カテゴリ「Microsoft 365 Copilot」の18件の投稿 Feed

2026年6月 1日 (月)

2026年3月頃から Microsoft 365 Copilot に関して新しいラベルが登場しています。特に、アドオンライセンスとして提供されてきた Microsoft 365 Copilot ですが、2026年5月1日より Microsoft 365 E7 が登場することで、アドオンではなく標準ライセンスに含まれるようになります。つまりアドオンとは限らなくなりました。

そこで、従来のアドオンライセンスにあたるライセンスを保持している場合は、容易に区別できるように M365 Copilot (Premium) という表記が使われるようになってきています。一方で、Copilot Chat までしか利用できない Microsoft 365 ユーザーは、条件により M365 Copilot (Basic) または Copilot Chat (Basic) と表示されます。単に表示上の話だけでなく機能差もあります。

  • M365 Copilot (Premium)
  • M365 Copilot (Basic)
  • Copilot Chat (Basic)

違いを見極めるポイントは、Word/Excel/PowerPoint/OneNote 内で Copilot Chat が使えるかどうか(=アプリ内の Copilot Chat が利用可能か)です。

なお、この記事は2026年6月1日現在のものであり、今後、変更される可能性があります。必ず公式情報で確認するようにしてください。

M365 Copilot (Premium) とは

Microsoft 365 E3/E5/Business Standard/Business Premium などのライセンスを持っているユーザーが追加で購入できる有料のアドオンライセンス、もしくは Microsoft 365 E7 のライセンスがあればこの機能は含まれています。

Work IQ などの Microsoft 365 Copilot のフル機能が利用できます。

  • Microsoft Graph 上の組織データを横断的に参照(メール、予定表、Teams チャット、会議録画、SharePoint/OneDrive のファイル など)
  • Work IQ を利用可能
  • Researcher/Analyst エージェントを利用可能
  • 最新モデルへの優先アクセス、高速応答、ピーク時の安定性の保証
  • Word / Excel / PowerPoint / Outlook / Teams / OneNote では、AI が統合された体験

M365 Copilot (Basic) とは

M365 Copilot (Basic) は、Copilot Chat を利用できる状態を示す表示ラベルのひとつです。

主に、Word/Excel/PowerPoint/OneNote 内でも Copilot Chat が利用できる状態のときに、この表記になります(標準アクセス)。

Copilot Chat (Basic) とは

Copilot Chat (Basic) も、Copilot Chat を利用できる状態を示す表示ラベルです。主に、Word/Excel/PowerPoint/OneNote 内の Copilot Chat が利用できない状態のときに、この表記になります。

たとえば、Microsoft 365 Copilot ライセンスを追加できないMicrosoft 365 E5 Developer 環境(例:ライセンス数 25)では Copilot Chat (Basic) 表記になることがあります。また、2,000 シートを超える企業テナントで Microsoft 365 Copilot ライセンスを持っていないユーザーも、同様にこの表記になるケースがあります。

Basic 表示のときに使える範囲(表記が分かれる基準)

項目 Copilot Chat (Basic) M365 Copilot (Basic)
表示される条件 Word/Excel/PowerPoint/OneNote 内の Copilot Chat が利用できない Word/Excel/PowerPoint/OneNote 内の Copilot Chat が利用できる
条件の例 Microsoft 365 E5 Developer 環境/2,000 シート超の企業テナントで Copilot ライセンスなし 2,000 シート未満の商用テナントで Microsoft 365 Copilot のライセンスなし
Word/Excel/PowerPoint/OneNote 内の Copilot チャット 利用不可(または制限あり) 利用可(標準アクセス
※優先アクセスはできず、パフォーマンスの保証はありません
Copilot Chat アプリ 利用可 利用可
Outlook 内の Copilot Chat 利用可 利用可
組織データ(Work IQ など) 利用不可(Microsoft 365 Copilot ライセンスがないため) 利用不可(Microsoft 365 Copilot ライセンスがないため)
2026年5月23日 (土)

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エージェントビルダーで作成する宣言型エージェントのコードインタープリターは、現在一般提供(GA)されています。

