カテゴリ「SharePoint 2010」の86件の投稿 Feed

2012年3月13日 (火)

たまにはSharePoint サイトの「ちょこっとカスタマイズ」をご紹介しましょう。これは Office 365 でも利用できます。

SharePoint 2010 では 「ドキュメント センター」 サイトテンプレートを使ってサイトを作成するとトップページにファイルのアップロードボタンが表示されます。このボタンはコンテンツ エディタWebパーツで作られています。

これを応用すれば好きなサイト上のページにアップロードボタンを配置し、たとえば特定のライブラリの特定のフォルダーに直接ファイルをアップロードできるようカスタマイズできます。

例) 弊社のテキスト管理サイト

File Upload Button 01

[テキストのアップロード(SP2010)]ボタンをクリックすると、次のように表示されます。任意のフォルダーをあらかじめ指定した状態でアップロードできるようになります。

File Upload Button 05

ボタンの作成方法は次の通りです。

  1. ボタンを配置したいサイトにアクセスします。
  2. [サイトの操作]メニューから[ページの編集]をクリックします。
  3. コンテンツ エディターWebパーツを配置します。
  4. Webパーツの右上の▼をクリックし、[Webパーツの編集]をクリックします。
    File Upload Button 02
  5. コンテンツ エディターWebパーツの入力エリア内にカーソルを挿入します。
    File Upload Button 03
  6. リボンメニューで [テキストの書式設定]タブを表示し、右上に表示される[マークアップ]グループにある [HTMLで編集]をクリックします。
    File Upload Button 04
  7. 次のようにコードを記述します(例: サイトに Documents というURLを持つライブラリがある例です。任意のライブラリのURLを指定しましょう)。

    <div> <button 
    onclick="javascript:OpenNewFormUrl(&#39;Documents/Forms/upload.aspx?
    RootFolder= %2FTrainingContents%2FDocuments%2FSharePoint%202010&#39;); 
    return false;" type="submit"> <nobr>
    <img alt="ドキュメントのアップロード" 
     src="/_layouts/Images/uploaddoc.png"/>
    & #160;<span>テキストのアップロード(SP2010)</span>
    </nobr></button> </div>
  8. [OK]ボタンをクリックします。
  9. Webパーツのプロパティが表示されていたら[OK]をクリックします。
  10. Webページを保存し、編集を終了します。

コンテンツ エディタ Web パーツに追加する button タグ内にはボタンクリック時に実行される JavaScript を記載します。利用する JavaScript 関数は OpenNewFormUrlです。引数には利用したいライブラリのURLを記述します。URLは相対パスで構いません。

構文1 : OpenNewFormUrl("<ライブラリのURL>/Forms/upload.aspx")

この時、uplaod.aspx にフォルダーまでのパスをクエリ文字列として渡してやることで、特定のフォルダーが指定されたアップロード画面が表示されるようになります。

構文2 : OpenNewFormUrl("<ライブラリのURL>/Forms/upload.aspx?<フォルダーまでのパス>")

最後のspanタグ内にはボタンに表示したいラベルを記述します。

以上、ユーザーに特定のライブラリに手軽にファイルをアップロードしてもらいたい場合などに利用してみてください。

2012年2月23日 (木)

SharePoint 2010 および SharePoint Foundation 2010 環境で SP1 適用後に発生するイベントログエラーについての情報です。今回も無視してよいものですが、以下のようなエラーが定期的にイベントログのアプリケーション ログに上がります。

「ストアドプロシージャ'proc_UpdateStatisticsNVP'が見つかりませんでした。」

前回ご紹介したものと似ていて Health Analyzer 関係が原因で発生しています。マイクロソフトのKBに上がっているので、詳細は下記リンクをご覧ください。

SharePoint 2010: Missing stored procedure error after installation of SP1

 

2012年2月22日 (水)

SharePoint Server 2010 を使用していて、サイト コレクションの機能である「SharePoint Server の発行インフラストラクチャ」機能をアクティブ化しようとするときに次のエラーメッセージが表示されアクティブ化できないことがあります。

「列の制限数を超えています。
指定したデータ型の列が多すぎます。いくつかの列を削除してください。数値や通貨などのいくつかの列の方は、同じデータ型を使用していることに注意してください。」

この問題が発生するのは原因には簡易展開ジョブ機能が絡んでいて、内部的に作成される「簡易展開アイテム」リストが影響しているようです。このリストはWebブラウザー上からは非表示になっているため、SharePoint Designer 2010 を使うか、直接URL(http://<サイトのURL>/quick%20deploy%20items/)にアクセスしないと存在が分かりません。このリストを削除してしまえばよいようですが、既定では削除ができません。そのため解決策はPowerShell を使って、一旦削除可能な状態に変更し、このリストを削除することです。

$Web=Get-SPWeb http://yoursharepoint/yoursite $List=$Web.Lists["Quick Deploy Items"] $List.AllowDeletion=$True $List.delete()

ご参考まで。

[参考] http://social.technet.microsoft.com/Forums/en/sharepointadmin/thread/2610f129-8e00-4e31-987b-b62efc228c3f

 

2012年2月20日 (月)

SharePoint Server 2010 で 2011 August CU を適用するとユーザープロファイル サービスが正しく動作しているにも関わらず Health Analyzer に次のエラーが上がるようになります。

「ユーザー プロファイル アプリケーションおよびユーザー プロファイル プロキシ アプリケーションの重要なタイマー ジョブが、利用可能であり誤って削除されていないことを確認してください。」

Health Analylzer Bug

これはバグであり、マイクロソフト社が既知の問題としてKBに情報を公開しています。

http://support.microsoft.com/kb/2622705

修正する予定ではあるようですが、いつになるか未定のようです。

ということで今のところ無視してよいメッセージということになりますね。

2012年2月17日 (金)

弊社では SharePoint に関する研修コンテンツを独自に開発し実施していますが、この度下記のコース内容を改訂しました。最近ニーズが高まっている内容で、実践的なスキルが身に付きます。

  • SharePoint 2010 UI デザイン カスタマイズ (1day)
    SharePoint 2010 の”みため”の変更には本来はWebテクノロジーの知識があった方が、柔軟なデザインが可能になります。このコースでは、HTML,XHTML,CSS といったインターネット標準のWebテクノロジーの基礎も学べます。SharePoint Designer 2010 を活用したデザインの編集方法についても実機を使いながら説明します。Office 365 にも対応しています。
  • SharePoint 2010 ワークフロー開発基礎1 (1day)
    本研修はほぼ半分が実機演習となり、演習を通じSharePoint Server 2010 の基本的なワークフローの利用方法を把握できます。また、 SharePoint Designer 2010 を使ったワークフロー開発が行えるようになります。さらに開発を実体験することでSharePoint Designer 2010 でのワークフロー開発の難易度や限界なども把握できます。演習の内容としては、ワークフローを使ってお知らせの公開先を制御したり、簡易的な差し戻し承認などを行います。 Office 365 を利用している方にも、この知識が役立ちます。
  • Microsoft InfoPath 2010 による実践的なフォーム開発(2days)
    InfoPath 2010 を使用したフォーム開発に必要な基礎知識を整理したうえで、 実際に InfoPath 2010 の標準機能を用いて様々なタイプのフォームを作成しながら実践的なフォーム開発スキルを習得できます。 今回の改訂で、SharePoint Designer 2010 とのワークフロー連携の演習も取り入れました! SharePoint Designer 2010 でのワークフロー開発を検討されている方はInfoPath フォームについても理解しておくとより理解が深まります。特にNotesからの移行を担当される方などにはぜひ把握していただきたい内容です。

ご参考まで!