2023年5月

2023年5月19日 (金)

Power Apps でキャンバスアプリを作成するときに、最初にタブレットか携帯かいずれかのレイアウトを選択しなくてはいけません。どちらの端末でも共通のアプリで対応したいと思うことは少なくないはずです。

そこで提供されているのが、コンテナコントロールでありこれを使うことでどの端末でもうまくレイアウトが適用されるように「レスポンシブ デザイン」を用いることができます。

詳しくは下記のリンク先を参照してください。

📝 レスポンシブなキャンバス アプリの構築 - Power Apps | Microsoft Learn

ただし、この記事を書いている2023年5月15日時点ではプレビューに難点があります。それは、タブレットや携帯画面をエミュレーションできないということ。ですが、これができる新しいプレビュー機能が利用できるようになります。一足早く試すには、現在、プラットフォームのバージョンが 3.23053.23 以降でないと試せません。

まずはアプリの設定を切り替えます。設定メニューから、[サポート]をクリックし作成バージョンを確認しておきましょう。この例では 3.23052.19 です。別バージョンに切り替えるためすぐ下の[編集]をクリックします。20230519_174333

これで作成バージョンを3.23053.23に切り替え、[再読み込みおよびバージョンの適用]ボタンをクリックします。

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アプリが再開したら、プレビューしてみましょう。すると、タブレット、携帯、ブラウザー、向きを切り替えるメニューが表示されます。これでそれぞれの端末をエミュレートできるわけです。

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この新しいプレビュー機能を使えば、レスポンシブ対応なキャンバスアプリ作成もスムーズに取り組めますね。

2023年5月12日 (金)

以前の記事でもすでに案内している通り、Microsoft Teams の Wikiタブは必要があれば OneNote に置き換えていく必要があります。移行のタイムラインなどは下記の記事にまとめています。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Teams の Wiki が廃止に (lekumo.biz)

さて、2023年5月12日現在の状況について整理しておきます。

ステージ1 (現在)

現在、ステージ1の段階にきておりWikを OneNote にエクスポートできるようになっています。2023年6月にはステージ2に入ることとなり、変わるのは「Wikiのサポートがされなくなる」ということ。もちろん、引き続き既存のWikiアプリのコンテンツの読み取りは可能ではありますが、編集が出来なくなります。Wikiの新規追加もできなくなる。ただ、OneNote へのエクスポートは可能です。そして年が明けて2024年1月には ステージ3 に入り、Wikiタブ、WikiアプリにはTeams内からアクセスできなくなり、コンテンツのエクスポートも不可となってしまいます。

⚠️エクスポートの動作検証は5月中に!

エクスポートの動作検証をするなら、5月中に! 今なら新しくチャネルを追加してWikiタブも追加できます。20230512_112526

もともとの案内だとステージ1で新規にWikiが追加できなくなると書かれていましたが、試すとできているので変わったのかもしれません。ただ、6月になると、Wikiは廃止となるためこれもできなくなるはずです。

未使用のWikiタブ

Teams 内で未使用のWikiタブにアクセスすると下図の通りアクセスできます。読み取りもページの追加や編集、削除なども可能。ただし、メッセージバーには「メモが書きたいんだよね? なら、ここじゃなくOneNote タブを追加して、そちらにかくようにしてね」と促されます。

そもそも来月にはエクスポートしかできなくなるので、現時点で新規に追加するよりは、最初から OneNote を使ってもらう方がいいでしょう。

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ただ、これをするには自分で OneNote をタブとして追加しないといけないという手間があります。なお、6月からは新規に追加する標準チャネルには既定でOneNoteベースの「メモ」タブが追加されるようになります。

使用済みのWiki

使用済みの Wiki に関しては、メッセージバーの表示が異なり " チャネルの[Wiki]タブは6月2023年に廃止されます。このチャネル用に作成される新しい[メモ]タブにコンテンツをエクスポートできます。 " と表示されます。

要は、エクスポートしてね! ということ。

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[詳細を取得]ボタンをクリックするとOneNote への移行ができるようになっています。移行の手順は次の通りです。

チャネル名で OneNoteのセクションが作成され、セクション内にページが作成されます。上記ビデオは2023年5月9日に作成したのですが、今日(12日)に試すと、OneNote側のページ名にの先頭に"Wiki_"と追加されるようになったようです (ロールアウトされたばかりだったようでビデオではリダイレクトも自動で行われてませんね。今、試すときちんとリダイレクトされます)。ページ内のセクションは見出し1レベルのスタイルが適用された状態になります。

エクスポート後は読み取り専用に

⚠️注意: 一度エクスポートすると元のWikiは読み取り専用になり編集できなくなります。20230512_105949

Tips: OneNote 側で左側に見出し(目次)を作るには? 

