先日、「ブログのカテゴリごとに10件しか表示できない」ことをご紹介しましたが、これに関連して調べたことがありましたので、まとめておきます。
トップページに表示される既定の投稿数を変更するには
以前、ブログを利用されようとしている方で、最近の主流は「1ページ 1投稿」というスタイルが多いらしいので SharePoint でも同じようにできないかというご質問をいただきました。トップページの投稿の表示部分は Webパーツですから、Web パーツのビューを編集すれば対応できます。
手順(1件ずつ表示する例)
- [サイトの操作] メニューから[ページの編集]をクリックします
- "投稿" Web パーツの [編集]から[共有Webパーツの変更]をクリックします
- 画面右側のツールパーツ部分に表示される "現在のビューの編集" をクリックします
- ビューの編集画面の最下部にある [アイテムの制限] セクションで [表示するアイテム数]を "1" に変更します(ここで表示したい数を指定します)
- [OK] をクリックします
さてここからがポイントです。本来これで、問題なさそうなものなのですがブログサイトだけは違います。実は既定のビューを変更すると、カテゴリ別で表示したときに正しくフィルタされず、どのカテゴリをクリックしてもすべてのアイテムが表示される(といっても10件までですが) ようになってしまいます。
このことはサポート技術文書が出ています。
[KB 939310] The blog posts are not filtered correctly when you click a link to a category on a Windows SharePoint Services 3.0 blog site
要するにCategory.aspx 内のListView Webパーツのフィルタ設定情報が壊れるということのようです。
ということで、サポート技術文書の手順に基づいて最後に SharePoint Designer 2007 を使用してWebパーツを一部修正します。
- 正しく動作するブログサイトからフィルタ構成情報を取得するため、一時的なブログサイトを別途作成しておきます
- 修正したいブログサイトを SharePoint Designer 2007 で開き、Listsフォルダ内の Category.aspx を開きます。これは GUID を取得するためです。
- 分割ビューで表示しておいて、デザインビュー側で投稿情報が表示される部分を選択します。するとコードビューの中に<ListViewXML>タグが見つかりますので、この中の"Veiew Name={GUID}" のGUID 部分をコピーしておきます。
- 今度は正しく動作している一時作成したブログサイトを SharePoint Designer 2007 で開きます。
- 分割ビューに切り替え、デザインビュー側で投稿情報が表示される部分を選択します。するとコードビュー内に先ほどと同様、<ListViewXML>タグが見つかります。この中の、"View Name={GUID}" の GUID を3.でコピーしたGUIDに置き換えます。
- <ListViewXML>開始タグから</ListViewXML>終了タグまでをコピーします。
- SharePoint Designer 2007 の画面を修正目的のブログサイトに切り替え、同じく<ListViewXML>から</ListViewXML>までをコピーした内容で置き換えます。
- 目的のブログサイトの Category.aspx を上書き保存します。
- 一時作成したブログサイトの方は変更を保存せずに、SharePoint Desiger 2007 を終了します。
以上です。正しく動くようになったら、一時作成したブログサイトは削除しておきます。
こんにちは!
この記事にコメントする内容ではないのですが、ちょっと聞いて欲しくてコメントさせていただきました。
会社ではまだMOSSの導入に至って無いのですが、上司が「シェアポイントはみんなで作り上げるものなので、導入段階に業者にページさえ作らせれば、その後のアドミンは必要ない!」と、いいはります。ここのところ、ずっとそんなやりとりで困り果てています。
このブログや書籍を見はじめたばかりで、実際に運用してないので、なんともどう反論して良いのかわかりません。が、絶対必要ですよね?!考えられるアドミン業務を羅列したり、いかにメンテナンスが必要か説明したいのですが、何か良いアドバイスいただけないでしょうか・・・?会社でそのような業務をされている方は、会社の規模やコンテンツにもよるかと思いますがどのくらいの業務量があるものでしょうか?
はじめまして。横レス失礼します。
私はUserで、社内にSharePointを展開する立場です。
率直なところ、上司の方のご意見も間違いではないと思います。
SharePointのUIはなかなか良く出来ていて、ブラウザベースで大抵のことが出来てしまうため、ユーザに優しいです。
以前、Microsoftを見学させてもらったことがあるのですが、Microsoftには「自由にサイトを作っていいサイトコレクション」が用意されていて、そこで自由にSharePointを使えるそうです。ただし、三ヶ月アクセスがないと問答無用で削除もされるそうですが。この削除運用もSharePointの基本機能でできます。
しかし、です。
これには重大な前提条件があります。それは、利用者のITリテラシーが、SharePointの各種操作を理解して、使いこなせるだけある、ということです。
残念ながら、ウチの会社(製造業)ではそれは望めず、結果的に開発・管理行為は我々IT部門のタスクとなっています。これが結構大変です。まあそれでも、SharePointの基本機能を逸脱さえしなければ(ここが重要)生産性は非常に高いですけどね。
ご参考になれば幸いです。
こんばんは。
なるほど、管理をする人間は不要だという主張ですね。
saruhiko さんのコメントは現場からのものなのでとても参考になりますね。
私は、一般的には、できれば情報整理を担う役割の人はいるべきではないかなと思います。この手の情報共有を行う製品は、どんな製品であってもあくまで「道具」ですから使い方次第というところはあると思います。ナレッジマネージメントという観点でツールを考えると2段階あって、最初が「いかにして情報を蓄積していけるか」で次が「いかに再利用できるか」がポイントになります。最初は情報がある程度蓄積されていかないと活用もなにもありませんから、「何のために情報共有をしていくのか」とか「個人が持っている情報を共有していくことは価値あることだ」などと説得力を持って上長なりが促していかないと有益な情報はなかなか蓄積されていきませんし、かといって情報がやみくもに保存されて膨れ上がっていくと、いくら検索に頼るといってもほしい情報が見つけずらくなるため、好ましいと言えません。そういった意味で、格納すべき情報を整理整頓していく役割の人は必要だと思います。
まぁ、何事も整理整頓が得意なひともいれば、不得手な人もたくさんいるわけでして、不得手な人たちだけで生活していると片付ける人がおらず散らかり放題となるわけで、情報共有も同じようなことがいえるのではないでしょうか。せっかく導入する道具をうまく活用するには、やはりそういった意味で管理する人というのはいたほうがいいと思います。聞くところによるとNotes なんかも、この辺が組織だって計画的にできていたか否かで導入の成果が分かれたようですよ。
以上、私見でした。参考になりますでしょうか。
p.s. コメントは大歓迎です。いつでも、気になるときに今回のようにコメントを下さって結構ですよ。
saruhikoさん、山崎さん
アドバイスどうもありがとうございました。
とても参考になりました。
確かに道具は使いようですよね・・・
SharePointをはじめにさわった時の感想は、「これをみんなが使いこなすことができるんだろうか?」というものでした。何か良い情報に出会ったときも、全員でシェアしようという感覚が果たしてあるのかどうか・・。かなりサムい職場です。アドミンがアドミンだけでなく、いかに便利なツールなのかの宣伝役も兼ねないといけないですね。
いつも大変参考になるアドバイスどうもありがとうございます!!