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2024年12月12日 (木)

SharePoint Premium はかつて SharePoint Syntex ⇒ Microsoft Syntex ⇒ SharePoint Pemium と名前を変えてきていますが、基本的には AI を用いた新しいコンテンツ管理のソリューションです。この機能を利用するには、SharePoint のアドオンライセンスとしてユーザー単位でライセンスを購入する必要がありましたが、現在は従量課金のプランに移り変わりました。

このプランに含まれるのは次の通りです。

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SharePoint Premium 関連記事

これまでブログに挙げてきた SharePoint Premium 関連の記事をリストアップしておきます。

SharePoint Advanced Managment との違い

SharePoint Premium ブランドに含まれている SharePoint Advanced Managment という名前のアドオンライセンスがあります。これは上記のようなコンテンツ管理とは異なり、SharePoint サイト内のコンテンツのガバナンス管理強化機能です。ライセンスとしてはユーザーライセンスで従量課金ではありません。実質的には SharePoint 全体管理者に関わる拡張された管理機能が利用できるもので、そういう意味では上記のうちMicrosoft 365 バックアップやアーカイブは、こちらのカテゴリに近いはずですが、従量課金の仕組み上、ユーザーライセンス体系とは別になっています。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Syntex - Microsoft SharePoint Advanced Management アドオンが GA

Microsoft 365 Copilot に含まれることになったと説明したのはこちらのユーザーライセンスとして購入してきた SharePoint Advanced Management のことなので、混同しないようにご注意ください。

SharePoint Technical Notes : SharePoint Premium-SharePoint Advanced Managment が Microsoft 365 Copilot ライセンスへ標準搭載へ

具体的には SharePoint 管理センターで "PRO" とつく機能はこのライセンスが必要です。

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ということで、上記のガバナンス機能なども網羅的に学習できる新コースを来年1月から実施しますので、気になる方はぜひご検討ください。おそらく、まだどこもこのあたりを包括的に詳しく説明している研修はないのではないかなと思います。オンプレミス時代のデータベースの仕組みなども踏まえて深堀していきます(たぶん、少しマニアック)。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft 365 SharePoint の構成と管理 ~Microsoft 365 Copilot 対応~

2024年12月11日 (水)

2024年11月19日付の発表で、これまで個別に追加契約する必要があった SharePoint Advanced Management(SAM) が Microsoft 365 Copilot のライセンスに含まれることになりました。もちろん、Microsoft 365 Copilot のライセンスを持っていなければ従来通り個別に購入できます。

つまり、Microsoft 365 Copilot を利用できる組織ではガバナンス管理を同時に強化できるようになったということです。実際のロールアウトは2025年初頭からとなるようです。

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詳しくは下記の記事を参照してください。

Accelerate Microsoft 365 Copilot adoption with built-in content governance | Microsoft Community Hub

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SharePoint のクラシックサイトを使い続けている組織ではそろそろカスタムスクリプトも利用できなくなり、モダン化しなければと考えているところも少なくないのではないでしょうか?

モダンサイトへの移り変わりの背景

SharePoint の新たなUXとしてモダンサイトが2016年に提供され、その後の 2017年には新たなサイト構成として "ハブサイト" が発表され、それから7年が経過しました。モダンサイトは従来のクラシックサイトはなんだかんだと Internet Explorer 6をベースとした制約を引きずっています。Internet Explorer (IE)の時代はPC上のIEでないと動かないようなMicrosoft製品のクローズドな世界観の中にありました。ですが、インターネットの世界は本来、ユビキタス構想にあるようにあらゆるデバイス上でどこからでも利用できるオープンな世界観に根差しています。ですが、クラシックサイトはこうした独自の世界観の制約に縛られ、最新のWebの技術(JavaScript の関数や最新のCSSなど)の利用がかなり制限されていました。以前は SharePoint Server をベースとしたBtoCの商用サイトなども作られていましたが、かなりの制約のなか作られていたわけです。ですが、モダンサイトの登場により状況が一変します。Webブラウザーも Chrome ベースの Microsoft Edge となり、こうした最新の Webブラウザーを利用することを前提に最新のWebの技術を容易に利用できるように対応したのがモダンサイトです。モダンサイトではレスポンシブUIとなり、クラシック時代のようなモバイル専用画面は使われなくなり、どんなデバイスでもスムーズにコンテンツが閲覧できるようになりました。一時はクラシックサイトと比較すると機能面で不足するところもありましたが、現在はクラシックサイトとは比較にならないほどのアップデートを続けており、来年にはWebページも現在よりもより柔軟なレイアウトなどが可能になる予定でますます差は広がるばかりです。