Wikiではページ内のセクションがそのまま左側で見出し(目次)として機能していましたが、OneNoteに移行するとWikiのページはOneNoteのページがページの数だけ複数作成されます。ただ、これまでサブ見出しになっていたセクションに関しては、そのページ内に「見出しレベル1」として追加されます。するとこれまでWikiだったサブ見出し部分は表示されなくなるわけです。

たとえば、次の図はWikiですが、「AI + Power Platform」というページ名の下に、セクションがサブ見出しとして表示されています。20230512_114235

これが OneNote だとページ一覧となり、ページ名のみが並びます。ここには、ページ内の見出し表示してはくれません。そもそも、OneNote をそれなりに使っている方なら、目次的に使うために最初からページを複数追加していっているはずです。

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もとのWikiのようにしたい場合は、手動でセクションをページとして作り直す必要があります。手順は次の通り。

  1. セクションの数だけページを追加する
  2. 各ページにセクションの内容をコピーして貼り付ける
  3. 各ページをサブページにする

一連の流れをビデオにしています。見やすいようにOneNoteのデスクトップ版で編集しています(この方が操作も早い)。ですが、Teams内で操作する方法も基本的には同じです。

Microsoft Teams 内では次のような操作感です。

Onenote_in_teams_4

Twitter情報

Twitter で先にこの件を案内したのですが、スレッドで色々な方からコメントをいただいているので、Twitter のリンクも置いておきます。

2023年5月 9日 (火)

米国のラスベガスで2023年5月2日~4日にかけて、Microsoft 365 のコミュニティイベントである「Microsoft 365 Conference 2023」が開催されました。このイベントは基本的に毎年ラスベガスで開催されています。

コミュニティイベントでありながら、このイベントの最大スポンサーは Microsoft 社であり、今回はこのイベントにタイミングをあわせて数多くの大型アップデート情報が解禁となりました

イベント自体はコロナ禍になってから、ようやくの対面式となりハイブリッド開催でもなく現地に参加することで楽しめる内容になっていたようです。私もすごく現地に行きたかったんですが、残念ながら、今回は参加が難しく😢。ですが、Microsoft の SharePoint の公式Twitter アカウント(@SharePoint)や Microsoft の Jeff Teper 氏の Twitter アカウント (@jeffteper) でも、このイベントでSharePoint は大型アップデート情報を公開するよ! というツイートはされていたので、待ち遠しく思っていたのです😀。

ということで公開された情報を整理していきましょう。きっとワクワクしますよ!

公開されたアップデート情報のリンク集

SharePoint、OneDrive、Microsoft Lists, Microsoft Stream に関してそれぞれ詳しく情報が公開されています。それぞれ非常に情報量が多く各記事をしっかり読み込んでみてください。

(参考) 現在、世界中でどのくらい Teams および SharePoint が使われているのか?

Jeff Teper 氏の話では、Teams の月当たりのアクティブユーザー数(MAU)が 300Mに達したそうです。300M = 3億ですね。そして SharePoint に蓄積されているデータ量が月当たり、200PB(ペタバイト)。20230507_163427_2

ここからコンテンツの量がいかに膨大になってきているかを窺い知れます。そうなるとやはり気になるのはコンテンツ管理でしょう。これからは大量のデータをどうセキュアに管理するかという課題管理がますまず重要になってきます。ところで Twitter を見ていると、「この SharePoint のデータの多くは Teams のビデオ会議の録画の容量じゃないの?」という少々揶揄したような意見も出ていましたが、これには Jeff氏がきっぱり反論していて、それらを除いたデータ量だとのこと。

今回のアップデート情報の気になるポイントを拾おう!

細かい話は上記のリンク先を見ていただければよいのですが、じっくり目を通している時間がない方向けに、私が独断と偏見で気になった情報をここに一通りまとめておきます。
※Twitter でもつぶやきましたが、ツイートはあとから見返しにくいので。

SharePoint

SharePoint に関してはポータル機能(サイトとページ) が大きく進化します! 

