カテゴリ「SharePoint 2016」の42件の投稿 Feed

2018年9月 2日 (日)

OneDrive 同期クライアントについて拙書の「ひと目でわかる SharePoint Server 2016」で取り上げていますが、以前、読者の方のブログで読了後の感想で「Groove.exe 版はもう使わないのに」というようなコメントをが書かれているのを見かけました。

色々な方に読んでいただいているのはありがたいなと思う反面、この点については、誤解があるといけないので少し補足しておく必要があるかなと思ったので、ここに改めて記載しておきます。

同期対象が SharePoint Onlineであれば最新の OneDrive.exe クライアントで同期できますが、オンプレミスの SharePoint が対象となる場合は依然として Groove.exe を利用することになります。そのため、書籍でも Groove.exe 版について取り上げています。

詳しくは次のサポート技術情報を参照してください。

ファイルおよびフォルダーを同期する際の制限事項

余談ですが、SharePoint Server 2016 の書籍はついこの間完成したばかり、とおもっていたら、もうじき SharePoint Server 2019 がリリースされそうですね。

時間が経つのは早いものです。

2017年8月29日 (火)

SharePoint Framework は現在 SharePoint Online のみをサポートしていますが、下記の SharePoint Framework の資料に、間もなく SharePoint Server 2016 も Feature Pack 2 により、サポートされるようになると明記されていますね。

Overview of the SharePoint Framework

SharePoint Framework roadmap

以下抜粋、

... The SharePoint Framework works for SharePoint Online and soon also for on-premises (SharePoint 2016 Feature Pack 2).

来月末に U.S. オーランドで開催される Microsoft Ignite 2017 のセッション情報が公開されていますが、SharePoint Server 2016 Feature Pack 2 に関するセッションも用意されています。注目ですね。

Discover SharePoint Server 2016 Feature Pack 2 and Beyond

今のところ、何事もなければ、現地イベントに参加予定です。最新情報、今から楽しみです!

2017年8月 7日 (月)

SharePoint では"プロパティ制限" という絞り込み検索が可能です。これは、ファイルのメタデータを使って絞り込み検索を行う際に利用します。このときよく利用するプロパティ(厳密には管理プロパティといいますが)  に "filetype" と "fileextension" があります。いずれもファイルの種類による絞り込み検索ですが、違いがあります。

FileExtension は文字通りファイルの拡張子による絞り込み検索であり、検索ボックスに "fileextension:pptx" などと指定するとPPTXの拡張子を持つファイルを絞り込み検索できます。エンタープライズ検索センターサイトなどで試してみるとよくわかるはずです(ちなみに、検索の大文字小文字は区別しません)。

一方の FileType は SharePoint がファイルの内容を判定した結果です。拡張子に依存しません。例えば、本当は Sample.txt というテキストファイルだったものを、無理やりに拡張子をPPTXとして保存したとき、SharePoint は "FileType:txt" と検索するとこの PPTX ファイルを見つけるという理屈です。

もちろん実際に検索する際には、このように本来のファイルの拡張子とは異なるということはあまり多くないと思います。したがって、どちらのプロパティを使って絞り込み検索しても大抵は同じような結果が得られます。

しかし、「リストの添付ファイルを検索する」時には区別して利用するとよいでしょう。リストの添付ファイルを検索するときには、まず、目的のリストの検索ボックスにアクセスします。この検索ボックスに検索キーワードを入れて絞り込む際に、filetypeで絞り込まないと添付ファイルがヒットしません。添付ファイルはリストアイテムの一部とみなされているため、単純な拡張子での絞り込み検索では駄目なようです。

FileType検索

とはいえ、ライブラリと異なり、検索結果は添付ファイルが単独で表示されることはなく、当該ファイルが見つかったリストアイテムが表示されます。またサイトの検索ボックス等では添付ファイルの絞り込みは単純ではなく、リストの検索ボックスを利用するような結果になりません。検索機能を使って目的のファイルを絞り込みたいときには、なるべくライブラリを使った方がファイルの利便性(再利用性)が高まることは覚えておきましょう。

 補足

ちなみに、SharePoint Online では Microsoft Project で作成したファイルは FileExtension:mpp としてもヒットしませんが、FileType:mpp とするとヒットします。ただし、先ほどとは異なりリスト内の検索ボックスではこの絞り込み検索はうまくいきません。サイトの検索ボックスまたはエンタープライズ検索センターサイトから検索しましょう。また、オンプレミスの SharePoint 2013/2016 など使っている方は、サーバー管理者が検索の設定でファイルの拡張子を登録しておけば FileExtension:mpp での検索が同様にできるようになります。

と、、微妙な違いでややこしいところですが、覚えておくと便利です。まずは実際に検索してみて試してみてくだい。

 

2017年5月22日 (月)

Microsoft の Stefan さんのブログによると "SharePoint Server 2016 の製品サービス ポリシー" が従来の SharePoint とは大幅に異なるとのこと。

Updated Product Servicing Policy for SharePoint Server 2016

まず、 SharePoint Server 2016 ではサービス パックをリリースする予定はない ということです。

これに伴い、メインストリーム サポート期間中は毎月 CU または PU をリリースします。原則はベースラインとなる PU から 1年間ごとにサポート期間が変わるため、平たく言えば、最新の CU または PU を継続的に適用する必要があるということです。

製品サービスポリシーのタイムラインは次の通りとなっています。

SharePoint Server 2016 Support End Date
RTM (16.0.4351.1000) – April 2017 Public Update 4/30/2018
May 2017 Public Update – April 2018 Public Update 4/30/2019
May 2018 Public Update – April 2019 Public Update 4/30/2020
May 2019 Public Update – April 2020 Public Update 4/30/2021
May 2020 Public Update – April 2021 Public Update 4/30/2022
May 2021 Public Update – all future Public Updates 7/14/2026

SharePoint 2013 までは 「Windows OS レベルのパッチ適用はするが、SharePoint のパッチ適用は全く行わない」という方針をとっている企業も多いようです。しかし、SharePoint Server 2016 では更新プログラムのサイズも小さくなり、ゼロダウンタイムパッチングも可能になりました。またクラウド上の SharePoint Online ほど急速には変化しないものの、適宜機能拡張も行われているため、段階を経ながら SharePoint Online に近い環境を手に入れることができます。そういった観点からも、SharePoint Server 2016 では更新プログラムの適用を積極的に行っていく運用体制づくりが欠かせなくなっています。

2017年4月 3日 (月)

SharePoint のリストやライブラリのビューは Excel にエクスポートできますが、部署情報なども含めてエクスポートしたいというニーズも多いでしょう。しかし、意外に簡単ではありません。

そこで、 Excel アドインであるで Power Query を使って、サイトに登録されているユーザー情報(UserInfo)を取得する方法を紹介します。この方法を覚えておけば、リストやライブラリからエクスポートしたデータと組み合わせ vlookup 関数など組み合わせて利用することで部署、肩書、電子メールアドレスなどをマップできるようになります。