カテゴリ「Microsoft 365」の81件の投稿 Feed

2024年8月31日 (土)

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Microsoft 365 ユーザーは、Outlook on the web と Outlook for Windows で音声入力によるメール作成機能が利用できるようになりました。Word にはすでにディクテーション機能がありますが、似た使い勝手になっています。ちなみに、この機能は Microsoft Azure Speech Services を利用しています。

Improved user experience for Dictate in new Outlook for Windows and Outlook for the web (microsoft.com)

50以上の言語をサポートしており、日本語もサポートされています(プレビューではありません)。本文にカーソルを挿入した状態でコマンドバーから「ディクテーション」にアクセスすることで音声入力を開始できます。

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ディクテーションはすぐに始まりますが、設定を変更したい場合は歯車のアイコンをクリックします。20240831_111501_2

入力言語ははじめは英語になっているので、表に応じて「日本語」に変更するようにしましょう。20240831_102945

他にもオプションとしてマイク デバイスの変更や句読点の自動挿入の有効化、不適切な語句をフィルター(既定でオン) などがあります。

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このように音声入力ができるようになると思考を止めることなく書き留めていけるのは魅力的ですね。もちろん、話し言葉と書き言葉は違うので後から修正する必要性はでてきます。そのあたりは Copilot for Microsoft 365 があれば AI を使って修正などもできるので、こうした組み合わせができると非常に効率的だと思います。

なお、音声入力を使う場合は、より正確な音声認識をするためにヘッドセットを用意することが推奨されています。

ちなみに、プライバシーの観点から入力された音声データをMicrosoft が蓄積することないとのことです。

2024年7月29日 (月)

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2024年7月現在、Microoft 365 管理センターからテナント管理者は、ユーザーのパスワードをリセットする際にメールで送信できる機能があります。具体的には「サインイン情報を自分にメールで送信」オプションです。

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この機能がセキュリティ強化のため2024年8月30日以降廃止(削除)されます。その代わり、「印刷」オプションが利用できるようになりユーザーアカウントの詳細をPDFに保存して、安全な方法でユーザーと共有できるようになります。

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2024年7月20日 (土)

タイトルにあるよう Microsoft 365 開発者プログラムのサブスクリプションへの参加条件が変更されています。

※2024年1月にアナウンスがあったため、すでにご存じの方も多いかもしれませんが、改めてブログに記録しておこうと思います。

Microsoft 365 開発者プログラムとは?

Microsoft 365 E5 Developer のサブスクリプションを取得することで、開発目的での Microsoft 365 に関するソリューション開発を支援するためのプログラムです。運用テナントとは別に取得し、開発者の裁量で管理設定などを行えるので、開発者にとっては運用環境における組織制約にとらわれずに開発を進められるメリットがあります。

Excel, Outlook, Word や PowerPoint などの Webアドイン、SharePoint, Teams, Microsoft Graph などを利用できます。

FAQにも書かれていますが、このサブスクリプションに含まれるものは次の通りです。

  • Avatars for Teams
  • Immersive spaces in Teams
  • Microsoft Entra ID P1
  • Microsoft Entra ID P2
  • Azure Advanced Threat Protection
  • Azure Information Protection Premium P1
  • Azure Information Protection Premium P2
  • Customer Lockbox
  • Exchange Online (Plan 2)
  • Flow for Office 365
  • Information Protection for Office 365 - Premium
  • Information Protection for Office 365 - Standard
  • Microsoft Entra Rights
  • Microsoft Azure Multi-Factor Authentication
  • Microsoft Cloud App Security
  • Microsoft Forms (Plan E5)
  • Microsoft Intune
  • Microsoft MyAnalytics (Full)
  • Microsoft Planner
  • Microsoft StaffHub
  • Microsoft Stream for O365 E5 SKU
  • Microsoft Teams
  • Mobile Device Management for Office 365
  • Microsoft Purview eDiscovery (Premium)
  • Office 365 Advanced Security Management
  • Office 365 Advanced Threat Protection (Plan 1)
  • Office 365 Advanced Threat Protection (Plan 2)
  • Office 365 Privileged Access Management
  • Office 365 ProPlus
  • Office Online
  • Phone System
  • Power BI Pro
  • PowerApps for Office 365 Plan 3
  • SharePoint Online (Plan 2)
  • Skype for Business Online (Plan 2)
  • Sway
  • To-Do (Plan 3)
  • Whiteboard (Plan 3)
  • Yammer Enterprise

Power Automate に関しては含まれていない機能もありますし、Power BI に関しても Power BI Pro のライセンスのみが含まれており、Premium は含まれていません。というように大事なことが FAQ に多く書かれていますので利用予定の方は必ず確認しておくようにしておきましょう。

サブスクリプションの条件の変更

従来は Microsoft 365 開発者プログラムは誰でも無料でサインナップできるようになっていました。このことは下記の記事を見てもわかります。

Start your journey to becoming a Microsoft 365 developer - Microsoft 365 Developer Blog

