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2026年10月20日 (火)

MIcrosoft 365 Copilot の リサーチツールにプレビューとして提供されてきたクリティークとカウンシル機能が廃止されることになりました。この機能を利用するには Frontier ブログラムに参加している必要があります。

この機能は、GPTとClaude の2つのモデルを使って、調査結果を査読したり、それぞれのモデルからの結果を比較することができる機能でした。

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しかし、プレビューの結果、Microsoft は廃止という結論に至ったようです。

ただし、今後、こうしたコンセプトを発展させ、将来的には類似した機能が Microsof 365 全般で提供できるよう可能性を模索し続けるとのこと。

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2026年6月27日 (土)

Microsoft Purviewでは、データ損失防止(DLP) の制御を Microsoft 365 Copilot と Copilot チャットに広げ、AIが生成した応答に影響を与える外部ソースのコンテンツがもたらす可能性のあるプロンプトインジェクションのリスクを低減させます。

今回ロールアウトされる新機能ではCopilot がプロンプト処理中に外部送信者からの電子メールをグラウンディングデータとして利用できないよう管理者が除外できるようになります。

この機能を有効化すると、Copilot は既存のライセンスおよびポリシー管理に従って、信頼できる Microsoft 365 内部のデータソースだけを用いて応答を続けるようになります。

📅ロールアウト

  • パブリックプレビュー:2026年6月初旬~下旬
  • GA: 2027年1月下旬から12月下旬

適用対象

Microsoft 365 Copilot (プレミアム)または Chopilot チャットを使っている組織

構成

Microsoft Purview 管理ポータルから、データ損失ポリシーを作成する際に場所として「Microsoft 365 Copilot および Copilot Chat」を選択します。既定ではすべてのユーザーとグループが対象となるため、必要に応じて適用範囲を変更します。

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ルールを作成する際に、条件としては「電子メールの受信元」選択すると「組織外のユーザーが項目として表示されます。操作で「処理の追加」を選択すると、"Copilot によるコンテンツの処理を制限する" が選択肢に表示されるためこれを選びます。「ナレッジソースにアクセスしています」を選択します。これでブロックされるようになります。

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これで組織の許可ドメイン外の送信者からメールを受信したことをポリシーが検知すると Copilot はそのメールをグラウンディング・要約・引用から除外するようになります。なお、このポリシーで評価するのは電子メールのメタデータだけです。送信者のドメインをテナントで許可しているドメインと比較します。メールの本文が調査されるわけではありません。

ちなみに許可されたドメインとは、Exchagne 管理センターの「メールフロー」>「承認済みドメイン」に表示されるドメインです。

参考

Microsoft Purview DLP for Microsoft 365 Copilot and Copilot Chat | Microsoft Learn

2026年2月28日 (土)

Microsoft Teams アプリでメッセージ送信する際に、日本語だと漢字変換などしてから確定する際に Enter キーを押下しますが、この際に中途半端な文面のまま誤送信してしまうことは少なくありません。

そんな中、 Microsoft Teams アプリの新しいアップデートでは Enter キーで送信する既定の機能を変更し、改行扱いにできるオプションが登場しました。

この設定は Microsoft Teams アプリの「設定」>「チャットとチャネル」にあります。

"メッセージを書き込むときは、Enterキーを押して" 設定で、「新しい行を開始します」を選択しましょう。この場合、キーボードから送信する際には Ctrl + Enter に変更されます。

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この設定はユーザーごとで、デバイス間でローミングされるようになっており、管理者の設定は不要。デスクトップ版および Web版のTeams で設定できます。

この機能のロールアウトは対象リリースおよびGAで 2026年2月中旬~2月末となっていて、私の手元の環境でこの機能がロールアウトされてきたのを確認できたのが、本日 2026年2月28日です。

2月末ぎりぎりですね😊

2026年1月15日 (木)

Microsoft Teams 会議に参加しているユーザーが自分の表示名を変更する機能が2025年にリリースされました。Microsoft 365 Roadmapに ID 122934 として公開されています。現在ラウンチ済みです。20260115_130605

