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2025年10月12日 (日)

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20205年10月8日 9:00 AM (米国時間)より OneDrive の最新情報がデジタルイベントでアナウンスされました。

💻デジタル イベント

イベントは現在オンデマンドで配信されています。

Copilot + OneDrive—Intelligence in every click, inspiration in every memory | Microsoft Community Hub

今回のイベントのサブタイトルは「Intelligence in every click, inspiration in every memory」です。

「クリックするたびに利用できるAIの知性。あらゆる記憶にインスピレーションが宿る」といったところでしょうか? 前半はOneDrive 上のファイルからいつでも素早くCopilotを利用できるということでしょう。後半の記憶と言っているのは写真が中心となる話。イベントの後半では写真に関する数々の新機能が登場します。

このイベントにあわせて下記のブログも公開されています。

Copilot + OneDrive: Intelligence in Every Click, Inspiration in Every Memory | Microsoft Community Hub

ということで、この記事では今回発表された OneDrive の最新情報を整理していきます。

💡注意: Microsoft 365 Copilot 有償ライセンスについて

なお今回の発表はタイトルにあるように "Microsoft 365 Copilot の有償ライセンス" が対象となる機能が多いのですが、むろん、Copilot のライセンスが関係しない機能もあります。

とはいえ、もし現時点で当該ライセンスを持っていなかったとしても、その潜在能力を知ることができますし導入への後押しとなる情報といえるでしょう。

📝OneDrive に関する基礎知識について

OneDrive についてあまり詳しくないという方は製品の変遷についてまとめた以前の記事を読んでおくと理解が深まると思います。

SharePoint Technical Notes : OneDrive for Business の歴史 (~2023年)

🎞️デジタルイベントの概要

※各スクリーンショットは公開されている YouTube から取得していますが一部、画質があまりよくないところもありますがご了承ください。

このイベントでは Microsoft OneDrive に関わるMicrosoft の6人の方々が各トピックについて説明をしていきます。

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ちなみに、上記の画像は OneDrive の写真機能の新しいUXです! 

イベントの導入と事例紹介

トップバッターは SharePoint の父とも呼ばれる Microsoft President, Collaborative Apps and Platform | Jaff Teper 氏からで、デジタルイベントの内容の導入部分の話と pwc の OneDrive (Business) の活用事例の紹介です。デジタル改革を数年にわたり進めてきた中でも特に変革をもたらしたのが文書の要約の機能だそう。スタッフは1ファイルあたり20~30ページほどのドキュメントを要約しているそうで、日々の業務フローに組み込まれているとのこと。そもそも組織には45億ものドキュメントがあるそうで洞察を得るのは大変です。ですが、Copilot のおかげで税務チームの一部ではトレーニングプロセスが効率化でき、以前はトレーニングに80~100時間かかっていたのが、今は4~5時間で済むようになったとのこと。またOneDriveの同期機能の導入により、移動中でもいつでも手元にデータがあるので必要なデータにすぐにアクセスできるようになったのはメリットの一つ。

ということで、事例については実際にビデオを見るのがいいと思います。

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OneDrive (Business) Web版と同期アプリの新機能

さて、導入部分がおわり次のスピーカーは、Microsoft OneDrive Product Manager | Cami Mejia 氏 です。

Copilot のフローティングメニュー

OneDrive (Business) に Copilot のフローティング メニューが追加されます。現在、SharePoint の Knowledg agents はフローティング メニューになっているので同様に OneDrive でも画面右下にフローティングが表示されるようになります。

例えば、複数のファイルを選択している状態で Copilot のフローティングメニューをクリックすると次のような項目が表示されます。

  • 選択したファイルの要約をする
  • 選択したファイルを比較する
  • Copilot が自分に対して何ができるのか聞いてみる
  • 選択したファイルに関する質問をする

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デモでは、要約の例が紹介されていました。以前から選択したファイルの要約は可能でしたが、使用されている生成AIのモデルがアップデートされていくたびに情報量やその精度などが向上していることがわかります。

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OneDrive と同期されたローカルPC上のファイル

続いては Windows などに搭載されているOneDrive 同期アプリに関して。同期されたファイルやフォルダー群はローカルPC上で ファイル エクスプローラー上から直接アクセスできますが、この同期されたファイルからも直接 Copilot が利用できるようになります。

ファイルを選択した際に表示される「OneDrive」をクリックするとこの中に、Copilot を利用する「要約やFAQの作成、質問など」のメニューが表示されます。既にこの機能は利用できるようになっているようで、手元の環境でスクリーンショットをとってみました。オンデマンドビデオとは異なり日本語なのでイメージしやすいと思います。