Copilot in SharePoint

近い将来、サイトやページ作成に Copilot が利用できるようになります。SharePoint に AI時代がいよいよきます。

Microsoft 365 Copilot の一つですね。Copliot (コパイロット: 副操縦士) は OpenAI のGPT-4を Microsoft 365 に組み込んだもの。 詳しくは下記のアナウンスを確認してください。

📢Microsoft 365 Copilot を発表 – 仕事の副操縦士 - News Center Japan

さて、話を戻しましょう。これにより、チャットベースで WordドキュメントやPowerPointのプレゼンテーションからもページを生成できるそうです。日本語でどれくらい使えそうなのかも早く確認したいですね。Fvkfuyqacaa1lzc

この機能は今年の11月にロールアウト開始を予定しています。

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サイトの見栄えが柔軟にカスタマイズできる

従来、パッと見れば「SharePointだ!」とわかるくらいモダンサイトの外観のカスタマイズは、あまり表現の幅が広くなっかったのですが、これががらりと変わります。下記の画像がすべて SharePoint サイトです。素敵ですねー。

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SharePoint スタートページ

Microsoft 365 アプリ起動メニューからSharePoint のロゴをクリックしたときに表示されるのが SharePoint スタートページですが、このページも見た目だけでなく機能面でも大きく様変わりするようです。Fvkiy9iacaaziwy

この機能は今年の9月にロールアウト開始予定です。

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SharePoint ページの同時編集

SharePoint ページは現時点では同時編集はできませんが、いよいよ複数名での同時編集も可能になります!

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同一ページ上でもWebパーツごとに担当を分けて、それぞれに一斉に担当の記事を書いてもらうとか、ちょっとしたレポートを一斉に書いてもらうなどもできそうです。また打ち合わせしながらページに情報をまとめつつ、全員であーだこーだ言いながら編集できますね。「確認しました。ここと、あそこを修正してください」というようなやり取りなく、「ここ修正しますねー」と互いにその場で気が付いたら修正するなどもできるわけです。こうした同時編集機能は Office アプリでもすでに使えますが、これまで使ってきたことがないから使い方がわからないという組織が結構あるものですが、気軽に「使ってみよう」と試して経験を積むことが大事だと思います。

この機能のロールアウト時期はちょっと先で、来年の3月を予定しているそうです。

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ページ単位での共有

これまでページ単独での共有はできなかったため、サイトに対する権限を相手に付与する必要がありました。が新しい機能ではページ単位での共有ができるようになりサイトの共有をしなくても部分的に情報共有ができるようになります。

この機能はまもなく利用できる予定で7月にロールアウト開始となっています。

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セクション単位でのデザインレイアウト

ページ (ニュース) のセクション単位でデザインレイアウトを提案してくれるようになります。Fvkygkyaeaafpln

画面右側はコンテンツペインという新機能。Webパーツや画像やビデオ、デザインアイディアといった項目が見られます。デザインアイディアといえば PowerPointに搭載されていますがそれと基本的な発想は同じですね。ちなみに、現在はセクションの背景画像は指定できません。この背景画像も込みで提案してくれるようです。

さて、このコンテンツペインも2023年10月にロールアウト開始予定になったようです!20230509_143123

SharePoint ページのデザインアイデアは、来年の1月にロールアウト開始予定。20230509_151504

画像Webパーツの進化

ページを作成しているとよく使うのがこの画像Webパーツですが、Webパーツ内で画像の加工までできるようになります。トリミングしたり、角を丸くしたり。表現の選択肢が増えます!3_assetidimageedit

この機能はすでにロードマップに追加されていて7月にロールアウト開始予定となっているようです! 

ブランドセンター (Brand center)

SharePoint サイトの見栄えのカスタマイズ機能を大幅にアップデートするのに伴い、ブランドセンターというものが用意されるようです。現在のサイトのテーマだと種類も限定的でフォントなどは指定できませんが、こちらだとできるよう。サイトのデザインのカスタマイズやその展開手法も大きく変わりますね。Fvknjcuacainvmh

この機能は2023年12月にロールアウト開始予定です。

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 ページの内容を丸ごとメール送信 (Outlook)