また、これまでのサイトコレクションの概念としてサブサイトありきの構成はサイト構成の変更を柔軟性に行うことができず数多くの課題を抱えてきました。そんな中で抜本的に課題を克服するために2017年にハブサイトの概念が登場したのです。これに伴い、検索機能にも莫大な投資が行われ従来と比較しても段違いに「検索による情報の集約」が可能になりました。1つのサイトコレクション内にサブサイトを作成していったのは、特にお知らせなどをサブサイトから集約できるだけでなく、サイト間のナビゲーションも統一感を持って管理できるという点がメリットだったのですが、先に述べたようにサイトの構造を柔軟に変更できないというのは非常に大きなデメリットだったのです。

Microsoft Office SharePoint Server 2007が現在の Microsoft 365 の SharePoint のベースになっていますが、製品名にあるように 2007年リリースで、そこからちょうど10年目の節目にハブという新たな概念が登場し、抜本的な見直しをすることになりました。つまりはサイトの設計思想も大きく変化することになりました。クラシックとモダンでは機能差はあまりに大きく、以前は比較表が欲しいというような要望もありましたがクラシックになかった機能が山のようにあります。そうなると差分で学習するというよりは「改めて学びなおす」必要があるといえます。

移行ではなく "新たな構築" を

クラシックサイトからモダンサイトへは "移行" ではなく、"新たな構築" です。リニューアルといった言葉を使うほうがしっくりきます。サブサイト構成は推奨されなくなり、新たにハブ構成にすることが望ましい。お知らせリストではなく、ニュース機能を使う。ニュース機能をさらに推し進めて Viva Amplify を利用することを検討するのもいいと思います。サイトコレクションはもはやコレクションではなく1つのサイトしか含めないため、単に「サイト」と呼ぶようになっています。現在、毎日20億ものドキュメントが新規に SharePoint へと追加されているなかで、膨大に蓄積されるデータをガバナンスやセキュリティを保ちつつかつ、できるかぎり利便性を損なわずどうデータを利活用していくのか。そのために SharePoint Advanced Managment やMicrosoft Purviewによる管理なども併せて管理していくことも検討していく必要があります。こうしたツールの設定対象は「サイトコレクション」単位であり、サブサイトを個別に設定する思想はありません。ですから、セキュリティの境界線は1サイトのみを含むサイトコレクションに限定した方が管理がしやすくなります。

きっとクラシック環境にはたくさんの不要なファイルも蓄積しているはずですし、埋もれてしまっているものもあるでしょう。時間の経過とともにベストプラクティスも変化しています。新規にサイトを構築し、これを機に断捨離してドキュメント管理のありようを見直すいいタイミングだとも言えます。おそらくこうしたタイミングで対応しないと、なかなかチャンスはないでしょう。

研修のご案内

クラシックサイトからモダンサイトへ切り替えていこう保存としている方は、弊社の研修もご利用ください。まずは知識をアップデートするお手伝いを研修という形で提供しています。最新情報をもとにSharePointの設計思想、運用のポイントなど操作以外について解説します。

以前にもましてドキュメントのメタデータ管理は重要でかつ利用しやすくなってきています。また、ドキュメントのライフサイクル管理を見直するなどして不要なデータを削減することも考えてみましょう。このあたりの話は、下記の「Microsoft 365 のドキュメント管理徹底詳解 フル機能を使った高度な管理」のセッション録画でも触れていますのでよかったらどうぞ。

機密情報保護に関してもサイト設計が今のままで適しているのかを再考してみていただきたいです。ちなみに、Microsoft 365 のSharePoint はCopilotの登場もあり、これまで以上にガバナンス機能の強化がされています。