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ちなみに、現時点でもPC上のローカルファイルを右クリックしたときに表示されるコンテキスト メニューには "Ask Copilot" がありますが、これをクリックするとWindows 上の Copilot が起動するだけで選択したファイルに特化したアクションではありません。また、OneDrive で同期されているファイル以外でもローカルファイルにはこのメニューが存在します。

さらに、OneDrive の同期アプリ自体をクリックした際に表示される「アクティビティ センター」からファイルの横の三点マークをクリックするときにも Copilot のメニューが表示されるようになります。

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またファイル エクスプローラー上からOneDriveに同期されたファイルを右クリックすると新たに「AI アクション」メニューが利用できるようになります。

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この機能は現在 SharePoint のドキュメント ライブラリにロールアウトされてきているものであり、これまでコマンドバーにあった Copilot メニューは 「AI アクション」に変更されています。これをOneDriveと同期されているローカルPC上のファイル(フォルダーも含む)からも直接利用できるようにしようということのようです。

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マルチモーダル対応

Copilot はマルチモーダルです。マルチモーダルとは文字以外に画像や音声、会議の録画などにも対応しているということです。

そのため OneDrive に格納されているTeams会議の録画ファイルから直接 Copilot メニューを利用して会議の要約や質問などができるようになります。録画に生成されているトランスクリプトをもとにやり取りすることになります。

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他にもホワイトボードに手書きで書いた内容を写真にとり OneDrive に格納していたとしても、この画像について Copilotを使って説明させたり文字を抽出したり、質問したりできます。

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デモの中では「私が最優先ですべきことは何?」と聞いています。これに対してCopilotはJPEGの画像内の手書き文字を読み取り次のように回答しています。

  • Cami には9/5 までに提案書を提出してもらう
  • Alexにはスライドの最終調整を9/2までに行ってもらう

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オーディオ概要 (Audio overviews)

Copilotはファイルの概要をオーディオ概要として作成できます。Podcast を聞くように内容を聞き流しながら情報を把握できます。通勤中などに便利です。

モバイルデバイスの OneDriveからこうしたオーディオ概要の作成もできるようになります。ちなみに、OneDrive for the web にもオーディオ機能はすでに展開されているはずなのですが英語のみとなっているそうで、いまだに OneDrive にはオーディオ概要を作成するメニューは登場していません。日本語対応にはもうしばらく時間がかかりそうです。

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OneDrive と SharePoint

さて次は、Microsoft OneDrive Principal PM Architect | Arvind Mishra 氏 のパートです。OneDrive とかかわりの深いSharePointについても言及しています。

OneDrive の新しいロゴ、登場!

まずは、OneDrive のロゴが新しくなりました! という話から。ちなみに、Microsoft 365 の製品ロゴがこのイベント前から変わったので SharePointや Word, Excel, PowerPoint, OneNote なども新しくなりましたね。

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SharePoint のドキュメント ライブラリ

SharePoint のドキュメント ライブラリに OneDrive の操作性が加わります。デモの画面はライブラリのイマーシブモード(拡大表示)のようですが、フィルター項目にファイルのアイコンが並んでいたり、コマンドバーの位置が右上に移動したりといろいろと変化していますね。

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ビューの操作アイコンもちょっとわかりやすくなっていますし、デモではグループ化表示も直感的にできるようになっていました。

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OneDrive にショートカットを作成する

何年も前から Microsoft は OneDrive 同期アプリで SharePoint を同期する際に SharePoint から "OneDrive と同期" ではなく、ショートカットを使うよう推奨しています。

今回のデジタル イベントでもこれをことさらに強調していました。ショートカット経由で同期した方がスマートだし、選択したものだけを同期できる。現状では、従来の同期ボタンと比較してショートカットが5倍も使われているのだそうです。実際、Microsoft 社もショートカット機能をより使って欲しいので、目立つ場所にこのメニューを表示するようにしています。従来の同期はメニューの後ろの方に追いやられています。

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また、すでに同期されているコンテンツをスムーズに「ショートカット」へと移行できるようにすでに同期されているファイルなどに対してショートカットを追加すると「置き換える(Replace)」できるようになります。20251011_144832

People Card 

OneDrive と同期しているPC上ではファイル エクスプローラーのホームに OneDrive が統合されています。ここの「共有」タブでは誰と一緒にファイルを利用しているかを確認できます。そのためここにはファイルやフォルダーにつながりのあるユーザーのプロファイルやアクティビティの主体となるユーザーが表示されます。

