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2025年11月16日 (日)

2025年11月13日付で、Microsoft 365 Copilot が Data Loss Prevention(DLP)ポリシーをサポートするようになりました。

Learn about the Microsoft 365 Copilot location | Microsoft Learn

概要

Microsoft Purview のDLPによって秘密度ラベルが適用されているアイテムを Microsoft 365 Copilot のプロンプトに対する応答要約内で使うことを防止できるようになりました。

これをセットアップするには、DLPポリシーを作成して処理したくない秘密度ラベルを含むファイルなどを除外するよう、 Microsoft 365 Copilot ポリシーのローションにある「コンテンツを含む」>「秘密度ラベル」を追加します。

結果の引用元には引き続き情報が表示さますが、実際には当該コンテンツは使われません。

Copilot の処理に使われると問題となる情報の主な例は次の通りです。こうした情報は秘密度ラベルを適切に適用して保護する必要があります。

説明
個人情報 社員名簿、住所、電話番号、給与情報など。個人情報保護法やGDPRに抵触する可能性がある。
契約・取引情報 顧客との契約書、価格表、見積書。競合に知られると価格戦略が崩れるリスクがある。
内部方針・計画 来期の事業計画、マーケティング戦略。公開されると競争優位性を失う。
認証情報やシステム構成 サーバー設定、APIキー、パスワード。これが漏れるとセキュリティ事故に直結する

ポリシー構成上の注意

  • Microsoft 365 Copilto ポリシーの場所はカスタム ポリシーテンプレート内でしか利用できません。
  • Microsoft 365 Copilot ポリシーの場所を選択すると、他のポリシーはすべて無効化されます
  • DLPアラート、DLP通知とポリシーシミュレーションモードはサポートされます
  • DLPポリシーに対する更新は Microsoft 365 Copoilot 内に反映するまで、最大4時間かかります。

カバー範囲

Microsoft 365 Copilot ポリシー場所は Copilotが複数のエクスペリエンス間で処理する特定のコンテンツをサポートします。

  • 保存されているファイルおよびアクティブに開いているファイル
  • 2025年1月以降に送信されたEmail
  • カレンダー招待はサポートされない。またローカルファイルもサポートされない
  • Word, Excel, PowerPoint のようなMicrosoft 365 アプリ内のCopilot 用のDLPはファイルをサポートされるが、Emailはサポートされない

Word, Excel, PowerPoint 内でファイルが開いていて、DLPポリシーでMicrosoft 365 Copilotによって処理されないように指定している秘密度ラベルが適用されているとき、これにのアプリ内のスキルは無効化されます。

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管理単位のサポート

Microsoft 365 Copilot ポリシーの場所では管理単位はサポートされません。

サポートされる条件とアクション

Microsoft 365 Copilot ポリシーの場所はでは次の条件とアクションをサポートします。

  • 条件: コンテンツを含む>秘密度ラベル
    選択した秘密度ラベルがファイルや Exchange 内のE-mail で内で検出された時
  • ポリシーアクション: Copilot がコンテンツをしよりするのを防止する
    アイテムのコンテンツが Copilot によって処理されず、応答サマリでも利用できないようにする。ただし、応答の引用元としては当該アイテムが使われる可能性がある

ポリシーの作成結果

Microsoft Purview でカスタムのDLPポリシーを作成してみました。まず場所として “ Microsoft 365 Copilot および Copilot Chat” を選択します。

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ポリシー設定でまず条件として「コンテンツに含まれている」で「秘密度ラベル」を指定します。また、操作では、「 Copilot によるコンテンツの処理を制御する」を選択しています。

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以上の設定内容で DLPポリシーを新規に作成しました。

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ポリシーを作成してからしばらく経ったあと、実際に Microsoft 365 Copilot Chat で当該の秘密度ラベルが適用されているファイルを使った実験をします。今回は “花 - Demo.pptx” を使います。

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このファイルをCopilot Chat のコンテキストIQから参照して、プロンプトを作成します。すると、「組織のセキュリティポリシーにより取得できませんでした。そのためファイルの要約を行うことができません」というメッセージが表示されます。ちなみに、ソースとして利用しようとしたファイルは表示されていますが、処理はされていません。

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弊社関連コースのご案内

弊社では Microsoft Purview によるMicrosoft 365 内ファイルおよびメールに特化した、機密情報保護やコンテンツのライフサイクル管理機能についてじっくり学べる研修をご用意しています。

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2025年11月14日 (金)

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Microsoft の SharePoint ショーケースとして「メタデータとナレッジ エージェントとが Microsoft 365 Copilot の応答精度をいかに高めるか」に関する記事が公開されています。ここでは主要な点について考察を交えながら解説します。

SharePoint Showcase: How Metadata and the Knowledge Agent Elevate Microsoft 365 Copilot Responses | Microsoft Community Hub

メタデータの重要性

Microsoft は2025年11月から SharePoint ナレッジエージェントだけでなく Microsoft 365 Copilot にもメタデータを理解・活用できる機能を追加します。つまり、Microsoft 365 Copilot Chat などでファイルやフォルダー、ライブラリ参照時するときに、メタデータを含めた文脈でAIが推論できるようになるということです。

メタデータはファイル本文以外の次のような情報のこと言います。

  • ファイル名
  • ファイルの拡張子
  • ファイルの作成者・更新者
  • ファイルの作成微・更新日
  • ドキュメント ライブラリ内の列の値

ここでの注目点はドキュメント ライブラリ内に追加する任意の列の値も生成AI(microsoft 365 Copilot や SharePoint ナレッジエージェント)が利用できるようなったということです。

