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2019年3月 7日 (木)

モダンサイトでサイトページを作成するとき最近気に入っているレイアウトの使い方をご紹介します。

セクションのレイアウト

今のところ私が気に入ってよく使うのが、3分の1が左の列というレイアウト構成です。このレイアウトにして左側には章ごとの見出しのみ書いておきます。右側に本文というパターンですね。詳しくは下記のビデオで確認してみてください。音声はありません。

この構成のセクションを繰り返していき、メリハリが足りないときにはセクションの背景に色を指定します。この構成だと見やすく、しかも画面サイズを小さくしても、見出しが担保されます。使いやすい構成だと思うのでお勧めです。

画像などについて

ところで、画像Webパーツの取り扱いについて少し補足を。このWebパーツの扱いが最初慣れないのではないかと思います。このWebパーツは配置すると、その列の幅いっぱいに表示されます。クラシックサイトの利用経験がある方は特にサイズを指定したくなるところでしょうが、レスポンシブ Webデザイン対応を考えると下手にサイズ指定はしない方がよい。もちろん、将来的にはもしかしたら細かいサイズ指定などができるようになるかもしれませんが、今の SharePoint サイトはとにかくエンドユーザーでも手軽に使えるように変わってきています。従来のサイトのように、あまり細かい設定があると、結局ユーザーが覚えきれないというところもありました。そういう意味ではユーザーフレンドリーだとも言えます。

ということで、まずはレイアウトの仕方で工夫するのが得策です。

2019年3月 4日 (月)

たまには、バリッと開発寄りの記事を書きます。

SharePoint Framework を使うとモダンサイトはもちろん、クラシックな SharePoint サイトでもクライアント サイド実行の Webパーツを独自に作成できます。

この Framework は現在はSharePoint Framework 1.7 (2018年11月リリース)が最新で、もうすぐ v 1.8 がリリースされるところまで来ています。v 1.7で追加された目玉機能の一つがプレビュー機能ではあるものの、"SharePoint Framework for Teams Tabs" のサポートです。

SharePoint Webパーツを Teams のタブとしても利用できるようにするというもの。

2019-03-04_16-39-25

作り方の大まかな流れは次の通りです。

  1. Yeomanジェネレータ実行時に --plusbeta オプションを指定してスキャッフォルディングする
  2. Teams フォルダーが生成される
  3. 通常通り Webパーツコードを記述していく
  4. Gulp bundle --ship および Gulp package-solution --ship を実行する
  5. Teams フォルダー内のファイルを Zip 化し、Teams 側へアップロード
  6. アプリをタブとして追加

では、分かりにくいであろうところを少し補足していきましょう。

まず Yeoman ジェネレータですが、v1.5 から --plusbeta オプションが追加されました。このオプションを追加することでプレビュー段階の機能を試せるようになっています。Teams タブとして利用するにはこの --plusbeta オプションが必要です。

>yo @microsoft/sharepoing --plusbeta

ソリューションパッケージを Ship モードで作成すると下図の通り Teams フォルダー内に manifest.json と Teams内で使用する既定のアイコンが2つ用意されます。

SPFxTeamsTabSolutionInVSC

このフォルダー内のファイルを手動で単純に ZIP化します。

これをTeamsのチーム所有者が下記の場所からアップロードするだけです。

2019-03-04_16-19-07

アップロードが終わると、アプリ一覧に SPFx アプリが表示されます。

2019-03-04_16-19-47

あとは、SharePoint サイト上で Webパーツが動作し、同じものがTeams内でも動作することを確認してみましょう。ちなみに、デモのアプリはカレント SharePoint サイト内のライブラリ一覧を取得するようにしています。Teams 内で動作させているように見えるこのアプリですが、実体となるコードは SharePoint側でホストされることになるため、同一サイトを利用しているTeamsのチーム上でも同じ結果が得られます。

SharePoint のモダンサイトでは RSS Webパーツを利用したくても、コネクターとして提供されているうえに、Office 365 グループに接続されていることが前提になってしまっています。コミュニケーション サイトを前提にポータルを作るとなると、Office 365 グループ接続はしないでしょうし、仮に Office 365 グループに接続されていたとしても、このコネクター自体、あまり使い勝手がよくありません。

