本日 (2018年7月25日) 、次期オンプレミス版の SharePoint である "SharePoint Server 2019 Privew" がいよいよ利用可能になりました。
Announcing Availability of SharePoint Server 2019 Preview
Bill Baer @williambaer Senior Technical Product Manager, SharePoint "The beginning is the most important part of the work" - Plato. In May at the 2018 SharePoint Conference in Las Vegas we broadly announced our vision, strategy, timeline, and investment areas for SharePoint Server 2019. Today...
SharePoint 2019 は次世代の SharePoint とも呼べるものです。もちろん、ベースは SharePoint 2016 。SharePoint 2016 の時と同様に、SharePoint Online のプラットフォームをコアプラットフォームとしています。ただ、現在の SharePoint Online は SharePoint 2016と比較すると、かなりの機能差があり、もはや別製品であるくらいの違いがみられます。その SharePoint Online の機能をいくつか取り入れるとなると、確かに次世代と呼べるのだろうと思います(SharePoint Online はモダンUI などの投入により、既に次世代と言えます)。
では SharePoint 2019 での 注目の機能について、ピックアップしておきましょう。
モダン ユーザー エクスペリエンス
本ブログでもたびたび取り上げていますが、SharePoint Online では当たり前に利用されるようになってきたモダンUIが満を持してオンプレミスに投入されます! チームサイトはモダン UI に対応するため、従来トップべージに利用されてきた Wikiぺージだけではなくサイト ページが利用できるようになります。これに伴い WebパーツもモダンUI対応のWebパーツになります。
ちなみに、開発者の方は新たなWebパーツ開発に必要な知識としてSharePoint Framework にぜひ取り組んでおきましょう。Webパーツ開発は C# などのサーバーサイドプログラミングではなく、フロントエンド技術を用います。TypeScriptやSass を使ってより効率よくWebパーツ開発できます。SharePoint Framework は SharePoint 2019に対応したというアナウンスはまだですが、既に SharePoint 2016 Feature Pack 2 では対応していますので、時間の問題です。
リストもモダンUIが利用できるようになるため、何度か本ブログでも取り上げている「列の書式」を使ったカスタマイズも可能です。
ライブラリもモダンUIが利用できます。
その他、SharePoint モバイルも利用できるようになるようですね。現在 SharePoint モバイルでは、SharePoint Online にアクセスして各コンテンツを利用できるようになっていますが、これがオンプレミス版にも対応するとなると、たとえばモバイル端末上でニュース記事(お知らせに代わるもの)を手軽に読め、さらに[後で読む]機能などもあるためこうした環境が整えば、かなり利便性がよくなると思われます。
ファイル共有
アップロードできるファイルサイズの上限が 250MB までだったものが、SharePoint Online と同じく 15GB までに上がります。またファイルやフォルダ名も SharePoint Onlineと同様に、 # や % もサポートされます。アプリ開発に使われるファイルなどにこうした文字が含まれることがありますが、こうしたファイルもSharePoint や OneDrive に格納できるようになります。
URLパスの長さも260から400まで(ユニコード単位) 拡大されます。
入手方法
本日から Microsoft Download Center からダウンロードできます。フィードバックは SharePoint Server 2019 Preview Forum まで。他にも SharePoint Server Suggestion Box へ機能などの提言も受け付けるとのこと。
その他資料は以下の通り。
インスト―ル手順はざっと見てみましたが、従来と変わりません。また必要なスペックもさほど変わっていないようです。サポートする SQL Server は SQL Server 2016 と SQL Server 2017 の Windows 版のみ。OSは Windows Server 2016 もしくは Windows Server 2019 Preview (LTSC)。
正式リリースの時期は?
正式リリースの時期は 2018年下半期を予定しているとのこと。例年だと、9月に Microsoft Ignite で大々的に発表されます。今年も 9月末に Microsoft Ignite 2018 カンファレンスがU.S オーランドで開催される予定であるため、このタイミングもしくは前後で正式にアナウンスされるのではないかと思います。
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