SharePoint の場合は、ファイルの仕分け方はファイルの要件ごとにライブラリを複数に分け、ライブラリ内で共通する列を追加することです。そのうえで必要があればさらにフォルダーで物理的に仕分けていくという流れです。ここがファイルサーバー的な発想でのバイアスに縛られていると、ついライブラリ自体はフォルダーと表現されないのでルートフォルダー的なとらえ方をしてしまい、単一のライブラリ内に異なる種類・性質のファイルをフォルダーで仕訳けていくという使い方をしてしまいがちです。しかし、そもそも SharePoint での考え方はサイトやライブラリという粒度でまずは情報を仕分け、フォルダーにあまり依存せずにりようできるようになっています。

SharePoint エージェントによるメタデータ管理機能の強化

さて、現在、SharePoint ナレッジエージェント(プレビュー)ではライブラリ内のファイルをもとに列を提案し、Autofillまで設定できる仕組みとして「ライブラリの整理」という機能がありますが、従来からさらにメタデータ管理を強化していこうとしているわけです。

SharePoint が取り組んできたこれまでのメタデータ管理の経緯

SharePoint でメタデータ管理というと、最近急にそんなことを言い出したように感じる方もいらっしゃるようですが、メタデータは SharePoint Server 2007から利用できるものであり、この機能強化はその後も継続しています。急に出てきた機能ではありませんし、そもそも SharePoint の根幹機能の一つはドキュメント管理システムです。世の中のドキュメント管理システムは、メタデータを使ってナレッジ管理をしていく製品がほとんどであり、ずいぶん昔からメタデータ管理に取り組んでいるのです。決して付け焼刃的なものではなく、長年にわたり Microsoft も試行錯誤してきた経緯があります。メタデータ管理で最も厄介なのが、だれが妥当なタグ付けをしていくのかということです。ドキュメントアップロードと同時に関連付けたCSVファイルから属性情報を付加するような機能を持つ製品もあります。要は、人が手動で設定していくというのが基本です。ただ、昨今のように組織が抱えるコンテンツ量が膨大になると、もはや人海戦術的なアプローチだけでは不十分であり、そこにきて AIによってメタデータを付加していこうという流れが生まれるのは必然的なことです。ただ、Microsoft が開発してきたAI機能はたとえば、SharePoint Syntex などでのモデル生成機能などがありましたが、定型的な請求書フォームなどのデータはある程度は対応できたものの、非定型な(非構造化)契約書などのフォーマットの場合、モデル作成するためのメタデータ抽出の学習はなかなか骨の折れる作業であり、しかも英語のみが対応している状況が続き、日本語対応はできないままでした。ですが、ここに生成AIの登場です。生成AIの場合は、非定型的なデータ(非構造化データ)から文脈を読み取るのが得意であり、言語の壁も比較的簡単にクリアしてきています。SharePoint ナレッジエージェントが持つ「ドキュメントの整理」機能で列を自動生成し、かつ値もAIにより本文から抽出してくれますが、日本語でも動作します。つまり、自動的にメタデータを抽出して適切に設定することができるようになったわけです。

ファイルの数が少なければ、フォルダーの階層構造で仕訳けていくのが比較的容易ですが、コンテンツ量が膨大になっていくと階層は複雑化し、かつ分類も複数のフォルダー分類にまたがる可能性があるものもでてくる。そうなると、どの階層をたどればよいかが判別しにくい。しかも、ファイルを探すのに、手がかりはフォルダー構造とファイル名頼みで、人は「暗記」に頼るしかなくなる。それでも覚えきれず、フォルダーなどのショートカットを作成して、決まった場所を使い続けていくことになります。ユーザーがアクセスする範囲は局所的になってしまう。ファイルサーバーだと検索なども十分にできませんし、しかもバージョン管理機能がないので似たファイル名でバックアップを山ほど作成して、どれが正規版かわからない。適切に削除もされないので、古い情報もたまっていくばかり。日の目を見ないコンテンツもあるでしょうし、似たようなファイルが複数作成されているかもしれない。組織のナレッジがうまく蓄積・整理・共有できないという状況になってしまいます。

組織に蓄積されているコンテンツは本来は、各従業員が蓄積してきたノウハウや知恵・知識の宝の山です。これを生かしてよりよい仕事の仕方ができるよう工夫する糧になるはずで、ひいては人材を大切に育成することにもつながっていくはず。

こうした情報を埋もれさせず、捨てるべきは捨て、秘匿するものは秘匿するという仕組みを作ってくために必要な情報の一つがメタデータです。ようはファイルにタグ付けを必要な数だけ行えばファイルの格納場所に依存せずに、いろいろな切り口で情報を見つけることができるようになる。このようにまずは組織が抱えるコンテンツを把握できるような見通し確保できないと、組織の宝となるナレッジを十分に利用できません。ちなみに、SharePointは最初のバージョンから検索エンジンを持っており、蓄積+検索を視野に入れています。ファイルサーバーに不足している「大量コンテンツをいかに再利用しやすくするのか」という点にフォーカスを当てて、製品が進化してきています。

検索がうまくいかないという声をX.comでも時々目にしますが、まったくヒットしないということはないはずで、たぶん、検索範囲というものがあることを知らないだけではないかと思います。その点は以前の記事で取り上げているのでよかったらどうぞ。

