Microsoft Teams での会議中にライブキャプション(字幕)が利用できますが、自動翻訳機能が現在 (2022年9月)、パブリック プレビューとして利用できるようになっています。
パブリックチャネルにある誰もが利用できる状態ではあるのですが、そもそもパブリック プレビューの設定はMicrosoft Teams のテナントレベルの管理者が行っておく必要があります。そのため組織によっては利用できないこともありますのでご注意ください。詳しい設定は下記を確認しましょう。
Microsoft Teams でのパブリック プレビュー - Microsoft Teams | Microsoft Learn
さて、字幕の使い方ですが、ライブキャプションを表示した状態で ... をクリックして字幕の言語を変更するだけです。この設定は個人のものであり、他のユーザーへは影響しません。
サポートされる音声言語は次の通りです。
English (US), English (Canada), English (India), English (UK), English (Australia), English (New Zealand), Arabic (Arab Emirates), Arabic (Saudi Arabia), Chinese (Simplified China), Chinese (Traditional, Hong Kong SAR), Chinese (Traditional, Taiwan), Czech (Czechia), Danish (Denmark), Dutch (Belgium), Dutch (Netherlands), French (Canada), French (France), Finnish (Finland), German (Germany), Greek (Greece), Hebrew (Israel), Hindi (India), Hungarian (Hungary), Italian (Italy), Japanese (Japan), Korean (Korea), Norwegian (Norway), Polish (Poland), Portuguese (Brazil), Portuguese (Portugal), Romanian (Romania), Russian (Russia), Slovak (Slovakia), Spanish (Mexico), Spanish (Spain), Swedish (Sweden), Thai (Thailand), Turkish (Turkey), Ukrainian (Ukraine), Vietnamese (Vietnam)
翻訳がサポートされている言語は次の通りです。
Arabic, Chinese Simplified, Chinese Traditional, Czech, Danish, Dutch, English, Finnish, French, French (Canada), German, Greek, Hebrew, Hindi, Hungarian, Italian, Japanese, Korean, Norwegian, Polish, Portuguese (Brazil), Portuguese (Portugal), Romanian, Russian, Slovak, Spanish, Swedish, Thai, Turkish, Ukrainian, Vietnamese
この機能はスピーカーは特定の1つの言語で話すことを想定しており、例えば英語での会議の内容を日本語字幕で見るとか、逆に日本語の会議の内容を英語字幕で参加するといったことが可能なわけです。スピーカーがそれぞれの言語で話すとなれば、今は通訳の方に介入いただくのが現実的でしょう。Microsoft Teams には通訳の機能が追加されています。
ようやく #MicrosoftTeams の会議で「言語の通訳」設定が利用できるようになってた。実際の通訳の方はゲストとして参加することになる可能性が高いと思うが、ゲストも通訳の指定ができた。 pic.twitter.com/YIbNIgQhCT
— HIRANO Ai | MVP ❤️ SharePoint (@ai_yamasaki) September 28, 2022
音声言語(Spoken language) とライブ翻訳の違いを知っておこう
Microsoft Teams は最近のアップデートで会議主催者の Microsoft Teams のアプリの言語を既定の言語として音声言語で利用するようになっています。
音声言語は話者が使う言語 (Spoken language)の指定であり、会議の開催者が決定するものであり、参加者すべてに共通する設定です。翻訳は前提にしていません。ライブキャプションも既定では音声言語が表示言語になりますが、翻訳する場合は、個人で翻訳対象の言語を選択できます。
オンライン会議を行う際に会議のレコーディングをするときに自動的にトランスクリプトも生成されるようになっていますが、この時に生成に用いられるのが音声言語(話し手の言語)です。指定した言語で参加者全員が話をすることを想定しています。ここで指定した言語をもとに、トランスクリプトとライブキャプションが生成されるのです。仮にそれぞれ好きな言語で話しても、認識できる言語は1つだけということです。
録画を開始していなくても[トランスクリプションを開始する]または[ライブキャプションをオンにする]をクリックすると最初に音声言語の設定画面が表示されます。ちなみにこの画面は一度「常にこれを自分の話し言葉にする」を選択してしまえば、既定値の言語が決まるので、次回からは表示されなくなります (Teams アプリを終了したり、テナントを切り替えたりすると再び表示される)。
フィードバック
パブリックプレビューですので、マイクロソフトとしては利用者からのフィードバックをもとに改善を進める段階にあります。フィードバックは Microsoft Teams の左下のヘルプから投稿できます。