モダンサイトでは、ファイルやページごとに閲覧数が表示できるようになっています。確認するにはドキュメント ライブラリまたはサイトページ ライブラリ内の各ファイルのリンクをマウスホバーすることで表示されるホバーカードを見ます。具体的な手順は次のビデオを確認してください(音声はありません)。
解説
ここに表示されるのは既定では閲覧数のみです(もちろん、閲覧数だけではなく、いいねの数、コメントの数も確認できます)。
しかし、ある設定を有効にすることで、誰がいつ閲覧したのかまで確認できるようになります。
設定手順
こうした表示を有効にするにはSharePoint Online 管理者が組織全体に対する設定をまずは有効にしておく必要があります。具体的に説明しましょう。SharePoint Online 管理センターに下記のような設定があります(ポリシー>共有)。
この中の「サイトの所有者が、SharePoint でファイルまたはページを表示したユーザーの名前を表示するかどうかを選択できます(Let site owners choose to display the names of people who viewed files or pages in SharePoint)」というチェックボックスがあり、これがオンになっている必要があります。もし、オフになっていると以下の手順を行っても閲覧者情報は表示されません。表示されるのは相変わらず閲覧数だけです。
この設定が有効になっていれば、各サイトの所有者(厳密には Full Control アクセス許可レベルを持つユーザー)は、「サイトの機能」の一つである
「SharePoint 閲覧者 (SharePoint Viewers)
サイトのメンバーにサイトのファイルまはたページを閲覧したユーザーの名前を表示します。(Display to site members the names of people who viewed files or pages on their site)」
をアクティブ化することで、上記のようにホバーカード(Hover Card)に表示されるようになるのです。
ちなみに、こうした機能があることがわかると、日本人は回覧板的に使えるのでは? ときっと思うと思います。「誰が見ていないか確認できるように一覧を出せ! 」といった話になりそうな予感がしていますが、標準機能として閲覧者のダウンロード機能は今のところありません。
※海外の方もこちらのブログを閲覧することがあるようなので、念のため英語と日本語の両方のスクリーンショットを掲載しています。
ナナさん、
SharePoint 上でファイルを開くことなくダウンロードした場合は閲覧者としてはみなされません。ただ、監査ログには「ダウンロードしたユーザー」として記録は残ります。
コメント失礼します。OneDriveであげた動画の閲覧者の一覧がカーソルを持ってくるとみれますが(〇〇が、これを閲覧しました)、EXCELやCSVなどで一覧表のような形式で見ることは可能なのでしょうか?よろしくお願いします。
101 さん、現在のところ、残念ながら閲覧者の一覧をエクスポートする機能は用意されていません。
Microsoft 365 コンプライアンス管理者の役割になっているユーザーであれば、監査ログをエクスポートして当該動画のエントリーだけをフィルターして。。。というようなことをしないとダメですね。とはいえ、本来の目的は監査ではないんでしょうから、回答としてはやはり「ない」となります。
例ではアクセス日の表示が標準になっていますが
試したらフレンドリで表示されてしまい見づらいので標準にしたいのですが
どこで設定できるかわかりますでしょうか。
ファイルのダウンロードは閲覧の回数にはカウントされないようですが、回数をクリックして表示される統計情報には影響があるようです。
閲覧数2回のファイルをダウンロードしたところ
閲覧数2回のままだが、統計情報の閲覧回数は3回になりました。
この違いはなんですか?
こまったちゃんさん、
アクセス日の表示は以前からフレンドリ表示です。
フレンドリ表示でも、前年以前の情報だと西暦が表示されます。同じ年だと西暦はでません。ブログのスクリーンショットも年末のアクセス情報を年明けに記事にしているので、標準表示に見えたのだと思いますが。
なお、この表示は変更できないですね。そうした設定がないので。
まゆみんさん、
なるほどと思い、同じように2回ダウンロードというのを試してみましたが、ホバーカード上も統計情報も2回となっていましたよ。ただ、画面リフレッシュをしないと不整合になることはありましたので、その関係ではないでしょうか?
