してくれます(ここは想定内)。

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凄いのは、ユーザーの意図をくみ取ってくれるということ。たとえば、ファイルをフォルダーにまとめるよう依頼する。

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すると関連するファイルも探してきてくれてフォルダーに追加しないかと提案してくれる。提案されるファイル群は 自身の OneDrive 内だけでなく、SharePoint などからも。これらのファイルはショートカットを追加することになる。こういうのは、AI ならではですね。

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しかも、フォルダーを共有するときにも Copilot がそばで支援してくれる!

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さらには、見逃したかもしれない OneDrive 内の更新情報をピックアップしてくれる。これで終わりではなく、次のステップをそれぞれ提案してくれているのが凄い。PowerPoint なんか、「内容をみて、返事を作成する」んですからね。。。

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この Copilot in OneDrive ですが、利用するには Microsoft 365 Copilot のライセンスが必要であり、12月までに利用できるようになるそうです! 

と、ここまでがビデオの内容をもとにした話です。

最初に紹介したリンク先では、さらに多くの情報が公開されています。

たとえば、Teams や Outlook に OneDrive アプリが追加されます。Teams はファイルアプリが 新しいOneDrive アブリになっています。こちらは新しい Teams アプリではすでに利用できる。Outlook への追加はこれからのようですね。

ファイル管理の在り方が、少しずつ変わってきている過渡期ですが、個人的には従来から抱えている各種の課題を超えるべく、新たなファイル管理のありようを追求して行きたいと思っています。