実際に同様のご質問を、以前、研修時にも頂きました。

さて、今のところ最善策として取り得る選択肢の一つは SharePoint Framework を使って独自に Web パーツを作るかということですが、これもいきなりはハードルが高い。そこで手軽に利用することを考えると PowerApps アプリとしてページに埋め込んでしまうというのも一つの手です。

実際に作成してみているのが下記のページです。PowerApps の公式 Blog の RSS フィード("https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/feed/")を読み込んでいます(細かい話ですが、"New!" アイコンは発行日が今日から一週間以内かどうか簡単な判定式を書いて表示しています。基本的な手順だけではアイコンまでは表示できないのでご注意を)。

RssPowerAppsBlog

ちなみにSharePoint Framework に関しては React コントロールを使った Webパーツの紹介およびソースコードが最近実施された SharePoint Developer Community (PnP) の Community Demo でも公開されています。

PowerApps アプリの作成

大まかな手順は次の通りです。

  1. 空の携帯電話レイアウトからキャンバス アプリを作成
  2. データソースとして RSS コネクターを追加しておく
  3. OnStart もしくはメインスクリーンの OnVisible に次の式を指定
    ClearCollect(feeds,RSS.ListFeedItems("https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/feed/"))
  4. ギャラリーコントロールを配置し Items プロパティに feeds コレクションを設定
  5. 画面上部にHtmlテキスト コントロールを配置し、Galleryで選択したアイテムの Summary 部分を表示

もちろん、細かい微調整はするのですが、大体は上記のような感じで作成します。さらに言えば、SharePoint リストの RSS フィードは利用できませんので注意しましょう。そもそも、SharePoint リストなら、PowerApps から SharePoint コネクターを使えばリストデータは取得できるため RSS フィードは利用する必要がありません。

音声はありませんが、手順をビデオにしているので参考になれば幸いです。

2019年2月22日 (金)

弊社では、定期的にSharePointの検索に関する研修を実施しているのですが、そこで最近気づいた新機能をメモしておきます。

エンタープライズ検索センターでは検索結果のページがカスタマイズできます。このページに配置してある「検索結果Webパーツ」の設定にいつの間にか次のオプションが追加されています。

  • ユーザーに次の検索結果の個別のブロックも表示する : 個別の OneDrive

スクリーンショットは次の通りです。既定ではこの設定はオフ。

2019-02-22_13-48-29

そこでオンにしてみました。すると確かに OneDrive から取得したファイルがブロックで表示されます。

2019-02-22_13-47-47

ちなみに、SharePointの検索機能はアクセス権限を見ていますので、ログインしているユーザーに閲覧権限がなければ表示されませんのでご安心を。「あのファイル、どこに格納したっけな? SharePoint サイト、それとも OneDrive だったか、、」というときに一括検索できるのは便利ですね。

現在、モダンサイトベースの検索機能が提供されており、非常に高速に結果を得られるのですが、難点はまだカスタマイズができないことです。そのため、今のところ部分的にはクラシックな検索ページも必要になるので、こうしたオプションは知っていると便利だと思います。

[オフィスアイ株式会社] 

SharePoint の検索に関して下記のコースを定期的に実施しています。

 

2019年2月20日 (水)

従来の SharePoint サイトでは、同一サイトにあるリストやライブラリを「リストビューWebパーツ」として WikiページやWebパーツページに配置できました。

モダンサイトの場合は、「埋め込み」Webパーツを使うことで簡単に実現できます。といっても、当然ユーザーは当該サイトに対して最低限「閲覧」アクセス許可レベルは必要となるので注意してください。

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手順は次の通りです(音声あり)。

この機能を使う際のコツはリストやライブラリが「モダンモード」になっていること。下図の通り、クラシックとなっているとうまく動きません。

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そもそもこの機能は Teams 内でタブとして任意のライブラリやリストを追加するときとほぼ同じ理屈で動いているようです。