エージェント ビルダー

エージェントビルダーで作成する宣言型エージェントのコードインタープリターは、現在一般提供(GA)されています。

コードインタープリターは既定ではオフです。必要に応じて有効化します。20260522_200605

できること

Pythonコードをサンドボックス環境で生成・実行し、以下の幅広いタスクに対応しています。

  • グラフ・チャートの作成
  • QRコード・ワードクラウドなどのデータ可視化
  • 合成データの生成
  • 複雑な数学の問題の解決
  • アップロードした画像の変更(白黒化、バナー追加など)
  • Word・Excel・PowerPoint・PDF などのダウンロード可能ファイルの生成

入力できるファイル形式

Word・Excel・PowerPoint・PDF・CSV/TSV・TXT/UTF8

注意事項

生成されたファイルはセッション中のみダウンロード可能であり、セッション終了後は保持されません。

ライセンス

エージェントビルダー自体はMicrosoft 365 ユーザーライセンスで利用可能ですが、チャット時点で参照できるファイルは直接アップロードするファイル、もしくは OneDrive 内のファイルに限られます。一方で、、Microsoft 365 Copilot ライセンスがあれば、SharePoint / OneDrive, Microsoft Teams, メールなどの Microsoft 365 内のコンテンツを利用できます。

Copilot Studio

Copilot Studioのコードインタープリターは現在プレビュー段階です(2026年5月時点)。コードインタープリターではモデルはGPT-4.1をサポートしてます(※エージェントビルダーでは使用しているモデルは明記されていません)。

既定では有効になっていないため必要な応じてエージェントごとに次のように [設定] → [生成 AI] → [ファイルの処理能力] → [コードインタープリター] トグルをオンにすることで有効化できます。

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できること

構造化データファイルを対象とした分析に特化しています。

  • 統計分析・集計
  • テーブルの結合・比較
  • 予測・フォーキャスト
  • グラフ・チャートの生成

対応ファイル形式

CSV・Excel(1ファイルあたり最大16MB、最大10ファイル)

入力方法

以下の2通りの方法でファイルを渡せます。

  • チャット経由:ユーザーが会話中にファイルをアップロードして使用する
  • SharePoint ナレッジソース経由:SharePoint のドキュメントライブラリをナレッジソースとして登録し、エージェントが参照する

なお、SharePoint 上の CSV・Excel ファイルをナレッジソースとして扱う機能は 2026年5月31日より利用可能になる予定です。正式リリース後は公式ドキュメントにてご確認ください。

注意事項

生成されたファイルはセッション中のみダウンロード可能です

ライセンス

Copilot Studio ライセンス(Copilot クレジット消費)が必要です。コードインタープリターはクレジット消費量の大きい「プレミアム」カテゴリ(高度な推論モデル使用)に分類されているためです。

ただし、Microsoft 365 Copilot ユーザーライセンスを持つユーザーが対象の場合は、Microsoft 365 Copilot ユーザーライセンスのフェアユース制限の範囲内で利用できます。

2つのコードインタープリターの比較

まとめです。

 
比較軸 エージェントビルダー Copilot Studio
提供状況 一般提供(GA) プレビュー
有効化方法 [構成]→[ドキュメント、グラフ、コードの作成] [設定]→[コードインタープリター]
主な用途 汎用(分析・生成・画像編集・数学など) 構造化データの分析に特化
入力ファイル形式 Word・Excel・PowerPoint・PDF・CSV/TSV・TXT/UTF8 CSV・Excel
入力の受け取り方 チャットでアップロード チャットでアップロード または SharePoint ナレッジソース
出力できるもの グラフ・Word・Excel・PowerPoint・PDF・QRコード・加工画像 グラフ・チャート(分析結果の可視化中心)
生成ファイルの永続性 セッション中のみ セッション中のみ
ライセンス M365 Copilot ユーザーライセンスに含まれる Copilot Studio ライセンス(M365 Copilot ユーザーはフェアユース範囲内で利用可)
参考 Microsoft 365 Copilot の宣言型エージェントのコード インタープリター機能 | Microsoft Learn Use code interpreter to analyze structured data (preview) - Microsoft Copilot Studio | Microsoft Learn
2026年5月 4日 (月)

