2009年10月

2009年10月27日 (火)

更新が遅くなりました。10/19からラスベガスで開催されていた SharePoint Conference 2009 も10/22 までの期間で無事に閉幕し、私も日本に帰ってきました。色々と情報はありますが、まずは、現地で更新できなかった内容をフォローしておきます。

セッション数

カンファレンス開催期間中に実施された SharePoint セッションは 250 以上で、セッションによっては内容的には若干重なる部分もあったりするのですが、それでも日本ではなかなか得られない情報量です。内容は、やはり開発者向けのものが多かったです。システム管理をされる方にとってはちょっと情報が少な目であるように感じるかもしれませんが、まだベータ段階であることを考えると、製品の機能コンセプトをまず理解してもらうことや、新しい機能を利用した活用シナリオをイメージしてもらうにはカスタマイズの余地がどの程度かなのを知ることが重要となるため、開発コンセプトから始まる話が多いのはそういうものだろとう思っています。いまはまだ新機能や新たな機能拡張部分をいかにきちんと動かせるかが課題であると思います。パフォーマンス調整などの部分はどうしても最終調整のほうになってくるようですから、管理などに関する情報は今後徐々に増えてくると期待しています。

なお、セッション数が大変多いため、同じ時間に聞きたい内容が3,4 セッション重なってしまい、毎時間次はどれを聞きに行こうかと選択に迷い続けました。こうした状況であるため、今回のカンファレンスでは、セッション後48時間以内にストリーミングとPowerPoint のスライドを公開してくれるようになっており、少しずつ聞きそびれたセッションを時間のあるときにじっくりと聞けるようになっていますので、これは助かります(Post Conference DVD なんかですと、2ヶ月くらいかかりますからね。。。つい聞きたかった内容を忘れてしまうんですよね。。)

出展社数

カンファレンスの出展社数は約130社でした。会場は、朝食、昼食、Coffee Break タイムの会場と同じ場所になっており、食事ついでに展示場に寄れるようになっていました。各社とも、色々なノベルティを出されていて、非常に活気がありました。

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(写真は朝食時の様子です。奥に見えているのが出展場所です)

ハンズアウト

今回は厚手のハンズアウトが配布されており、中には SharePoint 2010の概要がまとまっていたり、 ハンズオンラボのマニュアルなどが記載されており、なかなか有用でした。

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ハンズオン ラボについて

ハンズオンラボの部屋には、2台のディスプレイに接続された SharePoint 2010の実機がずらっと用意されおり、利用者は好きな時間に実機演習を行えます。2台ディスプレイがあるのは、一方がマニュアルを見るための画面となっていてもう片方が仮想マシンとなっているためです。演習自体はがIT Pro向け (システム管理者、ユーザー向け)の内容と開発者向けの教材が用意されており、だいたいどのシナリオも60分程度のもので全部で40くらいの演習シナリオがありました。ハンズオンラボは日本の場合はトレーナーがいて、参加者がいっせいに実施する形式がほとんどですが、U.S ではSharePoint Conference に関わらず TechEd でも PDC でも参加者による完全な自習形式です。もちろん、数名のトレーナーがスタンバっているので、何かトラブルやわからないことがあれば、すぐに対応してくれます。私は自分のペースで学習するのが性に合っているので、U.S.形式のハンズオンのほうが好きだったりします。

下記の写真はケータイのカメラで撮ったのであまりきれいにとれていませんが、雰囲気だけでもと思いまして。なお、会場が狭そうに見えますが、まだ右側に同じだけ席があり、おそらく200席くらいはあったのではないかと思います。

HOL 

Attendee Party

20日の夜は、参加者向けのパーティが開催されました。80's がテーマになっており、カンファレンス会場のホテルであるMandalay ホテルのプールサイドで行われました。ここで、日本から遠路はるばるSharePoint Conference にきた日本人参加者のほとんどの方にお会いすることができました。数社から来てらっしゃいまして総勢20名ほどでした(実は日本人の数がこの程度ですので、カンファレンス中は会場の広さも手伝ってあまり日本人に会うことが無かったんです。歩留まりはわかりませんが、登録者数で考えると、ざっと7000分の20ですからね)。会場は大盛り上がりで、メインステージには、バックトゥーザフィーチャーでおなじみのヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが来ていました! 。。。といっても、実はヒューイルイスといわれても最初ピンとこず、"パワーオブラブ"の曲が始まって初めて「あー、バックトゥーザフィーチャーだ!!」となったのでした。

