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2016年4月 8日 (金)

SharePoint Online 上で現在確認できている問題について情報共有しておきます。

1. Outlook on the web などのランチャーの一部が正常に動作しない

時期は定かではありませんが、少なくとも今年に入ってから、この問題が発生しているようです。

Internet Explorer 11 を使って SharePoint Online サイトにアクセスしている場合で、Wikiページの名前が ホーム.aspx などのように日本語となっている場合に、このページにアクセスした後に、Office 365 のワッフルメニュー(ランチャー) から下記のコンテンツにアクセスしようとするとエラーになります。

  • メール
  • 予定表
  • 連絡先

エラー表示は下記の通りです。

2016-04-08 10-19-51

エラーとなるのは、次のようなURLの場合です。

  • https://<テナント>.sharepoint.com/SitePages/ホーム.aspx

下記のようにURLエンコードされていれば、問題になりません。

  • https://<テナント>.sharepoint.com/SitePages/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0.aspx

とはいえ、大変困ります。Wiki ページ作成時に Wiki のシステムとしての醍醐味の一つである [[単語]] を使ってリンクを生成する場合は、どうしても既定では日本語になります。もちろん、[[ページ名|表示名]] とすれば、英語表記と日本語表記は区別できますが、いちいちこれを行うかというと現実的では無いでしょう。

Google Chrome などでは発生しないため IE 11 の問題であるようです。Office 365 で SR も上げましたが、解決策としては上記のようにエラー画面になっても、画面をリフレッシュすればアクセスできるので、しばらくはこれで対応して欲しいということでした。こんな対応ではいけませんね。

2. バージョン管理設定で承認を必須にしていた場合に自動生成されるビュー名が勝手に変更される

私の利用しているテナントで発生している問題事象について共有しておきます。他のテナントで発生しているのかどうか、現時点では不明です。

リストやライブラリでバージョン管理設定をしており、"承認" を必須にしています。すると、自動的に "承認/却下アイテム" というビューが生成されるのですが、これがいつの間にかすべて "12月" という名前のビュー名に変わってしまっています。

2016-04-07 18-00-29

新たに設定したところでは、こういったことにはならないようなのですが、これを設定しておいた既存のリストやライブラリは全滅で、全部意味不明の "12月" に変わってしまっていました。何らかの更新のタイミングで発生したバグでしょう。SR を出していますので回答がきしだい、また本記事に追記します。

こういうの、とても困るなぁ。。。

2016年3月 1日 (火)

2016年3月1日現在、今年に入ってから Office 365 Video ポータルに加わった新機能をまとめてみました。基本的にすべて先行リリースで利用できるようになっているものです。そのため、まだ利用できない方もいらっしゃると思いますのでご留意ください。

  • サムネイルの選択
  • サブタイトルとキャプションの追加
  • 統計情報の表示
  • ビデオのアップロード方法の変更
  • SharePoint Online のページ内からの Office 365 Video リンクの挿入
  • ダウンロードメニュー

サムネイルの選択

ビデオポータルに動画をアップロードする際に、自動でいくつかのサムネイルが生成されるようになり、任意のサムネイルが選べるようになりました。また、好きな画像をサムネイルとしてアップロードすることも可能です。

Create and manage a channel in Office 365 Video

2016-03-01 10-25-33

サブタイトルとキャプションの追加

WEbVTT形式のサブタイトルとキャプションを動画に関連付けられるようになりました。言語ごとに異なるキャプションファイルをアップロードすることも可能です。

Add subtitles or captions to a video in Office 365 Video

統計情報の表示

各動画に関して統計情報を閲覧できるようになりました。過去14日以内と過去36か月以内の閲覧数や訪問者数を閲覧できます。

View statistics for a video in Office 365 Video

2016-03-01 10-27-27

2016-03-01 10-28-02

ビデオのアップロード方法の変更

これまでは、アップロード先となるチャネルにアクセスしてから、アップロードしていました。しかし、新しい仕組みではどこのページからも任意のチャネルへのアップロード権限があれば、アップロードメニューが表示されるようになっています。アップロード時に権限のあるチャネルを指定できます。

Uploading videos

SharePoint Online のページ内からの Office 365 Video リンクの挿入

SharePoint Online のページの[挿入]タブに Office 365 Video 内の動画リンクを簡単に追加できる機能が追加されました。

2016-03-01 11-12-44

2016-03-01 11-13-03

ダウンロードメニュー

ポータル上の動画をユーザーに対してダウンロードさせる機能が追加されました。ただし、チャネルごとに誰にダウンロードを許可するか管理する必要があります。既定では、ダウンロードははさせない設定になっています。

 

 

 

2016年2月16日 (火)

Office 365 グループを作成するとファイル格納ストレージとして SharePoint サイト(OneDrive) が自動作成されますが、この容量制限がこれまではできませんでした。今回新たに Windows PowerShell を使うことで、このグループサイトにクォータを設定できるようになります。

詳細は下記のリンクを参照してください。2016/2/16現在、日本語のページの方は新しい情報が追加されていないため、英語ページの方を参照するとよいです。

既定では Office 365 グループのストレージは1GBに設定されているようです。

また、この方法を使って、Office 365 Video ポータルのチャネルごとにクォータ設定ができるようになります。

2016年2月15日 (月)

