カテゴリ「Microsoft 365 - SharePoint」の355件の投稿 Feed

2020年3月14日 (土)

現在、新型コロナウィルス(COVID-19) が世界中に広まっていますが、危機管理においても迅速な情報共有が必要になっています。

これは在宅でも、出社していても関係なく、誰もがどこからでも必要な情報を得られるようにする意味で重要です。

Crisis Communication Site

SharePoint Online上に危機管理サイトを素早く構築できるように Microsoft 社は「CRISIS COMMUNICATIONS」という名前でテンプレートを公開しています。英語のみではあるものの、参考になる部分も多いように思います。

Crisis Communications Site

SharePoint look book

このテンプレートが公開されているのが、SharePoint Look book というサイト。

このサイトは、SharePoint モダンサイトのショールーム的な位置づけであり、複数のモダンサイトの例が公開されています。

SharePoint look book

SharePoint Look book

さらに SharePoint look book に公開されている各サイトは、Office 365 テナント管理者であれば自分で管理するテナントにそのまま展開できるようになっています。

サイトのプロビジョニング

弊社の SharePoint Online 上に追加してみたので、手順を紹介しましょう。SharePoint look book サイトにアクセスし、Crisis Communicationサイトのページにアクセスしたら「Add to your tenant」をクリックします。

「Add to your tenant」をクリックしたら次に表示される画面は以下の通り。メールアドレスなどの情報を指定します。既定ではログインユーザーの情報が自動的に指定され、サイト名なども自動的に設定されます。メールアドレスは、サイトのプロビジョニングが終わったところでメール通知される先を指定します。ちなみに、プロビジョニングに係る時間はだいたい5分程度です。サイトのタイトルやURLは必要に応じて変更します。もちろん、どちらも後から変更は可能です。

Crisis Communication Site - 1

画面をスクロールダウンすると、Theme が指定できるようになっています。

カスタムテーマを持っていれば、あらかじめ適用したいテーマを指定しておけます。私のテナントは研修用も兼ねているのでカスタムテーマを複数登録しているので、その中から「海松茶」のテーマを指定してみました。最後に「Provision」ボタンをクリックします。Crisis Communication Site - 2

前提条件を満たしているかどうか確認されます。

Crisis Communication Site - 3

何がプロビジョニングかが表示されますが、簡単に言えばサイトコレクションが新たに作られるよといったことが書かれています。「Confirm」をクリックします。

Crisis Communication Site - 4

プロビジョニングが開始されます。完了まで、おおよそ5分程度かかります。

Crisis Communication Site - 5

完了したら、サイトのURLにアクセスするとテンプレート通りのサイトができあがっています。

Crisis Communication Site 6

Crisis Communication Site - 7

実際のサイトは次のような構成になっています。ナビゲーション上のラベルの多くは名称のみで、リンク先は各自で設定するようになっています。

Yammer のWebパーツ部分は画像イメージが配置されており、実際には自社内のYammer グループのフィードを追加することになります。

長くなってきたので、記事を分割します。

次回は、日本語化などを補足しましょう。

 

【オフィスアイ株式会社】SharePoint Online モダン ポータルサイトのサイト設計・デザイン・展開 ワークショップ

本研修では 「コミュニケーション サイト」や 「SharePoint ハブ」を組み合わせた、モダンポータルサイト構築の方法について学習します。詳しくはお問合せください。

2020年2月 5日 (水)

