Microsoft はセキュア フィーチャー イニチアチブ(SFI)の一環として、Microsoft Purview が SharePoint や Exchange などの Microsoft 365サービスに接続するコマンドレットの保護を強化しています。ちなみに、SFI(Secure Future Initiative) は Microsoft が2023年に開始したサイバーセキュリティ強化のための全社的な長期プロジェクトであり、目的は Microsoft 製品やサービスが最高水準のセキュリティ要件を満たすことにあります。
2025年8月31日から、セキュリティ&コンプライアンス PowerShellを使って特定の電子情報開示(eDiscovery) 関連のコマンドレットを実行するときに新しい接続パラメーターが要求されることになります。
ちなみに、Purview ポータルを通じて電子情報開示にアクセスするユーザーに対しては特に影響はありません。
準備
従来の機能を保持したまま最新の認証標準に準拠するために Exchange Online PowerShell v3.9.0以降を必ず使う必要があります。電子情報開示に関連する次のコマンドレットを実行する際には -EnableSearchOnlySession パラメーターを必ず含める必要があります。
- New-ComplianceSearchAction
- New-CaseHoldPolicy, Set-CaseHoldPolicy, Remove-CaseHoldPolicy
- New-CaseHoldRule, Set-CaseHoldRule, Remove-CaseHoldRule
- New-ComplianceSecurityFilter, Set-ComplianceSecurityFilter, Get-ComplianceSecurityFilter, Remove-ComplianceSecurityFilter
なお、これらのコマンドレットは証明書ベース認証(CBA)との互換性を保持したままです。
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