2014年11月 6日 (木)

[SP2013] PowerPivot for SharePoint に関するサーバー構成の注意点

PowerPivot for SharePoint を使用するために SQL Server 2012 SP1 Analysis Services を構築する際に、これを SharePoint モードでインストールする必要があります。この SQL サーバー インスタンスは、SharePoint ファームで使用しているデータベース サーバーとは別にできます (一般的には、パフォーマンスの観点などから運用環境では別サーバーすることが推奨されています) 。

ただし、セットアップする際には、[Analysis Servicesの構成]ページで、 Anlaysis Services の管理者として SharePoint 側のサービスに権限を付与する必要があります。

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セットアップ時にこの操作を忘れてしまっていると PowerPivot ギャラリーに公開されている PowerPivot を使用した Excel ブック上でデータ更新をしようとする際に、次のようなエラーが表示されます。

"ブックをデータ モデルに読み込むためのサーバーが見つかりません。"

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またSharePoint のULSログ (診断ログ)には、Data Model カテゴリ内に次のような記録が見つかります。

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Administrator Access が Fail しており、Check Server Configuration も Fail となっており、理由が Uninitialized, ConfigurationError, InsufficientPermission となっています。

これをあとから修復するには、Analysis Services の管理者として Excel Services, PowerPivot, PerformancePoint Services のサービスアカウントを追加する必要があります。各サービス アプリケーションで使用するアカウントは、サーバー全体管理サイトで確認できます。

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ちなみに、PowerPivot のサービス アプリケーションは既定では SharePoint Web Services System アプリケーション プールを使用するよう構成されます。また、Excel ServicesやPerformancePoint サービスは SharePoint Web Services Default アプリケーション プールを使用するように構成されます。とはいえ、サービスアプリケーション構築時に指定可能であるため、それぞれの環境を確認する必要があります。

確認したアカウントは、SQL Server Management Studio を使って POWERPIVOT 用のインスタンスに接続し、サーバーのプロパティから追加します。

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アカウント追加後は、SharePoint サーバーのサーバー全体管理サイトで、Excel Calculation Services を停止し、再度開始します。

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しばらくすると、データ更新ができるようになります。また、SharePoint の ULS ログは次のように各項目 Pass となり、正常な動作が記録されるはずです。

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