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2025年9月に発表された SharePoint のナレッジエージェントですが、2026年3月3日付で新たに「AI in SharePoint」へと名称が変わり機能面でも大幅にアップデートされました。ちなみに、2026年4月30日時点ではこの機能はパブリックプレビューです。

これまではSharePoint 上の情報を AI を使って探したりメタデータを付与しながら整理するといったところに焦点が当たっていました。しかしAI in SharePoint では様々なタスクも実行できるようになっています。つまり、これまでのように既存コンテンツをAIで整理するだけでなく、新たにコンテンツを基盤から作成できます。

この記事では新たに追加された機能を2026年4月30日時点のパブリックプレビューをベースにまとめています。一部、イメージしやすいようにデモしているビデオを適宜追加し、公式に公開されている情報を日本語で少しまとめたりしてみました。ビデオは取り急ぎ撮影したものなので、ほとんど手間をかけていませんが、実際の操作感が伝われば十分かなと思っています。

利用条件

従来のSharePoint のナレッジエージェントの利用条件は、Microsoft 365 Copilot (Premium) ライセンスがユーザーに付与されていることと、テナントまたはサイト単位でのナレッジエージェントのオプトインを行うことでした。オプトインは組織の管理者がPowerShellを使って行います。当時の基盤モデルはGPTでした。

今回、新しくなった AI in SharePoint はすでにナレッジエージェントをオプトインしていれば、そのままの状態で新しい機能が使えるようになります。ただし、新機能は基盤モデルが Anthropic の Claude がベースとなるため、組織テナントで Anthropic をサブプロセッサーとして許可しておく必要があります。2026年3月末までのアップデートで何もしなければ既定で Anthropic はオンになるため、必要に応じて、Ai in SharePoint のオプトインをナレッジ エージェントと同様に PowerShellコマンドで有効にする必要があります。

なお、Anthropic をサブプロセッサーとして許可しない場合は、従来のナレッジエージェントと同様に GPT ベースで動作します。ただし、一部の機能は使えなくなります。

詳しい手順等については次のMicrosoft Learn の記事を参照してください。

SharePoint での AI の概要 (プレビュー) - SharePoint in Microsoft 365 | Microsoft Learn

AI in SharePoint で提供される機能

AI in SharePoint で提供される新しい機能は次の通りであり、ほとんどがAIとの対話で対応できます。つまり人間の代わりに操作を行ってくれます。

  • サイト作成
  • リスト/ライブラリ
    • リスト/ライブラリの作成・更新・削除
    • 列の追加・変更・削除
    • リストアイテムの作成・更新・削除
    • 削除したリストの復元
  • ビュー・書式設定
    • ビューのフィルター・並べ替え・グループ化のプレビューと適用
    • 列の書式設定
    • ビューの書式設定
  • 自動化・ルール
    • クイックステップの管理
    • 承認ワークフロー
    • 承認の有効・無効化
    • 承認リクエストの作成・確認・承認/却下
  • フォーム
    • リスト用のカスタムフォームの作成
  • ページ
    • ページの作成・編集・コピー
    • ニュース投稿の作成
  • 構造ドキュメントの生成
  • スキルによるAI拡張
  • その他
    • 組織図・人物情報の検索
    • バージョン履歴の確認

従来のナレッジエージェントから引き続き利用できる機能は次の通りです。

  • ページの要約
  • サイト・リスト・ライブラリ内のコンテンツに対する質問
  • ファイルの要約・比較・分析
  • 組織内のファイルやドキュメントの検索
  • 自動化・ルール
    • メール通知のルール作成・更新・削除
  • サイトの改善
    • アクティビティの少ないページの廃止
    • コンテンツギャップの検出 (検索キーワードの情報などをもとに、ユーザーが必要とするコンテンツが充足しているかを確認)
    • リンク切れの修正