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この「ひと」のアバターをクリックすると新しい People Card が表示されます。ここでは連絡先や最近自分と共有されたファイル群、TeamsやOutlook でのやり取りなどが確認できます。20251011_230350

新規ファイルの保存場所が既定で OneDrive へ

Word, Excel, PowerPointなどの Office アプリケーションの新規ファイルの保存場所を直接、OneDrive に保存できるようになります。ファイルに書き込みを始めると「AutoSave」が自動的に有効になり OneDrive にファイルが保存されます。そのためすぐにほかの人と共有することが可能です。

この機能は、Windows 版の Word の Insider Channel で現在利用可能です。今のところ Wordのみがサポートされますが、Excel と PowerPoint も近くサポートされるとこと。

OneDrive とチームワーク

Microsoft OneDrive Principal Product Manager の Stephen Rice氏がスピーカーであり、OneDrive とチームワークについて述べています。情報のシェアにフォーカスしながら、運用管理面での新機能などについても言及しています。

Hero Link 

最初に紹介されたのが「ヒーローリンク」です。これはこのブログでも以前取り上げました。詳しくは下記をご参照ください。

SharePoint Technical Notes : Microsoft 365 に導入される次世代の共有機能について: ヒーローリンク

当初は今年の秋ごろ(つまり今頃)に詳細が分かるはずだったのが、Microsoft 365 Roadmap を見ると来年の春ごろにずれ込んだようです。

追加情報としてはヒーローリンクをメールで送信する際に Copilot によるファイルの概要生成ができるというところでしょうか。現在の共有リンクでもサポートされていますが、ヒーローリンクでも利用できるようです。リンクを送信された相手はファイルを開かなくても概要がさっと把握できるわけです。

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アクセス要求画面のアップデート

ユーザーがアクセスしようとするサイトやファイルなどのコンテンツにアクセス権限がない場合は、既定では「アクセス要求」を行えるようになっています(サイトの既定値)。

これまで提供されてきたアクセス要求画面は確か SharePoint Server 2010もしくは SharePoint Server 2013 あたりから提供されているもので、もうかなり古臭くなってしまっていますが、ようやく新しいアクセス要求画面が登場するようです!

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ドキュメント ライフサイクル管理: ファイルの一括転送

退職するユーザーがいた場合、基本的にはそのユーザーのOneDriveは最終的には削除されることになるため、重要なファイルなどを迅速に別の場所に移動させる必要があります。

新しいアップデートでは、OneDrive の所有者は保持していたファイルを別のユーザーやSharePoint のコラボレーションサイトなどに一括移動できるようになります。

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この移動画面では目的のファイルを移動、コピー、ダウンロード、削除ができます。

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この画面に表示されるファイルはフィルターが可能で、他のユーザーと共有されているファイルのみに絞り込んで確認することもできます。

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ファイルのアーカイブ

Microsoft 365 アーカイブは利用頻度の少ないファイルや削除予定のファイルなどを安価なストレージに移動して運用するための仕組みです。利用するには従量課金制の設定をテナントレベルで事前に行っておく必要があります。

現在はサイト単位のアーカイブのみが可能でが、新たにファイル単位のアーカイブが可能になるとのこと。Microsoft 365 アーカイブがアナウンスされた時から多くの方が関心を持っていたトピックでMicrosoft はこれをサポートする予定であるとは明言していました。待望の機能といえそうです。

デモを見るとドキュメント ライブラリに新たに「アーカイブ」メニューが追加されています。

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アーカイブする際に、最初の7日間はすぐに再アクティブ化できることと、再アクティブ化する場合は最大24時間かかることを知らせるメッセージが表示されます。

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アーカイブするとアーカイブされたことを示すアイコンが表示されます。このアイコンは Teams のチームをアーカイブしている場合と同じものですね。

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ちなみに、夏の終わりごろから SharePoint の検索画面ではアーカイブしたコンテンツの検索ができるようになっています。

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OneDrive の同期の正常性ダッシュボード

Microsoft 365 Apps 管理センター(https://config.office.com)に OneDrive同期の正常性ダッシュボードに「OneDriveの同期」があります。

ここでは組織内において同期エラーの発生しているデバイス、フォルダーバックアップを使っているデバイス、最新バージョンを持たないデバイスなどの比率が確認できます。

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レポートはPower BI にエクスポートして分析することも可能です。