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(望遠でとったのですが、三脚を持ってきていなかったため、ぶれてます。。。) 

ホテルにて

余談ですが今回、宿泊したのはカンファレンス会場のあるMandalay Bay Hotel だったのですが、客室内のテレビのチャンネルに SharePoint Conference 専用チャンネルが設けられており、毎日のセッションスケジュールや事例紹介ビデオなどがひたすら繰り返し流れていました。部屋まで SharePoint Conference 一色です。最初はものめずらしくて、ずっとこのチャンネルをかけていたのですが、大体3周目くらいに入ると飽きてきてしまい、あとはCNNなどにチャンネルを変えていましたけど。。。

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観光

最終日の22日は、セッション数がぐっと減り、参加者もぐっと減り、午前中で終わりました。そのため午後は、観光に行く時間が少し取れました。ラスベガスは生まれて初めて来た場所だったので、せっかくきたのだからと少し観光に出かけたのですが、町全体がほんと派手ですね~。いくつか写真をのせておきます。

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(ライオンの口を見ると、つい頭を入れちゃう人、世界中にかならずいますね~)

夜はシルクドソレイユの "O"(オー) を見に行きました。シルクドソレイユのものはまったく見たことが無かったのですが、実際に見ると、すばらしいの一言ですね! 舞台装置といい、演技といい、音楽といい、すばらしいです。すっかり、大ファンになりました! 10:30PM開演という遅い時間ですが、会場は満席で、最後はみな、スタンディングオベーションでした!

とこんな感じで、SharePoint Conference 2009 もあっという間に幕を閉じました。 イベントも終わりましたし、いよいよ、SharePoint 2010 に関してもサービス提供できるようにしていきたいと思います。前回もブログで告知しましたが、こちらのブログでも情報を出して生きたいと思います。また弊社オフィスアイでも技術支援およびコンサルティングサービスをいち早く SharePoint 2010対応できるよう準備しておりますので、また SharePoint 2010 Ready となった時点であらためて告知いたします。引き続きよろしくお願いいたします。

2009年10月20日 (火)

以前の記事でもご案内しましたが、次期バージョンである SharePoint Server 2010 (ベータ) のお披露目イベントである "SharePoint Conference 2009" がいよいよ 本日より(現地時間で 2009/10/19 9:00am) からラスベガスで始まりました。これまで SharePoint 2010 に関してはプライベートのベータプログラムには参加していたのですが、本イベントまでの間は NDA のために関連情報は一切公開することができませんでした。しかし、このイベントで正式に次期バージョン情報のお披露目となり、今後は様々な次期製品に関する情報が公開できるようになります。

現地入りしておりますので、時間の許す限りホットな情報をお伝えしたいと思います。

SharePoint Conference 2009 in ラスベガス

http://www.mssharepointconference.com/

イベントは、Las Vegas の Mandalay Bay Hotel の非常に大きなカンファレンス会場で開かれています。なお、会場へ行くには、ラスベガスですから当然のように"カジノ"を経由してぞろぞろと歩いていくことになります。ですが、会場につくと、それはもう あたり一面 SharePoint 一色で、いきなり仕事モードですね。

基調講演によると今回のイベント登録者数は7000名を越えており、各国から参加しているようです。昨年実施された SharePoint Conference 2008 in Seattle では、会場の都合などもあり 3000名ほどで登録が締め切られましたが、今回は倍以上です! 展示会場に行くにも、ブレイクアウトセッションへ行くにもすごい人数で、会場は非常に熱気に満ちています。

なお、基調講演は SharePoint Conference 2009 の Web サイトで公開されるようです。また、下記のマイクロソフト サイトでは既に公開されています。http://www.microsoft.com/presspass/presskits/sharepoint/Default.aspx

余談ですが、基調講演で話がでたのですが、会場で結婚される方が2組ほどいらっしゃるそうです。SharePoint 婚ですって、、、(さすがに、憧れはしません、、、)。