ドキュメント ライブラリの作成および編集

ドキュメントライブラリを AI を使って作成および編集できるようになりました。列の追加や編集、ビューの追加、ルールの追加なども可能です。特に列に関しては日本語で列名を指定しても内部列名を適切な英語に変えてくれます。むろん、自分で決めた英語表記がよければそれを支持すればその通りに列を作成してくれます。ライブラリの場合は後述の「オートフィル列」を作成してくれるため、列の値はドキュメント内の情報を利用することができます。

操作ビデオを公開していますが、長めなのでお手すきのときにどうぞ。

リストの作成および編集

リストの作成もAIとのやり取りで行えます。またアイテムの追加や修正、削除なども対話を通じて操作できます。

オートフィル列の利用

オートフィル列はナレッジエージェントから引き続き利用できます。ちなみに、Microsoft 365 Copilot のライセンスがなくても、Microsoft 従量課金を設定しておけばオートフィルの機能は利用できます。これは SharePoint Premium (旧 Microsoft Syntex)時代からある機能であるためです。Microsoft 365 Copilot ユーザーは従量課金の設定をしなくても使えるということですね。ただ、パブリックプレビューの段階ではあるため、詳細な価格体系などは未定です。

ページやニュース投稿の記事の編集

ページやニュース投稿を対話しながらAIが記事を書きます。下書きの作成をしてもらい、その内容を適宜指示しながら校正していきます。たとえば、次のようなやり取りが可能です。

  • 書きたい内容の概要などをざっと書いて下書きを作成してもらう
  • 文章の置き換えを指示する
  • 箇条書きできなく、文章として読みやすく改善してもらう
  • 表にまとめる/表の行列の入れ替え/表の分割などをしてもらう
  • 文章の整合性のチェックしてもらう

ただし、ページ編集時にはAIはWork IQ を使って社内にある情報は参照するものの、インターネット経由などで情報を広範囲からは取得できません。そのため必要があればあらかじめ Researcher などで下調べして資料をWordやPDFなどにまとめておき、OneDrive などに格納しておくことをお勧めします。なお対話画面では OneDriveや SharePoint に格納されているファイルを参照させて、その内容をもとに記事を書くよう指示できます。

他にも注意事項がいくつかあり、ひとの手で調整する必要がある部分もあります。例えば次のことはできません

  • ローカルファイルのアップロードはできない
  • 画像の生成はできない
  • 特定の画像を挿入することはできない

ちなみに、現時点で参照できるファイルの種類は次の通りです。

  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • PDF

操作している様子をビデオでご紹介しています。ご参考まで。

サイト作成

自然言語を使って「どんなことがしたいのか」を対話していくことでサイトを作成できるようになりました。内容に応じてページ、リスト、ライブラリなどの構造も提案してくれます。生成プランを確認したうえで承認するとサイトが作成されます。

なお、サイト作成は最大30分かかります。進行中はブラウザーは閉じないようにします。

新しい SharePoint のUXでは、ビルドメニューにプロンプトが用意されており、サイトの目的を記載します。

AI in SharePoint を使ったサイト作成の様子は次の通りです。

構造ドキュメントの生成

定型文書となっているWord ファイルを読み込ませてライブラリのフォームを作成できます。ユーザーはフォームに必要情報を入力して送信するとその内容が流し込まれたWordファイルまたはPDFファイルがライブラリ内に作成されます。

フォーム内の各フィールドはWord内のフィールドと連携しますが、SharePointリストとも連携できます。この辺は SharePoint Syntex 時代のコンテンツアセンブリと同じようなコンセプトですね。

なお、2026年4月時点では、元となるWordファイルは英語でないとうまく認識してくれないことが多く、フォーム作成後にWordテンプレートを修正したくてもエラーになってしまいます。日本語での実用的な利用は少し先になりそうです。

どんな使い方ができるかはエラーの起きない範囲でデモを作成しているので参照してください。

SharePoint のAIに教える

SharePoint の AI 機能はパブリック プレビューに数千の組織が参加しているそうですが、このプレビュー期間を通じてMicrosoftに寄せられたフィードバックで特に多かったのは、AI が組織の「仕事の進め方」をより深く理解できるようにすることでした。