SharePoint Framework 開発などでも自分専用のテナントを手軽に取得できるとあって、利用する方も多かったと思います。無償とはいえ、2019年4月以降、60~90日ごとに定期的に更新されるようになっており、その間に利用を続けていれば期限なく利用できますが、しばらく全くテナントを使っていないような場合は更新がされず、テナントが削除されることになります。ちなみに、取得できるのは1人1テナントです。※(訂正)電話番号で識別するので1電話番号につき1テナントになるということでした。

これが、現在、タイトルにある通り、このプログラムへの参加条件が変更されたことがアナウンスされました。元の記事は2024年1月25日付のものですが、2024年2月に内容の一部がアップデートされています。

Latest updates to the Microsoft 365 Developer Program

記事によれば、現時点ではMicrosoft 365 開発者サブスクリプションへのアクセスは、Visual Studio Enterprise の有効なサブスクリプションを持つ開発者または組織に限定されるとのこと。この場合は有効期限は Visual Studio サブスクリプションの有効期限に準ずることになるそうです。この条件を満たしていれば追加費用なくこのプログラムに参加できるとのこと。

また、次の Microsoft AI クラウドパートナープログラム参加者は開発者向けサブスクリプションへのアクセスを許可するリストに追加するために、Microsoft パートナーに問い合わせるように書かれてもいます(出典)。

  • Azure Expert MSP
  • Legacy Gold/Silver
  • Managed Partners
  • Microsoft Action Pack
  • Partner Launch Benefits
  • Partner Success Core Benefits
  • Partner Success Expanded Benefits
  • Solutions Partner
  • Specialization Partner
  • Premier or Unified Support plan members

このことは、Microsoft 365 Developer プログラムへのサインアップのページにも記載されるようになったようです。

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(追記) 要は、Visual Studio の当該サブスクリプションがなくても Developer プログラム参加資格を満たすアカウントであれば取得はできるということですね。で、この場合は60~90日のアクティビティベースの更新となる。

必要なサブスクリプションの詳細は先に挙げた FAQ に書かれているので確認してください。

サブスクリプションの資格がないならどうする?

冒頭に紹介したブログでは「サブスクリプションの資格がなければ、別途シングルライセンスの Microsoft 365 プランを購入し、開発用に構成する必要があります。この場合はアドオンとして Copilot のライセンスも購入できます。」といった旨で書かれています。

ということで、買いましょう、だそうです。

すでに持っているけれどどうなる?

ただし、すでにサブスクリプションを持っているメンバーはこの変更は受けません。従来通り60~90日間のアクティビティに従って更新が許可されるかどうか決まるようです。

以上、備忘録でした。

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2024年7月16日 (火)

Microsoft OneDrive for the web に新たにリストやファイルをフィルターするためのファイルの種類が追加されました。

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追加されたのは次のファイルの種類です。

  • OneNote
  • Microsoft Lists
  • ビデオ
  • Loop
  • 写真 ※写真は実際には項目がないので、アナウンス時点での誤記かもしれません。
  • Whitboard
  • Power BI

上のスクリーンショットでは [その他] をクリックしたときにドロップダウンメニューが表示され、ここに新しいファイルの種類があることがわかります。このドロップダウンメニューは、ホーム以外に、共有、お気に入り、ユーザー、会議の各ビューでも利用できます。

ロールアウト時期

  • 対象リリース: 2024年7月上旬~7月中旬
  • 一般提供: 2024年7月中旬~7月下旬
2024年7月12日 (金)

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Microsoft Teams の録画の保存先はチャネル会議以外の場合は、これまで会議の録画を始めた人の OneDrive (Business) でした。ですがアップデートにより、保存先が会議の開催者の OneDrive へと変更されました。

ロールアウト

このアップデートは一般提供としては、2024年6月中旬~6月下旬までとなっています。

特に設定は必要なくロールアウトされると自動的に挙動が変更されます。ただ、2024年7月12日現在、Microsoft Roadmap を見るとまだすべてのテナントでロールアウトが完了しているわけではないようです。

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録画の保存先を従来通りの録画開始者の OneDrive に指定できるのか?

この挙動は、一時的に上書き可能で、管理者がPowerShellを使ってユーザーレベルポリシーであるTeamsRecordingRollOutPolicyを変更することで、従来通り録画の開始者のOneDriveアカウントに録音を保存し続けることができます。例えば、既存のワークフローを移行する必要がある場合や、Teamsアカウントに委任権限がある場合などです。

ただし、ロールアウトから3か月後にはこのオーバーライドポリシー(ポリシーの上書き)は停止されるということなので注意してください。

ファイルへのアクセス権

会議の開催者の OneDrive に格納されるようになった場合でも、共同開催者として指定されているユーザーは「編集可能な共有リンク」が生成されるため、ファイルのダウンロードや編集などが可能です。たとえば、OneDrive の「共有」から「あなたと」タブをクリックすると、共有されているリンクを確認できます。

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