情報システム部門の方に向けては以前から提供しているコンテンツのガバナンス&セキュリティ管理のための基礎コースである「👩‍🎓Microsoft Purview コンプライアンス入門」を提供しています。この研修では秘密度ラベル、データ損失防止ポリシー、保持期限、レコード管理などについて学べます。また、来年から新たに提供を開始する「👩‍🎓Microsoft 365 SharePoint の構成と管理」コースもご用意しています。新しいドキュメントのバージョン管理の設定、アーカイブ&バックアップ、サイトのライフサイクル管理をはじめとする SharePoint Advanced Management についても学べます。研修後にどのようなアプローチをとっていけばよいかといったアドバイスはコンサルティングサービスとして別途ご相談をお受けすることも可能です。

モダンサイトへの移行の取り組み

とはいえ、現場ではクラシックに慣れたユーザーはクラシックサイトが「こうあるべき」ものというマインドに傾いているでしょうから、いきなり切り替えていくのはハードランディングになるかもしれません。一部のサイトを凍結して新たな環境を使い始めてもらうなどといった方法で徐々に切り替えていくなど計画も必要になるでしょう。旧サイトから新サイトにすべてのコンテンツを持っていく必要はありません。読み取り専用などにアクセス権限を切り替えて、必要なものは移動する。新たなコンテンツは新サイトに作成する。旧サイトはコンテンツを検索できる状態にしておくなどです。そうでないと、古い情報をせっかく破棄していける良いタイミングを逃しかねません。ですから、ツールで一括移行などということを安易に考えるのは個人的には疑問に思います。どのドキュメントが必要かは業務を知っているユーザーにしかわかりません。ユーザーにも協力を仰ぐ必要があるでしょう。ITのことは情報システム部門がやるべきだとする組織もいくつか過去に見てきましたが、自分たちでコンテンツを管理するというのがもはや当たり前。すべての管理を外注に丸投げするというのも、そういう時代ではないでしょう。組織にナレッジが残りません。Power Platformなど見ていれば「市民開発者」として現場の方が自分たちでコンテンツ管理をし業務改革を推進していく時代です。

先ほども少し触れましたが、従来から利用してきたお知らせリストはやめて「ニュース」に切り替えるのがお勧めです。お知らせリストでは「情報を掲載して終わり」となりがちでしたが、「ニュース」は、どこまで周知できたのかを把握することに重点を置いています。メールでの丸ごと配信も可能になり、Webページ経由だけでなくメール経由での閲覧も含めてどの程度、閲覧されたのかなど把握できます。SharePointから Teams, Outlook, Viva Engage などに一斉配信できる Viva Amplifyはより広く伝達するための手段であり、情報を周知するマーケティング的な手法を組織内の伝達・通達に応用している仕組みで配信後、どの程度閲覧されたのか、どの部署が閲覧できていないのかなどの統計データと分析が可能になっています。「お知らせ」リストを使っていたころとは、こうした観点が大きく変わっているのです。

他に、改めてユーザー教育も必要でしょう。そのためにもクラシックサイトのペインポイントを列挙し、モダンサイトの利点を整理してアナウンスしていく必要もあると思います。

ということで、クラシックからモダンへの切り替えは、心機一転、多くのことを見直すいい機会ととらえていただきたいなと思います。

2024年11月25日 (月)

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2025年1月より次の新コースの提供を開始します。

  • コースID: OH-M365-302
  • コース名: Microsoft 365 SharePoint の構成と管理 ~Microsoft 365 Copilot 対応~

情報システム部門の方などで全社レベルでのSharePointの運用管理をする方向けの研修です。 SharePoint 管理センターの各設定についての詳細や SharePoint Premium - SharePoint Advanced Managment の機能を活用した情報ガバナンスの方法を学びます。 Microsoft 365 Copilot を活用するために必要な設定についても解説します。

運用上のベストプラクティスなども交えながら参加者からの質疑応答をベースとしたディスカッションや アドバイスなども行います。 これから導入する方はもちろん、導入済みの方でも後任の管理者の育成目的や現在の設定の再確認などをする場合に最適です。