機能

Teams デスクトップおよびWebアプリで利用可能で、会議中に自分の表示名を編集できます。ただし、変更はその会議の間だけ有効でプロファイルカードなどの情報は更新されることはありません。

対象は組織のアカウントおよびゲストのアカウントも含みます。

なお、表示名を変更した参加者には表示名の横に "Edited(編集済み)" というラベルがつきます。

設定 

資料を見るとこの機能は Microsoft Teams 管理センターから会議のポリシーで有効化したうえで、各会議のオプションで有効化することで利用できるとあります。しかし、当該する項目はTeams管理センターの会議ポリシーには見当たりません。対象リリーステナントもそうでないテナントも複数確認しましたが、どうにも見当たらない。

ならば PowerShellで設定してみるか? ということで、会議ポリシー(Globalで確認)みます。次のコマンドを実行しました。

Get-CsTeamsMeetingPolicy | fl *

Global ポリシーに関連しそうなプロパティとして ParticipantNameChangeが見つかりました。ただし、値は Disabled で無効化されています。

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そこで次のコマンドを実行し Enabled に変更し有効化します。

#Enabled に変更
Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity Global -ParticipantNameChange Enabled
​
#変更の確認
Get-CsTeamsMeetingPolicy | fl *

この設定により無事に Enabled に値が変わったことが確認できます。

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ちなみに、会議ポリシーの変更が実際に反映されるまで時間がかかる可能性もあります。

Teams 会議のオプション変更

会議のオプションを確認してみると、次のように参加状況セクションに「ユーザーに表示名の編集を許可する」オプションが追加されていることがわかります。既定ではオフとなっているため、必要に応じてオンにします。

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表示名を変更する

Teams 会議に参加しているユーザーは、参加者ウィンドウから自分の名前を変更できるようになります。会議のポップアップにもその旨が表示されます。20260114_213514

実際に変更してみましょう。20260115_180418

編集したあとは "編集済み" と表示されることがわかります。

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2025年11月26日 (水)

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Microsoft 365 Copilot の有償ライセンスと無償で使える Microsoft 365 Copilot Chat との違いが判らないという話をよく耳にします。

そもそも組織としてのナレッジマネージメントをビジネスリーダークラスがきちんと考えたことがあるかどうかという違いは一つ大きな壁としてあるでしょう。

Microsoft 365 Copilot では Microsoft 365 内に蓄積されている様々なコンテンツをもとに応答が生成できます。一方、無償の Microsoft 365 Copilot Chat で得られるのは原則は利用しているモデルが事前学習している範疇までの知識であり、たとえば GPT-5 では2024年9月までの情報しか学習していません。そのため、Copilot はその差を埋めて最新情報なども踏まえるために Bing 検索を使ってインターネット上に公開されている情報にアクセスします。アクセスできるのはあくまでも「公に公開されている」情報までです。しかし、Microsoft 365 Copilot ではMicrosoft 365 内に蓄積されている情報としてファイル、メール、チャットだけでなく、人とのつながり、情報の関連性など様々な付加情報も利用できるのです。

検索の変遷

Microsoft 365 Copilot とは何かについて改めて、「情報検索」をキーワードに説明してみようと思います。

クラウドになってから、キーワード検索は Microsoft Graph + Microsoft 独自AIとして発展してきました。検索に AI の力が添えられるようになったことは、Microsoft 365 管理センターも検索の構成メニューは「検索とインテリジェンス」という名称になっていることからも窺い知れます。

Microsoft Graph とはMicrosoft 365 内のあらゆるコンテンツにシームレスにつないでくれる仕組みです。もともと Microsoft Graph API という API がありますが、これは初期のころは Office 365 Unified API と呼ばれており、Outlook, Viva Engage (当時はYammer)、SharePoint, OneDrive, OneNote など Microsoft 365 内の個別のサービスやアプリにシームレスにアクセスできるようにするための仕組みとしてばらばらになりがちなAPIを統合したわけです。これが基盤となり Microsoft Graph へと発展していきました。 Microsoft 365 内のデータとデータ、ユーザーとデータの「関係性」をグラフ構造としてとらえる “Graph” の概念が導入され、APIの統一だけでなく Microsoft Graph へとつながっていきます。「ひと」と情報の関わりまで踏み込んで情報を得ることができる土台ができたわけです。