SharePoint 2010について

さて、新製品に関する詳細な情報は、すこしずつ整理をしながら、継続的にブログ等で取り上げたいと思いますが、まずは主要なところを取り上げてみます。

名称

既にご存知の方も多いと思いますが、Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 は次のバージョンは"Microsoft SharePoint Foundation 2010" となります。"Windows" の冠がとれました。また、Office SharePoint Server 2007の次のバージョンは "Microsoft SharePoint Server 2010" となりました。こちらは "Office" の冠が取れました。

パブリック ベータ版の提供時期

パブリック ベータは 11月に提供されるそうです。詳細な日付まではまだ公開されていません。

サイト管理者向けの主なホットトピックス

Webコンテンツ管理

既に TechEd などのイベントでも情報公開されていた通り、SharePoint の操作UI は全てリボン メニューになります。また、SharePoint サイトはすべてWiki サイトがベースとなっているため、画面の編集作業などがかなりスムーズにできるようになります。特に、画像の扱いは楽になりました! これまでは、画像を貼り付けるのに一旦画像ライブラリなどにアップロードする必要がありましたが、アップロードと同時に貼り付けるところまで一括操作できるようになりました。

また、これまで SharePoint サイトは TABLEタグで画面のレイアウトが構成されており、これがなかなかデザイナ泣かせだったのですが、ようやく CSS ベースとなりました。現在のインターネット上のコンテンツはほとんどが XHTMLと CSSベースとなっていますので、非常にオーソドックスな仕様になってきています。

リストの改善

また、リストやドキュメント ライブラリのビューは既定が XSLT ビューになりました。このブログでも度々取り上げていますが、これまでは ビューの詳細なカスタマイズを行うのにSharePoint Designer 2007 を使って、ビューをいちいち XSLTに変換してから列の幅を変更したりしていました。

リスト列の参照が、複数列が対象となり、リレーション設定できるようになっています。他方のリストの値を参照していて、参照もとのリストアイテムが削除されると、参照しているアイテムも同時に削除したり、または残すよう設定できたりします。

さらに、アイテム数の上限が増えました。1リストあたり5000万アイテムまでサポートできます。ただし、現行バージョンと同様に表示結果として返されるアイテム数が大きくなるにつれアイテムの表示は遅くなってしまうため、既定では、ユーザークエリで返されるアイテム数の上限値が 5000アイテムに設定されています。既定値の確認および変更は Web アプリケーション単位で設定でき、 "リソースの調整" という設定画面から行えるようになっています。

サーバー管理者向けのホットトピックス

PowerShell によるシステム構築・管理

SharePoint 2010 のインストールや管理は PowerShell から行えるようになりました。いくつかのコマンドレットがあらかじめ用意されています。もちろん独自にコマンドレットを作成することも可能です。PowerShellを様々な場面で利用できると、スクリプトベースで構築できるため、特にサーバーの再構築などには前回の構築時と同じスクリプトを実行すればよいなど、様々なメリットがあります。

ちなみに、現在の SharePoint でも一部の管理操作は PowerShell で行えます。たとえば、以前このブログにもお問い合わせのあった、SharePoint 上のADグループの表示名変更などは SharePoint API 経由でメンテナンスする必要があり、この操作を PowerShell スクリプトを組んで実行することなどが可能です。ただし、既定のコマンドレットはないため、基本的には自分で作成する必要があります。

共有サービスプロバイダから"Web アプリケーション サービス"へ

現在 SharePoint Server 2007 にある"共有サービスプロバイダ"はなくなり、"Web アプリケーション サービス" に変わります。Web アプリケーションごとに必要なサービスのみを利用できるようになります。この変更で特に重要なのは、複数のファーム間でサービスの共有ができるようになったことです。検索に関してもアーキテクチャが変更され、インデックスサーバーの冗長構成なども可能になっています。また、FAST Search Server 2010 との連携などにより、検索機能の強化ができるようになります。

開発者向けのホットトピックス

Windows 7 上での開発

開発者の方には朗報です。次期バージョンよりクライアント OS 上でのソリューション開発ができるようになります。Windows 7 または Windows Vista SP1上に SharePoint Foundation または SharePoint Server 2010 のインストールができます。ただし、64bit 版のOSが必要であり、スタンドアロンのインストールのみがサポートされます。また、クライアントOS上にインストールできるのは、開発用途のみであり、実運用では利用できませんので注意が必要です。なお、クライアント環境に SharePoint をインストールできないようにグループ ポリシーで制御できます。

