カテゴリ「Microsoft 365 - SharePoint」の390件の投稿 Feed

2026年3月27日 (金)

2026年2月下旬までのアップデートで、OneNote がMicrosoft Purview の秘密度ラベルをサポートするようになりました。ラベルは OneNote のセクション単位で適用でき、暗号化がサポートされます。セクション内のページはセクションの秘密度ラベルに従うことになります。

OneNote の Microsoft Purview 秘密度ラベル - Microsoft サポート

対象

次のOneNoteクライアントが秘密度ラベルをサポートします。

  • OneNote Win32 (Desktop) - 最小バージョン: 16.0.19426.20218
  • OneNote for Web
  • OneNote for iOS - 最小バージョン: 16.103
  • OneNote for Android - 最小バージョン: 16.0.19426.20218
  • OneNote for Mac - 最小バージョン: 16.103
  • Windows 10 用のOneNote ではこの機能はサポートされません。

⚠️注意

ユーザーはラベルを各OneNote のセクションに手動で適用する必要があります。自動ラベル付けや既定のラベル、ラベルの強制などの機能は現時点では対応していません。

🛠️設定

OneNote に秘密度ラベルを適用するには SharePoint 管理シェルによる追加設定が必要です。最新の SharePoint管理シェルにアップデートしておきましよう。

Enable sensitivity labels for files in SharePoint and OneDrive | Microsoft Learn

テナントレベルの構成の変更となるため、反映されるまで最大15分ほどかかります。

次のコマンドを実行します。

Set-SPOTenant -EnableSensitivityLabelforOneNote $true

PowerShellコマンドを実行すると OneNote のノートブックのタイトル直下にWordやPowerPoint などと同じく秘密度ラベルが表示されるようになります。セクションを選んで変更します。20260327_211726

20260327_211752

SharePoint Advanced Management の機能として「コンテンツの検出の制限 (Restricted content discovery:RCD)」があります。

Restrict discovery of SharePoint sites and content - SharePoint in Microsoft 365 | Microsoft Learn

これはサイト単位に設定するもので、Copilot から任意のサイトをグラウンディングの対象から外すのに利用できます。たとえば Copilot の全社導入する際に、データ整備が整っていないサイトでは不用意に Copilot が検索機能を通じてコンテンツを検出してしまう可能性があります。そこで整備が整うまで一時的にグラウンディングできないよう制限しようというものです。最終的には、機密情報などをしっかりと見極めてコンテンツに対して秘密度ラベルをきちんと適用し、Microsoft Purview の DLP(データ損失防止)などと組み合わせることで、機密情報を保護する方向にもっていくのが王道だといえます。その準備が整うまでの中継ぎですね。

「コンテンツの検索が制限された」サイトでは Microsoft 365 Copilot、SharePoint エージェント、組織全体の検索結果に表示されなくなります。ただし、サイトへの権限があるユーザーは直接、そのサイト内で検索する分には検索は可能です。SharePoint スタートページなどから検索するときには組織全体検索ができますが、これが抑制されるということです。

たとえば、設定した対象のサイトはSharePoint のスタートページやホームサイトなどの全体検索から検索結果に表示されなくなります。ただし、OneDrive などに表示される「最近使ったコンテンツ」の表示には影響はありません。また検索に対する影響だけであり、アクセス権限の設定には何の影響もありません。また、この設定ではテナントの検索インデックスからコンテンツが削除されるわけではないため、電子情報開示や自動ラベル付けなどの Microsoft Purview の機能には影響しません。

⚠️注意事項

制限付きコンテンツ検出を過剰に利用すると検索によって情報が得られなくなるため、Copilot 全体のパフォーマンスだけでなくそもそもの検索機能にも悪影響ができます。必要なサイトにのみ適用するようにしましょう。