こうした基盤が整備されたことで、現在、Microsoft 365 の検索では SharePoint スタートページなどから Outlook, Teams, SharePoint など横断的に検索できるようにもなっていますし、以前は Microsoft Graph コネクターと呼ばれていて現在は Copilot コネクターに名称が変わっていますが、これを使えば、ファイルサーバーや 3rdパーティ製品(ServiceNow, JIRAクラウド、Googlドライブ, Box など) も Microsoft 365 から検索できるようになっています。

キーワード検索とMicrosoft Copilot 検索

従来の Microsoft 365 ではキーワード検索が主流でした。しかし、単なるキーワード検索だとどうしても「検索キーワード」の揺らぎが対応しにくいという課題があります。例えば、「ライオン」でも「百獣の王」でも意味は同じなのにキーワードとしては一致しないのでヒットしない。さらには言語の壁もあります。日本語でも英語でも意味合いが同じなら検索したいところですが、キーワードが一致するかどうかしか判定していない検索ではそれも難しいのです。そもそも日本語などの半角スペースで単語間を分かち書きをしない言語だと、単語分割もうまくいかないこともしばしばあります。どこで単語を区切っていいのかが文脈で異なり、そこを踏まえたキーワードの一致を試みるという仕組みはなかなかうまくいかなかったのです。

ここにきて、検索の仕組みを一変させたのが、Microsoft Graph + ベクトル検索の組み合わせです。Microsoft 365 Copilot が応答に必要な情報取得するために使う検索はベクトル検索がベースとなっています。ドキュメント、文章、単語などすべてをその意味や特徴でそろえた数値の並び(ベクトル)に変換します。これによって意味的に似たデータとして例えば、犬、猫、ペットなどはベクトル空間内で近い位置に配置されます。Copilot への質問もベクトルに変換されます。

Microsoft 365 Copilot のライセンスを持っているテナントでは、メールやチャット、SharePoint のファイルなどMicrosoft 365 に蓄積されているコンテンツに対してセマンティック インデックスと呼ばれる膨大なベクトルが生成されています。ここから質問のベクトルに最も距離が近い(類似する)データを高速で見つけられるようになっています。

つまり従来の検索では不可能だった「文脈の理解」をしたうえでの情報の収集が可能になっているのです。Microsoft Graph による単なるコンテンツの情報だけでなく、そこに関わりのあるコンテンツ同士の関係性やアクセス権限、人とのかかわりなども含めた情報を付加して情報を収集します。

ちなみに、Microsoft 365 では引き続きキーワード検索も行えるためベクトル検索とのハイブリッド検索環境になっています。

Microsoft 365 Copilot 有償ライセンスとセマンティックインデックス

こうした仕組みが使えるのが、Microsoft 365 Copilot の有償ライセンスが利点です。生成AIは、モデル自身がすでに学習している内容以上のことは公開された情報はBingを使って検索できますが、これに加えて有償ライセンスがあれば組織内に蓄積された公けになっていない情報も情報にもアクセスしてその組織ならではの情報が生成できる。しかし、無償版の場合は、あくまでもアクセスできるのは一般的なWebのみで Bing 検索の範疇までとなり、ネットに公開されていない非公開の情報は当然取得できないということです。

そして、組織にはさまざまな人が作ったファイルややり取りした会話などが蓄積されていっています。これはその組織内で汗水たらして試行錯誤しながら醸成してきた知恵やノウハウなどです。ものごとの経緯なども含めてたまっている。畑で例えれば、それぞれの組織ごとに異なる成分の土壌が醸成されているわけで、この養分が組織の財産であり、先人の知恵を有効活用して後人がさらに新たなナレッジを積み重ねていくことで、その組織ならではの文化ともなっていくわけですね。愛社精神とか従業員エンゲージメントにつながっていく話です。

Microsoft 365 Copilot が利用できれば、セマンティックインデックスが生成される。つまりは、膨大な量の情報を生成AI なら効率よく引き出せる可能性が高まります。無論、データ整備は必要ですが(ごみはゴミ箱にすてるとかそういうことです)。だからこそ、ドキュメントのライフサイクル管理としてしかるべきときに破棄するということも視野に入れたナレッジマネージメントが重要なのです。

SharePoint Technical Notes : Microsoft 365 Copilot のセマンティックインデックスとは?

