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2023年5月12日 (金)

以前の記事でもすでに案内している通り、Microsoft Teams の Wikiタブは必要があれば OneNote に置き換えていく必要があります。移行のタイムラインなどは下記の記事にまとめています。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Teams の Wiki が廃止に (lekumo.biz)

さて、2023年5月12日現在の状況について整理しておきます。

ステージ1 (現在)

現在、ステージ1の段階にきておりWikを OneNote にエクスポートできるようになっています。2023年6月にはステージ2に入ることとなり、変わるのは「Wikiのサポートがされなくなる」ということ。もちろん、引き続き既存のWikiアプリのコンテンツの読み取りは可能ではありますが、編集が出来なくなります。Wikiの新規追加もできなくなる。ただ、OneNote へのエクスポートは可能です。そして年が明けて2024年1月には ステージ3 に入り、Wikiタブ、WikiアプリにはTeams内からアクセスできなくなり、コンテンツのエクスポートも不可となってしまいます。

⚠️エクスポートの動作検証は5月中に!

エクスポートの動作検証をするなら、5月中に! 今なら新しくチャネルを追加してWikiタブも追加できます。20230512_112526

もともとの案内だとステージ1で新規にWikiが追加できなくなると書かれていましたが、試すとできているので変わったのかもしれません。ただ、6月になると、Wikiは廃止となるためこれもできなくなるはずです。

未使用のWikiタブ

Teams 内で未使用のWikiタブにアクセスすると下図の通りアクセスできます。読み取りもページの追加や編集、削除なども可能。ただし、メッセージバーには「メモが書きたいんだよね? なら、ここじゃなくOneNote タブを追加して、そちらにかくようにしてね」と促されます。

そもそも来月にはエクスポートしかできなくなるので、現時点で新規に追加するよりは、最初から OneNote を使ってもらう方がいいでしょう。

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ただ、これをするには自分で OneNote をタブとして追加しないといけないという手間があります。なお、6月からは新規に追加する標準チャネルには既定でOneNoteベースの「メモ」タブが追加されるようになります。

使用済みのWiki

使用済みの Wiki に関しては、メッセージバーの表示が異なり " チャネルの[Wiki]タブは6月2023年に廃止されます。このチャネル用に作成される新しい[メモ]タブにコンテンツをエクスポートできます。 " と表示されます。

要は、エクスポートしてね! ということ。

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[詳細を取得]ボタンをクリックするとOneNote への移行ができるようになっています。移行の手順は次の通りです。

チャネル名で OneNoteのセクションが作成され、セクション内にページが作成されます。上記ビデオは2023年5月9日に作成したのですが、今日(12日)に試すと、OneNote側のページ名にの先頭に"Wiki_"と追加されるようになったようです (ロールアウトされたばかりだったようでビデオではリダイレクトも自動で行われてませんね。今、試すときちんとリダイレクトされます)。ページ内のセクションは見出し1レベルのスタイルが適用された状態になります。

エクスポート後は読み取り専用に

⚠️注意: 一度エクスポートすると元のWikiは読み取り専用になり編集できなくなります。20230512_105949

Tips: OneNote 側で左側に見出し(目次)を作るには? 

Wikiではページ内のセクションがそのまま左側で見出し(目次)として機能していましたが、OneNoteに移行するとWikiのページはOneNoteのページがページの数だけ複数作成されます。ただ、これまでサブ見出しになっていたセクションに関しては、そのページ内に「見出しレベル1」として追加されます。するとこれまでWikiだったサブ見出し部分は表示されなくなるわけです。

たとえば、次の図はWikiですが、「AI + Power Platform」というページ名の下に、セクションがサブ見出しとして表示されています。20230512_114235

これが OneNote だとページ一覧となり、ページ名のみが並びます。ここには、ページ内の見出し表示してはくれません。そもそも、OneNote をそれなりに使っている方なら、目次的に使うために最初からページを複数追加していっているはずです。

20230512_122706

もとのWikiのようにしたい場合は、手動でセクションをページとして作り直す必要があります。手順は次の通り。

  1. セクションの数だけページを追加する
  2. 各ページにセクションの内容をコピーして貼り付ける
  3. 各ページをサブページにする

一連の流れをビデオにしています。見やすいようにOneNoteのデスクトップ版で編集しています(この方が操作も早い)。ですが、Teams内で操作する方法も基本的には同じです。

Microsoft Teams 内では次のような操作感です。

Onenote_in_teams_4

Twitter情報

Twitter で先にこの件を案内したのですが、スレッドで色々な方からコメントをいただいているので、Twitter のリンクも置いておきます。

2023年3月17日 (金)

