SharePoint のページとニュースではタイトル領域の利用が強制ではなくなります。その代わり、新しくバナーWebパーツが登場します。ページ上には複数のバナーWebパーツが追加できます。ちなみに、ページのタイトル自体は必要です。領域が不要になるだけです。検索時にはタイトルを優先的に検索することになりますし、タイトルの指定をしなくいていいことにはなりません。
新機能は次の通りです。
- ユーザーはページ上のタイトル領域を削除できるようになり必ずしもタイトル領域を持たせる必要はなくなります。
- タイトル領域は新たなレイアウトとともにバナー Webパーツとしてリブランドされます。ユーザーはページの任意の列(全幅幅のセクションを含む)に複数のバナーを追加できます。
ロールアウト
対象リリース: 2024年5月下旬にロールアウトが開始され、2024年6月上旬までにロールアウトが完了予定
GA (Worldwide, GCC, GCC hight and DoD): 2024年6月中旬~2024年6月下旬までにロールアウト完了予定
バナーWebパーツと新しいレイアウト
ロールアウト後は、これまでのタイトル領域レイアウトに加え、次の2つのバナーレイアウトが追加利用できるようになります。
- Author
Fade
ページの先頭に追加する最初のバナーはタイトルとして考えられます。画面上部のコマンドバーにはページ「タイトル」と自動的に同期されます。追加のバナーはページの見出しとして機能します。
ロールアウト後は新規にページやニュースを作成する際に新しいタイトル領域を利用できるようになりますが、既存のページに関しては新しいバナーに合わせて自動的に変わるわけではありません。新しいレイアウトオプションが選べるようになります。
- ロールアウト前に作成されたタイトル領域は削除することも、そのまま残すことも可能
- ロールアウト前に作成されたタイトル領域を持つページをコピーするとき、ユーザーはコピーされたページ内のタイトル領域を削除することも、そのまま残すこともできる
- タイトル領域のあるカスタムテンプレートを使って新しいページを作成するときもタイトル領域を削除することも、そのまま残すこともできる
まとめ
これから SharePoint のポータル機能はいろいろとアップデートがされる予定ですが、レイアウトの柔軟性が増していきます。Microsoft Teams はリアルタイムでのコミュニケーションには最適ですが、最新情報が重視されるというチャットの性質上「読み捨てる」ことになるため、お知らせなどまとまった情報を掲示して周知し、後からいつでも素早く閲覧できるかというとそうではありません。
SharePoint の新しいポータル機能を組み合わせていくことで、こうした欠点を補完できるようになります。Microsoft 365 の機能をうまく組み合わせて、よりスムーズな情報共有を行っていきたいですね。