Delve そして Work IQ、Agent 365 

Microsoft はこの Microsoft Graph と組み合わせて独自のAIを開発して、個々のユーザーに最適化したコンテンツを提案していくというコンシェルジュ的な機能を提供していました。「あなたが必要とするファイルは、もしかしてこれではない?」と提案してくれるような仕組みでDelve (デルブ) というアプリとして提供されていました。ただ、このDelve は去年の2024年12月16日をもってシャットダウンされてしまいました。生成AI の登場により、ナレッジマネージメント関連で Microsoft が開発してきた技術はどんどん生成AIベースに置き換わってきている印象があります。以前は、社内版 Wikipedia を独自AIで作らせるような取り組みとして Viva Topics というものがありましたが、Microsoft は生成AIへと大きく舵を取りCopilot へと役割が移管することになり、ついに日本語対応は正式に行われることなく 2025年2月22日にサービスが終了してしまいました。こうしてみると、Microsoft が独自に開発してきたAIの一部については、長らく言語の壁も抱えてきたように思います。

Delve がシャットダウンされて、およそ1年後となる2025年11月の Microsoft Ignite 2025では Work IQ が発表されました。Work IQ は、Delve が進もうとしていた方向性を生成 AI を使って再定義した強力な仕組みととらえることもできるでしょう。

Microsoft Graph の強みを生かし、ユーザー自身の仕事(メール、ファイル、会議、チャットなど)を理解して、先回りして様々なタスクなどを提案したり実行してくたりする仕組みです。単なるファイルの提案でなく、「仕事をしてくれる」というところまで踏み込んでいます。Work IQ によって最適なAIエージェントを提案・支援してくれるということにもなるでしょう。

Microsoft はWork IQ は「知能レイヤー」であるとしています。Work IQ は次の3つの要素から構成されています。

  • データ… Graph から取得する組織内の知識(メール、ファイル、会議、チャットなど)
  • メモリー…ユーザーの好み、習慣、業務、人間関係など
  • 推論…データとメモリーを組み合わせて次のとるべきアクションを予測

Graph が提供するデータに推論に特化した生成AIの力を添えて、エージェントがユーザーの文脈、関係性・意図を理解できるようにするわけですね。

少し前までは生成AIは単なる人間みたいな話し相手だったチャットボットだったものが、「ユーザーに代わって仕事をこなしてくれる」というAIエージェントへと進化しました。

現在、Microsoft 365 ではビルトインのエージェントだけでなく、Copilot Studio などを使ったカスタム エージェントや 3rdパーティのエージェントも利用できるようになっています。がしかし、これだけ多くのエージェントがあれば、どんな時にどのエージェントを使えばいいかユーザーが判断しなくてはならいない。これをそのユーザーの行動などからどんな仕事を日々行っているのかといったことも含めて情報を持っており Work IQは、その場で適切なAIエージェントの提案および実行も含めて面倒を見てくれる。

そしてMicrosoft 365 Copilot ユーザーが様々なLLMモデルを使用した複数のエージェントを安心・安全に使えるように組織として統制・管理し、発見・展開を支援する仕組みとして Agent 365 が登場したわけです。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Agent 365 とは?

Microsoft が考えている構想は、実によくできているなと感じます。

ということで、有償の範囲と無償の範囲は、検索を軸にしたストーリーで見るとわかりやすいように思います。

無償版で十分という場合は、組織内の情報をうまく再利用するという土壌が醸成されていないか、そういったことを必要とする業務スタイルにないのかもしれません。全体最適化の話の一部で、部分最適化ではないので。