SharePoint Technical Notes : SharePointの検索は検索を開始する場所によって検索範囲が異なる

メタデータによりMicrosoft 365 Copilot による組織内のデータを高精度で取得できる

さて、冒頭でも述べましたが2025年9月には SharePoint ナレッジエージェントはライブラリの列をメタデータとして利用できる機能がロールアウトされました。2025年11月には、さらに Microsoft 365 Copilot にも拡大されるということです。

メタデータのある SharePoint コンテンツをグラウンディングするエージェントは、メタデータがあることで、本文だけでなく、タグや分類、業務的背景も含めて、推論できるようになるのでより精度の高い回答が導けます。これはMicrosoft エコシステム内で構築されたAIだからこそ実現できる独自の強みと言えます。

LLMs は確率論的である。これをメタデータを組み合わせて決定論的なものに変容させる

そもそも、LLMというものは性質上、確率論的です。LLMsが生成するものは、データのパターンに基づくものにすぎません。

しかし、法務や財務、エンジニアリングやヘルスケアなどの特定の産業では決定論的な回答が求められます。つまり、生成AIから得られる回答は常に一定である必要があるわけです。常に同じ条件なら同じ答えが返ってくる。さらに言えば事実に基づいて再現性があり、曖昧さや揺らぎがないことを求められるわけです。

しかし、AIを完全に決定論的に追及していくことは、LLMの持ち味である創造性や微妙なニュアンスが犠牲になることにつながりる。となれば、解決策の一つは、AIが安全に動作できるような決定論的な環境を整えることです。

SharePoint のコンテンツに対してメタデータによって情報を付け加えることでAIの創造性をしっかりと維持したまま情報の境界線を明確にできる。メタデータは “アンカー(錨)” のような役割を果たし、Copilot やエージェントが創造性を保ちつつ、信頼性の高いビジネス向けの回答を提供する一助となります。

LLMs は本質は常に確率論的ですが、構造化されメタデータが豊富な環境では、ビジネス上のニーズに応じて、AIはよりはるかに高い精度での応答が可能になるのです。

実際に原文の記事では、メタデータとして列を追加している場合と追加していない場合とでCopilotの解答の精度の違いを実験しています。メタデータの有無によりかなり結果が変わってきます。

フォルダー構造と「複数のライブラリ+メタデータ」

従来通りファイルサーバーと同様にフォルダー構造を使うほうが良いのか、メタデータを使うほうが良いのかという議論は、よく話題に上がります。私としては、これまでもこのブログ、拙筆の書籍、弊社の研修、コミュニティ勉強会などでも一貫してメタデータを組み合わせることの重要性は説明してきています。

ただ、このようにメタデータの重要性を説明すると「愛さんは、フォルダーは嫌いなんでしょう?」と声をかけられることがあります。これは単に個人的な好みで好きとか嫌いという話ではなく、いかに業務を合理化するかという話にすぎません。どうしても新しい概念が登場すると大抵の人は「とっつきにくさ」があるため、あまり考えずに今まで慣れている「フォルダー」作成をしがちなです。そのためフォルダーを作らなくても済むように一度よく考えてみて欲しい、という啓蒙的な観点でフォルダーはなるべく持たせないようにしましょうと言っているだけなのです。

いくつか現場を拝見する際に、業務の内容によっては従来通りフォルダー構造にして "場所" で格納場所を覚えてそこから必要な情報を掘り起こしていく方が向いているケースももちろんあります。こうしたケースでは、コンテンツを格納するスピード感が優先され、整理整頓する時間が十分に取れないことがよくあります。それでも、精度が多少低くともある程度は生成AIが情報を検索してくれるでしょうから、人の手で探すよりは Microsoft 365 Copilot の有償版をうまく活用するのが吉と出ると思います。

ただ、多くの人が「探す」ことに時間を費やすことが多い、手順書や手続き、仕様書、社内規程、法定保存文書(契約書、見積書、請求書など)、教材などは、探す時間を短縮しかつより正確な情報を取得できるようメタデータを活用できるのが望ましいと思っています。

適材適所でうまく使い分け、業務によっては従来通りのフォルダー構造が良ければそれを使えばいいし、それでも「探す時間」がかかることが業務効率の低下につながっているようなケースではサイトやライブラリの分け方を再考して、メタデータを活用する方向で舵を切りたいところです。

機密情報保護とコンテンツのライフサイクル

最後に付け加えておくのが、機密情報保護とコンテンツのライフサイクル管理です。

Copilot が組織の重要情報をもとに不用意に回答を作成しないようにMicrosoft 365 ではファイル単位で「秘密度ラベル」というのもを付加できます。この秘密度ラベルもファイルに対するメタデータの一種です。ラベルの設定によってはファイルを暗号化でき、社外にデータが持ち出されても正規のユーザーでないとファイルを開けないようにできます。また、機密情報が含まれているメールを外部に共有できないようにするといったことも可能です。

ライブラリ単位で既定の秘密度ラベルを設定しておくことも可能で、新規に格納したファイルは既定で常にライブラリに指定した秘密度ラベルが自動適用される。そのため、このライブラリは機密情報を格納する場所にしよう! というように決めておけます。フォルダーではなくライブラリ単位であることに注意してください。

またこの秘密度ラベルは SharePointサイトに適用することも可能です。ラベルによっては共有リンクのオプションを自動的に変更したり、コンテンツのダウンロードを禁止するような設定が可能です。

