SharePoint 2010 (現在はパブリックベータ版) に関する日本語のドキュメントが下記のURL に公開されています。
- SharePoint 2010 に関する自習書 : http://technet.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/ff358322.aspx
現在公開されているものは次の通りです。3つしかないように思われると思いますが、この3つ全て合わせると600ページを越える分量になっています。
- インストール・アップグレード ガイド
- PowerShell/STSADM評価ガイド
- ユーザー向け機能評価ガイド
今回一部のドキュメント作成に関わっておりまして、そこから得た書き手からの感想というか、SharePoint 2010 関連のドキュメントを読む際のアドバイスですが、ドキュメント化する場合どうしても以前のバージョンからの差分情報になりがちなので、 SharePoint 2007 の体系立った基礎知識は必ず持っておいて欲しいなと思います(これはOSや他の製品などにも言えることで、 SharePoint に限った話ではありませんが、、、)。特に SharePoint 2010 から初めて導入を検討する方や、提案される方などいらっしゃると思いますので、そういった方は SharePoint 2010 のエンドユーザーレベルのごく基本的な使い方などの情報が公開されるのはもっと先になると思いますので、現在公開されているSharePoint 2007 の情報で基礎知識の地ならしをしておくといいと思います。
書き手からするとSharePoint 2010 のドキュメントを読めば SharePoint 2007 の知識がなくても理解できるようにしたくても、SharePoint 2007 の頃の機能の説明など基礎的なところまで網羅しようとすると、サイト管理者向けだけでも、1ドキュメントでも 1000 ページは越えそうな勢いです。執筆も限られた時間の中で、最新機能を実機で調査しながら、書き上げていく必要があるので、これではまったく追いつかないのです。さらに膨大なドキュメントでは逆に読みずらく、製品評価のハードルが高くなりがちです。そうすると、どうしても「本当は知っておいて欲しいけど」という情報もある程度割愛しなくてはならなくなってしまいます。書き手と読み手の両方により Better な現状を踏まえると、製品が提供されるようになっても、しばらくは現バージョンの差分と新機能の説明がメインとなり、SharePoint 2007 と同様の機能はドキュメント化が後回しになる傾向になりやすいのです。
ちなみに、たとえば、サイト管理者であれば、
・SharePoint のサイト管理
・リストとライブラリの使い方および管理
・フィーチャーとは何か
についての基礎知識は必要です。そうでないと、正しく機能評価できません。今回の SharePoint 2010 では、サイトで利用できる機能は、フィーチャー依存であり、サイトテンプレートに依存する部分はほとんどなくなっています。さらにフィーチャーもかなり機能が増えているので、サイト コレクションとサイトとで何をどうすれば、どう利用できるのかを把握しておく必要があります。
ちなみにTechNet や MSDN もかなり日本語の情報が追加されてきています。まだまだ、足りない情報が山ほどあるので、今後続々と出てくるでしょう。読まなくてはいけない文書量は、果てしないです。。。ふぅ。。。。