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SharePoint 管理センター内の Copilot 

SharePoint 管理センター内でも Copilot は利用できます。デモでは次のようなやり取りをしています。意訳するとこんな感じ↓。

ユーザー「あなたが見つけた過剰に公開されているサイトを削除してほしい」

Copilot 「さすがにそれはリスクの高い操作ですよ。当該サイトを一度確認してから手動で削除する方がいいですよ」

ユーザー「おっと。そうしたサイト上でのサイトアクセスレビューを始めて欲しいという意味だったんだ。」

Copilot 「それはいいね! サイトレビューが完了するまで毎週月曜にサマリーをメール送信しますね」

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ということで、もちろん、SharePoint 管理センターなどでの管理機能を熟知しているうえでとなりますが、Copilot と対話することでスムーズに管理操作を行えるようになります。

ちなみに、弊社では SharePoint 管理センターを利用する管理者向けのオリジナル研修を行っています。他ではあまり扱っていないようなIT管理者向けの濃い内容の研修です。ご参考まで。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft 365 SharePoint の構成と管理 ~Microsoft 365 Copilot 対応~

個人向けのOneDrive 

続いては個人向けの OneDrive についてのアップデート情報です。スピーカーは Microsoft OneDrive の Principal Group Product Manager の Kalpana Berman さん。

OneDrive モバイルアプリ

去年、OneDrive のモバイルアプリのUXが大きくに変わりました。

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このUXが OneDrive (個人向け) のWeb版に導入されます。写真に関してはモーメント、ギャラリー、アルバム、ひと、お気に入りなどで分類があります。

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モーメントタブでは特定の日付を選択するとAIがその日に関連する写真をキュレートしてくれます。思い出をうまく整理してくれるわけですね。

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思い出の写真からスライドショーも作成できビデオとして自動保存できます。

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写真の検索もできるようになっており、デモでは「庭にいるうちの子どもたち」で検索しています。

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またモバイルアプリの新機能として選んだ写真をアニメ風に加工したりできるようになります。

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カメラロールには類似する写真が複数あったりしますが、これを1つにまとめてくれる機能も搭載されています。

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スタックした写真から1つだけを残して後は削除するといったことも可能です。

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Photo Agent

Microsoft 365 Copilot チャットに新しく Photo Agent が加わります。これは Microsoft 365 Premium のサブスクライバーが間もなく利用できるようになる機能です。今のところエンタープライズ向けの展開ではないのでご注意ください。

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例えば「Cobo に出かけたときの写真からベストショットを見つけて!」と依頼します。

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目的の写真を見つけてきてくれます。

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プロンプトからアルバムの作成依頼などもできます。

これからのOneDrive 

最後は Microsoft OneDrive チームの VP, Product Management  Jason Moore 氏がスピーカーです。これからの OneDrive について語ります。

ファイルの整理

OneDrive のCopilot フローティングメニューには「Organize your files, without the effort(手を煩わせることなく、ファイルを整理しますよ)」というメニューが用意されます。

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これによって、散らかっている自分の OneDrive の中のファイル群をCopilotが整理してくれます。フォルダーに整理してくれたり、フォルダーを色分けしてくれたりとあれこれ提案してくれます。

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提案内容をプレビューすることもでき、Before / After での比較も可能です。ちょっと魔法使いみたいな機能ですね。家の中なんかもこうやって苦労なくさっと片付くといいのに。。。

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OneDrive のホームにある検索ボックスはもともとサイト(コレクション)横断検索などができるようになっていましたが、これが新しくなり、Copilot 検索と同じような検索になります。

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キーワード検索ではなく、自然言語による文脈に配慮した検索ができるわけです。

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OneDrive カスタム エージェント

SharePoint ですでにカスタム エージェントが作成できるようになっていますが、ようやく OneDrive にも同様のものがお目見えです。

特定のフォルダー内のファイルに特化したエージェントを作成できます。

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エージェントの作成画面は SharePoint のものと同じですね。

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Researcher Agent

OneDrive のCopilotからResearcher による推論が可能になります。特定のフォルダー内の複数のファイルを横断的に調査しレポートを生成します。

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画面はあえて小さくしているようですが、詳細なレポートが画面に表示されています。

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OneDrive 内からワンストップで戦略までたてることができるわけですね。この機能は近く利用できるようになるそうです。

OneDrive Photos in Windows

来年に登場する予定なのが Windows の OneDrive Photo アプリです。Web版のOneDrive の写真と同様の機能が Windows にも投入されます。

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その他の参考情報

2025年11月18日~12日(米国)にはサンフランシスコにて Microsoft Ignite が開催されます。

こちらでもいろいろな情報がでてくるとのことで期待大ですね。有償の現地開催ではありますが、ハイブリット開催となっているためデジタル イベントとして無償で参加することも可能です。

2025年9月25日 (木)

Microsoft 365 Copilot (有償版)を持っているユーザーはオプトインすることで SharePoint のナレッジエージェントにアクセスできます。ただし、現在パブリックプレビューであり、2025年9月18日~ロールアウト開始でロールアウトの完了は2026年の2月を予定しているとのことで、テナントによってはまだ使えないかもしれません。

SharePoint Technical Notes : SharePoint の新機能 "Knowledge agents (ナレッジ エージェント)" の登場!