また、コンテンツのライフサイクル管理は重要です。ようは、寿命を決めてしかるべきタイミングできちんとコンテンツを削除するという話です。ファイルサーバーだけでは、これが適切にはできなかったのですが、SharePointではこうしたライフサイクル管理が可能です。一定期間は削除できないとか、期限が来たら削除できるようになる、もしくは自動的に削除する、Power Automate のフローで削除の判断をするなどできます。

こうした機密情報保護やコンテンツのライフサイクル管理は SharePoint 単独ではなく Microsoft 365 に含まれる Microsoft Purview と共に管理していくことになります。こうした管理を組み合わせれば、SharePoint + Purview で電子帳簿保存法にもしっかりと対応できます。

さらに、Microsoft 365 Copilot 有償ライセンスを持つ組織であれば、SharePoint サイトのガバナンス管理機能が強化されます。サイトのライフサイクル管理も可能で、使わなくなったサイトは一定期間サイト管理者から応答がなければ、読み取り専用に変えるとか、アーカイブしてストレージコストを抑えるといったことも可能です。

こうした一連の管理タスクなども踏まえて Microsoft 365 Copilto を利活用を推進できるのが望ましいといえます。

弊社で用意しているオリジナル研修

弊社では、こうしたMicrosoft 365 および Microsoft 365 Copilot の利活用から運用管理を考えた研修コンテンツのラインナップを取り揃えています。

お問い合わせや研修のお申込みは次のリンク先からお願いいたします。

2025年11月 8日 (土)

SharePoint のドキュメント ライブラリにリストと同じくフォーム機能が追加されます。

[参考] UX Updates, AI Actions & Forms in Document Libraries | Microsoft Community Hub

これにより、フォームに追加したファイルをメタデータとともにアップロードできるようになります。

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📅ロールアウト

対象リリーステナントでは2025年10月22日~ロールアウトが開始されています。Microsoft 365 ロードマップでは対象リリーステナント以外でも11月にGA予定です。

実際の操作ビデオは次の通りです。音声はありません。

この機能を利用する場合は対象となるライブラリにアップロード先となるフォルダーを作成することになります。

ちなみに、ドキュメントには言及されていませんが、"ファイルの要求"機能を応用しているのではないかと思います。ファイルの要求機能はフォルダーが必要ですし。

また、フォームのリンクが利用できるのは社内のユーザーのみであり、社外や特定のグループのみが利用できるリンクを作成することはできません。

この機能の利点

ファイルを収集する際にアップロード先のサイトやフォルダーに対して、アップロードする相手となるユーザーへのアクセス許可を付与する必要がありません。

既に冒頭で述べたようにファイルアップロード時に必要なメタデータを付与してもらうことができます。従来のようにアップロード後に対象となるファイルを探してメタデータ(プロパティ)を設定してもらう必要がありません。無論、SharePoint 従量課金サービスのオートフィル機能を使えばAIによる自動設定は可能ですが、こうしたサービス契約がない場合でも、手動で確実にメタデータを追加できるというメリットがあります。

さらに動画でも少し紹介していますが、アップロードできるファイルの種類とサイズの上限を指定できます。

アップロードできるファイルの種類

  • すべて

  • Word

  • PowerPoint

  • Excel

  • PDF

  • Image

  • Media

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アップロードできるファイルの最大サイズ

  • 1 MB

  • 10 MB

  • 100 MB

  • 256 MB

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2025年10月27日 (月)

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Copilot Studio にはエージェント フローという機能が用意されています。ベースは Power Automate で作成されているので基本的には Power Automate と似ているのですが、高度な承認フローが使えるなど機能面でも異なる点がいろいろとあります。

ですが、そもそも Power Automateがすでにあるのに類似するフロー作成ツールとしてエージェント フローが登場することになったのか? という疑問がわきます。これには経緯があります。

これまで Power Automate の Premium コネクターを使う場合は基本的にはそのフローを使うユーザーごとに Premium ライセンスが必要でした。が、Copilot Studio のエージェントには Premium コネクターの利用権が含まれているため、追加で Pwoer Automate Premium のライセンスを必ずしも購入する必要はないわけです。

特に Microsoft 365 Copilot 有償版ライセンスを持つユーザーは一般的な業務利用の場合はフェアユース規制が設けられており、基本的には追加料金なくこうしたコネクターも使えます。ただエージェント フローの中でも一部の機能はフェアユースにはなっておらず、Copilot クレジットや AI Builder のを消費するものもあり、ライセンス体系は少々複雑です。

詳しくは Microsoftの資料で確認してください。

Copilot クレジット制ライセンス | Microsoft Learn

Human in the Loop: Multistage approval (多段階承認)

さてこのエージェントフロー内で注目したいのが、「Human in the loop」というコネクターです。

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現在、Power Automate にある承認機能は、従来は「承認」コネクターと呼ばれていたのが、今年に入ってから急に「Standard Approval」コネクターという名称に変わりました。つまり、Power Automate で提供される承認機能は標準的なものであり、より高度な承認機能はエージェント フローの Human in the loop というコネクターが持つよ、ということです。

Human in the loop とは、生成AIで用いられる概念であり、「完全な自動化ではなく人間の判断や介入を意図的に組み込む設計思想のこと」を指します。つまり、今回の話では承認にAIによるものと人によるものがくわわるというニュアンスですね。

このコネクター自体まだプレビューですが、ここに含まれるアクションの一つが「Run a multistage approval(preview)」です。要は多段階承認の仕組みですね。