つまりサイトごとの規範や手順、プロセス、そして好まれるコンテンツの形式や表現にもっと寄り添ってほしい、ということです。

2026年4月下旬に開催されたMicrosoft 365 Community Conference では、この要望に応える新しい取り組みとして、SharePoint の AI に「何を知っておくべきか」「どう振る舞うべきか」「何を作るべきか」を教えられるようになることをMicrosoftは発表しました。

  • What to Know(覚えさせる)
    サイト固有のルール・好み・禁止事項を AI に記憶させ、同じサイトの全ユーザーに共有されるコンテキストとして使える。
  • How to Act(スキル)
    チームの業務プロセスを “再利用可能なスキル” として保存し、誰でも同じ手順で同じ成果物を作れるようにする。
  • What to Produce(生成物)
    Word / PowerPoint / Excel / レポート / ダッシュボードなど、実際の成果物を SharePoint 内で直接生成できる。

What to Know(覚えさせる)

What to Know は、サイト内で守るべきルールや好みを AI に「共有ルール」として覚えさせるための仕組みです。たとえばチャットで「Remember that our team color is purple」のように伝えると、その内容がサイトレベルで保存され、同じサイトで他のメンバーが AI を使うときにも自動的に適用されます。色の優先度、禁止表現、文体ルールなどをあらかじめ記憶させておくことで、誰が依頼してもサイトの方針に沿った回答や生成結果を得やすくなります。なお、この記憶は Agent Assets ライブラリにある Markdown ファイルとして保存されます。

How to Act(スキル)

How to Act(スキル)は、チームの業務プロセスを AI に保存して、何度でも同じやり方で再現させるための仕組みです。スキルはサイトに紐づく Markdown ファイルとして保存され、同じサイトのメンバーなら誰でも呼び出せるため、チームの作業手順や成果物の作り方を「標準化」しやすくなります。

これは単なるプロンプトの保存ではなく、SharePoint サイトに紐づく “AI の業務知識” を積み上げていく考え方です。つまりスキルは「複数ステップの業務プロセス」を AI に覚えさせ、同じ品質で繰り返し実行できるようにすることで、チーム全員が同じ手順で同じレベルの成果物を作れる状態を目指します。

スキルはチャットから作成でき、コードは不要です。プロンプトで「このサイトで使う専門的な機能」を定義すると、AI がスキル用の Markdown を自動生成してそのサイトの Agent Assets ライブラリに保存します。

  • 四半期レポート生成(財務チーム):サイトに保存されたデータを読み取り、四半期レポートの構造に沿って Word / PowerPoint / Excel などの成果物を一定の形式で生成する。
  • 過去の提案書から新しい提案書を作る(営業チーム):過去の提案書を参照し、章立てを固定したうえで製品情報や価格表を差し込み、新人でも「チーム標準の提案書」を作れるようにする。

  • プロジェクトトラッカーの標準化(PM チーム):必要な列や列の型、選択肢の値、必須項目をスキルとして定義し、「プロジェクトトラッカー作って」で毎回同じリストを生成できるようにする。
  • 情報アーキテクチャに基づくファイル整理(コンテンツ管理):メタデータ付与、ファイル名の標準化、適切なフォルダへの移動までをスキル化し、「情報アーキテクチャを AI に実装する」という使い方につなげる。

What to Produce(生成物)

What to Produce(生成物)は、SharePoint から直接、Word / Excel / PowerPoint をはじめ、レポートや可視化、インタラクティブな要約といった「実際の成果物」を生成できるようにする考え方です。さらに、生成した成果物の“作り方”自体をスキルとして保存しておけば、毎回同じ構造・同じ品質の成果物を繰り返し再現できます。

  • 「週次レポートを作って」→ 生成 → スキル化 → 毎週同じ形式で出力
  • 「過去の提案書を元に新しい提案書を作って」→ 参照元と構造を固定して、チーム標準の提案書を効率よく生成