さて、SharePoint ナレッジエージェントですが、これまで SharePoint サイトレベルでOut-of-box で利用できていた「サイトの SharePoint エージェント」がサイトの「ナレッジ エージェント」に置き換わっています。SharePoint のサイトエージェントにアクセスするには、これまでサイトの右上に表示されていた Copilot のアイコンをクリックしていましたが、ナレッジエージェントが利用できる場合は六角形のアイコンが表示され、これをクリックすると SharePoint のサイトレベルのナレッジエージェントにアクセスできるようになります。

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SharePoint エージェントの従量課金との関係

さて、このサイトのナレッジエージェントだが、2025年9月25日付の現時点では利用できるのは Microsoft 365 Copilot (有償版)ライセンスを持っているユーザーのみであり、残念ながら従量課金モデルを利用しているユーザーはアクセスできない。もちろん、従量課金モデルのユーザーはこれまで通りノーコードでカスタム エージェントを作成できるが、ナレッジエージェントにはアクセスできないということである。

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サイトのナレッジエージェントの性能

これまで提供されてきた Out-of-box のSharePoint エージェントはサイトレベルの場合は、プロンプトを頑張ってもあまり的確な情報が返ってこなかった。SharePointページに書いている情報を特にうまく拾ってこなかったように思う。

しかし、ナレッジエージェントでは、これがかなり意図する情報を返してくれる。スクリーンショットの画面は私が日頃利用しているサイトであり SharePoint/OneDriveなどのノウハウやTipsを蓄積しているのだが、一部の動画を除きすべてニュースで作成している。そのため従来のエージェントではあまりうまく回答を得ることができなかった。ところが、今回のナレッジエージェントはこれをきちんと取得してくれている。

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2025年2月25日 (火)

205年4月10日~2025年9月末にかけて、OneDrive for Business ごとのルートサイトと既定のドキュメント ライブラリから「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」のアクセス許可が見つかれば削除される機能がロールアウトされる機能がロールアウトされます。過剰共有を防ぐための施策の一環です。

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外部ユーザー以外のすべてのユーザーという特殊グループ以外にも、もともとはEveryone, All Authenticated Users, All Users グループに関しても利用はできるものの、現在利用は推奨しておらず、Entra ID 側でユーザー定義グループをキチンと作成してロールベースのアクセス管理をするように勧められています。詳しくは次のリンク先を参照してください。

Microsoft 365 で Everyone 要求を外部ユーザーに付与する - Microsoft 365 | Microsoft Learn

ちなみに、Everyone, All Authenticated Users に関しては、以前は外部ユーザーが含まれていましたが、2018年3月23日以降、既定では外部ユーザーが含まれなくなっています。ただし、必要に応じて管理者が PowerShellコマンドにより再び、これらのグループにアクセス権を付与することもできます。詳しくは次のリンク先を参照してください。

Microsoft 365 で Everyone 要求を外部ユーザーに付与する - Microsoft 365 | Microsoft Learn

さて、用語について少し補足説明しておきましょう。ルートサイト既定のドキュメント ライブラリという2つについてです。

ルートサイト

OneDrive for Businessは個人ごとに割り当てられる特殊な SharePoint サイトとなっており、以前はこのサイトを起点に、入れ子の階層構造としてサブサイトを作成することもできました。古くはブログのサイトテンプレートがあり、これをサブサイトとして作成したりもしていました。

現在、ほとんどはサブサイトを作成しないでしょう。ということで既定で用意されている OneDrive for Business自体はルートサイトとなるわけです。ところで、OneDrive for Busines のルートサイトを共有しようと思えば、例えば、次のクラシックな管理画面から SharePoint サイトと同じく設定できます。

https://<onedriveのURL>/_layouts/15/user.aspx

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ですから、たとえば、ここに「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」特殊グループが追加されていたら、検知して削除するよという話です。

ただし、OneDriveは個人の領域なので、OneDrive for Businessという個人のサイト全体を組織の全員に対して丸ごと共有する運用は個人的にはお勧めしません。ですから確かにこれは過剰共有といえるため納得の措置です。そもそも既定では所有者のユーザーのみがサイト管理者およびフルコントロール権限を持ちます。王道的な使い方なら、フォルダーやファイル単位で共有リンクを使って共有するのが一般的です。しかも昨年から、社内向けの共有リンクにも有効期限が指定できるようになったので、こうしたものを活用して極力過剰共有しないようにすべきです。

