カテゴリ「Microsoft Forms」の7件の投稿 Feed

2024年5月15日 (水)

Microsoft Forms のフォームへの回答結果が Excel ファイルと同期する機能がプレビューとしてロールアウトされる話については以前、記事を投稿しました。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Forms: Excel とのライブデータ同期のサポート(プレビュー) (lekumo.biz)

[関連情報] Introducing Forms data sync to Excel - Microsoft Community Hub

2024年5月15日現在で確認したところ、すでにこの機能が予定通りロールアウトされてきているので改めて機能についてまとめておきたいと思います。

おさらい

まずはおさらい。新機能は次の通りです。

  • フォーム/クイズのページ上で自分の OneDrive 内に Excel ワークブックを作成できる
  • フォームへの回答はこのワークブックに自動的に同期される
  • ワークブックを Excel for the web で開いている間は新しい回答も自動的に同期される
  • Excelの共同編集者も Excel for the web 上で同期された回答を受け取れる

注意点は次の通り。

  • ライブデータをトリガーできるのは Excel for the web 上に限定される。データをデスクトップアプリで分析したい場合でも自動的に最新情報を受け取りたいのなら Excel for the web でファイルを開いておく必要がある
  • フォームはフォーム、Excel は Excel で別々に権限は管理することになる。要するにFormと同期するようにしたExcelファイルの編集者がその フォームの作成者になるわけではないということ

既存のグループフォームと Excel 用フォームも引き続き使えますが利用しているテクノロジーは古く、最終的にはすべてのフォームの種類が新しいソリューションへと徐々に移行する予定とのこと。

個人用フォーム/クイズの場合

個人用フォーム/クイズの場合は、「応答」タブで結果を表示するときに「Excel で結果を開く (プレビュー)」ボタンが表示されます。これをクリックするとここまでの応答を含む Excel ファイルが OneDrive (Business)内に作成され、同期が開始されます。作成場所は OneDrive 直下で、フォームと同じ名前のファイルが作成されます。

20240515_140414

作成された Excel ファイルを開くと、同期されていることを知らせるアクションバーが表示されます。

20240515_140634

実際の挙動は下記の通り。

グループ フォームの場合

グループ フォームの場合はフォームで初めて「Excel で開く」をクリックすると新規にExcel ワークブックが作成されます。作成先は、チームサイト内の「ドキュメント(Shared Document)」です。

20240515_141615

ちなみに、別ファイルとして保存する場合は、「Excel で開く」の横の三点マーク (...)をクリックし、「すべての回答を新しいブックへ同期する」を選択すると新規にExcelブックを作成して同期します。ファイル名は末尾に "1" などの数値がつき、一意になります。

クイズの対応は?

なお、現時点ではグループの場合は「クイズ」は Excel との同期は行われません。

ファイル名の変更

個人用、グループ用ともにファイル名は変更可能で、同期は引き続き行われます。

以上です。また GA された時に、何か変更点があれば記事にします。

2024年2月 7日 (水)

Microsoft Forms のアンケートとクイズ機能に対してより素早く簡単に結果を Excel ファイルに同期する機能を追加されるそうです。 

あとから Excel へとエクスポートするのではなく、あらかじめ用意した Excel ファイルに自動的に回答が同期されていくため、Excel 本来が持つ豊富な機能を使ってデータを分析できるようになります。20240207_143336

新機能のエクスペリエンス

  • フォーム/クイズのページ上で自分の OneDrive 内に Excel ワークブックを作成できる
  • フォームへの回答はこのワークブックに自動的に同期される
  • ワークブックを Excel for the web で開いている間は新しい回答も自動的に同期される
  • Excelの共同編集者も Excel for the web 上で同期された回答を受け取れる

注意点

  • ライブデータをトリガーできるのは Excel for the web 上に限定される。データをデスクトップアプリで分析したい場合でも自動的に最新情報を受け取りたいのなら Excel for the web でファイルを開いておく必要がある
  • フォームはフォーム、Excel は Excel で別々に権限は管理することになる。要するにFormと同期するようにしたExcelファイルの編集者がその フォームの作成者になるわけではないということ

この新機能では新しいデータ同期のソリューションを導入しており、より信頼性が高く高速なパフォーマンスがある。まずは個人向けのフォームとクイズに対してこの新しいソリューションがロールアウトされていくことになります。