たとえばデータアクセス ガバナンス レポートや SharePoint 管理センターのアクティブなサイトから目的のサイトを絞り込みます。

必要なライセンス要件

次のいずれかの基本ライセンスが必要です。

  • Office 365 E3、E5、または A5
  • Microsoft 365 E1、E3、E5、または A5

これに加えてさらに次のライセンスの少なくとも1つが必要です。

  • Microsoft 365 Copilot のライセンス(組織内で少なくとも1人のユーザーにCopilot のライセンスを割り当てている)
  • Microsoft SharePoint 高度な管理ライセンス

設定

SharePoint 管理センターの「アクティブなサイト」から目的のサイトにアクセスし「設定」タブを開きます。「Microsoft 365 Copilot からのコンテンツを制限する」をオンにします。

20260325_185816

変更が有効になるまでには時間がかかる場合があるとのことで、FAQを確認するとサイトのアイテム数に依存するとのことで、たとえば500,000アイテムを超えるコンテンツを抱えるサイトの場合は、この変更が完全に処理されて反映されるまでに1週間以上かかる可能性もあるとのこと。

どうしても即時に Copilot からのグラウンディングを制御する必要があるのであれば、検索に影響がでてしまいますが、サイト単位で検索をオフにすることも考慮に入れることも考えて居かもしれません。サイト単位での検索のオフはサイトの設定ページにアクセスして「検索」カテゴリにある「検索とオフラインでの使用制限」から構成します。

20260327_005011

このアプローチはRCDが登場する前にサイト単位でグラウンディングをブロックする方法も一つでした。ただこれだとサイト内検索もできなくなるため、検索ができなくてもさほど影響が大きくない場合に限定しましょう。

RCDの設定をサイト管理者に委任する

2026年3月に公開された新しいアップデートではSharePoint サイトの管理者に委任できるようになりました。ただし、2026年3月の現時点ではパブリック プレビューです。

既定ではオフになっているため、オンにするには SharePoint 管理シェルの実行が必要です。

Set-SPOTenant -DelegateRestrictedContentDiscoverabilityManagement $true

この設定を行うと、サイトの情報画面に「Restrict content from M365 Copilot」オプションが表示されるようになります。

20260325_203610

有効にするにはこの設定を On にします。なお、オンにしたあと[保存]ボタンをクリックすると追加画面が表示され変更理由を提供する必要があります。設定の変更を行うたびに正当な理由を提供しなくてはいけません。

オプションは次の3つです。

  • Setting no longer applies (もう適用する必要がなくなったため)
  • Setting was incorrect (設定が適切ではなかったため)
  • Other reasons (その他の理由)

20260326_194558

監査

RCDの設定に関しては、次のアクティビティが監査ログに記録されます。

  • サイトのコンテンツの検出制限設定をオンにする
  • サイトのコンテンツの検出制限設定をオフにする
  • サイトのコンテンツの検出制限を更新するための理由

20260327_113335

実際にログを確認してみると「RCDJustification」というプロパティに変更理由が記載されていることがわかります。

20260327_114402

コンテンツ検出が制限されているサイト

コンテンツ検索が制限されているサイトは画面上部に「制限付き」と表示れるためユーザーは簡単に識別できます。

20260327_114922

以上が、コンテンツの検出の制限という機能の概要です。冒頭のMicrosoft Learnの技術記事には、PowerShellコマンドなども詳しく掲載されているので、管理者はしっかり目を通すようにしておきましょう。

2026年3月18日 (水)

Adobestock_667344622

SharePoint と OneDrive (Business) で利用できる「組織内のユーザー」との共有リンクですが、これまで有効期限は指定できるもの、既定値や有効期限の最大日数などは指定できませんでした。

2026年3月中旬~下旬までのアップデートにより、既定値および有効期限が設定できるようになります。

設定

この設定は SharePoint 管理シェルで行います。最新の SharePoint 管理シェルを使うことをお勧めします。

SharePoint と OneDrive のそれぞれで構成で、最大有効日数と既定値(推奨値)を設けることが可能です。最大日数を指定すると、その日数以上は有効期限の日付を選択できません。この設定を行うとユーザーは有効期限をなしにすることはできなくなります。