現在はページをメール送信しようとすると先頭の文言の一部だけがメール送信され、続きは SharePoint サイトのリンクをクリックしましょうという流れになっています。組織によってはライセンスの問題などもあり、全員が SharePoint サイトにアクセスできないため内容をメールでも丸ごと送りたいというケースもあります。標準ではできなかったので独自に SharePointのAPIを利用するなどして Power Automate などと組み合わせて丸ごと送信しようと取り組むところもあるではないでしょうか。ただ、この場合、懸念されるのはページへのアクセス数(利用状況分析)が正しく取得できないというところでした。

しかし、今回のアップデート情報によればページを丸ごとメール送信できるだけでなく、メールを見た人もアクセス数としてカウントされるとのこと。これは朗報ですね。詳細情報を待ちたいところです。ちなみに、対象はOutlookです。

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この機能もまもなく使えるようになる予定で、7月にロールアウト開始となっていますね。SharePoint でも Outlook でも機能するように6つのテンプレートが追加されると書かれています。SharePoint のWebパーツによっては Outlook でサポートされない表現もあるでしょうから、それに対応したものだと思います。


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ロードマップ

ロードマップも公開されました。来年出てくるものも結構ありますね。Fvkvjrqaeaaawvm

管理者向けの SharePoint 情報

複数テナント間での SharePoint サイトのコンテンツを移行できるようになります。企業の獲得、統合などに対応する機能で「SharePoint Mergers and Aquisitions」とタイトルがついています。移行したコンテンツはリンクも維持してくれるようです。

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現在この機能へのプライベート プレビューにエントリーできます。

https://aka.ms/ODSPSecurityPreviews

関連情報

OneDrive (for Business)

OneDrive は現在すでに 対象リリーステナントを中心に、見栄えも含め新機能が色々とロールアウト中です。上記のOneDrive のTech Community の記事を見ても、もう知っているという情報も少なくないと思います。無論ご存じない方もいると思います。そういった方はぜひ、元の記事の方をしっかり読んでおいてください。情報量はとても多いです。

その中でも、これからの新機能として注目したいのは「フォルダーの色分け」ですね(最近、リストやライブラリの列としてビュー上で選択できるようになっている Color Tag ってこれのためのものかしら。。。)。

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Open in app (アプリ内で開く)

これまでOfficeファイルに関してはデスクトップ版またはブラウザー版のいずれかで開くためのオプションが用意されていましたが、新しいアップデートではOfficeファイルでないPDFやJPEG、MP4などをデスクトップアプリで開けるようになります。そのためメニューも「Open in app」となるそう。この機能は今年の後半に提供予定で OneDrive だけでなく SharePoint, Teams でも利用できるようになるそうです。

1つのビュー上ですべての会議のファイルを見る

会議の招待状、録画、チャットなどからファイルを探すのは大変です。そこで、OneDriveに新たに「会議ビュー」が用意されます。このビューには今後の会議と最近行われた会議ごとに共有されたファイルのリンク集が表示されます。これは便利そうですね!

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ロードマップ

ロードマップをよく見ると年末までに同期できるファイルの上限が400K以上になると書かれています。現在は30万ファイルまでが同期できるファイル数の上限ですが、これが拡大されるようです。

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Microsoft Lists

Microsoft Lists に関しては読み込み時間が半分になるといったパフォーマンスの改善も見られます。
それはもちろんですが、個人的にもっとも一番目を引いたのが、リストから直接入力フォームが作成できるというもの。Forms_2

現在、何かしらデータ入力をしてもらうために Microsoft Forms を使っている方も多いと思いますが、フォームに入力されたデータを SharePoint リストに直接格納したいと思うとどうしても Power Automate を使ったフロー作成が必要になってきます。また、Power Apps で入力画面を作ってデータは裏でリストにためていくようにするという使い方も多いと思います。

ですが、この機能を使えば、標準機能を使って手軽に入力フォームが作成できます。フォームも複数作成でき、どうも共有リンクで共有するようなので、リストに直接アクセスさせずに○○部はこのフォームから入力、○○チームはこっちのフォームからというように入り口を分けることもできそうです。フォーム自体からも列の追加ができるようで、フォームを作っている最中で「あれ、項目が不足するな」と思えばそのまま列の追加もできるということですね。モバイルでも使えるということで、早く使いたいですね。なお情報が明らかではありませんが、個人的には添付ファイルの扱いが気になるところ。