2016年2月現在、Excel 2016 を使って、SharePoint Online でリストを作成するのにスプレッドシートからインポートすると、エラーとなりリストが作成できない不具合が発生しています。

Office クライアント側での問題だったようで既にマイクロソフト社の製品チームがこの問題を修正しているようですが、2月のPUで入手できるとのこと。ただし、CB アップグレード モードを使っている場合は、3月の初めに修正プログラムを入手できるようになります。CBB アップグレード モードを使っている場合は、6月まで待つ必要があります。

CBおよびCBBの説明は次の記事を参照ください。

[参考] https://community.office365.com/en-us/f/154/t/417155

 

2016年2月 9日 (火)

※2016年2月より各呼称が変更されたのに伴い表記を一部訂正します (出展:[Microsoft Office Blog] Admins—get ready for Office 2016, rollout begins September 22! )

  • Current Branch → Current Channel
  • Current Branch for Business →  Deferred Channel
  • First Release for Current Branch → First Release for Current Channel
  • First release for Current Branch for Business → First Release for Deferred Channel

ちなみに、変更されたのは名称だけで仕組みは変わっていません。

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Office 365 を契約されている方で Office 365 ProPlus を導入されているところも多いと思いますが、「更新プログラム ブランチ チャネル」という仕組みをご存知でしょうか?

Office 365 ProPlus で提供される Office 2016 には常に最新機能が利用できるよう更新される仕組みが搭載されています。しかし、組織によっては、既存の Office アプリに組み込まれているアドインなどとの相性により、検証を十分にしないと受け入れられないというところも少なくないと思います。

こうした状況からOffice 2016 バージョンから、更新頻度を制御する更新プログラム ブランチチャネルと呼ばれるオプションが用意されています。次回の記事でご紹介しますが、2016年2月現在、SharePoint Online と Office 2016 を組み合わせた利用において一部、不具合が発生しており、こうした場合にもこの仕組みを理解していることが重要です。

 

更新プログラム ブランチチャネルの概要に関しては「Office 365 ProPlus 更新プログラム ブランチチャネルの概要(Microsoft TechNet)」に公式の記事が掲載されており詳しくは一読されることをお勧めします。

とはいえ、一瞥して分かりにくいので下記に重要な点をまとめておきます。確認ポイントは以下の3つです。

  • どういうオプションがあるのか
  • 既定値はどうなっているのか
  • どうやってオプションを変更するのか

 

大まかには2種類に分かれます。既定は利用しているOfficeのバージョンにより異なります。

  • Current Branch (CB) → Current Channel : 毎月更新、 Visio Pro for Office 365, Project Pro for Office 365, Office 365 Business/Business Premium などの一部の Office 365プランに付属しているバージョンの既定
  • Current Branch for Business (CBB) → Deferred Channel: 4か月おき、Office 365 ProPlus の既定

最初に理解しておく重要な点は「更新ブログラムには必ずしも最新機能が含まれているというわけではなく、セキュリティ更新プログラムやバグフィックス、パフォーマンス向上や安定性を向上するための更新のみのこともある」ということです。ただし、セキュリティ更新プログラムは毎月リリースとなっているため、必ず更新プログラムには含まれることになっているようです。

Current Branch Current Channel

Current Branch  Channelでは、公開されたらすぐに最新機能が提供されるというものです。基本的に毎月リリースされ、基本的には毎月受け入れることになります(このCB Current Channel のサポート期間は次期CB Current Channel が出るまでです)。

Current Branch for Business Deferred Channel

一方の Current Branch for Business (CBB) Deferred Channel は、4か月ごとのリリースとなっており、その間に提供された CB の累積です。要は、4か月遅れでまとめて適用するというイメージです。CB と異なる点は、リリースされた CBB は 8か月間サポートされるというのがミソです。つまり、1回目は展開したとしても、次のCBBのリリースはスキップし、次々回を受け入れるという対応が可能です。さらに、この CBB をさらに余裕をもって利用できるようにするために提供されるのが、3つめのオプションである、 「Current Branch for Business for Office 365 ProPlus Deferred Channel の最初のリリース」(First Release for Current Branch for Business Deferred Channel) です。これは、CB Current Channel を最大4か月前倒しで毎月利用できるというものです。組織内のパイロットユーザーや互換性テストの担当者向けに計画されているようであり、先行して一部で CB  Current Channel を利用し、最大4か月後には CBB Deferred Channel を展開するというのが大まかなパターンとなります。

更新プログラム ブランチ チャネルの構成

更新プログラム ブランチチャネルは、組織内全員が CBB  Deferred Channel を適用することもできれば、組織内の一部のユーザーには CB  Current Channel を、他は CBB Deferred Channel をというように構成することもできます。肝心の構成自体は、Office 展開ツール または Office 2016 用の グループポリシー管理者用テンプレート ファイルを使います。

※そういえば、十数年前には当時のマイクロソフトさんのご依頼で、グループ ポリシーを使った Office 展開のカスタマイズなんかを説明するセミナーをよくやっていたなぁ。。。懐かしい。

以上、ご参考まで。