2025年5月17日 (土)

SharePoint に関する2025年春のアップデート情報

OneDrive だけでなくSharePoint に関しても 2025年春のアップデート情報が Microsoft SharePoint Blog で公開されています。

公開されている記事

SharePoint in the Era of AI: Spring 2025 Updates | Microsoft Community Hub

記事の概要

記事の前半はこれまでリリースされた SharePoint エージェントの機能のおさらいやヒーローリンクについて書かれています。ヒーローリンクは先日このブログでも情報をまとめたものを公開しています。

📒 SharePoint Technical Notes : Microsoft 365 に導入される次世代の共有機能について: ヒーローリンク

ワークフロー/メタデータ

ワークフローやメタデータについても取り上げられていますがこちらもすでに提供済みの機能の話です。簡単に振り返っておくと、ワークスローは SharePoint リストやドキュメントライブラリに標準で追加された機能であり Microsoft Teams の承認機能と連携します。Power Automate を使わないシンプルな承認機能です。これは Word 内からもこの承認機能を呼び出すこともできるようになっています。このあたりの情報は、弊社の研修ではずいぶん前から紹介しているのですが、このブログでは記事にしていなかったので折を見て記事にしておくつもりです。メタデータについては Autofill ですね。SharePoint Premium (旧 SharePoint Syntex) の機能で、このブログやコミュニティイベントでの登壇時などにもよく紹介している機能です(が、これもよく考えるとブログできちんと紹介していなかったので、これも記事にしておかないと。)

[参考]

SharePoint eSignature

Microsoft ブログの中ほどでは契約書管理の機能について言及されています。電子承認などを含めたソリューションで SharePoint eSignature などが含まれています。ただ、この機能は基本的には英語圏のみの提供となっており、日本での利用はまだです。ただワールドワイドでの展開は2025年末までに予定されているので、利用できるようになったらまた情報をまとめていきたいと思っています。

Copilot Studio + SharePoint 

あとは Copilot StudioとSharePointに関する情報がありますが、これも既出の機能のおさらい的な内容です。

ShaerPoint ポータル

ポータル作成に関してはフレックスセクションや編集カード、ブランドセンター、Viva Amplify に関する情報がありますがこれらも既出の機能で、あらためて周知しているようですね。

ちなみに新機能として Microsoft 365 Copilot 有償ライセンスなどがあれば、SharePoint 内の Copilotによりプロンプトを提供するだけで関連するセクションをページにあったビジュアルとレイアウトを自動生成してくれます。現在は、ページ全体の自動生成のみで部分的なコンテンツの生成ができないのでこれがあるとかなり助かると思います。

Clipboard_image111746632969270

もう一つ期待の新機能として「FAQ Webパーツ」についてアナウンスされました。ページの編集者はこのWebパーツを使って方針に関するドキュメントや主要な会議/イベントのトランスクリプトなどのような非常に関連性の高いソースからFAQを生成できるようになります。カテゴリの並び替えや、正確性や関連性を確認するために公開前に質問と回答を確かめることもできます。

Clipboard_image121746632969270

開発者向け

後半では開発者向けの情報が取り上げられており、まずはSPFx について言及されています。ちなみに、SPFx は最新バージョンが1.21 で、v1.0 から21バージョンまでマイナーバージョンアップが続いていますね。ちなみに、SPFx では SharePoint エージェントに対応するWebパーツやカスタム カードの作成が可能です。あとは SharePoint Embeddedの for Visual Studio がGAされたという情報が書かれています。

SharePoint Embedded for Visual Studio の情報

SharePoint Embedded for Visual Studio Code | Microsoft Learn

他にもカスタムの SharePoint Embedded エージェントと SharePoint Embedded Power Platform のサンプルアプリを数か月前にリリースし、正式な Power Platform コネクターのプライベートプレビューも近日中に発表予定とのこと。ちなみに、SharePoint Embedded Power Platformとは Power Apps や Power Automate のドキュメント管理機能を SharePoint Embedded を使って、保管するためのソリューションのこと。SharePoint サイトを作らず SharePoint Embedded コンテナを利用することでセキュリティ管理、バージョン管理、検索などのSharePoint ドキュメント管理の機能だけ流用しようというもの。詳しくは下記をどうぞ。

Building SharePoint Embedded solutions with Power Platform

管理者向け

SAM(SharePoint Advanced Management) の機能によるガバナンス強化とCopilot対応の機能についても新し情報がでてきていますが、これは別の記事にまとめます。

コメント