画像列に画像をドラッグ&ドロップ

画像の列に手持ちの画像を直接ドラッグ&ドロップできるようになります。

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評価列

評価列が新しくなります。新しい評価列では統計機能が確認しやすくなるなど機能が充実してきます。

個人向けで提供されてきた機能がエンタープライズ環境へ

また個人向けのMicrosoft アカウント(MSA) 用の Microsoft Lists で提供されている機能がエンタープライズ環境でも使えるようになります。

  • 新しいフィルター機能
  • リストの同時編集
  • 新しいビュー (タブ化)

新しいフィルター機能はフィルターした項目がカプセル型で上部に表示されるようになります。対象リリーステナントではすでにロールアウトされているので、動作については下を確認してみてください。

リストの同時編集もできるようなり、会議していて関係者が一堂に会しているような場合は皆で同時アクセスして、例えばリストを使った案件や懸案事項の状況確認や修正・追加なども手早く行えるようになります。Collab

ロードマップ

ロードマップを見ると、この夏に新機能が続々と投入されるよう。これは楽しみです♪
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Microsoft Stream 

Microsoft Stream からVideoポータルを SharePoint 上に手軽に作れるようになります! 教育コンテンツ、インタビュービデオ集、会議の録画集など色々と作成できそうです。Fvkidg4aqaaxufk

こうしたビデオに特化したページを素早く作成するためにビデオ ページテンプレートが用意されます。このテンプレートは SharePoint と Stream の両方から使えるようになるとのこと。この機能は8月にロールアウトを予定しています。

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新しいSteam Webパーツは2023年6月からプレビュー開始でロールアウトは7月からとなっています。特定のフォルダー内のビデオを一覧できるようになるみたいですね。

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参考情報ソース

2023年5月 2日 (火)

SharePoint で目的のコンテンツが見つからないという時、「検索範囲」というものが存在していることを意識していないことが原因かもしれません

そもそも、どこから検索をはじめても、常にすべてのサイトから検索してくるというのはよく考えれば非効率です。これでは目的のコンテンツ以外もキーワードに引っかかってくるかもしれず、本当に欲しい情報が埋もれがちに。たとえば、現実世界で何か探すとしましょう。もしテレビのリモコンが見つからなければ、利用する可能性の高いリビングでまずは探すでしょう。靴下が片方なければ、ソファーの下、洗濯機の中などありそうなところから探すものです。デジタルの世界も基本は変わらないのです。

より目的のコンテンツを適切に検索できるよう、検索を始めた場所によって検索範囲は適切に絞り込まれるようになっています。例えば、契約書を管理するサイトで検索を始めれば、そのサイト内のみをまずは検索します。これによって契約に関わるコンテンツだけが検索結果に表れるでしょう(検索しやすいよう、情報の性質、種類でサイトが分類されてるのが理想的)。

ということで、SharePoint を含むMicrosoft 365 では検索を開始する場所によって既定の検索範囲というものが決まっています。一般的な検索の開始場所は次の通りです。

  • Office.com (microsoft365.com)
  • SharePoint スタートページ
  • SharePoint ホームサイト
  • OneDrive for Business
  • ハブサイトのホーム
  • ハブサイト以外の各 SharePoint サイトのホーム
  • 各サイトのライブラリやリスト

検索をする場所によって下記の通り範囲が異なります。最上位が最も検索範囲が広く、下に行くほど検索範囲が狭くなっていきます。
なお、アクセス権限は担保されるため閲覧権限をもっていないコンテンツは検索結果に表示されることはありません。

検索場所 検索範囲 検索対象
office.com / microsoft365.com Microsoft 365 全体
  • SharePoint サイト内のコンテンツ(リスト、リストアイテム、ファイル、ページ、ニュースなど)
  • OneDrive for Business のコンテンツ
  • 連絡先(Delve)
  • メッセージ (Outlook のメール, Teams の会話)
  • アプリ
  • Loop
SharePoint スタートページ / SharePoint ホームサイトのホームページ
  • すべての SharePoint サイト
  • すべてのOneDrive for Business
  • SharePoint サイト内のコンテンツ(リスト、リストアイテム、ファイル、ページ、ニュースなど)
  • OneDrive for Business のコンテンツ
  • 連絡先(Delve)
  • Loop
OneDrive for Business 検索範囲は選択できる。
  • すべてのファイル⇒すべてのSharePointサイトとOneDrive
  • 自分のファイル
    ⇒自分の OneDrive for Business 内のみ
  • SharePoint サイト内のファイル(ページやニュースは含まない)
  • OneDrive for Business のファイル
ハブサイトのホームページ ハブサイトおよび関連付けられたすべての SharePoint サイト
  • SharePoint サイト内のコンテンツ(リスト、リストアイテム、ファイル、ページ、ニュースなど)
ハブサイト以外の各サイトのホームページ 今、検索を開始しようとしているサイト内
  • SharePoint サイト内のコンテンツ(リスト、リストアイテム、ファイル、ページ、ニュースなど)
各サイトのリストやライブラリ 現在表示しているリストまたはライブラリ
  • SharePoint サイト内のリストアイテムまたはファイル(フォルダー)
  • サイトページの場合はニュースとページの両方