初回実施予定は 2025年1月27日~28日です。

コース内容の詳細については下記のリンク先をご参照ください。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft 365 SharePoint の構成と管理 ~Microsoft 365 Copilot 対応~

Microsoft Ignite 2024 の数多くあるセッションの中から下記の内容について、デモ内容を中心に主要なポイントを一部抜粋しつつ整理しておきたいと思います。45分ビデオを見てる時間がない方も、ざっと把握できるはずです。

[この記事のもととなる Microsoft Ingite のセッション情報]


SharePoint は Microsoft 365 の各サービスのコンテンツ管理の中核を担っているというところから話が始まります。20241123_140506

セッション冒頭ではコンテンツの増大をうまく印象付けるために、マジックナンバーの "2" をうまく利用していきます。

現在、毎日、20億を超えるドキュメントが新規ファイルとして SharePoint に格納されています(更新されたファイルは含みません)。20241123_134936

2022年に書いた記事を確認すると、2年前で16億ドキュメントが新規に追加されていたと書いています。この当時で5年の10倍に増えており、さらにそこから2年経過した今年は4億ドキュメントに増えているわけです。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Ignite 2022 Recap: 凄い! Microsoft Syntex による最新のMicrosoft 365 コンテンツ管理を学ぼう

そしてSharePointを通じて実行されるフローの数が週当たり 20億あります。自動化する際のコンテンツの基盤としての利用率の高さがわかります。20241123_135240そして、毎日 200万サイトが新規に作成されているとのこと。20241123_135307

コンテンツは減ることはなく増大し続けており、コンテンツ管理を10~20年前くらいの感覚で管理することは非合理的になってきていることが暗に示されています。新しい仕組みへのシフトが急務でしょう。

さて、SharePoint は業務において次の3つのユースケースがあり、ここに対して Copilot が効果的に寄与することになります。

  • Boost Collaboration (コラボレーションの促進)
  • Enhance Automation (自動化の強化)
  • Elevate Communication (コミュニケーションの向上)

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Collaboration

Copilot Agents in SharePoint

次の図はSharePoint の Copilot エージェントのコンセプトの説明です。 SharePoint のCopilot エージェントはSharePoint 内の既存コンテンツをもとにLLMを用いて情報を得ることができ、手軽に会話の中にエージェントを持ち込めるのが利点であり、ビジネストランスフォーメーションをもたらす。AIを駆使した洞察と実行可能性により、より良いビジネス上の意思決定を行い、組織を変革し、真のビジネス成果を導けるということです。

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ちなみに、セッション内ではSharePoint エージェントの導入事例としては イートン社が登場しました。

イートン・エレクトリック・ジャパン-世界規格取得済の電気制御保護管理ソリューション

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セッション内のほとんどは Copilot エージェントの作成方法や使い方についての説明です。

SharePoint の Copilot エージェントですが、Ignite の初日に GA が発表されました。Microsoft 365 Copilot のライセンスがあるユーザーなら利用可能であり、私が利用しているテナントでも数週間前から利用できるようになっています。

サイト単位で Out-of-box で利用できるエージェントが用意されています。エージェントの名前はサイト名と同一です。Microsoft 365 のスイートバーに Copilot のアイコンが表示されるのでそれをクリックするだけです。情報の取得範囲は当該サイト内のファイルやページです。

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画面右側に表示される Copilot エージェントのウィンドウですが、上部の Copiot 名をクリックすると Approved for this site と Reccomended for you の2つのセクションがあります。Approved for this site はこのサイト用に承認されたエージェントであり、このサイトを訪れるすべてのユーザーが共通して利用できます。独自にエージェントを作成することができますが、独自に作成したエージェントをサイトの所有者やサイト管理者が承認すれば、このセクションに複数のエージェントが表示されることとなりサイト内で共有利用できるようになるわけです。Reccomended for you セクションはユーザー自身が最近作成したりユーザーに共有されたエージェントが一覧表示されます。

ライブラリ内の特定のファイルを選択した状態でCopilot に質問するとそのファイルをもとに答えてくれます。20241125_004909

サイト全体をグラウンディングするエージェントだけでなく特定のファイル群やフォルダー、ライブラリを単位でグラウンディングするエージェントも独自に作成できます。デモでは特定のフォルダーを選択してから「Create an agent」メニューをクリックするとすぐに独自のエージェントが作成できます。