既定のドキュメント ライブラリ

さて、もう一つについて。既定のドキュメント ライブラリと書かれていますが、これも OneDrive の「マイファイル」からアクセスしているもののことで、ここが既定のドキュメント ライブラリです。既定のドキュメント ライブラリ以外も、やろうと思えば新規にライブラリを追加できます。単なる SharePoint サイトだからです。ただ、使い勝手も悪いので通常は行いません。参考までに追加のライブラリは、たとえば、次のURLから「サイトのライブラリとリスト」にアクセスすることで新規に作成できます。

https://<onedriveのurl>/_layouts/15/settings.aspx

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つまり、このように独自に追加したライブラリは対象外だということです。

ということで、あくまでも既定のライブラリ自体にアクセス権限を「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」に対して付与していると、これも検知して削除するということ。

とまぁ、ここまでの内容を確認するとそれはそうだなという感じですね。ユーザーが日頃から利用する OneDrive の中身が全社員に丸見えだということになりますから。有償版の Microsoft 365 Copilot など使うと、共有しているつもりはなくても実は組織内全体から丸見えになっているコンテンツは当然、生成AI によっても再利用されることになるため、過剰共有対策は急務といえます。

ということでOneDriveのルートWebと既定のドキュメントライブラリに存在する「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」の許可が削除されると、アプリ、プロセス、ユーザーは影響を受けるOneDriveアカウントのコンテンツにアクセスできなくなってしまうわけです。こうしたユーザーのコンテンツが組織全体に丸見えになっているようなケースがどれほど多いかわかりませんが、ユーザーに知らせて該当しそうなものがあれば、早急に見直しをしておくに越したことはありません。

ただし、特定のファイルやフォルダーに直接許可が与えられているユーザー、プロセス、アプリは影響を受けません。これまで通り、ファイルやフォルダー単位で共有リンクを作っているような場合はもんだなく使えるということです。ただ、やはり「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」は使わないようにするのが望ましいといえます。

EEEU って何? 

ちなみに、「外部ユーザー以外のすべてのユーザー」とは長い名前のグループ名ですね。英語でも "Everyone Except External Users" と長いので、英語では略して EEEU となっています。 

2025年1月30日 (木)

昨年の 2024年11月末に実施した Japan Microsoft 365 Community Conference 2024 のイベントについて、ワールドワイドで公開される Microsoft MVP Program Blog にインタビュー記事が公開されました。このブログは Microsoft Tech Community の一部となっています。

Power of Community Empowered Microsoft 365 Users in Japan | Microsoft Community Hub

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全文英語ですが、日本でも Microsoft 365 への関心は非常に高く、こうした地域イベントを大々的に行えたことをワールドワイドで知ってもらう良い機会になればと思い、僭越ながら運営チームサイドとして私の方で代表させていただき、インタビューの記事を寄稿させていただきました。

よろしければご一読いただけますと幸いです。

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※2025年9月25日に一部修正・追記しました。

これまでユーザーアカウントは削除せず、OneDrive を含むライセンスをはく奪しているような場合は OneDrive のストレージは作成されていれば、そのまま無課金で温存されていました。むろん、ユーザーアカウント自体を削除すると OneDrive のストレージは30日(既定)でごみ箱に移動され、最終的には93日経過すると削除されます。

しかし、削除されることなく放置されたままの OneDriveはセキュリティやコンプイアンスのリスクをもたらしたり、ファイルの混乱や重複を生じるといった問題を抱えていました。

2025年1月27日以降は、こうした OneDrive のアカウントに対してのポリシーが変更され厳密な管理が必要になります。きちんと管理しない場合はいずれ自動的に削除されるかもしくはアーカイブされることになります。アーカイブされる場合、アーカイブ中はストレージ料金が追加で発生しますし、再アクティブ化する場合も料金が発生します。

なお、このアップデートはこれから数か月間にわたり段階的にロールアウトされることになっています。

2025年2月17日⇒2025年7月28日(延期された)より前からライセンスが付与されていないアカウントのタイムライン

📅2025年4月25日⇒2025年9月26日に延期

この日までに、すべてのライセンスのないアカウントが読み取り専用モードへと移行します。管理者は、この日以降に確認することが推奨されます (※これより前だと状態が不完全な可能性がある)。