Visual Studio 2010

ソリューション開発ツールには SharePoint Designer 2010 と Visual Studio 2010 とがあります。SharePoint Designer は色々と変更点が多いため別途説明する機会を設けるとして、Visual Studio 2010 について概要説明しておきます。大きな変更点としては、これまでVSeWSS で提供されていた機能が標準搭載となり、さらに Web パーツのビジュアル開発ができるようになっています(現在もマニュアル設定すれば、ビジュアル開発は可能です)。なお、SharePoint 2010 では、Developer Dashboard というページが追加されており、Web パーツを配置した後、ページのパフォーマンス情報が画面上で確認できるようになっています。また、ソリューションの展開はすべて WSP (Windows ソリューション パッケージ) ベースとなっており、フィーチャーとして展開できるコンポーネントにも変更があるので注意しなければなりません。

SharePoint Designer 2010 および Visual Studio 2010 は、現行のSharePoint Server 2007 および Windows SharePoint Services 3.0 には対応しません。あくまでも、SharePoint 2010 専用のツールだということですね。


。。。と、ちょっとだけ書いておこうと思ったのですが、ついつい長くなってしまいました。現行の製品より更に機能が増えているため、各機能の詳細や使い方、新たにできるようになった点、変更されていない点などは、今後ブログ等で少しずつご紹介していくようにします。

なお、明日は、Attendee Party なども開催されるようですので、その模様などをお伝えできればと思います。

2009年10月 6日 (火)

検証用に Hyper-V 上などに複数のWSS 3.0 と SharePoint Server 2007 をインストールしているのですが「このイメージは SP1 まで適用していたような、、、それともSP2 だったかな、、、」と混乱することがしばしばあります。

そもそも、サービスパックやHotFix の適用状況を確実に確認するにはSharePoint にインストールされる各プログラム ファイルのバージョンを確認する必要があります。バージョンのアップデート情報は基本的にサポート技術文書を確認すればよいのですが、ファイルごとに詳細に書かれており毎回これを調べるのも大変です。もちろんトラブルシューティングする場合などは詳細に調べる必要があると思いますが、私のようにまずは簡単に確認したいというニーズも多いと思います。そこで主な SharePoint のバージョンの確認方法等を備忘録としてまとめておきます。

確認方法

バージョンの確認方法は次の通りです。

1.「SharePoin サーバーの全体管理」-「サーバー構成の管理」サイトの[トポロジおよびサービス]セクションにある-「ファーム サーバー」をクリックすると、バージョン情報が表示されます。

Sharepointversion_2 

また、コントロール パネルの[プログラムの追加と削除] からもバージョン情報を確認できます。ただし、 SharePoint サーバーの全体管理サイトの場合と異なるのは、管理サイトの場合はファーム内に複数の SharePoint サーバーが存在する場合に、すべてのサーバー環境を一覧表示できる利点があります。

SharePoint のバージョン

主なSharePoint のサービスパックおよび更新プログラムとバージョンの関係は以下の通りです(なお、以下の表は今後も継続的に更新する予定です)。

SharePoint Server 2007およびWSS 3.0バージョン関連するサポート技術文書
2009年6月の累積的な更新プログラム 12.0.0.6510 KB971538 ,KB971537
2009年6月の累積的な更新プログラム 12.0.0.6510 KB971538 ,KB971537
2009年4月の累積的な更新プログラム 12.0.0.6504 KB968857,KB968850
Service Pack 2 12.0.0.6421 KB953338,KB953334
2009年2月の累積的な更新プログラム 12.0.0.6341 KB961755,KB963654
2008年12月の累積的な更新プログラム 12.0.0.6335 KB960010,KB960011
2008年8月の累積的な更新プログラム 12.0.0.6327 KB956057,KB956056
インフラストラクチャ更新プログラム 12.0.0.6318 KB951695,KB951297
Service Pack 1 12.0.0.6219
SharePoint Server 2007およびWSS 3.0 RTM 12.0.0.4518  

