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2018年9月 2日 (日)

OneDrive 同期クライアントについて拙書の「ひと目でわかる SharePoint Server 2016」で取り上げていますが、以前、読者の方のブログで読了後の感想で「Groove.exe 版はもう使わないのに」というようなコメントをが書かれているのを見かけました。

色々な方に読んでいただいているのはありがたいなと思う反面、この点については、誤解があるといけないので少し補足しておく必要があるかなと思ったので、ここに改めて記載しておきます。

同期対象が SharePoint Onlineであれば最新の OneDrive.exe クライアントで同期できますが、オンプレミスの SharePoint が対象となる場合は依然として Groove.exe を利用することになります。そのため、書籍でも Groove.exe 版について取り上げています。

詳しくは次のサポート技術情報を参照してください。

ファイルおよびフォルダーを同期する際の制限事項

余談ですが、SharePoint Server 2016 の書籍はついこの間完成したばかり、とおもっていたら、もうじき SharePoint Server 2019 がリリースされそうですね。

時間が経つのは早いものです。

2018年8月31日 (金)

PowerApps でカスタム リストをカスタマイズしてアイテム コピーを手軽に実装できます。

まずは出来上がったデモのみ公開しておきます。

手順については文字で表現するのが難しいので、追ってYouTubeに公開する予定です。こうご期待 !

2018年8月 2日 (木)

 現在、SharePoint Online のドキュメントライブラリ (Modern UI) ではファイル名をクリックすると、すぐに Office Online 機能を使って編集モードになるようになっています。もちろん、ログオンユーザーに編集権限があれば、ですが。

Edit faster in Word, Excel and PowerPoint

Applies To: SharePoint Online users We've introduced a more collaborative web experience for Word, Excel and PowerPoint documents for SharePoint Online and OneDrive for Business. Now, when you click a Word, Excel or PowerPoint file in OneDrive for Business or open a sharing link to a Word, Exc...

  そもそもファイル名の横にある ... メニューに[プレビュー]ってメニューがあるなぁとは思っていましたが、違いをよく把握しておらず。[プレビュー]をクリックすると、他のファイルと同様に従来のファイルプレビュー画面となります。この画面であれば、同一フォルダー内の他のファイルも、右上の< や>を使ってプレビューしていけます。

しかし、ファイル名をクリックすると Word Online, Excel Online, PowerPoint Online の画面に切り替わるため、元のライブラリに戻るときには画面上部のリンクをクリックして、、、という挙動になります。

操作イメージは次のビデオ画面をどうぞ (音声なし)

少しずつ、間違い探しのようですが、機能がアップデートされていますね。

 

2018年7月27日 (金)

 2018年7月下旬より SharePoint Online でのサイト作成機能が更新されます。

詳しくは下記の記事を参照してください。

Updates to SharePoint self-service site creation

Empower users to create their own sites and watch their productivity soar. Beginning in late July of 2018, we'll begin rolling out several improvements to the SharePoint site creation experience - to empower more users and provide the right controls to admins. Included in this update are the abili...

さて、この記事の内容をピックアップしておきましょう。ちなみに、今回する新機能により、これまでの SharePoint サイトの運用やサイト設計がまた少し様変わりします(うちのSharePoint 研修の一連のテキストも改訂しないと、、、)。

※ SharePoint Online ではクラシックUI前提の "チームサイト" は "チーム サイト(クラシック表示)" というサイトテンプレート名になっており、モダンUI対応の方は単に "チーム サイト" と呼びます。

 追加される新機能

次の機能が追加されるとのこと。

  • Office 365 グループ作成ができないユーザーでもモダン チーム サイトを作成できるようユーザーに許可する
  • 作成するサイトの既定の言語を選べる
  • ユーザー自身によるサイト作成(サブサイトを含む)を許可または拒否するかを管理者が設定できる

 Office 365 グループ作成ができないユーザーでもモダン チーム サイトを作成できるようユーザーに許可する

 最初からサイト全体がモダンUI対応になっている、いわゆる "モダンSharePointサイト" のテンプレートは "チームサイト" か "コミュニケ―ションサイト" かですが、"チームサイト"の方は必ず Office 365 グループが紐づいていました。しかし、この更新で、Office 365 グループが紐づかない 単独の SharePoint サイトコレクションとして "チームサイト" が作成できるようになります。そのため、Office 365 グループを作らせないようにしていたユーザーでも "チーム サイト" (モダン) は作成できるということですね。

ということで、SharePoint Online の管理センターに次のような設定があります。

2018-07-27_21-39-00


各設定は SharePoint Home からサイト作成させる場合の話で上 2 つが重要です。一番上が既定値で、Office 365 グループを作成できないユーザーの場合はクラシックUIのチームサイト (実質、サイトコレクション) を自分で作成できるよということ。二番目が、グループを作成できるユーザー以外には[サイトの作成]メニューは非表示にするよという設定ですね。