なお有効期限構成後に作成された共有リンクにのみ既定値や最大有効期限は有効になりますが、それ以前に構成した共有リンクには影響はありません。

PowerShellのコマンド例は次の通りです。


Connect-SPOService -Url "https://<テナントドメイン>-admin.sharepoint.com"

# 共有リンクの最大有効期限を設定 - SharePointサイト
Set-SPOTenant -CoreOrganizationSharingLinkMaxExpirationInDays 60
# 共有リンクの最大有効期限を設定 - OneDrive
Set-SPOTenant -OneDriveOrganizationSharingLinkMaxExpirationInDays 60

# 共有リンクの既定の有効期限を設定 - SharePointサイト
Set-SPOTenant -CoreOrganizationSharingLinkRecommendedExpirationInDays 30
# 共有リンクの既定の有効期限を設定 - OneDrive
Set-SPOTenant -OneDriveOrganizationSharingLinkRecommendedExpirationInDays 30

上記の設定をしたうえで、適用後の共有リンクの作成画面を確認してみましょう。既定値は共有しようとしている当日(2026/3/17)から30日後になっています。20260318_121006 また、最大60日まで日付が選択できることがわかります。20260318_121019

オプション設定

基本的にはテナントレベルで設定することになりますが、特定のサイトや特定のOneDrive のみ有効期限をテナントレベルとは異なる値に上書き設定することが可能です。

上書き設定する際のコマンドは次の通りです。


#SharePoint サイトおよびOneDrive の最大有効期限
Set-SPOSite -Identity <URL> -OverrideTenantOrganizationSharingLinkExpirationPolicy $true -OrganizationSharingLinkMaxExpirationInDays <days>
#SharePoint サイトおよびOneDrive の既定値
Set-SPOSite -Identity <URL> -OverrideTenantOrganizationSharingLinkExpirationPolicy $true -OrganizationSharingLinkRecommendedExpirationInDays <days>

2026年2月11日 (水)

SharePoint ページの画像のピッカー内で使われる Web検索 (Bing) が廃止されます。

これまでユーザーはこのBing検索を使ってWebを検索してページに挿入できるようになってきました。ですが、Microsoft がBing Search API を廃止するのに伴い SharePoint ページで提供されてきたこの機能も廃止されることになりました。

20260211_202416

とはいえ、廃止されるのは Web検索のみであり既存の画像のピッカー機能はそのまま継続されます。

  • ストック画像
  • ローカルファイルのアップロード
  • サイト
  • OneDrive
  • 組織のアセットライブラリ (所属している組織) ※構成している場合のみ
  • 最近使ったファイル
  • リンクから

📅時期

2026年3月上旬から4月下旬

2026年1月31日 (土)

2026年1月29日付で、SharePoint ショーケースにSharePoint のワークフローとビジネスプロセスの自動化に関する最新情報が公開されました。

SharePoint Showcase: Automation updates for smarter workflows & business processes | Microsoft Community Hub20260131_010025

リストやライブラリで利用できる新しいワークフロー

従来、SharePoint リストやライブラリでワークフローを利用するには、Power Automate を使ったフローを作成するか、もしくはリストやライブラリにビルトインされた承認ワークフローを使うかの2つの選択肢がありました。

この2つの使い分けとしては、Power Automate は込み入ったワークフローを利用したい場合に利用します。一方のビルトインのワークフローは承認者を指定するだけの単純な設定のみであるためシンプルな承認ワークフローでよい場合に利用します。

Power Automateは込み入ったワークフローが作成できるものの、フローの構築方法を習得する必要がありそれなりに人材育成が必要です。一方のこのビルトインのワークフローはTeams の承認アプリと連携するものになっており、承認などを Teams から行えます。設定はいたって簡単で Power Automate のようにフローの構築方法を習得する必要はありません。単に承認者を指定するだけです。とはいえ、ビルトインの承認フローは柔軟性が乏しく、例えば入力フォームを複雑なものへとアレンジしたり、フローの処理を少しアレンジしたい場合でも残念ながらカスタマイズができませんでした。