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エージェントは既定ではフォルダー名と同じ名前で作成されます。

エージェントは作成後に編集することができます(ただし、サイトに用意されているOut-of-boxのエージェントはカスタマイズ不可)。

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エージェントの名前やアイコン、説明を変更できます。

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Sources タブでは、すでに先ほどエージェント作成時に指定したフォルダーが追加されています。

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つまりこのエージェントからの回答にこのフォルダー内の情報がもととなるということです。またフォルダー内に新たにファイルが追加されたり変更された場合もすぐに反映されます。エージェントはユーザーがコンテンツに対する適切なアクセス権を持っているか常に確認しています。そのため、コンテンツオーナーはエージェントを利用するユーザーがソースに対して適切なアクセス権を付与することを忘れずに管理する必要があるわけです。

さらに、このエージェントに別のサイトのURL、ライブラリ、フォルダーやファイルを追加することもできます。

Behavior タブではユーザーがこのエージェントを使って何をしたらいいのかを適切に誘導するよう指定できます。エージェントで何ができるのかについての説明を書いたり、最初に表示されるプロンプトを独自に用意したりできます。

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画面右側ではそのままプロンプトを試せます。

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エージェントを作成するとライブラリ内ですぐに利用できるように右側のウィンドウに表示されます。先ほど編集したエージェントの説明やスタートプロンプトなどが反映されているのがわかります。また、エージェントの実態は .agent という拡張子のファイルで、例えば今回はドキュメント ライブラリからエージェントを作成したのでここにファイルが作成されています。

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.agentファイルはダウンロード可能です。中身はJSONであり、メモ帳などで開けます。中にはconversationStarterList プロパティやgtpDefinition プロパティなどが書かれているのがわかります。

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SharePoint 内で .agent ファイルを開くと SharePoint のビューアー内で開き、そのままCopilotにプロンプトを入力できます。

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またこのファイルは他のファイルと同様に SharePoint でバージョン管理されています。

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作成したエージェントはサイトの所有者や管理者は Approved に指定できます。これによりこのサイトを訪れた他のユーザーも利用できるようになります。

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画面をリフレッシュすると Approved セクションに移動していることがわかります。

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また作成したエージェントをサイトの既定のエージェントに指定することもできます。

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作成したエージェントは Teams でも共有できます。まずエージェントの共有リンクをコピーします。

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このリンクをグループチャットで共有します。エージェントがカードで表示されるので、カード内の「Add to this chat」をクリックします。これでチャット内でエージェントが素早く利用できるようにになります。

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この Copilot を会話内で呼び出す場合は @でメンションします。

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あとはプロンプトを続けるだけです。

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このチャットグループに新しいメンバーである Adele を追加します。すると、先ほどと同じ内容を Copilot に指示しているのですが、表示されるメッセージが異なります。内容はチャット内のメンバーの一部がソースにアクセスできないので情報をシェアする前に Copilot 自身の返信内容を確認してほしいというものです。

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View response をクリックして内容を確認します。返信に利用されているファイルもリストアップされ秘密度ラベルの適用状況も確認できるようになっています。画面最下部には "24時間以内は、これらのファイルをもとにした回答に関してはダイアログを表示させないようにする"ためのチェックボックスが用意されており、毎回、このメッセージが表示されることを抑制できるようになっています。

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問題なければ Send をクリックします。

作ったエージェントファイルは OneDrive (Business) のホームにある最近使ったファイル一覧にも表示されます。プレビューから直接利用できます。

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近く、OneDrive 内からもエージェントが作成できるようになる予定です。

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SharePoint のコンテンツ ガバナンス

セッション内ではコンテンツガバナンスにも触れられていましたが、監査、電子情報開示、マルチGEO、多要素認証、情報バリア、秘密度ラベルと情報の保護など細かいアクセス制御といったガバナンス領域もAIが対応できるようになってきているという話でCopilot Securiy に少し言及した程度です。

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初日のキーノートでも説明があったようにAI ガバナンスをSharePoint に投入することを非常に重視しているとのこと。

