Office 365 へのサインイン状況を含めたサインイン状況をユーザーごとに確認するには Azure Active Directory ポータルのレポートを見ます。
しかし、これを毎回確認するのは Azure AD の管理者である必要があり、レポート作成もダウンロードしたデータを加工する必要がありちょっと面倒です。
Azure Active Directory Activity Logs コンテンツ パック (Preview)
2017年1月20日に、Power BI 用の「Azure Active Directory Activity Logs コンテンツ パック (Preview) 」がリリースされています。これを使うと非常に簡単に Power BI 上でログイン状況が確認できます。
Azure Active Directory meets Power BI | Microsoft Power BI Blog | Microsoft Power BI
Understanding how users adopt and use Azure Active Directory features is critical for IT admins. It allows you to plan your IT infrastructure and communication to increase usage and to get the most out of AAD features. The usage and activity reports in the Azure admin portal is a great starting point.
使い方は上記のページに書かれていますが、改めて手順を紹介しておきます。
Power BI について簡単におさらい
Power BI は有料版である Power BI Proと無料版の単なる Power BI がありますが、 Office 365 ユーザーはOffice 365 のアカウントで Power BI サイトでサインアップすることで無料版が利用できます(※組織によってはサインアップを許可していないかもしれません)。Power BI Pro は別途ライセンスを購入し、当該ユーザーにライセンスを割り当てていれば使えるわけですが、いずれにしても、Office 365 ユーザーすぐに Power BI を利用できる環境が整っているわけです。
さて、すでに Power BI にサインアップしている前提で、Azure Active Directoryの管理者が Power BI を使ってレポートやダッシュボードを作成します。これは同じく Power BI にアクセスて席るユーザーとURLで共有できますし、PowerPoint にエクスポートしたり、印刷したり、Microsoft Teams にタブとして追加したりできます。ということで、広く共有しやすくなることは間違いありません。
コンテンツ パックを使ってみよう!
さてコンテンツパックの使い方です。
- Power BI サイトにサインインする
- 「コンテンツ パック ライブラリ」の[取得]をクリックする。
- 「Azure Active Directory Activity Logs (Preview)」を探し、[今すぐ入手する]をクリックする。
- テナント名を入力して[次へ]をクリックする。
- 認証方法は OAuth2 と Basic が選べる。いずれかを指定し、[サインイン]をクリックする。ちなみに、私の環境では既定の OAuth 2接続を使った。
- 認証画面が表示されるため、Azure AD の管理アカウントでサインインする。
- データセット、レポートおよびダッシュボードが下図のように自動生成される。
Microsoft Teams にタブとして追加する
このようにして生成したレポートは、前述した通りMicrosoft Teams にタブとして追加できます。※このようにTeamsは Power BI と相性がよく、レポートを手軽にチームメンバーと共有できます。そしてそもそもPower BI を使えば、見栄えのよい分析データを手軽に素早く作れるわけです。
注意点
ちなみに、このコンテンツパックを利用するには、Azure AD Premium 契約が必要です。また、MFA (多要素認証) が有効になっているアカウントは OAuth2 オプションを使うと認証の問題が発生することがあるようです。その場合は、基本認証か MFA が有効でないアカウントを使う必要があります。
また、現在は最近7日間分しかレコードを取得できません。日付を指定して取得する機能は次のリリースに含む予定だそうで。この点は現在、本格利用を行うには非常にネックとなっています。次のリリースがいつになるかわかりませんが、期待したいところです。
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