Copilot Studio の前身は Power Virtual Agents ですが、Dataverse for Teams をベースにチャットボットを開発するためのツールとして Power Virtual Agents for Teams がありました。Power Virtual Agents のWeb版がフル機能版ですが、こちらはライセンスを購入するとなると当時はかなり高額でした。しかし、Power Virtual Agents for Teams であれば、Dataverse for Teams を利用するためTeams 内での利用に限定されたり、その他にも利用できる機能はWeb版と比較するとかなり制限されるものの、追加費用をかけることなくボットが作成できるため重宝していたのです。
このアップデート版が Copilot Studio app in Microsoft Teams です。 ただ、Copilot StudioのWeb版とは異なり生成AIを組み込んだ利用はできず、トピックベースのクラシックなエージェントしか作成できません。
さて、この Teams 内の Copilot Studio アプリでのクラシックエージェント作成機能が2026年6月30日以降は、Copilot Studio の Webアプリ版へと移管されます。エージェント作成自体は Copilot Studio のWebアプリ版へ一本化するということになります。
Microsoft 365 エンタープライズライセンス (E1, E3, E5, F1) といった Power Virtual Agents for Office 365 ライセンス(Copilot Studio in Teams ツール)の利用権を持っている組織はこれに注意する必要があります。
なお、すでに Copilot Studio のライセンスを持っているか、Microsoft 365 Copilot Premium のライセンスを持っていると内包される Copilot Studio の利用権を持っている場合は、Copilot Studio for Webで生成AI機能を組み込めるエージェントが作れます。
ただ、こうしたライセンスを持っていなくても利用できたのが Copilot Studio in Teams アプリです。引き続き Teams 内の Copilot Studio アプリでクラシックエージェントを作成しようとすると Web版へリダイレクトされますが、作成できるエージェントはあくまでもクラシックエージェントであり、エージェントはこれまでと同じく Dataverse for Teams 環境に作られるということです。そのため、Web版から利用できるとはいえ、Copilot Studio のフルバージョンと比較すると生成AIを組み込むといったいくつかの機能は従来通り制限されます。作成したエージェントの利用範囲もこれまで通りそのチーム内に限定されます。
2025年9月に発表された SharePoint のナレッジ エージェントは、2026年の3月3日の発表で AI in SharePoint になるということで大幅にアップデートされたわけですが、さらにまた名称が変わるとのこと。先日、「AI in SharePoint」についての記事を書いたばかりだったのですが。。。
次の新しい名称は "Copilot in SharePoint" です。しかも AI in SharePoint では Claude ベースだったのですが、また GPTベースに戻るそうで使われるのは GPT-5.4 Reasoning です。こうなると、主要モデルが変わるので、名称変更をしたともとれますね。なお、Copilot in SharePointにはモデルセレクターは提供されないため、ユーザーがどのモデルを使うのかを選択することはできません。
2025年9月に発表された SharePoint のナレッジエージェントですが、2026年3月3日付で新たに「AI in SharePoint」へと名称が変わり機能面でも大幅にアップデートされました。ちなみに、2026年4月30日時点ではこの機能はパブリックプレビューです。
これまではSharePoint 上の情報を AI を使って探したりメタデータを付与しながら整理するといったところに焦点が当たっていました。しかしAI in SharePoint では様々なタスクも実行できるようになっています。つまり、これまでのように既存コンテンツをAIで整理するだけでなく、新たにコンテンツを基盤から作成できます。
今回、新しくなった AI in SharePoint はすでにナレッジエージェントをオプトインしていれば、そのままの状態で新しい機能が使えるようになります。ただし、新機能は基盤モデルが Anthropic の Claude がベースとなるため、組織テナントで Anthropic をサブプロセッサーとして許可しておく必要があります。2026年3月末までのアップデートで何もしなければ既定で Anthropic はオンになるため、必要に応じて、Ai in SharePoint のオプトインをナレッジ エージェントと同様に PowerShellコマンドで有効にする必要があります。
ドキュメントライブラリを AI を使って作成および編集できるようになりました。列の追加や編集、ビューの追加、ルールの追加なども可能です。特に列に関しては日本語で列名を指定しても内部列名を適切な英語に変えてくれます。むろん、自分で決めた英語表記がよければそれを支持すればその通りに列を作成してくれます。ライブラリの場合は後述の「オートフィル列」を作成してくれるため、列の値はドキュメント内の情報を利用することができます。
2026年4月下旬に開催されたMicrosoft 365 Community Conference では、この要望に応える新しい取り組みとして、SharePoint の AI に「何を知っておくべきか」「どう振る舞うべきか」「何を作るべきか」を教えられるようになることをMicrosoftは発表しました。
What to Know(覚えさせる) サイト固有のルール・好み・禁止事項を AI に記憶させ、同じサイトの全ユーザーに共有されるコンテキストとして使える。
How to Act(スキル) チームの業務プロセスを “再利用可能なスキル” として保存し、誰でも同じ手順で同じ成果物を作れるようにする。
What to Produce(生成物) Word / PowerPoint / Excel / レポート / ダッシュボードなど、実際の成果物を SharePoint 内で直接生成できる。
What to Know(覚えさせる)
What to Know は、サイト内で守るべきルールや好みを AI に「共有ルール」として覚えさせるための仕組みです。たとえばチャットで「Remember that our team color is purple」のように伝えると、その内容がサイトレベルで保存され、同じサイトで他のメンバーが AI を使うときにも自動的に適用されます。色の優先度、禁止表現、文体ルールなどをあらかじめ記憶させておくことで、誰が依頼してもサイトの方針に沿った回答や生成結果を得やすくなります。なお、この記憶は Agent Assets ライブラリにある Markdown ファイルとして保存されます。
How to Act(スキル)
How to Act(スキル)は、チームの業務プロセスを AI に保存して、何度でも同じやり方で再現させるための仕組みです。スキルはサイトに紐づく Markdown ファイルとして保存され、同じサイトのメンバーなら誰でも呼び出せるため、チームの作業手順や成果物の作り方を「標準化」しやすくなります。
これは単なるプロンプトの保存ではなく、SharePoint サイトに紐づく “AI の業務知識” を積み上げていく考え方です。つまりスキルは「複数ステップの業務プロセス」を AI に覚えさせ、同じ品質で繰り返し実行できるようにすることで、チーム全員が同じ手順で同じレベルの成果物を作れる状態を目指します。
情報アーキテクチャに基づくファイル整理(コンテンツ管理):メタデータ付与、ファイル名の標準化、適切なフォルダへの移動までをスキル化し、「情報アーキテクチャを AI に実装する」という使い方につなげる。
What to Produce(生成物)
What to Produce(生成物)は、SharePoint から直接、Word / Excel / PowerPoint をはじめ、レポートや可視化、インタラクティブな要約といった「実際の成果物」を生成できるようにする考え方です。さらに、生成した成果物の“作り方”自体をスキルとして保存しておけば、毎回同じ構造・同じ品質の成果物を繰り返し再現できます。