ここに第3の選択肢として、新たなワークフロー機能が加わります。SharePoint 側から Teams のワークフローアプリの機能を呼び出すことができ、フローの作成ができるようになります。これは Power Automate がベースになっていますが、より簡単にフローが作成できるようUXが工夫されています。フローのテンプレート化も可能であり、繰り返し同じような処理も簡単に実装できます。

Clipboard_image11769545941599

参考: Teamsのワークフローアプリ

Microsoft Teams には以前からワークフローアプリがありますが、現在、テンプレートも増え、AIワークフローなど(Microsoft 365 Copilot ユーザー向け) も利用できるようになっています。2026年2月がGA予定です。20260131_001936

これを SharePoint 内からも利用できるようになるということです。2月に対象リリーステナントで利用できるようになり、2026年3月にはGAを目指しているとのこと。

Introduction to modern automation features in SharePoint 

新機能についてはYouTubeにも解説動画が公開されています。


YouTube: Introduction to modern automation features in SharePoint

主要な機能の紹介

ビデオ内でも紹介されている主な機能を取り上げます。SharePoint Showcase の記事をもとにしています。

穴埋め式ガイドで、アイデアをそのまま自動化へつなげる

多くの自動化シナリオではなじみのあるパターンに従い、レビューのためにドキュメントを回覧したり、コンテンツに変更があるとTeamsに通知したりします。今回の新しくなったワークフローの作成エクスペリエンスは、シンプルで構造化されたステップに従ってユーザーが操作してくことで簡単にこうしたシナリオを作れるようになっています。

空白のキャンバスから始める代わりに、現状のコンテンツに基づき、あらかじめサイトやライブラリやリストが選択された状態になります。ちなみに、Power Automate でフローを構築する場合は、これらを明示する必要があります。

ちなみに、こうして作成したワークフローはいつでも Power Automate 内でさらにカスタマイズを加えることができますが、たいていのシナリオでは SharePoint 内で完結するでしょう。

Clipboard_image51769645005421

クイックステップによってグリッド内での簡易自動化が利用できる

リストやライブラリに新たに Quick steps という列が追加できるようになります。この列はクイック操作と連動するもので、ワークフローを開始するなどの処理をワンクリックで行えるボタンを複数手軽に用意できるようにするものです。

Clipboard_image51769545941636

従来、同様のことをしようと思うと列の書式のカスタマイズが必要でした。これはエンドユーザーには難易度の高い設定です。

しかし、この Quick steps 列を使えば簡単に機能を拡張できます。また、既存の列の情報を使ったフローを構築できます。

Clipboard_image61769545941646

そもそもクイック操作では次のような操作が可能です。

  • 事前定義したフォルダーへの複数ファイルの移動
  • 「ユーザーとグループ列」にあるユーザー宛てのEmailの作成
  • 選択し、1行テキストなどのメタデータ列に値を設定したり更新したりする
  • 選択したファイルを事前定義した言語に翻訳する

📅ロールアウト

この機能は対象リリースのユーザーは本日(2026/1/29)から利用できます。すべてのリストやライブラリでは2月にGAになります。

Create a quick step for your list or library - Microsoft Support

実際の操作

すでに対象リリーステナントには展開されてきているということで、試したビデオを共有しておきます。

業務を滞らせない、ビルトインの承認機能

SharePoint のリストやライブラリで構成できるビルトインの承認機能は、アップデートされ、既定の承認者を指定できるようになりました。複数段階承認も可能であり、コンテキスト内での承認ステータス、履歴、通知などを SharePoint内もしくは Teams の承認アプリから直接確認できます。

20260130_221125

Approvals in Lists & Document Libraries - Microsoft Support