SharePoint の AI をスキルで拡張するための具体的な手法に関しては次の資料を参照してください。

2026年3月27日 (金)

SharePoint Advanced Management の機能として「コンテンツの検出の制限 (Restricted content discovery:RCD)」があります。

Restrict discovery of SharePoint sites and content - SharePoint in Microsoft 365 | Microsoft Learn

これはサイト単位に設定するもので、Copilot から任意のサイトをグラウンディングの対象から外すのに利用できます。たとえば Copilot の全社導入する際に、データ整備が整っていないサイトでは不用意に Copilot が検索機能を通じてコンテンツを検出してしまう可能性があります。そこで整備が整うまで一時的にグラウンディングできないよう制限しようというものです。最終的には、機密情報などをしっかりと見極めてコンテンツに対して秘密度ラベルをきちんと適用し、Microsoft Purview の DLP(データ損失防止)などと組み合わせることで、機密情報を保護する方向にもっていくのが王道だといえます。その準備が整うまでの中継ぎですね。

「コンテンツの検索が制限された」サイトでは Microsoft 365 Copilot、SharePoint エージェント、組織全体の検索結果に表示されなくなります。ただし、サイトへの権限があるユーザーは直接、そのサイト内で検索する分には検索は可能です。SharePoint スタートページなどから検索するときには組織全体検索ができますが、これが抑制されるということです。

たとえば、設定した対象のサイトはSharePoint のスタートページやホームサイトなどの全体検索から検索結果に表示されなくなります。ただし、OneDrive などに表示される「最近使ったコンテンツ」の表示には影響はありません。また検索に対する影響だけであり、アクセス権限の設定には何の影響もありません。また、この設定ではテナントの検索インデックスからコンテンツが削除されるわけではないため、電子情報開示や自動ラベル付けなどの Microsoft Purview の機能には影響しません。

⚠️注意事項

制限付きコンテンツ検出を過剰に利用すると検索によって情報が得られなくなるため、Copilot 全体のパフォーマンスだけでなくそもそもの検索機能にも悪影響ができます。必要なサイトにのみ適用するようにしましょう。

たとえばデータアクセス ガバナンス レポートや SharePoint 管理センターのアクティブなサイトから目的のサイトを絞り込みます。

必要なライセンス要件

次のいずれかの基本ライセンスが必要です。

  • Office 365 E3、E5、または A5
  • Microsoft 365 E1、E3、E5、または A5

これに加えてさらに次のライセンスの少なくとも1つが必要です。

  • Microsoft 365 Copilot のライセンス(組織内で少なくとも1人のユーザーにCopilot のライセンスを割り当てている)
  • Microsoft SharePoint 高度な管理ライセンス

設定

SharePoint 管理センターの「アクティブなサイト」から目的のサイトにアクセスし「設定」タブを開きます。「Microsoft 365 Copilot からのコンテンツを制限する」をオンにします。

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変更が有効になるまでには時間がかかる場合があるとのことで、FAQを確認するとサイトのアイテム数に依存するとのことで、たとえば500,000アイテムを超えるコンテンツを抱えるサイトの場合は、この変更が完全に処理されて反映されるまでに1週間以上かかる可能性もあるとのこと。

どうしても即時に Copilot からのグラウンディングを制御する必要があるのであれば、検索に影響がでてしまいますが、サイト単位で検索をオフにすることも考慮に入れることも考えて居かもしれません。サイト単位での検索のオフはサイトの設定ページにアクセスして「検索」カテゴリにある「検索とオフラインでの使用制限」から構成します。

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このアプローチはRCDが登場する前にサイト単位でグラウンディングをブロックする方法も一つでした。ただこれだとサイト内検索もできなくなるため、検索ができなくてもさほど影響が大きくない場合に限定しましょう。

RCDの設定をサイト管理者に委任する

2026年3月に公開された新しいアップデートではSharePoint サイトの管理者に委任できるようになりました。ただし、2026年3月の現時点ではパブリック プレビューです。