既存のグループフォームと Excel 用フォームも引き続き使えますが利用しているテクノロジーは古く、最終的にはすべてのフォームの種類が新しいソリューションへと徐々に移行する予定になっているそうです。

ロールアウト

  • 標準リリース (プレビュー) … 2024年1月下旬~2024年3月上旬

プレビューステージの間は、フィードバックに基づいて機能を改善し、リリース後3~6か月以内にプレビューのラベルを削除する予定。

2023年6月 9日 (金)

Microsoft Forms のプレゼンテーションモードを利用するとリアルタイムでのアンケート結果が表示できます。アンケートやクイズのフォームをQRまたはURLで配布するだけです。

セミナーなどでリアルタイムで参加している方からの情報収集して、結果をみんなで素早くみられるのは非常に便利ですね。

2019年5月15日 (水)

いつの間にか Microsoft Forms にセクション機能が追加されています。これを使うとページが複数に仕分けられます。

2019-05-15_19-49-32

たとえば、よくあるアンケートだと「製品全体について」や「従業員の対応について」といったように、設問が多い場合などにページごとに仕分けられるわけです。設問のヘッダー部分にはタイトル、画像、動画、説明が追加できるようにもなっているため、「このページはこういう意図の設問だ」というのが分かるように書くこともできます。

2019-05-15_19-57-22

プレビューしてみると、セクションごとにページが表示され[次へ]をクリックすることで画面遷移するようになります。

2019-05-15_19-52-18 [プレビュー]

注意点

現在一時的に、セクション機能を使うと分岐機能が利用できなくなっています。ゆくゆくは両方同時につかえるようにしていくようですが、今のところ使い分けが必要です。

[参考]

https://techcommunity.microsoft.com/t5/Microsoft-Forms-Blog/Section-is-available-in-Microsoft-Forms/ba-p/566202

 

 

 

2018年10月11日 (木)

Microsoft Forms に新機能が近く、ロールアウトされます。

Welcome to Forms Ideas - Analyze Your Response Data Smartly in Forms

We're excited to announce our new feature, Forms Ideas! We're rolling out this feature and it will soon be available for all customers! With Forms Ideas, you don't have to be a data expert, but can get the most out of the data you collected.

公開されている情報は英語の情報のみとなっているので、情報をかいつまんでおきましょう。

"Forms Ideas" という機能で、データ分析の専門家でなくてもいろんな切り口で分析ができるというもの。ちなみに、Office の Excel と PowerPoint にも新機能として Ideas が投入されます。PowerPoint の場合は、スライドの内容に適したデザインや画像を探してくれます。Excel だとスプレッドシートのテーブルからグラフの候補を複数提案してくれたりします。こうした機能も裏ではAIが利用されます。

つまり "Ideas" というキーワードには AI が裏で働くということを意識した方がいいようです。

ところで、分析でいうと Insight というキーワードが思い浮かびますが、日本語で言うと洞察ですね。Forms Ideas は様々な切り口の分析をして素早くInsightを得られるように AI がフォローして提案してくれるということのようです。

 次のように[回答]タブの画面からアクセスできるようになるとのこと。

Idea blog_2_entry

たとえば、回答結果を部門ごとに集計したり。

Idea blog_3_Distribution customization insight

各設問間の関連性(規則性)を提示してくれたり。

Idea blog_4_association rule analysis

相関関係および相関係数を割り出してくれたり。

Idea blog_5_Correlation insights_detail chart

感情分析をしてくれたり。

Idea blog_6_Text sentiment insights_positive

なお、こうした分析はさすがに回答数が少ないと表示されません。"Ideas" のリンク自体が表示されない。最低10回答はないとけいないし、有効な結果が得られない場合も表示されないとのことで、このリンクが出てきたら、「おっ、このフォームは分析してくれたようだな」とクリックしてみることになりそうです。

サポートされる言語は Forms がサポートしている言語となっているため、日本語も対応しています。

Microsoft Forms でサポートされる言語

個人利用のパブリック プレビューも提供開始

そうそう、余談を。Microsoft Forms は現在 商用利用ユーザーや教育機関向けの Office 365 プランでのみ利用できますが、新たに一般消費者向けに Public Preview が始まっています。個人的な利用も可能になりますね。