2022年1月

2022年1月27日 (木)

前回の記事では Viva ラーニングの概要について説明しました。

Microsoft Viva ラーニングとは? (weblogs.jp)

今回は Viva ラーニングに SharePoint 上のコンテンツを公開する方法について説明しようと思います。

Viva ラーニングでは SharePoint サイト上の次のコンテンツを公開できるようになっています。

  • Word, PowerPoint, Excel, PDF ファイル
  • オーディオファイル (.m4a)
  • ビデオ (.mov, .mp4, .avi)

事前準備

最初に Microsoft 365 の管理者または知識管理者の役割を付与されたユーザーが Microsoft 365 管理センター上から SharePoint をプロバイダーとして利用できるように設定する必要があります。Viva ラーニングにコンテンツを公開するための中央サイトとして利用するサイトが必要となるため、新規にチームサイトまたはコミュニケーションサイトを作成しておくとよいでしょう。新規に作成したほうが権限管理が煩雑になりにくいためです。

Microsoft 365 管理センター上の[管理]>[組織設定]の順にアクセスし、[Viva Learning]をクリックします。ここから SharePoint の項目をチェックし、事前に用意したサイトのURLを指定して[保存]します。

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これにより指定したサイトに Learning App Conetent Repository という名前のリストが自動生成されます。ここに、Viva ラーニングに公開したい任意のサイトのドキュメント ライブラリまたはフォルダーの共有リンクを追加します。動画などは SharePoint の制限付きビューの権限を付与した状態でリンクを公開すると勝手にファイルがダウンロードされることが防止できます。なお、このリストに対する閲覧権限をユーザーに付与しておかないと Viva ラーニング上に公開されないので注意してください。

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リストに登録したライブラリ側では 1行テキストの列を Description という名前で追加します。あとは、ファイルをアップロードしプロパティを編集するときにタイトルとDescription (説明)を指定します。

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設定が反映されるまで半日程度かかるので、設定したら一晩寝かせましょう。権限を変更した場合なども同様です。

利用方法

あとはコンテンツを利用するだけとなるのですが、ここまでの手順を振り返りつつ使い方をビデオにまとめているのでご確認ください。

Microsoft Viva ラーニング (Learning) はMicrosoft Teams のアプリとして提供される社員育成のためのラーニングツールです。組織内でこのアプリは既定で有効になっていますが、実際にどう展開するかは組織の Microsoft Teams 管理者に依存します。

Microsoft 365 (Office 365) に付属するライセンスのみを利用する場合は次の3つのプロバイダーから提供される無償コンテンツを Teams 上から利用できます。

  • LinkedIn Learning
  • Microsoft 365 Training
  • Microsoft Learn

社内のユーザーに対して、わざわざ独自にコンテンツを用意しなくてもMicrosoft 365 や Microsoft 製品に対する知識、ビジネス知識などを手軽に提供できます。ただし各機能はインタネット上からすでに利用できるものが大半です。ではどんなメリットがあるのか? Viva Learning として提供するメリットとしてはインタネット上からあれこれ探す必要がなかったり、Teams を経由して「有用だ」と感じたコンテンツを従業員どうしで互いに推奨しあったり、チャットやチャネルに投稿できる点が挙げられます。

基本的な操作に関しては次のビデオを参照してください。

Viva Learning は今後さらなる機能の拡充が予定されており、現時点ではコンテンツを表示するだけですが、マネージャーの役割のユーザーがチームメンバーに対して各教育コンテンツの学習進捗を把握するといったこともできるようになるようです。

また、Viva Learning には有料のアドオンも提供されており、単独のプランだとユーザーあたり月額430円(2022年1月現在)で利用できるようになっています(※Viva Insights や Topics を利用するなら Viva Suite がお得ですが)。

プレミアムライセンス (有料ライセンス) が利用できると次のような3rdパーティのコンテンツを Viva ラーニングのコンテンツとして取り入れることができるようになります。

Cornerstone Ondemand

Coursera

edX

Go1

Infosec

Josh Bersin Academy

Pluralsight

Saba Cloud

LinkedIn Learning ※有料プラン

Skillsoft

SAP SuccessFactors

Udemy

たとえば、LinkedIn ラーニングでは無料コンテンツと有料コンテンツの2種類がありますが、プレミアムライセンスを持っていてかつ LinkedIn ラーニングのプレミアムのサブスクリプションを組織として契約している場合に、有料コンテンツが利用できるようになります。各教育コンテンツのプロバイダーに対しては、あくまでも組織契約が必要であり、個人で利用しているサブスクリプションは利用できないとのことで注意が必要です。

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コンテンツソースの管理画面

ライセンスの詳細は下記のページで確認してください。

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva/learning?rtc=1#office-SKUChooser-wdv2jeb

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2022年1月26日 (水)

昨年末に登壇させていただいた .NETラボ オンライン勉強会の録画が公開されていますので共有します。

内容は「Microsoft Search - Microsoft Graph connector と Search Federationの概要」についてです。30分ほどの内容です。他の方の登壇内容も非常に興味深いので、ぜひ、お時間のある時にご視聴ください。

録画

スライド