このアクションでは次の3つの要素を利用できます。

  • 手動での承認ステージ
  • AI承認ステージ
  • 条件または条件による承認

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AI ステージは興味深く、人が判断するだけでなく、AIによる自動承認が可能になるというこのが画期的なところです。ちなみに、AI承認ステージはプロンプトを使って承認を判定するのですが、Copilot クレジットを必ず消費するので注意してください。

さて、このAI承認ステージなどの仕組みですが、まだプレビューというともあり、使い方についてあまり詳しい情報がありません。

基本的には次の公式情報を手掛かりに探ることになります。

ということで、いろいろと承認を試したのですが、今のところいろいろと"クセ" があるようなので、試行錯誤したところを箇条書きでまとめておきますね。

自分も試してみようとする方の参考になれば。ただし、あくまでも 2025年10月26日ごろに試した話でプレビューですし状況は変わるでしょうから、あくまで備忘録です。

1. 条件ステージの分岐先が未設定で Bad Gateway エラー

条件ステージで True または False の分岐先ステージが設定されていない場合、フローが停止し Bad Gateway エラーになります。UI上で「承認で終了」などが選択できるように見えても、実際には AI ステージまたは手動ステージを明示的に接続する必要があります。ただ、Microsoft Learn を読むと分岐でも承認判断ができるはずなので、現時点の不具合なのかもしれません。

2. 条件ステージは最初に配置できない

Copilot Studioでは、条件ステージをフローの最初に配置することはできません。金額によって AI か手動かを分岐したい場合は、AI ステージで判定を行う設計にする必要があります。

3. AI ステージの 'Rejected' 出力がフロー結果に確定される

先にAI ステージで 'Rejected' と出力すると、後続に手動ステージがあって、そこで "Approved" にしても最終結果が 'Rejected' になるようです。これは仕様に近いのですが、実質的にはバグ的にも思います。最終的に人が判断した内容で上書きしたいですからね。

今のところ、仕方がないので、AIステージでは判断できないため、最終的な人の判断を優先するようにしたければ、あえで AI ステージでエラーを出すようにしてエラー時の進み先のステージを手動承認ステージにしておくと、承認ステータスが決まらずに進められるため最終的な人の判断が優先されます。

4. 手動ステージで承認・却下ボタンが押せない

AI ステージで次ステージを明示すると、手動ステージが表示されても操作できないことがあります。「続行」設定にすることで、手動ステージが有効になります。

5. AI ステージの変数は必ずテキスト型で渡す

AI ステージに数値型や Boolean 型の変数を渡すと、暗黙的な型変換は行われず Bad Gateway エラーになります。必ず string() などで明示的にテキスト型に変換して渡す必要があります。

6. 手動ステージの後の分岐は明示できない

手動ステージでは承認・却下後の分岐先を明示的に指定することはできません。次のステージが存在すれば、自動的に続行されると考える必要があります。

7. 英語表記の重要性

Teams の承認アプリでは、日本語の文字列が文字化けすることがあるため、承認タスクのタイトルや説明文、AI ステージの出力は英語で記述するのが安全です。そもそもプレビューですし、英語前提でょうから変数名なども英語の方が無難なようです。

日本語で変数名を指定すると、一度作成した変数名が消えてくれなくて、どんどん増えていったりして、仕方がないのでいったん Multistage approval のアクションを削除して作り直したりしました。

と、とりあえず、覚えている範囲でのメモを共有しておきます。これを読んだだけだとわからないと思いますが、実際に構成してみるといくつかは参考になるのでは? 

最後にコース宣伝!

2025年11月より Copilot Studio の入門コースを弊社で開催を始めます。生成AIの基本から、応用利用まで深く学べる2日になっているので、よかったらご参加ください。

そもそもこのコース用のデモを作っていてハマっていたんですよ。。。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft 365 Copilot ユーザーのためのCopilot Studioで始めるAIエージェント開発入門

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2025年10月12日 (日)

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20205年10月8日 9:00 AM (米国時間)より OneDrive の最新情報がデジタルイベントでアナウンスされました。

💻デジタル イベント

イベントは現在オンデマンドで配信されています。

Copilot + OneDrive—Intelligence in every click, inspiration in every memory | Microsoft Community Hub

今回のイベントのサブタイトルは「Intelligence in every click, inspiration in every memory」です。

「クリックするたびに利用できるAIの知性。あらゆる記憶にインスピレーションが宿る」といったところでしょうか? 前半はOneDrive 上のファイルからいつでも素早くCopilotを利用できるということでしょう。後半の記憶と言っているのは写真が中心となる話。イベントの後半では写真に関する数々の新機能が登場します。

このイベントにあわせて下記のブログも公開されています。

Copilot + OneDrive: Intelligence in Every Click, Inspiration in Every Memory | Microsoft Community Hub

ということで、この記事では今回発表された OneDrive の最新情報を整理していきます。

💡注意: Microsoft 365 Copilot 有償ライセンスについて

なお今回の発表はタイトルにあるように "Microsoft 365 Copilot の有償ライセンス" が対象となる機能が多いのですが、むろん、Copilot のライセンスが関係しない機能もあります。

とはいえ、もし現時点で当該ライセンスを持っていなかったとしても、その潜在能力を知ることができますし導入への後押しとなる情報といえるでしょう。

📝OneDrive に関する基礎知識について

OneDrive についてあまり詳しくないという方は製品の変遷についてまとめた以前の記事を読んでおくと理解が深まると思います。

SharePoint Technical Notes : OneDrive for Business の歴史 (~2023年)

🎞️デジタルイベントの概要

※各スクリーンショットは公開されている YouTube から取得していますが一部、画質があまりよくないところもありますがご了承ください。

このイベントでは Microsoft OneDrive に関わるMicrosoft の6人の方々が各トピックについて説明をしていきます。

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ちなみに、上記の画像は OneDrive の写真機能の新しいUXです! 

