カテゴリ「SharePoint 2013」の117件の投稿 Feed

2014年10月28日 (火)

オンプレミス環境でSharePointファームを構築する際に、SQL Server は必須です。SQL Server 上のディスクは、 NTFS ファイルシステムのアロケーション ユニット サイズ (クラスターサイズ) は 64 KB としてフォーマットすることが推奨されています。ただし、既定では 4 KB となっています。

アロケーション ユニット サイズは Windows PowerShell を管理者モードで起動し、chkdsk コマンドを実行することで確認できます。

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上記の例では、アロケーション ユニットサイズが既定の 4096 バイトとなっています。

Windows OS インストール時にアロケーション ユニットサイズを変更しておく場合は、次のように操作します。画面ではWindows Server 2012 をインストールしています。

  1. インストール場所指定時に、パーティションを新規に作成しておく。
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  2. Shift キー + F10 キーを押下し、コマンド プロンプトを表示する。
  3. diskpart コマンドを実行する
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  4. list disk コマンドを実行し、現在のディスク構成を確認した上で、sel disk で目的のディスクを選択する。
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  5. list par コマンドでパーティション構成を確認する。
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  6. sel par コマンドで目的のパーティションを選択する。
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  7. format fs=ntfs quick unit=64k を実行し、クラスタサイズ 64 KB でフォーマットする。
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以上でフォーマットが完了したら、後は通常通りインストールします。

[参考] クラスタ・サイズを変更してWindows OSをインストールする

 

2014年10月 2日 (木)

SharePoint Server 2013 のエンタープライズ検索機能を使うと任意のサーバーの共有フォルダーを検索対象にできます。サーバー側では共有フォルダーをクロール先のコンテンツ ソースとして指定する必要がありますが、この設定を行った際に次のようなエラーがクロールログに出力されることがあります。

クロール アカウントに十分な権限がないため、このファイルまたはフォルダーのセキュリティ属性にアクセスできません。クロール アカウントは "監査とセキュリティ ログの管理" の権限が付与されていることを確認してください

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このメッセージが出る場合は、Active Directory グループポリシーを使って、SharePoint サーバーのローカル セキュリティ ポリシーを変更する必要があります。

コンピュータの構成 > ポリシー > Windows の設定 > セキュリティの設定 > ローカル ポリシー > ユーザー権利の割り当て > [監査とセキュリティ ログの管理]

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下記の例では、クロールに使用する「既定のコンテンツ アクセス アカウント」として spsearch を使っています。

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2014年9月30日 (火)

SharePoint 2010 / 2013 では様々なサービス アプリケーションが利用できますが、オンプレミスの環境では、こうしたサービス アプリケーションを作成する際に、いくつかはアプリケーション プールを指定する必要があります。

ファーム構成ウィザードやサーバー全体管理サイトから作業をする場合、アプリケーション プールは新規に作成できても、削除はできません。たとえば、試しにいくつかのサービス アプリケーションを作り直すような場合、仮の名前のアプリケーション プールがそのまま残ってしまうことがあります。さらに、こうしたアプリケーション プールは Internet Information Services マネージャーからも確認できず、削除もできません。

確認や削除を行うには Windows PowerShell を使用します。

既存のサービス アプリケーション用のアプリケーション プールの確認

Get-SPServiceApplicationPool コマンドレット [http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff607544%28v=office.15%29.aspx]

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既存のサービス アプリケーション用のアプリケーション プールの確認

Remove-SPServiceApplicationPool コマンドレット [http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff607921%28v=office.15%29.aspx]

2014年9月 9日 (火)

オンプレミスでSharePoint サーバーを構築する際、SQL Server は必須です。SharePoint サーバーセットアップ時に SQL Server のインスタンス名を指定しますが、インスタンス名にはホスト名エイリアスが使えます。ようするに別名を付けてアクセスするということです。実際のサーバーインスタンス名を隠蔽できるため、SharePoint 側の設定を変更することなく、SQL Server 側のアップグレードやサーバー統合、ディザスタ リカバリー対策などがしやすくなります。

ホスト名エイリアスの追加手順は次の記事に公開されていますが英語の資料であるため、ここから手順のみを抜粋して記載しておきます。

手順の概要は次の通りです。

  1. DNSサーバーに目的のサーバーのAレコードを登録する
  2. 1で作成したAレコードの IP アドレスのポート 1433 をSQL Server がリッスンするように構成する

ここからはホスト名エイリアスを SP-SQL とし、SharePoint からはこのエイリアスでアクセスするようファームを構築する前提でもう少し細かく手順を確認していきます。

DNSサーバーにAレコードを登録する

DNSサーバーに SP-SQL という名前の Aレコード を登録します。既存の SQL サーバー(SP-SQL14) の IP アドレスは 192.168.11.81 だとすると、Aレコードは次の通りです。

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1433ポートをリッスンするように SQL Server を構成する

SQL Server 構成マネージャーを起動し、[SQL Server ネットワークの構成] > [<目的のインスタンス>] > の順にクリックします。[TCP/IP] をダブルクリックします。

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 TCP/IP のプロパティ ウィンドウの [プロトコル]タブで [すべて受信待ち] を いいえ に変更し、特定のIPアドレスからのポート 1433 のみをリッスンするようにします。

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[IPアドレス]タブでは、IPAll セクションで TCP 動的ポートが空白になっており、動的ポートが無効になっていることを確認します。TCPポートは 1433 を指定します。

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続いて同じ[IPアドレス]タブで、リッスンするIPアドレスの構成を確認し、[有効] を はい に設定します。

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以上の設定が終わったら SQL Server のインスタンスを再起動します。

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SQL Server Management Studio でログを確認します。

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以上で基本手順は完了です。

なお、冒頭でご紹介したMSDNのブログではSQL Server側を Kerberos 認証で構成する場合の手順や SQL Server 自体からローカルアクセスする際に必要なKB情報などが掲載されています。

  • Kerberos 認証を使う場合は SQL Server サービス アカウントの SPN (サービス プリンシパル名) を追加する
  • ローカル アクセスする場合、BackConnectionHostNames エントリーを追加して NTLM 認証を有効にする

ただ、ローカル アクセス云々は SharePoint ファームでは直接関係はないので、必要に応じて記事を確認するとよいでしょう。

以上、ホスト名エイリアスの登録が終わったら、SharePoint ファームを構成ウィザードで構築する際に(下図)、サーバーインスタンス名として利用できます。

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 これでSQLサーバーの実際のインスタンス名に依存しない SharePoint 環境の運用が可能になります。

[2014/10/28補足]

(これから構成する方は多くないと思いますが、) FAST Search for SharePoint 2010 を構成する場合は、SQL サーバーのエイリアス設定だとうまくいかないことがあるようですので、念のためご注意ください。

 

 

2014年6月30日 (月)

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