2023年1月12日 (木)

Microsoft Teams の Wiki が廃止に

2023年2月中旬より順次 Microsoft Teams の Wiki が廃止となります。気になるのは、廃止後ですが、既存のデータは引き続き利用できます。ただし、新規にはつくれなくなるということ。

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Teams の Wikiは実体が SharePoint (リスト)で管理されており、隠しリストとなっているため検索が十分にできないなど課題がありました。詳しくは過去に書いたブログをご確認ください。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Teams の Wiki の使いどころとその実体は? (lekumo.biz)

今後は OneNote ノートブックを使うようにアナウンスされています。OneNote なら検索機能などももっているので探しやすくなりますし、チーム内の複数チャネルで共有できることになります。そういった利点を生かしたいところ。既存の Wiki は OneNote にエクスポートできるよう機能も用意されるそうです。

また新規に作成するチャネルには OneNote ベースのタブが既定で用意されるようになるとのこと。現時点でも OneNote をタブとして追加できるので、先にタブ追加をしていても問題はありません。

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とはいえ、Twitter を見ていると結構使いこんでいる組織も多くあるようです。Wikiは軽かったので、素早く使うのには便利でしたからね。

ということでMicrosoft の案内では今後 Wikiに変わるのが OneNote になるのですが、ナレッジベースなどものによっては SharePoint ページをタブとして追加して情報整理をするのもよいと思います。

組織内でどう対応していくか、検討してみてください。

2023年2月22日追記

Microsoft 365 管理センター内のメッセージセンターに本件について更新情報として FAQが掲載されていたので、ポイントを抜粋しておきます。

Q. Wiki廃止後にチャンネルでメモを取るにはどうしたらよいですか?

A. 新しいチャンネルには、OneNoteノートブック(メモを取るためのM365ブランドのもの)が付属します。OneNoteでは豊富な書式が利用でき、より情報整理しやすく、OneNoteアプリ内での検索などの利点をもたらしてくれます。

Q. いつどのように廃止されますか?

A. 次の3つの段階を経ます。

ステージ1: (タイムライン - 2023年3月上旬) 新たに Wikiを作成することはできませんが、引き続き読み書きはできます。またユーザーは自分のコンテンツを OneNote にエクスポートできます。ユーザーがコンテンツをエクスポートすると Wikiは読み取り専用になります。エクスポート後はチャネル内の各Wikiが OneNote上の個別のセクションとして表示され、各WikiページがOneNote上の個別のページになります。

ステージ2: (タイムライン - 2023年半ば👈6月に廃止されるとWikiタブに現在表示されている) チャネルの Wikiタブはサポートされなくなりますが、引き続き既存のWikiアプリのコンテンツを読み書きできますし、OneNoteへエクスポートできます。

ステージ3: (タイムライン - 2024年1月) Wiki タブと WIki アプリはTeams 内からアクセスできなくなり、ユーザーはコンテンツをエクスポートできなくなります。ただし、SharePoint上からWikiのファイルをダウンロードすることは可能です。

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Q. 既存データはどうなりますか?

A. Wikiが非推奨になった後も、保持ポリシーに従って SharePointからデータにはアクセスできます。上で述べたように SharePoint上からWikiのファイルをダウンロードすることは可能です。

Q. 一括エクスポートはできますか?

A. Wikiタブごとにエンドユーザーが1つずつエクスポートする必要があります。1つのチャネルに複数のWikiタブがある場合も、同様に個別にエクスポートする必要があります。

Q. 誰が Wikiを OneNoteにエクスポートできるのですか? 

A. タブの追加や削除ができるメンバーならだれでもエクスポートできます。

Q. テナントレベルで一括してエクスポートすることはできますか?

A. いいえ。ユーザーが各自のタイミングでエクスポートする必要があります。

その他の制限について

OneNoteのノートは、デフォルト(ライト)モードとハイコントラストモードでのみ機能します。

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