イベントの導入と事例紹介

トップバッターは SharePoint の父とも呼ばれる Microsoft President, Collaborative Apps and Platform | Jaff Teper 氏からで、デジタルイベントの内容の導入部分の話と pwc の OneDrive (Business) の活用事例の紹介です。デジタル改革を数年にわたり進めてきた中でも特に変革をもたらしたのが文書の要約の機能だそう。スタッフは1ファイルあたり20~30ページほどのドキュメントを要約しているそうで、日々の業務フローに組み込まれているとのこと。そもそも組織には45億ものドキュメントがあるそうで洞察を得るのは大変です。ですが、Copilot のおかげで税務チームの一部ではトレーニングプロセスが効率化でき、以前はトレーニングに80~100時間かかっていたのが、今は4~5時間で済むようになったとのこと。またOneDriveの同期機能の導入により、移動中でもいつでも手元にデータがあるので必要なデータにすぐにアクセスできるようになったのはメリットの一つ。

ということで、事例については実際にビデオを見るのがいいと思います。

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OneDrive (Business) Web版と同期アプリの新機能

さて、導入部分がおわり次のスピーカーは、Microsoft OneDrive Product Manager | Cami Mejia 氏 です。

Copilot のフローティングメニュー

OneDrive (Business) に Copilot のフローティング メニューが追加されます。現在、SharePoint の Knowledg agents はフローティング メニューになっているので同様に OneDrive でも画面右下にフローティングが表示されるようになります。

例えば、複数のファイルを選択している状態で Copilot のフローティングメニューをクリックすると次のような項目が表示されます。

  • 選択したファイルの要約をする
  • 選択したファイルを比較する
  • Copilot が自分に対して何ができるのか聞いてみる
  • 選択したファイルに関する質問をする

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デモでは、要約の例が紹介されていました。以前から選択したファイルの要約は可能でしたが、使用されている生成AIのモデルがアップデートされていくたびに情報量やその精度などが向上していることがわかります。

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OneDrive と同期されたローカルPC上のファイル

続いては Windows などに搭載されているOneDrive 同期アプリに関して。同期されたファイルやフォルダー群はローカルPC上で ファイル エクスプローラー上から直接アクセスできますが、この同期されたファイルからも直接 Copilot が利用できるようになります。

ファイルを選択した際に表示される「OneDrive」をクリックするとこの中に、Copilot を利用する「要約やFAQの作成、質問など」のメニューが表示されます。既にこの機能は利用できるようになっているようで、手元の環境でスクリーンショットをとってみました。オンデマンドビデオとは異なり日本語なのでイメージしやすいと思います。

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ちなみに、現時点でもPC上のローカルファイルを右クリックしたときに表示されるコンテキスト メニューには "Ask Copilot" がありますが、これをクリックするとWindows 上の Copilot が起動するだけで選択したファイルに特化したアクションではありません。また、OneDrive で同期されているファイル以外でもローカルファイルにはこのメニューが存在します。

さらに、OneDrive の同期アプリ自体をクリックした際に表示される「アクティビティ センター」からファイルの横の三点マークをクリックするときにも Copilot のメニューが表示されるようになります。

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またファイル エクスプローラー上からOneDriveに同期されたファイルを右クリックすると新たに「AI アクション」メニューが利用できるようになります。

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この機能は現在 SharePoint のドキュメント ライブラリにロールアウトされてきているものであり、これまでコマンドバーにあった Copilot メニューは 「AI アクション」に変更されています。これをOneDriveと同期されているローカルPC上のファイル(フォルダーも含む)からも直接利用できるようにしようということのようです。

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マルチモーダル対応

Copilot はマルチモーダルです。マルチモーダルとは文字以外に画像や音声、会議の録画などにも対応しているということです。

そのため OneDrive に格納されているTeams会議の録画ファイルから直接 Copilot メニューを利用して会議の要約や質問などができるようになります。録画に生成されているトランスクリプトをもとにやり取りすることになります。

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他にもホワイトボードに手書きで書いた内容を写真にとり OneDrive に格納していたとしても、この画像について Copilotを使って説明させたり文字を抽出したり、質問したりできます。

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デモの中では「私が最優先ですべきことは何?」と聞いています。これに対してCopilotはJPEGの画像内の手書き文字を読み取り次のように回答しています。

  • Cami には9/5 までに提案書を提出してもらう
  • Alexにはスライドの最終調整を9/2までに行ってもらう

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オーディオ概要 (Audio overviews)

Copilotはファイルの概要をオーディオ概要として作成できます。Podcast を聞くように内容を聞き流しながら情報を把握できます。通勤中などに便利です。

モバイルデバイスの OneDriveからこうしたオーディオ概要の作成もできるようになります。ちなみに、OneDrive for the web にもオーディオ機能はすでに展開されているはずなのですが英語のみとなっているそうで、いまだに OneDrive にはオーディオ概要を作成するメニューは登場していません。日本語対応にはもうしばらく時間がかかりそうです。

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OneDrive と SharePoint

さて次は、Microsoft OneDrive Principal PM Architect | Arvind Mishra 氏 のパートです。OneDrive とかかわりの深いSharePointについても言及しています。

OneDrive の新しいロゴ、登場!