📅2025年5月15日⇒2025年10月29日に延期

この日までに全てのライセンスのないアカウントはアーカイブモードへと移行されます。管理者は、この日以降に確認することが推奨されます (※これより前だと状態が不完全な可能性がある)。

2025年2月17日⇒2025年7月28日(延期) 以降にライセンスが付与されなくなったアカウントのタイムライン

アカウントは60日後読み取り専用モードとなり、93日後には基本的にごみ箱に移動します。

基本的にといっているのは、訴訟ホールドの対象になっている場合やアイテム保持ポリシーが適用されているOneDrive に関してはアーカイブされるためです。削除釣れるのはアイテム保持ポリシーが適用されていない OneDriveです。アイテム保持ポリシーは Microsoft Purview から管理者が設定する必要があります。

読み取り専用モードとは?

読み取りモードになるとファイルは引き続き表示およびダウンロードできますが、新しいファイルをアップロードしたり既存のファイルに変更を加えたりすることはできません。

読み取り専用モードに移行したOneDriveにアクセスするには、OneDrive のライセンスを付与しなおすか、PowerShellコマンドを使ってサイトのロックを解除する必要があります。

アーカイブ

アーカイブされるとファイルの表示、ダウンロード、編集はできなくなります。アカウントは実質凍結され、OneDrive データにアクセスできなくなります。 

アーカイブされたのOneDrive アクセスしようとすると次のようにエラーメッセージが表示されます。

Archive

ここまでを一度まとめましょう。

まず、ライセンスのない OneDrive のアカウントを特定した場合にとる措置は基本は次の2つです。これらの措置をほったらかしにしてしまうといつの間にかアーカイブされたり削除されたりします。

  • ライセンスをきちんと付与して管理する

  • 削除する

ライセンスを付与する

ライセンスを付与する場合は、OneDriveがアーカイブされる前にそのOneDrive の持ち主のアカウントに対してMicrosoft 365 サブスクリプションを割り当てます。

アーカイブされている場合で、所有者として関連づけられているユーザーがある場合は、そのアカウントにライセンスをきちんと付与することで24~48時間以内に再アクティブ化されます。この場合は再アクティブ化に料金は発生しません。この場合は再アクティブ化に必要な課金を有効化する必要はありません。所有者のアカウントがすでに削除ずみであるなどで存在しない場合は、アーカイブされたOneDriveを再アクティブ化して必要なコンテンツは SharePoint サイトや他のアクティブなライセンスを持つ OneDriveへと移動させます。

OneDrive アカウントを削除する

アーカイブ前は、ライセンスのない OneDrive を削除するには組織からユーザーを削除し、さらにデータを削除することになります。ユーザーの完全削除は次のいずれかで行えます。

  • Microsoft 365 管理センター

  • PowerShell

  • Microsoft Graph API

ライセンスのないアカウントを削除すると OneDrive アカウントとファイルの両方がごみ箱に移動され、93日後に完全に削除されます。

アーカイブ後の場合は、再アクティブ化せずにアーカイブされた状態のままアカウントを削除できます。

状況 OneDriveの保持期間 備考
Microsoft 365ユーザーアカウントを削除 既定で30日 SharePoint管理センターで変更可能。保持ポリシーがあれば延長される。
ユーザーは有効だがOneDriveライセンスを削除 93日後にアーカイブまたは削除 保持ポリシーや訴訟ホールドがなければ最終的にはごみ箱へ。

2025年2月17日⇒2025年7月28日(延期)より前にライセンスが削除されている OneDrive に関しては勝手に削除されることはなく、放置しているとアーカイブされ、その間課金されることになります。復元する際にも課金されます。ちなみに、アーカイブされている OneDrive の復元には Microsoft 365 アーカイブの事前設定が必要です。お金がかかるならそのまま削除しようか? ということにもなるかもしれませんが、その場合はアーカイブ状態のまま削除もできます。

また2025年2月17日以降は、保持ポリシーや訴訟ホールドの対象でない場合は93日以上放置していれば削除されるということです。

条件 アクション
保持ポリシーや訴訟ホールドの対象 ライセンスの削除から 93 日後に自動的にアーカイブされます。アーカイブの復元をするためには Microsoft 365 アーカイブの設定が必要になります。
保持ポリシーや訴訟ホールドの対象外 ライセンスの削除から 93 日後にごみ箱に移動され、その後完全に削除されます。

アーカイブされたアカウントからの料金

ライセンスのない OneDrive がアーカイブされた放置していると(※アーカイブされたアカウントが保持ポリシーや訴訟ホールドの対象である前提)、削除されることのないまま毎月のストレージに対する料金がかかります。また再アクティブ化の際にも料金が発生します。