上の表に書いた通り、各検索場所では検索ボックスに既定で表示される文言(プレースホルダー)が実は異なります。注目していなかった方はぜひ注目するようにしてみてください。

例えば、Office.com で検索するときは単に「検索」と書かれています。20230502_144722

SharePoint スタートページでは「SharePoint 内を検索」

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ハブサイトでは、「サイト全体の検索」20230502_144952

特定のサイトでは「このサイトの検索」20230502_145043

といった具合で、これは既定の検索範囲を示しています。

それぞれを少し詳しくみてみましょう。

Office.com

Office.com (https://www.office.com もしくは  https://www.microsoft365.com) から検索するときにはSharePoint だけでなく、アプリ、メッセージ(Outlook, Teams) などのMicrosoft 365 全体が検索対象となります(ただし、現時点では Viva Engage (Yammer) は含まれない)。SharePoint に限って言えば、サインインしているユーザーが参照できるすべてのサイトが検索対象です。ちなみに、メッセージに関しては、Outlook は自分のメールボックスが対象であり、Teams はチャットやチャネル内のメッセージが検索対象になります。20230419_142548

SharePoint スタートページ/SharePoint ホームサイト

SharePoint スタートページはアプリ起動メニューまたはスイートバーにある SharePoint のロゴをクリックすればアクセスできます。SharePoint ホームサイトは組織の管理者がホームとして指定したコミュニケーションサイトです。

この時注目してもらいたいのが検索ボックスに表示されている文言です。「SharePoint内を検索」となっています。こう表示されていれば、すべての SharePoint サイト(OneDriveも含む)が検索対象です。20230501_122142

これが表示されている場合、検索範囲はテナント内の全 SharePoint サイトと SharePoint 管理下にある情報が対象です。

  • すべてのSharePoint サイト
  • すべてのサイト内のリストやライブラリなどのコンテンツ(ファイルやリストアイテムも含む)
  • すべてのサイト内のニュース
  • すべてのサイト内の画像
  • 連絡先 (Delve で管理しているユーザープロファイル)

もちろん、アクセス権限は考慮されるため、ログインしているユーザーが参照できないコンテンツは検索結果には表示されません。

OneDrive for Business

OneDrive for Business から検索する場合は、すべての SharePoint サイトを対象にしたファイル検索になります。OneDrive for Business と言えばファイル管理が中心です。そのため、検索対象も「ファイル」のみです。

検索するとき検索ボックスに検索範囲が3つ表示されます。

  • 自分のファイル
  • すべてのファイル (既定値)
  • 組織全体

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既定では「すべてのファイル」となっており、検索範囲がすべての SharePoint サイト(OneDrive も含む)となります。したがって、検索結果を確認する際には「場所」の列を確認することが大切です。ここには格納されているサイトとライブラリのパスが表示されます。

Onedrive

「自分のファイル」を選択すると自分の OneDrive for Business 内の検索に限定されます。そのため場所はOneDrive for Business 直下に既定で作成されているドキュメント ライブラリのバスである Documents > で必ず始まります。

なお、検索範囲として「組織全体」を選ぶと SharePoint スタートページの検索画面に画面遷移することになります。たとえば、ファイル以外にページやニュースなどを探したいときや画像の絞り込み検索がしたいときにこれを選びます。もちろん、会話を検索したい場合は、明示的に  www.office.com (または www.microsoft365.com) にアクセスして検索するようにします。

ハブサイトのホーム

ハブサイトのホームページの検索ボックスには既定では「サイト全体を検索」と表示されます。つまり、ハブサイトおよびハブに接続されたサイト群全体を検索対象にしているということです。ハブサイトに子供のハブや孫のハブが接続されている場合は、それも検索範囲です。ただし、子供のハブのホームページで検索する場合は、上位検索はせず(検索範囲を広げず) 自分管理下のハブと孫ハブが検索対象になります。同様に孫ハブで検索すると孫ハブ内しか検索しません。

