検証環境で SharePoint Server を利用していると、同一サーバーに Office クライアントもインストールして動作検証を行いたくなることがあります。弊社の SharePoint 研修で利用しているマシンは、SharePoint サーバー内の構成情報などを確認することがあるため、SharePoint サーバー上で様々な機能検証を行えるように SharePoint サーバー+ Office クライアントで構成しています。ちなみに、この構成は運用環境などでは当然推奨はされません。
ですが、これも SharePoint 2013 と Office 2013 までの話。SharePoint 2016 からは、MSDN版を利用する限り、そうはいかなくなる可能性があります。MSDN版のOffice 2016 はクイック実行インストール (C2R) のみが提供されています。しかし、SharePoint は Windowsインストーラー形式です。クイック実行形式とWindowsインストーラー形式では形式が異なるため、あとから Office をインストールしようとすると下図のようにエラーとなりインストールできません。
クイック実行形式とWindowsインストーラー形式の違いについては、山市良さんが書かれている@ITの記事が非常にわかりやすくお勧めです。
「管理者が知っておくべきOffice 2016のインストールと更新の変更点 (1/3)」
以上のことから、MSDN版を使っているのであれば、SharePoint 2016 とOffice 2016との組み合わせを検証するには別途WindowsクライアントOSを用意するのが無難です。
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