まずは、OneDrive のロゴが新しくなりました! という話から。ちなみに、Microsoft 365 の製品ロゴがこのイベント前から変わったので SharePointや Word, Excel, PowerPoint, OneNote なども新しくなりましたね。

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SharePoint のドキュメント ライブラリ

SharePoint のドキュメント ライブラリに OneDrive の操作性が加わります。デモの画面はライブラリのイマーシブモード(拡大表示)のようですが、フィルター項目にファイルのアイコンが並んでいたり、コマンドバーの位置が右上に移動したりといろいろと変化していますね。

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ビューの操作アイコンもちょっとわかりやすくなっていますし、デモではグループ化表示も直感的にできるようになっていました。

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OneDrive にショートカットを作成する

何年も前から Microsoft は OneDrive 同期アプリで SharePoint を同期する際に SharePoint から "OneDrive と同期" ではなく、ショートカットを使うよう推奨しています。

今回のデジタル イベントでもこれをことさらに強調していました。ショートカット経由で同期した方がスマートだし、選択したものだけを同期できる。現状では、従来の同期ボタンと比較してショートカットが5倍も使われているのだそうです。実際、Microsoft 社もショートカット機能をより使って欲しいので、目立つ場所にこのメニューを表示するようにしています。従来の同期はメニューの後ろの方に追いやられています。

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また、すでに同期されているコンテンツをスムーズに「ショートカット」へと移行できるようにすでに同期されているファイルなどに対してショートカットを追加すると「置き換える(Replace)」できるようになります。20251011_144832

People Card 

OneDrive と同期しているPC上ではファイル エクスプローラーのホームに OneDrive が統合されています。ここの「共有」タブでは誰と一緒にファイルを利用しているかを確認できます。そのためここにはファイルやフォルダーにつながりのあるユーザーのプロファイルやアクティビティの主体となるユーザーが表示されます。

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この「ひと」のアバターをクリックすると新しい People Card が表示されます。ここでは連絡先や最近自分と共有されたファイル群、TeamsやOutlook でのやり取りなどが確認できます。20251011_230350

新規ファイルの保存場所が既定で OneDrive へ

Word, Excel, PowerPointなどの Office アプリケーションの新規ファイルの保存場所を直接、OneDrive に保存できるようになります。ファイルに書き込みを始めると「AutoSave」が自動的に有効になり OneDrive にファイルが保存されます。そのためすぐにほかの人と共有することが可能です。

この機能は、Windows 版の Word の Insider Channel で現在利用可能です。今のところ Wordのみがサポートされますが、Excel と PowerPoint も近くサポートされるとこと。

OneDrive とチームワーク

Microsoft OneDrive Principal Product Manager の Stephen Rice氏がスピーカーであり、OneDrive とチームワークについて述べています。情報のシェアにフォーカスしながら、運用管理面での新機能などについても言及しています。

Hero Link 

最初に紹介されたのが「ヒーローリンク」です。これはこのブログでも以前取り上げました。詳しくは下記をご参照ください。

SharePoint Technical Notes : Microsoft 365 に導入される次世代の共有機能について: ヒーローリンク

当初は今年の秋ごろ(つまり今頃)に詳細が分かるはずだったのが、Microsoft 365 Roadmap を見ると来年の春ごろにずれ込んだようです。

追加情報としてはヒーローリンクをメールで送信する際に Copilot によるファイルの概要生成ができるというところでしょうか。現在の共有リンクでもサポートされていますが、ヒーローリンクでも利用できるようです。リンクを送信された相手はファイルを開かなくても概要がさっと把握できるわけです。

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アクセス要求画面のアップデート

ユーザーがアクセスしようとするサイトやファイルなどのコンテンツにアクセス権限がない場合は、既定では「アクセス要求」を行えるようになっています(サイトの既定値)。

これまで提供されてきたアクセス要求画面は確か SharePoint Server 2010もしくは SharePoint Server 2013 あたりから提供されているもので、もうかなり古臭くなってしまっていますが、ようやく新しいアクセス要求画面が登場するようです!

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ドキュメント ライフサイクル管理: ファイルの一括転送

退職するユーザーがいた場合、基本的にはそのユーザーのOneDriveは最終的には削除されることになるため、重要なファイルなどを迅速に別の場所に移動させる必要があります。

新しいアップデートでは、OneDrive の所有者は保持していたファイルを別のユーザーやSharePoint のコラボレーションサイトなどに一括移動できるようになります。

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この移動画面では目的のファイルを移動、コピー、ダウンロード、削除ができます。

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この画面に表示されるファイルはフィルターが可能で、他のユーザーと共有されているファイルのみに絞り込んで確認することもできます。

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ファイルのアーカイブ

Microsoft 365 アーカイブは利用頻度の少ないファイルや削除予定のファイルなどを安価なストレージに移動して運用するための仕組みです。利用するには従量課金制の設定をテナントレベルで事前に行っておく必要があります。

現在はサイト単位のアーカイブのみが可能でが、新たにファイル単位のアーカイブが可能になるとのこと。Microsoft 365 アーカイブがアナウンスされた時から多くの方が関心を持っていたトピックでMicrosoft はこれをサポートする予定であるとは明言していました。待望の機能といえそうです。

デモを見るとドキュメント ライブラリに新たに「アーカイブ」メニューが追加されています。

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アーカイブする際に、最初の7日間はすぐに再アクティブ化できることと、再アクティブ化する場合は最大24時間かかることを知らせるメッセージが表示されます。