アーカイブされたアカウントに対するストレージ料金は $0.05/GB/月です。また、再アクティブ化する場合は $0.60/GBが適用されます。

なお再アクティブ化は一時的なもので、再アクティブ化後の30日以内にライセンスを付与しなおすか、削除するのかを決める必要があります。削除するのであれば、OneDrive にアクセスできるようになっているので急ぎ重要なファイルなどを SharePoint サイト等に移動させます。再アクティブ化しても30日経過すれば再び自動的にアーカイブされてしまいます。

ゴミ箱からの復元

アーカイブされず93日後にごみ箱に移動された OneDrive アカウントは復元することも可能です。復元すると自動的にアーカイブ状態になります。その後、再アクティブ化を行うという流れです。アーカイブされることになるため料金が発生するわけです。

なお、ごみ箱に移動されたOneDrive アカウントは93日間保持された後に完全削除されます。

ライセンスのない OneDrive を特定する

ライセンスのない OneDrive を特定するには SharePoint 管理センターから「レポート」>「OneDrive アカウント」の順にアクセスします。この画面で保持ポリシーが適用されている OneDrive アカウントやライセンスのないアカウントなどを特定できるようになっています。

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画面下部の「詳細を表示」をクリックすると対象となるユーザーアカウントが表示され、ここから削除ができるようになっています。

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列の説明

ここでは一覧に含まれる列のうち、わかりにくい列について補足説明します。

「ライセンスなし」

この列はライセンスがなくなった日時です。

「次の理由によりライセンスされていません」列

一覧の列のうち「次の理由によりライセンスされていません」列には、ライセンスがない理由が書かれています。次の4つの値があります。

  • 所有者なし

    • OneDrive アカウントに割り当てられている所有者がおらず、このアカウントに関連付けできるライセンスがない状態

    • Entra ID に所有者に該当するユーザーアカウントが存在しない(完全削除されている)状況であると考えられる

  • 所有者が Entra ID から削除されました

    • 割り当てられていた所有者が削除されたため関連付けられたライセンスがない状態

    • Entra ID 上には所有者に該当するユーザーアカウントが削除状態にあるが、Soft-deleted user となっていて削除されても30日間は復元可能であり、内部的にはまだ存在はしていることになる

  • 管理者によってライセンスが削除されました

    • Entra ID にアカウントは存在するが、そのアカウントからライセンスをはく奪した状態。例えば、別のユーザーにライセンスを付け替えた場合なども含まれる

  • 重複するアカウント

    • 複数の OneDrive アカウントに所有者が関連付けられている状態。

「以下により削除が禁止」

一覧の列のうち「以下により削除が禁止」列には、ライセンスがない理由が書かれています。次の4つの値があります。

  • アイテム保持期間(Retention period)

    • グローバルな OneDrive の保持期間にあるため削除できない。一般的にはEntra ID アカウント削除後に30日間保持されるがその期間にあるということ。この場合は「削除のスケジュール」列に削除予定日時が追加される

  • 保持ポリシー (Retention policy)

    • Purview の保持ポリシーや訴訟ホールドがアカウントの削除を阻害している状態

  • Entra ID でアクティブな所有者 (Owner active in Entra ID)

    • OneDrive アカウントの所有者が Entra ID でまだアクティブな状態にあるため削除できない状態

  • ごみ箱から復元された (Restored from recycle bin)

    • IT管理者によってサイトのごみ箱から復元されたアカウントであり、自動的には削除されることはない状態

  • アクティブなロック (Active lock on account)

    • IT管理者がアクティブな読み取り専用またはアクセスできないロックを適用している状態であり、自動的には削除されない。

    • SharePoint 管理センターのレポートからも削除できない

    • IT管理者はPowerShellを使ってこのアカウントからロック状態を削除するかもしくはこのアカウントを直接削除する必要がある

  • 以前のロックまたは他の状態変更(Previous lock or other state chagned)

    • このアカウントは以前ロックされていたか他の管理者による操作によって状態が変更されており、その結果、自動的にアカウントが削除されないようになっている。 

再アクティブ化の準備

レポート画面右上の「請求を有効にする」をクリックすると、SharePoint Premium の従量課金サービスの管理画面に遷移します。

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この「ストレージ」>「アーカイブ」をクリックすると SharePoint サイトのアーカイブ設定と「ライセンスのない OneDrive アカウントの管理」設定画面が表示されます。OneDrive の側をオンにすることでOneDriveのアーカイブと復元ができるようになります。

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参考情報