2014年2月

2014年2月28日 (金)

前回の記事に引き続きに引き続き SharePoint Server 2013 SP1 に関する情報を備忘録として整理します。

TechNet のブログに SP1 に関する FAQ が掲載されていたので、主なものをピックアップして意訳掲載しておきます。

[ソース] http://blogs.technet.com/b/stefan_gossner/archive/2014/02/27/sp2013-sp1-faq.aspx


Q. SharePoint 2013 SP1 のインストール前に March 2013 PU の適用は必要か?→ 不要 (RTM をベースにした累積更新プログラムがすべて含まれている)

Q. コントロールパネルから確認できるSharePoint 2013 SP1 の公式バージョンは ? → 15.0.4569.1506

Q. サーバー全体管理サイト上で構成データベースのバージョンを確認したときに表示されるバージョン数は? → 15.0.4569.1000

Q. SharePoint Server 2013 SP1 を適用する前に SharePoint Foundation 2013 SP1 の適用は必要か?→不要

Q. Project Server の SP1 を適用する場合は、SharePoint Server 2013 の SP1の適用が必要か? →必要

Q. SP1 が統合されている SharePoint 2013 のインストーラー (Slipstream) はリリースされているか? → まだリリースされていない。

Q. Windows Server 2012 R2 上への SharePoint 2013 のインストールはサポートされるのか? →現在ダウンロードできるものではサポートされていない(Slipstreamも作れない)。 ※今後の Slipstream 版が出るまで待つ必要がある。

Q. 各言語パック用の SP1 の適用は必要か? → 必要

Q. RTM以降のすべての修正情報一覧はあるか? →ない。 SP1 固有の更新分のみしか、公開されておらず、これ以前のものは各 CU の KB 記事を参照する必要がある。


[その他の参考情報]

Japan SharePoint Support Team Blog

 

2014年2月26日 (水)

2014/02/25 に、Office 2013, SharePoint 2013, Exchange Server 2013 の Service Pack 1 (SP1) の提供が開始されました。

手持ちのSharePoint 2013検証環境にはまだ適用はしていませんが、アナウンス内容によると、Windows 8.1 と Windows Server 2012 R2 の互換性も改善しているようです。

SharePoint 2013 SP1 は下記のURLから入手できます。

[関連記事]

2014年2月20日 (木)

SharePoint 2013 サイトでは、SkyDrive Pro クライアントをインストールすることで、任意のライブラリをクライアントPC上でオフライン同期できるようになっています。このため、サイトの右上のリボン メニュー上には既定で "同期" というメニューが表示されます。

2014-02-20 10-42-21

社内ルールにより、こうした機能は使わせたくないという場合はメニューを非表示にしましょう。非表示設定は、サイトの管理者が実施します。

  1.  [設定] > [サイトの設定] にアクセスする
  2. サイトの設定ページの[検索]セクションにある "検索とオフラインでの使用制限" をクリックする
    2014-02-20 10-45-22
  3. オフライン クライアントの使用制限を "いいえ" に変更する
    2014-02-20 10-45-59

  4. [OK]をクリックする

 

2014年2月13日 (木)

2014/2/14 に マイクロソフト社が Power BI for Office 365 を正式公開しました。

[関連記事]

Power BI とは、Office 365 クラウド上で利用できる BI ツールです。基本的には Excel 2013 (Office 365 ProPlus または Office 2013 Professinal Plus) に含まれる Excel アドイン機能を利用してデータを分析し、情報共有や管理については SharePoint Online ベースの環境を利用することになります。ちなみに、Power BI を利用できるのは Office 365 のエンタープライズ契約者のみです。

Excel 2013 ベースで利用可能なセルフサービス BI 機能としては次のものがあります。

  • Power Query
  • Power Pivot
  • Power View
  • Power Map

上記のうち、オンプレミスの SharePoint Server 2013 環境でも Power Pivot および Power View は利用可能です。

Power BI の関連サイトは次の通りです。下記製品サイトからはトライアルの申し込みもできます。

その他にも、基本機能については次の URL に公開されている Office オンラインヘルプなどが参考になるでしょう。

弊社でも、まずはオンプレミスの SharePoint Server 2013 環境でのBI 基盤の構築方法および利用できる機能について紹介しているオリジナル研修があります。ご興味のある方はご利用くださいませ。

また弊社でも Office 365 のライセンス販売を行っておりますので、こちらのブログサイトでも適宜 Power BI 機能などについて、ご紹介していきたいと思います。

2014年2月12日 (水)

CNET の記事が公開されましたが、マイクロソフト社が InfoPath の提供を終了することを決定したようですね。

Office 2003 のラインナップから投入された電子フォーム開発ツールで、私も長く関わってきましたが、InfoPath 2010から InfoPath 2013 へは新機能の投入もなかったため、先々提供を終了するであろうことは推測していました。いよいよという感じですね。ちなみに、現時点で InfoPath を使っている方は、いきなり製品が利用できなくなるわけではないのでご安心ください。記事にもある通り、向こう10年間はサポートされるとのことです。

InfoPath は使い慣れると、手軽なフォーム開発にはよいツールですが、複雑なフォームとなると開発効率が悪かったりと、いろいろと改善してほしいところはありました。しかし、フォーム開発自体を新しいアプローチに移行することに決めたようです。

InfoPath はもともと XML データを生成するツールであり、ブラウザー上にフォーム表示する際には HTML となるように XSLT を内部生成しています。Webの技術もいろいろと変化しており、マルチデバイス対応、HTML 5, CSS 3, JavaScript 対応等、変化が目まぐるしいのが現状であり、SharePoint Designer 2013 からは従来備わっていたデザイン ビューを廃止していますが、これはこうした時代の流れを受けて表示上の互換性を保証することが難しくなってきたための処置だと聞いています。

そう考えると InfoPath も過渡期を迎えたと言えます。「次世代のフォーム作成技術」とはどういうものか注目し、弊社でも、研修などにいち早く取り組んでいきたいと思います。また、今後フォーム開発を行う必要がある場合に、エンジニアとしてはどのように技術移行を行っていけばよいのかというアドバイス等できるよう準備していく予定です。