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アーカイブするとアーカイブされたことを示すアイコンが表示されます。このアイコンは Teams のチームをアーカイブしている場合と同じものですね。

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ちなみに、夏の終わりごろから SharePoint の検索画面ではアーカイブしたコンテンツの検索ができるようになっています。

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OneDrive の同期の正常性ダッシュボード

Microsoft 365 Apps 管理センター(https://config.office.com)に OneDrive同期の正常性ダッシュボードに「OneDriveの同期」があります。

ここでは組織内において同期エラーの発生しているデバイス、フォルダーバックアップを使っているデバイス、最新バージョンを持たないデバイスなどの比率が確認できます。

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レポートはPower BI にエクスポートして分析することも可能です。

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SharePoint 管理センター内の Copilot 

SharePoint 管理センター内でも Copilot は利用できます。デモでは次のようなやり取りをしています。意訳するとこんな感じ↓。

ユーザー「あなたが見つけた過剰に公開されているサイトを削除してほしい」

Copilot 「さすがにそれはリスクの高い操作ですよ。当該サイトを一度確認してから手動で削除する方がいいですよ」

ユーザー「おっと。そうしたサイト上でのサイトアクセスレビューを始めて欲しいという意味だったんだ。」

Copilot 「それはいいね! サイトレビューが完了するまで毎週月曜にサマリーをメール送信しますね」

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ということで、もちろん、SharePoint 管理センターなどでの管理機能を熟知しているうえでとなりますが、Copilot と対話することでスムーズに管理操作を行えるようになります。

ちなみに、弊社では SharePoint 管理センターを利用する管理者向けのオリジナル研修を行っています。他ではあまり扱っていないようなIT管理者向けの濃い内容の研修です。ご参考まで。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft 365 SharePoint の構成と管理 ~Microsoft 365 Copilot 対応~

個人向けのOneDrive 

続いては個人向けの OneDrive についてのアップデート情報です。スピーカーは Microsoft OneDrive の Principal Group Product Manager の Kalpana Berman さん。

OneDrive モバイルアプリ

去年、OneDrive のモバイルアプリのUXが大きくに変わりました。

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このUXが OneDrive (個人向け) のWeb版に導入されます。写真に関してはモーメント、ギャラリー、アルバム、ひと、お気に入りなどで分類があります。

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モーメントタブでは特定の日付を選択するとAIがその日に関連する写真をキュレートしてくれます。思い出をうまく整理してくれるわけですね。

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思い出の写真からスライドショーも作成できビデオとして自動保存できます。

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写真の検索もできるようになっており、デモでは「庭にいるうちの子どもたち」で検索しています。

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またモバイルアプリの新機能として選んだ写真をアニメ風に加工したりできるようになります。

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カメラロールには類似する写真が複数あったりしますが、これを1つにまとめてくれる機能も搭載されています。

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スタックした写真から1つだけを残して後は削除するといったことも可能です。

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Photo Agent

Microsoft 365 Copilot チャットに新しく Photo Agent が加わります。これは Microsoft 365 Premium のサブスクライバーが間もなく利用できるようになる機能です。今のところエンタープライズ向けの展開ではないのでご注意ください。

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例えば「Cobo に出かけたときの写真からベストショットを見つけて!」と依頼します。

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目的の写真を見つけてきてくれます。

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プロンプトからアルバムの作成依頼などもできます。

これからのOneDrive 

最後は Microsoft OneDrive チームの VP, Product Management  Jason Moore 氏がスピーカーです。これからの OneDrive について語ります。

ファイルの整理

OneDrive のCopilot フローティングメニューには「Organize your files, without the effort(手を煩わせることなく、ファイルを整理しますよ)」というメニューが用意されます。

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これによって、散らかっている自分の OneDrive の中のファイル群をCopilotが整理してくれます。フォルダーに整理してくれたり、フォルダーを色分けしてくれたりとあれこれ提案してくれます。

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提案内容をプレビューすることもでき、Before / After での比較も可能です。ちょっと魔法使いみたいな機能ですね。家の中なんかもこうやって苦労なくさっと片付くといいのに。。。

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OneDrive のホームにある検索ボックスはもともとサイト(コレクション)横断検索などができるようになっていましたが、これが新しくなり、Copilot 検索と同じような検索になります。

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キーワード検索ではなく、自然言語による文脈に配慮した検索ができるわけです。

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OneDrive カスタム エージェント

SharePoint ですでにカスタム エージェントが作成できるようになっていますが、ようやく OneDrive にも同様のものがお目見えです。

特定のフォルダー内のファイルに特化したエージェントを作成できます。

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エージェントの作成画面は SharePoint のものと同じですね。

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Researcher Agent

OneDrive のCopilotからResearcher による推論が可能になります。特定のフォルダー内の複数のファイルを横断的に調査しレポートを生成します。

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画面はあえて小さくしているようですが、詳細なレポートが画面に表示されています。

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OneDrive 内からワンストップで戦略までたてることができるわけですね。この機能は近く利用できるようになるそうです。

OneDrive Photos in Windows

来年に登場する予定なのが Windows の OneDrive Photo アプリです。Web版のOneDrive の写真と同様の機能が Windows にも投入されます。

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その他の参考情報

2025年11月18日~12日(米国)にはサンフランシスコにて Microsoft Ignite が開催されます。

こちらでもいろいろな情報がでてくるとのことで期待大ですね。有償の現地開催ではありますが、ハイブリット開催となっているためデジタル イベントとして無償で参加することも可能です。