2008年3月

2008年3月 4日 (火)

Microsoft SharePoint Conference 2008

2008/3/3 (米時間) から 4日間、 シアトルにて SharePoint Conference 2008 というイベントが開催されており、私も日曜からシアトル入りしております。
http://www.mssharepointconference.com/Pages/default.aspx

米国での SharePoint 人気と ビルゲイツ氏に直接お目に書かれるのが事実上最後ということもあってか、このイベントは非常に盛況で、事前申込者が殺到し会場の定員オーバーで2月の初旬には早くも Sold Out になっていました。

本日は初日で基調講演がありました。今回、3000名をゆうに超える参加者となり、日本、韓国、といったアジア圏はもちろん、ロシア、ヨーロッパ諸国、南アフリカなど各国から参加しているそうです。

注目のトピック

さて、本日の基調講演でのメイントピックは、やはり "SharePoint Server 2007 のホスティング" でしょう。昨年 9 月に従業員5000人以上の企業を対象に SharePoint や Exchange のホスティングを開始するというニュースリリースは出ていましたが、今回は対象企業を拡大してあらゆる企業規模が対象となるそうで、今年末までには開始したい意向だということでした。

【関連記事】
米Microsoftが企業向けホスティングサービスを拡大、ExchangeとSharePointも提供
(Enterprise Wach : 日本語)
Microsoft to Expand Microsoft Online Services for Businesses of All Sizes
(マイクロソフト ニュースリリース:英語)

ホスティングは日本での提供は今のところわかりませんが、日本での提供も始まるのであればサーバー管理はマイクロソフトのデータセンター任せで利用できることとなり、サーバーの構築、保守管理がそもそものハードルとなっている企業の方々には朗報だと言えるのではないでしょうか。

その他の情報について

今年に入って SharePoint 関連のイベントとして、米国ではすでに 2月にOffice Developer Conference 2008 が開催されていますが、こちらはメインターゲットが開発者であり、SharePoint Conference 2008 が ITPro向けとされています。ですが、SharePoint Conference でも開発者向けの内容も数は少ないながらも意外とあるようです。2月の Office Developer Conference 2008 には参加し損ねてしまったので、今回のカンファレンスでは Search Server 2008 および Search Server 2008 Express でのエンタープライズ検索や SharePoint の Silverlight の利用などの情報を収集する予定です。

帰国後になると思いますが、収集した内容についてはブログなり、セミナーなりでご紹介できればと思っています。

2008年3月 3日 (月)

前回 alerttemplates.xml 内には13種類の通知テンプレートがあることを紹介しました。今回はテンプレートのフォーマットを確認してみたいと思います。

たとえば「タスクリスト」に使用されるテンプレートは次のようになっています。

Spalerttasksformat

Filters 要素

この中の子要素に注目してみます。たとえば、Filters 要素では通知を作成するトリガが定義されています。実際のタスクリストの通知作成画面と見比べてみましょう。

[タスクリストの通知作成画面]

Alerttriger

[alerttemplates.xml 内の Filters 要素]

Alertfilterdefinition

alerttemplatex の Filters 要素内には7つトリガが定義されています。これはタスクリストの方にある9つのトリガのうちの7つに該当しています。たとえば<FriendlyName>$Resources:Alerts_6_filter;</FriendlyNames>の内容をひも解くと、$Resources というのは、日本語の文言を格納している別ファイルからデータを参照していることを表しており、日本語環境の場合は具体的には SharePoint ハイブ内のResources フォルダに格納されている "core.ja-JP.resx" の内容を参照しています。

core.ja-JP.resx は XMLデータとなっているためメモ帳で開くと内容が確認できます。たとえば、ここで使用されている "Alerts_6_filter" で検索してみると次の情報が見つかります。

<data name="Alerts_6_filter">
    <value>タスクが完了したとき</value>
  </data>

ですから、最初のトリガは "タスクが完了したとき" 用のものであることがわかります。

さて、本題の通知メールのカスタマイズにおいて注目すべきは、子要素である <Format>~</Format>です。このタグの中にメールの定型文書が書かれています。

次回は、この Format 要素を中心に内容をひも解いてみようと思います。