関連情報

Japan SharePoint Support Blog に、更新プログラムに関する詳細な記事が公開されていますので、こちらを目を通しておきたいですね。特に累積的な更新プログラムとは何か、などが詳細に書かれています。

第 1 回:MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 1)
第 2 回:MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 2)
第 3 回:MOSS 2007/WSS 3.0 のソフトウェア更新プログラムについて (Part 3)

※それにしても、サポートチームの方々のブログを拝見していて、いつも思うのですが 扱っている内容は非常にテクニカルなのですが、文章がかなりポップな印象ですね。一瞬、本当にマイクロソフトさんのページ、、、だよね? と疑ってしてしまいましたcoldsweats01


[参考]

http://www.sharepointdevwiki.com/display/SharePointAdministrationWiki/SharePoint+Versions
http://mindsharpblogs.com/penny/articles/481.aspx

2009年10月 2日 (金)

皆様のおかげさまで、 Microsoft MVP for Windows SharePoint Services にて今年もアワードを再受賞できました。これにより、私の場合は2009年10月から1年間、Microsoft MVP ホルダーです(年に数回審査が行われ、受賞開始月は人によって異なります)。

Microsoft MVPは1年毎の表彰プログラムとなっており、その年の担当の技術分野での活動状況などをマイクロソフト本社に提出して審査後に再表彰が決まります。私の場合は大部分が、書籍執筆や研修、ブログなどでの情報共有の活動が評価対象となっています。今回で連続受賞 6年目突入ですhappy01

ちなみに、初めて受賞した 2004年はまだ日本では SharePointの分野では受賞者がおらず、申請した際に自動的に Windows SharePoint Services の分野での受賞となりました。そのときは、SharePoint 関連では確かに Windows SharePoint Services + GroupBoard ワークスペース、Live Communications Server  2003/2005 などの製品の mstep セミナーなどをよく担当していましたから、そうなったんだと思います。いったん分野が決まるとその後はプログラム上、変更が難しいようで最近は専ら SharePoint Server 2007に関する活動がほとんどなのですが、現在も引き続き Windows SharePoint Services の分野で賞をいただいています。

SharePoint も既に 2010 が控えておりますので、次期バージョンも含め情報提供や共有をご支援する活動を引き続き行っていく所存ですので、弊社"オフィスアイ株式会社" ともども引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

2009年10月 1日 (木)

自分の備忘録として、データベースの最適化について整理しておきます。

データベースの最適化

SharePoint を使っている場合もデータベース内のデータがフラグメントするため、定期的に最適化する必要があります。

データベースの最適化方法には次の2つがあります。なお、いずれも SQL Server 2005 以降を使用していることを前提としています。

「SharePoint の SP2 を適用している」

SP2 ではコンテンツ DB に対しては、自動的に最適化されるようになっています。このことについては以前の記事で紹介しています。

「SharePoint の SP2 を適用していない」

SP2 を適用していない場合は、SQL Server ストアドプロシージャを作成して定期的に実行します。詳細についてはサポート技術文書を参照してください。

ちなみに、上記のサポート技術文書を確認すると、SP2 適用後の場合は、自動的に最適化される対象は "コンテンツ DB" および "構成データベース" となっているとあるので、コンテンツ DB だけが最適化の対象ではなかったようです。

ということは、結局このサポート技術文書にあるストアド プロシージャが 、SP2 をインストールするとDBに作成されるということかしら、と確認をしてみたところ、確かにありました。 サポート技術文書同様に "dbo.proc_DefragmentIndices" という名前のストアドプロシージャです。

Defragmentindices_base

そこで SP2 が適用された SharePoint Server 2007 のDBを一通り確認してみました。

ストアドプロシージャが追加されていたのは以下のDBです。これらのDBでは、タイマージョブにより自動的にストアドプロシージャが実行されるわけです。

  • SharePoint_AdminContent_<GUID> (SharePointサーバーの全体管理サイトのコンテンツ データベース)
  • SharePoint_Config (構成データベース)
  • 各コンテンツDB

作成されていなかったDBは次の通りです。

  • SharedServices1_DB (共有サービスデータベース)
  • SharedServices1_Search_DB(共有サービス検索データベース)
  • WSS_Search_<サーバー名> (検索サービスデータベース)

以上、ご参考まで。