いずれにしても、基本的にはこの機能は閲覧傾向を見るためのものであるため、正確な情報は組織のコンプライアンス管理者が管理画面から監査ログとして取得すべきものですから、使い方を間違わなければ多少の誤差があったとしてもあまり影響はないように個人的には思います。
マウスをホバーすることなく、リストの「列を追加」などから閲覧数を一覧で見ることはできるのでしょうか?誰が見たかまでは必要なく、閲覧数のみ表示できればいいなと思うのですが…
あずきさん、
リストアイテムは表示回数は出せませんね。昔から。
無論、昔はお知らせリストでSharePoint APIを利用したプログラムを書いて、検索エンジンが保持しているクリック数を表示するようにWebパーツを独自に作ったことはありますが、リアルタイムというわけでもなかったはず。
ということで、残念ながら標準機能としてはないです。
表示回数をリセットすることはできますか?
すてさん、
リセットはできませんよ。
閲覧者の表示が25名までの仕様とのことですが、約250名を実施可能とする方法はなにかありませんか?
さかさんさん、
250名分表示できるようにしたいということですね。
この上限は既定値ではなく「仕様」ですから、残念ながら上限の変更はできないですね。
シェアポイントは、ページやドキュメントライブラリは閲覧者の表示が直近25名まで、その後は古い閲覧履歴から自動で消えていくということで合ってますでしょうか?
リスト自体は閲覧者の履歴を見ることはできない仕様なのでしょうか?
現在苦肉の策で、ページにリスト貼り付けてページの閲覧者=リストの閲覧者として確認しています。何か他によい策があればご教示のほどよろしくお願いします。
くろさん、
古いものから自動で消えるという理解であっています。最近の傾向を知るためのものなので古いものは消えます。
リストは閲覧者の履歴は見れません。監査ログにも「アイテムの表示」は残らないんですよ。古いオンプレミスサーバー時代は監査ログには残っていたんですけどね。
ページにリストを貼り付けてみせるのは、良いアイディアだと思います。あとは、よくあるパターンでは、評価列を追加して、見たら「いいね」を付けてもらうという方法をとることもよくあります。
そのほか SPFx extensions などを使って独自の列としてコーディングすれば、検索 API からクリック数の累計は取得するようにできるはずですが、実用に耐えられるレベルになるかは試さないと分かりませんね。標準機能だけだと「できない」ですね。
※余談: 検索エンジンは、検索結果の並べ替えに「最近のクリック数」や「累積的なクリック数」を算出して利用しているので情報は持ってはいるんですけど、あくまで傾向を見るためだけですからね。。。
ご回答参考になります。ありがとうございました。
パワーポイントにだいたいどれくらいの人がアクセスしたいかを知りたくてこのページにたどり着きました。
Microsoft Graphを使うと、"誰が"の情報は取得できないですが、何回閲覧があるのかざっくりわかった(私は閲覧数だけ分かればよかった)ので、ほかにも同じことをしたい方がいらっしゃれば参考にしてください。
2023/01/01~2023/12/01の間の閲覧数を週ごとに確認、みたいなことができるようです。
Microsoft Graphのドキュメント
https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/api/itemactivitystat-getactivitybyinterval?view=graph-rest-1.0&tabs=http
とてもわかりやすく感動しました。ありがとうございます。
以下のように2年前?頃に閲覧者の名前のエクセルやcavのエクスポートはできないとありましたが、今も変わらずできないのでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
さん、現在のところ、残念ながら閲覧者の一覧をエクスポートする機能は用意されていません。
Microsoft 365 コンプライアンス管理者の役割になっているユーザーであれば、監査ログをエクスポートして当該動画のエントリーだけをフィルターして。。。というようなことをしないとダメですね。とはいえ、本来の目的は監査ではないんでしょうから、回答としてはやはり「ない」となります。
平野愛 2022年6月13日 (月) 15:10