カテゴリ「Power Automate」の35件の投稿 Feed

2024年5月28日 (火)

Power Platform の製品エンジニアリング チームはそうとウェアを更新しており、修正とマイナーまたはメジャーアップデートを含む更新は毎日もしくは毎週行われています。ただし、すべての地域の顧客環境に更新を展開するには数日から数週間かかることもあるわけです。

Microsoft は顧客からフィードバックを得るために Power Apps プレビュープログラムを用意しており、これを利用するためには、従来は、組織内に「米国(プレビュー)」という地域を選択した環境を作っておくというのがこれまでのアプローチの一つでした。この環境を利用することで、数日間の間、最初に機能が展開されるためユーザーは新機能をいち早く把握でき、フィードバックできたのです。

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ですが、現在、環境を新規に作成する際に「米国(プレビュー)」という地域は選択肢から削除されています。その代わりに早期リリースサイクルの環境というものが新たに利用できるようになっています。

早期リリースサイクル環境 - Power Platform | Microsoft Learn

新規に環境を作成するときに地域とは別に「新機能を早期に取得する」オプションをオンにすることで早期リリースサイクル環境になります。20240528_130345

現時点では、このオプションを選択できる地域は限られており、2024年5月28日現在では以下の地域のみになっているようです。

  • 米国
  • ヨーロッパ
  • オーストラリア
  • カナダ

ちなみに、従来の「米国(プレビュー)」には Dataverse データベースは追加できませんでしたが、この新しい機能は Dataverse データベースの追加も可能です。

どの環境が早期リリースサイクルを採用しているかは Power Platform 管理センターの「環境」一覧にある「リリース サイクル」列で確認できます。

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2024年5月15日 (水)

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SharePoint サイトで作成するページにはコメント機能があります。既定ではオンになっています。うまく利用すれば、閲覧者とのコミュニケーションの場として利用できます。

とはいえ、コメントが不要なケースもあります。その場合、ページ単位で有効・無効にはできます。それ以外にテナント全体で一括でオフにすることもできます。が、コメント機能が不要なのは自分が利用しているサイトだけで組織全員がどう考えているかまで把握できないものです。そこでサイト単位でオフにできないかという話になってきます。

実際にサイト単位での無効化はできるのですが、これはAPIを経由する必要があるため PowerShellなどを使わないといけません。SharePoint サイトを利用しているユーザーのほとんどは PowerShellに精通してはいないでしょうから、この選択肢をとるのもなかなか難しい。

そこで比較的ユーザーとして手軽な手段として Power Automate を使う方法を紹介します。Power Automate の SharePoint コネクターには「HTTP要求を送信」するアクションがあります。これを使うと SharePoint の REST APIを利用できます。

フローの作り方

今回は手動でトリガーするフローにします。次のようにフローを作成します。

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「SharePoint にHTTP要求を送信します」アクションは次のように構成します。

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まず、目的のサイトのURLを指定します。方法は POST を選択します。URIは「_api/web」と指定します。これで SP.Webオブジェクトを操作できます。

「すべてを表示」ボタンをクリックして、ヘッダーやボディの入力画面を表示します。

ヘッダーは次のように指定します。X-HTTP-Methodは大文字で “MERGE” を指定します。

Accept application/json;odata=verbose
Content-Type application/json;odata=verbose
X-HTTP-Method MERGE
If-Match *

ボディは次のようにJSONを指定します。CommensOnSitePagesDisabledプロパティの値を true にすることで無効化します。再び有効化したければ false にします。

{
"__metadata":{"type":"SP.Web"},
"CommentsOnSitePagesDisabled":"false"
}

以上でフローは完成です。

実行を試す

動画で確認してみてください。


YouTube: SharePoint ページ上のコメント機能をサイト単位でオフにする

2024年1月12日 (金)

昨年末に行われた Japan Power Platform Conference 2023 で登壇したセッションの録画が公開されています。

登壇資料は下記の通りです。

すべてのセッションの録画は下記の YouTube に公開されています! 

Japan Power Platform Conference 2023 の全ての録画

Japan Power Platform Conference 2023 - YouTube

2023年10月25日 (水)

Tipspowerautomate

Power Automate の Office 365 Outlookコネクターのメール送信(V2)を使っていて文字化けに遭遇したので、なぜそれが起きたかの備忘録です。

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弊社では研修を行っていますが、お客様へ研修の申込などの連絡にところどころ Power Automate による自動メール送信を使っています。が、一部の方から文字化けしているとの連絡が。

普段 Outlook は Outlook on the web か iOS または iPadOSの Outlook を使っているので、気が付かなかったのですが、よくよくデスクトップ版のOutlookで確認すると確かにメールのフォントがおかしい。。。文字化けだから charset だろうということで確認してみると 「charset="gb2312"」となっている。これは簡体字中国語の文字コードです。

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問題を切り分けていくために、改めてメール送信フローを作成して、非常に単純なメールを送信してみます。すると予想通り、「charset="iso-2022-jp"」です。

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では、何が原因なんだろう。

そもそも Office 365 Outlook のメール送信アクションでは charset を指定することはできないため自動生成されるに任せるしかありません。

とにかく、問題を引き起こしているメールに使っているHTMLソースを調べようと、部分的に切り張りしながら確認していくと、、、あれ?? と気が付くことが。

「ハイフン」ですよ、ハイフン。よぉーーーくみると、なんか、変じゃない? 

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ここまでくるとお気づきの方もいると思いますが、そう、「en dash」になってしまっている。

メモ帳かなにかでソースを書いてからコピーしていたはずで、そのタイミングで意図せずハイフンが en dash に変換されてしまったのでしょう。

どうもこれがあると「charset="gb2312"」と中国語判定となってしまうよう。なぜかはわかりませんが、潜在的なバグですね。

この文字以外にも中国語として判定されるケースがあるかもしれませんが、その際にはここに追記していきます。

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そして、研修にこれまで申し込みいただいていた皆さま、不具合を修正しました! しばらく気が付かないままでいてすみませんでした🙇‍♀️

2023年8月16日 (水)

Power Apps や Power Automate などでコンテンツの翻訳を行うには手軽に利用できるのが Microsoft Translator コネクターです。

Microsoft Translator の初期バージョンはすでに廃止になっており、2023年8月現在は Microsoft Translator V2 が主流ですが、Microsoft Translator V3 がプレビューとして登場しています。

ドキュメントでアクション一覧を確認してみると、V2では3つのアクションのみが提供されており、単純に文字列を翻訳するだけでした。

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これに対してV3ではドキュメント自体を翻訳できるようになるようです。アクション数も格段に増えています。

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