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このセッションで SharePoint Premium の SharePoint Advanced Management について詳細に触れられるのかなと期待していたのですが、具体的な話はほとんどありませんでした。その代わり、過剰共有を見つけるための2つの協力なツールとして Microsoft 365 Copilot は SharePoint Advanced Management と Microsoft Puview を利用しようという話でした。

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[参考] 弊社の研修

弊社でもこのあたりの動きは見越しており、 すでにPurview に関しては Copilot を利用する上で欠かせない基礎知識を習得できる研修を弊社で提供しておりますし、SharePoint Advanced Managment を含む SharePoint 管理者向けの新コースを来年リリースします。よかったらこれらのコースもどうぞ。

プロモーション期間

より多くの人にエージェント機能を体験してもらえるように2024年12月1日~2025年6月30日までの期間、Microsoft 365 Copilot のライセンスを少なくとも 50持っていれば組織内の誰でも SharePoint のエージェントを作成し共有し、対話できるようになります。当該する組織は毎月10,000クエリのクレジットを享受でき、クレジットは各月の1日に更新されるそうです。

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Automation 

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オートメーションの話としては、まず SharePoint Copilot エージェントは Copilot Studio で高度にカスタマイズできるということが説明されました。

また、SharePoint Premium で利用できるオートフィルの機能が説明されています。

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オートフィルは去年のIgnite で発表され、今年利用できるようになりました。

SharePoint Technical Notes : Microsoft SharePoint Premium の発表

余談ですが、日本語の正式サポートはされていないようですが実際私の環境では使えるので使っています。日本語でも基本的には問題なさそうで、ドキュメントの概要や製品コードの抽出などに使っています。

また次の四半期で登場するライブラリに搭載される承認機能についてデモしていました。現時点でリストに追加できる承認機能をドキュメント ライブラリでも利用できるようになります。

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ちなみに、リスト搭載の承認機能や Teams の承認アプリを使った承認の作成などについても弊社の Power Automate 入門コースで一連の情報として説明しています。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft 365 - Power Automate 入門

他には Teams 内で利用できる契約書管理に特化した「Agreements」アプリを紹介していましたが、このアプリは現在、英語のみのサポートであり中で利用できる e-Signature も日本では今のところ利用できないので、これについては割愛します。

Communication

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SharePoint のオーサリング機能20241123_162422

去年の Ignite 以降、SharePoint のオーサリング機能には数多く、同時編集やデザインアイディア、ヘッダー領域のオプション化、ブランドセンターなどの新機能が搭載されました。ちなみに、今年の5月に最新アップデート情報が公開されたので、その時の内容は下記のブログにまとめています。

SharePoint Technical Notes : SharePoint の最新アップデート情報 (2024年5月)

Copliot によるページ作成

現在、SharePoint ページのテキストWebパーツでは Copilot のリライト機能が利用できますが、ページ自体を作成する機能はありません。ここに新たにページ作成の機能も加わってきます。新規メニューに「Page with Copilot (Preview)」がありこれをクリックするとCopilotに支援してもらいつつページを自動生成できます。20241124_215804

通常のページ作成と同様にテンプレートを選択します。デモでは News letter を選んでいました。

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テンプレートを選ぶと定型フォーマットが用意されており、タイトルやセクションの情報などを入力できるようになっています。

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必要に応じてファイルも追加できます。Word のみのようですね。20241123_162549

これをもとに Create page ボタンをクリックすると画像も含めて自動的にページが生成されます。

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フレックス レイアウト

以前のイベントでもフレックス レイアウトの導入には触れられていましたが、今回は一応動いているところをデモで見ることができました。画像や文字の配置が従来よりも柔軟に行えます。

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またこれに応じて新しいセクションテンプレートが用意されているようです。

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Viva Amplify 

SharePoint の新しいオーサリング機能が利用できるようになったことくらいで新機能はほぼなく、目新しいところとしてはいよいよ Viva Engage も発信先チャネルとして選択できるようになるのかなというところですね。デモ画面では選択できていたのですけど、手元の環境ではまだ利用できるようにはなっていません。

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以上です。