Power Virutal Agents for Teams で作成したボットを削除したいと思ったときに、Microsoft Teams 内の Power Virutal Agents アプリの[詳細]画面をクリックしても、削除メニューが表示されなくなりました。一時的なものなのか不明ですが、ここ数か月間、そのままなので対処方法をメモしておきます。

ちなみに、この記事は 2023年3月17日現在のものです。

まず現状ですが、Teams 内からは削除メニューがなく、そもそも保存ボタンも表示されません。そのためボットの名前の変更やアイコンを変更しようとしても保存もできないのです。

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そこで対応策ですが、Web版の Power Virtual Agents ページにアクセスすることです。下記のリンクからアクセスできます。

Power Virtual Agents (microsoft.com)

ここから同じ設定にアクセスすると無事に保存メニューも削除メニューも見つかります。

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2023年1月12日 (木)

2023年2月中旬より順次 Microsoft Teams の Wiki が廃止となります。気になるのは、廃止後ですが、既存のデータは引き続き利用できます。ただし、新規にはつくれなくなるということ。

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Teams の Wikiは実体が SharePoint (リスト)で管理されており、隠しリストとなっているため検索が十分にできないなど課題がありました。詳しくは過去に書いたブログをご確認ください。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Teams の Wiki の使いどころとその実体は? (lekumo.biz)

今後は OneNote ノートブックを使うようにアナウンスされています。OneNote なら検索機能などももっているので探しやすくなりますし、チーム内の複数チャネルで共有できることになります。そういった利点を生かしたいところ。既存の Wiki は OneNote にエクスポートできるよう機能も用意されるそうです。

また新規に作成するチャネルには OneNote ベースのタブが既定で用意されるようになるとのこと。現時点でも OneNote をタブとして追加できるので、先にタブ追加をしていても問題はありません。

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とはいえ、Twitter を見ていると結構使いこんでいる組織も多くあるようです。Wikiは軽かったので、素早く使うのには便利でしたからね。

ということでMicrosoft の案内では今後 Wikiに変わるのが OneNote になるのですが、ナレッジベースなどものによっては SharePoint ページをタブとして追加して情報整理をするのもよいと思います。

組織内でどう対応していくか、検討してみてください。

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2022年9月29日 (木)

ライブキャプションの翻訳Microsoft Teams での会議中にライブキャプション(字幕)が利用できますが、自動翻訳機能が現在 (2022年9月)、パブリック プレビューとして利用できるようになっています。

 


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Description Users are now able to choose the Live Captions in the language they prefer, with the help of Microsoft Cognitive Service Speech Translation Capabilities. This will help users fully participate in meetings where the spoken language may not…

パブリックチャネルにある誰もが利用できる状態ではあるのですが、そもそもパブリック プレビューの設定はMicrosoft Teams のテナントレベルの管理者が行っておく必要があります。そのため組織によっては利用できないこともありますのでご注意ください。詳しい設定は下記を確認しましょう。

Microsoft Teams でのパブリック プレビュー - Microsoft Teams | Microsoft Learn

さて、字幕の使い方ですが、ライブキャプションを表示した状態で ... をクリックして字幕の言語を変更するだけです。この設定は個人のものであり、他のユーザーへは影響しません。

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サポートされる音声言語

サポートされる音声言語は次の通りです。

English (US), English (Canada), English (India), English (UK), English (Australia), English (New Zealand), Arabic (Arab Emirates), Arabic (Saudi Arabia), Chinese (Simplified China), Chinese (Traditional, Hong Kong SAR), Chinese (Traditional, Taiwan), Czech (Czechia), Danish (Denmark), Dutch (Belgium), Dutch (Netherlands), French (Canada), French (France), Finnish (Finland), German (Germany), Greek (Greece), Hebrew (Israel), Hindi (India), Hungarian (Hungary), Italian (Italy), Japanese (Japan), Korean (Korea), Norwegian (Norway), Polish (Poland), Portuguese (Brazil), Portuguese (Portugal), Romanian (Romania), Russian (Russia), Slovak (Slovakia), Spanish (Mexico), Spanish (Spain), Swedish (Sweden), Thai (Thailand), Turkish (Turkey), Ukrainian (Ukraine), Vietnamese (Vietnam)

サポートされる翻訳言語 (プレビュー)