ここが↓のように新しくなるそうです。

NewCreateModernSite

モダンサイトかクラシックサイトかの選択になり、モダンサイトの場合 Office 365 グループ作成権限がなくてもサイトが作れるよということ。こちらの方が分かりやすいですね。

ご存知ない方もいると思いますが、Office 365 に接続されていないクラシックなSharePoint サイトも後から Office 365 グループに接続できます。ですから、今回の措置でもおそらく、あとから Office 365 グループには必要に応じて接続できるのではないかと思います。

ちなみに、特定のユーザーにだけ Office 365 グループに紐づく チームサイトを作成できるよう制限する場合は従来通り Azure AD Premium P1 が必要で、手順も変わらずです。

いつものように最初は対象リリースの顧客にロールアウトが開始され、ワールドワイドでのロールアウト完了は 2018年8月末までを予定。

作成するサイトの既定の言語を選べる

 Office 365 テナントの既定の言語とは異なる言語をサイト作成時に選択できるようになります。

現在は言語が選択できませんが、

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これが選択できるようになる。

SubSIteCreation

 

ユーザー自身によるサイト作成(サブサイトを含む)を許可または拒否するかを管理者が設定できる

現在、サイトの管理者は[サイト コンテンツ]ページからサブサイトが作成できますが、このメニューの表示を制御する設定が SharePoint Online 管理ポータルにあります。

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ただし、これは Office  365 グルーブに接続されているサイトに限った設定です。

新たな設定では次の3つになります。クラシックサイトも対象となるというのが新しい点ですね。

  • サブサイト コマンドを非表示にする
  • クラシック サイトでだけサブサイト コマンドを非表示にする
  • 全てのサイトでサブサイト コマンドを非表示にする

今後 SharePoint サイトの構造は1サイトコレクションに1サイトという構造にして、SharePoint Hub を使って必要に応じて複数のサイトコレクションを集約するアプローチがとれます。関連記事はこちら。現在 SharePoint Hub はプレビューですが、詳しくはまたの機会にあらためて記事にしましょう。

 

harePoint Online のモダン SharePoint サイトである「チーム サイト」をSharePoint Designer 2013 (SPD 2013) で探ってみました。せっかくなのでブログで共有しますが、非常にマニアックなので、気になる方だけどうぞ。

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この新しい方のチーム サイトのテンプレートのIDは STS#3 というもの。クラシックUIのチームサイトは STS#0 なので、サイトテンプレートの名前こそほぼ一緒ですが、IDは異なっているわけです。

そもそも SPD 2013 で接続できるのか、という話ですが、勿論接続できます。

ただ表示されるメニューが少し異なります。何が違うかといえば "マスターページ" のメニューがないこと。下はクラシック チーム サイトに接続した場合です。

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しかし、モダン チーム サイトにアクセスするとこれが非表示になる。

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ちなみに、マスターページがないわけではありません。[すべてのファイル]からたどればマスターページギャラリーにはアクセスできます。サイトの設定ページなどはモダンUIに対応していないため、従来通り seattle.master は参照できないといけませんしね。

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ナビゲーションメニューに[マスタ ページ]がないということは、手軽には ASP.NET で言うところの "コンテンツ ページ" が作れないということです。さて、どうしようか? サイトのページ ライブラリであれば、Webパーツページは作れるはずです。ということで作ってみます。

ビデオの手順でもわかるように、スクリプトエディタWebパーツやコンテンツ エディタWebパーツはありません。モダン チーム サイトは NoScript という設定となっているため、カスタムスクリプトは実行できない。その代り、SharePoint Framework もしくは SharePoint Framework Extensions を使ってスクリプトを使ったカスタマイズをすることになります。

とはいえ、本当にスクリプトは実行できないの? と疑ってみます。作成したWebパーツページにスクリプトを組み込んでみましょう。まずは、"埋め込みコード" を使ってみますが、確かに受け付けません。また SPD 側でソースコードを編集して保存すると、スクリプトを書き込む以前に編集保存を拒まれます。

さて、サイト ページについて確認しておきましょう。サイトページはクラシックのチームサイトでも、SharePoint Online の管理者が許可していれば利用できるので、モダン SharePoint サイトに限った話ではありませんがついでに確認してみましょう。

当然、サイトページのソースコードも SPD を使えば確認できます。中身を見ると下記のようになっており、見慣れた Page ディレクティブ内のマスターページを参照する MasterPageFile 属性はもうありません。

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念のためWikiページと比較しましょう。こちらは次のように Page ディレクティブに MasterPageFile 属性を持っています。

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さらに気になったところとしては「サイトオプション」です。ここはクラシック サイトとはかなり違います。

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モダン SharePoint サイトは Office 365 グループに接続されているからでしょう、GroupId や SiteCoolectionGroupId... といったプロパティがありますね。GroupType が Private とか。ここを見れば、プライベートグループか、パブリックかもわかるのか。

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ということで、色々と違いがあって面白いですね。