今日確認できているだけで、結構な数の新機能が展開されてきています。対象リリースのテナントには順次ロールアウトされている模様です。

まずは、ビューの書式はこれまでJSONを記述する必要がありましたが、新しい簡易設定として「交互の行のスタイル」という設定ができるようになりました。

試しに列の書式と一緒に使ってみましたが、キチンと両方が反映されるようになっています。

2020-02-05_22-32-25

それから、リストおよびライブラリのフォームも、列の表示・非表示や順番の入れ替えも簡単に行えるようになっています。

こういった操作の簡単さになれると、本当にクラシックなSharePointサイトには戻れませんね。

今日確認できているだけで、結構な数の新機能が展開されてきています。対象リリースのテナントには順次ロールアウトされている模様です。

まずは、ビューの書式はこれまでJSONを記述する必要がありましたが、新しい簡易設定として「交互の行のスタイル」という設定ができるようになりました。

試しに列の書式と一緒に使ってみましたが、キチンと両方が反映されるようになっています。

2020-02-05_22-32-25

それから、リストおよびライブラリのフォームも、列の表示・非表示や順番の入れ替えも簡単に行えるようになっています。

こういった操作の簡単さになれると、本当にクラシックなSharePointサイトには戻れませんね。

SharePoint Online のサイトページやニュースは更新履歴をビジュアル確認できるようになりました(この機能は現在ロールアウト中)。

2020-02-05_22-16-35

操作などの詳しくは下記のビデオを参照してください(音声なし)。

ビデオを見るとわかりますが、どの部分をどのように変更したかがビジュアル的にもひと目で分かりやすくなっています(Wordの変更履歴に似ている)。

次に展開される予定の多言語対応の機能でもこの機能が応用されることになっています。一つ段階が進んだとみていいでしょう。現在開発中にの多言語対応の機能は昔はバリエーションと呼んでいた機能の後継にあたります。新しい多言語機能がどの程度使いやすくなったのか、ロールアウトされるのが待ち遠しいです。

2020年2月 2日 (日)

SharePoint Online ではモダンサイトになっていれば、一般ユーザー(閲覧権限があれば)でもサイトの利用状況が閲覧できます。

改めて詳細を確認すると、見落としている点もいくつかあったので、備忘録を含めまとめておきました。

除外される拡張子

いくつかのファイル拡張子はレポートから除外されています(外部ユーザーとの共有レポートは除く)。具体的には以下の通りで、画像ファイルやスタイルシートが主です。

  • jpg, png, js, css, gif, jpg5_1, jpeg, one, onepkg, onetoc2, spcolor, sptheme, spfont, eot, ico, onebin, svg, woff, woff2, xsl

このサイトの利用状況が最新になったのは 2018年2月からとなっていて、比較的最近と言えば最近です。なおゲストユーザーおよび匿名ユーザーの閲覧や訪問数が含まれるようになったのは、2019年3月以降となっています。こちらは、まだ1年経っていませんね。

ユニーク閲覧者とサイト訪問数

モダンサイトのニーズが高まっては来ているものの、モダンサイトにアクセスしたことがない方も少なくないと思います。まず画面上部ではユニーク閲覧者とサイトの訪問数を確認できます。それぞれ最近7日間、30日、90日の3つのトレンドが確認できるようになっています。

ユニーク閲覧者では何人がアクセスしているかを把握できます(一人で何回もアクセスするのは含まない)。一方のサイトの訪問数は単純に閲覧数です。同一のユーザーが複数回アクセスした場合にもカウントされます。

2020-02-02_23-26-57

いずれも、ページ、ドキュメントおよびニュースの閲覧数です。リストアイテムは含みません。

サイトのトラフィック

1時間ごとのアクセストレンドを表示します。色が濃いほどアクセス頻度が高い時間帯であることが分かります。

2020-02-02_23-27-42

一般的なプラットフォーム

英語では Popular Platform です。基本的にはデスクトップ、モバイルWeb, モバイルアプリ、タブレットの4種類のうちどれがよく利用されているかが分かります。いずれにも該当しない場合はその他というカテゴリも用意されています。

このレポートは "User Agent" ヘッダーをもとに生成されているとのことで、Microsoft のルールで4つに分類しているようです。ただし、「その他」と判定された場合は、具体的にどの User Agent ヘッダーだったのかといった情報は入手できないため、あくまでも全体的な傾向を把握する程度にとどめるのがよさそうです。

2020-02-02_23-28-44

人気のコンテンツ

最近一週間のうち、他にもユニーク訪問者が多いコンテンツや参照回数の多いコンテンツがTop10で表示されます。

 

2020-02-02_23-29-04

一番最下部には去年後半に追加された「外部ユーザーとの共有」があります。社外ユーザーに共有しているファイルがあれば、それを CSVへエクスポートしてみることも可能です。エスポートできるのは、こちらも直近の90日分までです。次のような属性が含まれます。

  • リソースパス、アイテムの種類、アクセス許可、ユーザー名、ユーザーEmail、ユーザーはまたはグループの酒類、Link ID, Link Type, AccessViaLinkID

いずれにしても言えることは、リストはこうした利用状況分析には含まれないということ。ドキュメントライブラリまたはサイトページが対象です。

クラシックサイトで「お知らせ」リストを掲示板として利用してきたところは、利用状況の分析をする意味でも「ニュース」機能に置き換えていくことを考えてみましょう。

[参考]

View usage data for your SharePoint site