既定ではオフになっているため、オンにするには SharePoint 管理シェルの実行が必要です。

Set-SPOTenant -DelegateRestrictedContentDiscoverabilityManagement $true

この設定を行うと、サイトの情報画面に「Restrict content from M365 Copilot」オプションが表示されるようになります。

20260325_203610

有効にするにはこの設定を On にします。なお、オンにしたあと[保存]ボタンをクリックすると追加画面が表示され変更理由を提供する必要があります。設定の変更を行うたびに正当な理由を提供しなくてはいけません。

オプションは次の3つです。

  • Setting no longer applies (もう適用する必要がなくなったため)
  • Setting was incorrect (設定が適切ではなかったため)
  • Other reasons (その他の理由)

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監査

RCDの設定に関しては、次のアクティビティが監査ログに記録されます。

  • サイトのコンテンツの検出制限設定をオンにする
  • サイトのコンテンツの検出制限設定をオフにする
  • サイトのコンテンツの検出制限を更新するための理由

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実際にログを確認してみると「RCDJustification」というプロパティに変更理由が記載されていることがわかります。

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コンテンツ検出が制限されているサイト

コンテンツ検索が制限されているサイトは画面上部に「制限付き」と表示れるためユーザーは簡単に識別できます。

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以上が、コンテンツの検出の制限という機能の概要です。冒頭のMicrosoft Learnの技術記事には、PowerShellコマンドなども詳しく掲載されているので、管理者はしっかり目を通すようにしておきましょう。

2026年2月 4日 (水)

2026年2月4日付で、OneDrive 内で利用できる Copilot のエージェント作成機能がGAとなりました。


YouTube: Bring insights of your OneDrive files into Microsoft 365 Copilot

Agents in OneDrive Now Generally Available: Your AI Assistant Built with Your Own Content | Microsoft Community Hub

OneDrive のエージェントでできることは?

OneDrive 内にある自身のファイルやフォルダーのコンテンツを使って次のことが行えます。

  • 複数のドキュメントに対する質問をまとめて1回で行える
  • 文書を読んで、デッスカッション、決定、重要ポイントを要約してくれる
  • 文書を読んで、「誰が担当か(surface owners)」「いつまでにやるのか(deadlines)」「何が問題か(risks)」「次に何をするか(action items)」を自動的にまとめてくれる

業務は常に変化します。たとえば、新しい資料が追加されたり、会議メモが増えたり、担当者が変わることもあります。また決定事項が更新されることもある。しかし、チームで仕事をしていると人間の「共有コンテキスト」はすぐにずれてしまいがちです。例えば次のようなことがあります。

  • 最新の仕様はどこに書かれている?
  • このタスクの担当者って誰?
  • 前回の会議で何が決まったんだっけ?
  • どんなリスクがあったんだっけ?

いろいろな業務に追われる中で、時間の経過とともに記憶はあいまいになりがちです。チームメンバーがそれぞれに共通認識や前提が崩れる原因にもなります。ですが、エージェントはこうした散らばった情報を素早く整理して、一つの文脈として維持してくれます。

つまり、プロジェクトが進行してファイルや状況が変わっても、エージェントを通じてチーム全員が最新の情報にアクセスできるため、認識のずれが生じないようにしてくれるということです。

エージェントの保存場所

作成したエージェントは、.agent ファイルとして OneDrive に保存されます。

これを開くと、すぐにフルスクリーンの Copilot エクスペリエンスへと切り替わり、そのまま特定のプロジェクトやトピックに沿った作業をづけることができます。

OneDrive 内でエージェントを作成する

エージェントを作成するには次の2つが必要です。

  • OneDrive on the web
  • Microsoft 365 Copilot ライセンス

指定できるソースは最大20個までです。ファイルを直接選ぶ場合は20ファイルまで。またフォルダーを指定する場合もフォルダー内には最大20ファイルまでになるようにしておく必要があります。

利用可能なファイルの種類は次の通りです。

  • DOC, DOCX
  • PPT, PPTX
  • PDF
  • TXT
  • RTF
  • MD

詳細なエージェント作成の手順に関しては次のリンク先のサポート文書を確認してください。

Create and use an agent in OneDrive - Microsoft Support