翻訳がサポートされている言語は次の通りです。

Arabic, Chinese Simplified, Chinese Traditional, Czech, Danish, Dutch, English, Finnish, French, French (Canada), German, Greek, Hebrew, Hindi, Hungarian, Italian, Japanese, Korean, Norwegian, Polish, Portuguese (Brazil), Portuguese (Portugal), Romanian, Russian, Slovak, Spanish, Swedish, Thai, Turkish, Ukrainian, Vietnamese

想定される利用シナリオ

この機能はスピーカーは特定の1つの言語で話すことを想定しており、例えば英語での会議の内容を日本語字幕で見るとか、逆に日本語の会議の内容を英語字幕で参加するといったことが可能なわけです。スピーカーがそれぞれの言語で話すとなれば、今は通訳の方に介入いただくのが現実的でしょう。Microsoft Teams には通訳の機能が追加されています。

音声言語(Spoken language) とライブ翻訳の違いを知っておこう

Microsoft Teams は最近のアップデートで会議主催者の Microsoft Teams のアプリの言語を既定の言語として音声言語で利用するようになっています。

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音声言語は話者が使う言語 (Spoken language)の指定であり、会議の開催者が決定するものであり、参加者すべてに共通する設定です。翻訳は前提にしていません。ライブキャプションも既定では音声言語が表示言語になりますが、翻訳する場合は、個人で翻訳対象の言語を選択できます。

オンライン会議を行う際に会議のレコーディングをするときに自動的にトランスクリプトも生成されるようになっていますが、この時に生成に用いられるのが音声言語(話し手の言語)です。指定した言語で参加者全員が話をすることを想定しています。ここで指定した言語をもとに、トランスクリプトとライブキャプションが生成されるのです。仮にそれぞれ好きな言語で話しても、認識できる言語は1つだけということです。

録画を開始していなくても[トランスクリプションを開始する]または[ライブキャプションをオンにする]をクリックすると最初に音声言語の設定画面が表示されます。ちなみにこの画面は一度「常にこれを自分の話し言葉にする」を選択してしまえば、既定値の言語が決まるので、次回からは表示されなくなります (Teams アプリを終了したり、テナントを切り替えたりすると再び表示される)。

フィードバック

パブリックプレビューですので、マイクロソフトとしては利用者からのフィードバックをもとに改善を進める段階にあります。フィードバックは Microsoft Teams の左下のヘルプから投稿できます。

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2022年8月 3日 (水)

Microsoft Teams にメッセージを投稿するフローを作っている人も多いと思います。この中で書式指定できる項目とそうでないものがある。

特に書式指定するメニューが用意されていない場合はマークダウン記法が利用できるようになっています。ちなみに、Microsoft Teams で利用できるマークダウンは下記の通り。

[マークダウン] の書式設定を使用Teams (microsoft.com)

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そう思って Microsoft Teams で使えるマークダウン記法と同じものを使おうとするとうまくいかない。そこでもう少し調べてみる必要があります。

すると次の情報が見つかります。クライアントによるサポート状況が異なるのです。

Markdown を使用して Power Automate の承認の書式設定を行う - Power Automate | Microsoft Docs

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例えば、Teams の「アダプティブカードを投稿して応答を待機する」アクションの「更新メッセージ」などでマークダウンが使えるのですが、サポートされないものも多い。Microsoft Teams で使えても Power Automate と組み合わせると使えるものが少なくなるのです。

ということで簡単な実験結果が次の通りで、おおよそ上記の表と合致します。
ちなみに強制改行は半角スペースを2つ分追加しておくことで対応できます。

★元のフロー

2022-08-03_19-02-05

★実行結果

2022-08-03_19-01-36

結論として次の Power Automate の Teams コネクター内でマークダウンが使えるということ。

  • 斜体
  • 段落番号 (入れ子も含む)
  • ハイパーリンク

実験したい人用に上記のマークダウンもおいておきます。


■太字 : *太字*  
■斜体: _斜体_  
■取り消し線: ~取り消し線~  
■段落番号:   
1. いちご  
1. バナナ  
  
■順序無しリスト:  
* いちご  
* バナナ  
- いちご  
- バナナ  
  
■入れ子(ネスト)  
1. フルーツ.
   - 
   - 
1. 野菜
   - ブロッコリー
   - ピーマン
   - 人参
  
■ハイパーリンク型: [オフィスアイ](https://www.office-i-corp.jp/)  
■複数行コードブロック:   
```let temparature:number=39.4  
■インラインコードブロック :   
`[let temparature:number=39.4]`  
■ヘッダー:  
##ヘッダーテキスト