2018年2月

2018年2月27日 (火)

Office 365 管理センターに下記のメッセージが届いており、今週後半より2018年4月1日までに、対象リリースから順次 "Social bar" 機能が全 SharePoint Online のホームページを除くすべてのモダン ページに展開されるとのこと。

The Social Bar is a new Office 365 feature. This feature is scheduled to roll out to Targeted Release customers later this week, and it will be available for all organizations on April 1, 2018. This message is associated with Office 365 Roadmap ID: 23708.
 
(中略)
 
The Social Bar will appear on all modern SharePoint Online pages with the exception of the home page of a site. It will give your users the ability to like a page, see the number of views, likes, and comments on a page, and see the people who have liked a page. This visibility will be available to anyone that has been granted access to view the page. This feature will be launched default on. As administrator, if you wish to disable Social Bar for your organization, you can do so with the following PowerShell command: To disable Social Bar on a tenant level: Set-SPOTenant -SocialBarOnSitePagesDisabled $true To disable social bar on a site level (for https://prepspo.spgrid.com site): Set-SPOSite -Identity https://prepspo.spgrid.com -SocialBarOnSitePagesDisabled $true

説明を読む限り、"ソーシャル バー" とはおそらく、 去年の Microsoft Ignite 2017 で目にした下記のことだと思います。まだ展開されていないので、見た目がこのままかどうかはわかりませんが。今のところモダンUIのサイト ページやニュースページにはコメント機能だけあるので、ここに "いいね" とビュー数が表示されるようになるのだと思います。

2018-02-27_15-13-24

通知されている通り、この機能をオフにするには テナントレベルで PowerShellを使ってオフにする必要があるとのこと。

展開されたことが確認でき次第、追記します。

2018年2月21日 (水)

SharePoint Online のモダンページ(サイト ページ) には新しい Webパーツが続々と追加されて来ています。ちなみに、Office 365 グループに接続されているサイトと従来の SharePoint サイトでは利用できる Webパーツの種類が若干異なっており、Office 365 グループに接続されているサイトの方が種類が多くなっています。

さて、今回ご紹介する目新しいWebパーツががこの記事のタイトルにも記載した "Kindle インスタントプレビュー" Webパーツです。

2018-02-21_17-54-42

Kindle Instant Book Previews

"Kindle インスタント プレビュー" は正式には "Kindle Instant Book Previews" というサービスとして Amazonが提供しています。日本のAmazonサイトでは提供されていませんが、U.S ,  U.K , Canada, France など一部の国の Amazon サイトを確認してみたところ利用できるようになっています。詳しくは下記のリンク先を参照してください。

Kindle Instant Book Previews

このサービスは平たく言えば「誰かがおすすめするKindle版の書籍をオンライン上でちょっと立ち読みできるようにする」サービスです。amazon の販促ツールですね。このサービスが提供されているかどうかは、"Embed" 共有ができるようになっているかどうかでわかります。日本の Amazon サイトには今のところ提供はないようですが、たとえば U.S の Amazon を例に説明してみましょう。ここでは下記のように Kindle 版の書籍のページに右側の共有リンクの部分に " Embed" リンクが用意されています。

  2018-02-21_18-07-00

Embed リンクをクリックすると埋め込みタグが生成できるようになっています。

2018-02-21_18-07-56

Amazon アソシエートを利用している場合は、ここにアソシエーションコードを追記できるようになっており、手軽に自分のブログや Webサイトで書籍を宣伝できるというわけです。

"Kindle インタント プレビュー" Webパーツ

さて、SharePoint の新しい "Kindle インタント プレビュー" Webパーツはこの埋め込みコードを利用するための専用 Webパーツです。先ほどの埋め込みコードを追加できるようになっています。早速、埋め込みコードを追加してみましょう。

2018-02-21_18-15-37

すると、あらあら? エラーとなってしまいました。サイトコレクションの "HTMLフィールドのセキュリティ" 設定に read.amazon.com ドメインを追加しておかなくてはいけないとのメッセージが表示されます。

"HTMLフィールドのセキュリティ" に登録されているドメインを確認しよう!

"HTMLフィールドのセキュリティ"はサイトコレクションの管理者が設定するところですが、Office 365 グループに接続されているサイトコレクションと、単独の SharePointサイトコレクションでは初期設定が異なります(どこかのタイミングで更新されるかもしれませんが)。Office 365 グループに接続されているサイトコレクションの設定を確認してみると、既定でこのドメインが追加されていることが分かります。

  2018-02-21_18-20-31

最初の画面は単独の SharePoint サイトコレクションを利用していたため、追加設定が必要だと言われたわけです。では設定を修正して、もう一度トライ! これでうまくプレビューが表示されます。

2018-02-21_18-25-28

実際の動作イメージは次の通りです。

取り急ぎ、どんな機能なのか興味本位に確認したついでにブログ記事にしてみましたが、このサービスの日本での提供はどうなるんでしょうね? 

 

2018年2月15日 (木)

SharePoint Online でモダンUIになっているドキュメント ライブラリはちょっと前までファイル一覧を Excel にエクスポートできなかったのですが、いつの間にか 対応していますね。これができないので、クラシックUIのままにしているという方もいたと思いますが、これでモダンUIへの切り替えのハードルがまた一つクリアされたようです。

2018-02-15_1-55-06

2018年2月13日 (火)

Microsoft Teams 内でのコミュニケーションで Emoji が利用できます。本文中にあるアイコンの挿入からでは利用できる絵文字数は比較的少ない。

そこで、本文中に ": 絵文字の名前 "を指定すると、EmojiOne から無償提供されている絵文字の候補がでてきます。こちらの方が利用できる表現が多くなっています。

2018-02-13_6-13-53

 

2018年2月 9日 (金)

サイトのテンプレート化保存ができなくなるケースはこれまで、"発行インフラストラクチャー" 機能がアクティブになっている、もしくはかつてアクティブ化したことがある(今は非アクティブ)といったことが考えられます。

しかし、これだけでなく "サイトの削除" メニューがサイトの設定ページから消えてしまう事案が発生しました。同一サイトコレクション内はサブサイトも軒並み同じ状況です。

これは何事か? 

2018-02-09_13-23-54

 

原因をあれこれ探っていると、昨年から使えるようになった "サイトコレクションのアプリカタログ" を利用できるように設定したからでした。

検証用に設定しておいたのをうっかり忘れていたのですが、「サイトの操作」セクションにどのサイトも「サイトの削除」さえ表示されないのは困りますね。

ということで、以下のコマンドを実行し、サイトコレクションのアプリカタログ機能を削除たら治りました。

Connect-SPOService -Url "<テナント名>-admin.sharepoint.com
$site=Get-SPOSite "<目的のサイトのURL>"
Remove-SPOSIteCollectionAppCatalog -Site $site

ちなみに、このコマンドを実行しても、トップレベルサイトの "SharePoint用アプリ" 自体は消えないんですね。使えなくはなったみたいですが。

それから、試し忘れましたが、「サイトの操作」メニューからは"サイトの削除" リンクは消えていましたが、「サイトの管理」セクションの "サイトとワークスペース」(サイトのURL//_layouts/15/mngsubwebs.aspx) にはサブサイト一覧が表示されていたので、サブサイトは消せたかもしれません。検証したら追記しておきます。