ハブサイト以外の各 SharePoint サイトのホーム

ハブサイト以外のサイトのホームページで検索した場合は、検索ボックスに「このサイト」と表示されます。この場合は文字通り、今、検索を開始しているサイト内のみが検索範囲だということです。

各サイトのライブラリやリスト内の検索

サイト内のリストやライブラリの各ビューにアクセスした状態で検索を始める場合は、検索ボックスには「このリスト」や「このライブラリ」と表示されます。ですから、いまアクセスしているリストまたはライブラリ内に限定した検索です。

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Power Apps を使ってSharePoint リストのカスタム フォームを作成するとき既定では「既定の環境」にフォームが作成されます。

Power Apps 管理用のPowerShellコマンドを使えば、任意の「運用環境」にカスタムフォームを作成できるようになります。SharePoint リストのカスタム フォームの作成環境とそれ以外を分けて容量の管理、ポリシー管理などを管理したいというようなケースではこうした設定も必要になるでしょう。

設定変更における注意点

カスタム フォームの作成先の既定の環境を変更するには、指定先は「運用環境」である必要があります。また、作成先環境を指定したとしても既存のカスタム フォームが新たな環境に移動されることはなく、そのままです。

また、新たに指定した環境をユーザーが利用できるように「環境作成者 (環境メーカー: Envrironment Maker)」の役割を各ユーザーに対して付与する必要があります。既定の環境のままであれば、この役割の付与はすべてのユーザーに対して自動的に行われますが、新規に指定する場合は自動では行われないため運用方法を考えないといけません。たとえば、新規に追加したユーザーアカウントに対して必ずこの環境のロールの追加もするといったようなルール策定です。 さらに、既定の環境の場合はそもそも環境の削除ができませんが、それ以外の環境の場合は環境は削除しようと思えばできてしまいます。この場合、当然、この環境に含まれるカスタム フォームも一緒に削除されます。

PowerShell コマンドで指定する

Power Apps の管理者用コマンドの基本的な利用方法は下記のリンク先を参照しましょう。

PowerShell のサポート - Power Platform | Microsoft Learn

では PowerShell コマンドに移りましょう。次のコマンドを実行して既定のカスタム フォームの作成環境を確認します。

Add-PowerAppsAccount

#SharePointカスタムフォームが作成される環境の取得
Get-AdminPowerAppSharepointFormEnvironment

これにより既定の環境を使っているかどうかがわかります。既定の環境名は Default- で始まります。20230501_093656

環境を変更するためのコマンドは Set-AdminPowerAppSharepointFormEnvironment を使用しますが、環境名を指定する必要があります。名前はGUIDで指定する必要があるため、まずは既存の環境の一覧を確認し目的の環境の名前を把握します。

Get-AdminPowerAppEnvironment コマンドを使用します。

#環境の一覧 (運用環境のみ)
Get-AdminPowerAppEnvironment | Where-Object {$_.EnvironmentType -eq 'Production'} | Select-Object -Property EnvironmentName, DisplayName, EnvironmentType

コマンドを実行すると、運用環境の情報が一覧できます。

20230501_104207

設定を変更していきましょう。この例では5e0b10a0 で始まる環境を指定します。次のコマンドを実行します。

#既定のカスタムフォームの作成環境を指定する (ここでは環境名は伏せています)
Set-AdminPowerAppSharepointFormEnvironment -EnvironmentName '5e0b10a0-*************' 

最後に既定のカスタムフォームの作成先の環境が変わったことを確認します。

20230501_100130

設定が反映されるまで少し待ってから、新規に SharePoint リストのカスタム フォームを作成してみましょう。環境が既定の環境ではなくなっていることがわかります。

20230501_103050

管理センターからも確認してみましょう。環境のリソースに保存した SharePoint リストのカスタムフォームがあることが確認できます。

20230501_103154

元の状態に戻すには、次のコマンドを実行します。

#既定の環境に戻す
Reset-AdminPowerAppSharepointFormEnvironment
#SharePointカスタムフォームが作成される環境が既定の環境に戻ったことの確認
Get-AdminPowerAppSharepointFormEnvironment

20230501_110028