カテゴリ「Power Apps」の27件の投稿 Feed

2019年3月 4日 (月)

SharePoint のモダンサイトでは RSS Webパーツを利用したくても、コネクターとして提供されているうえに、Office 365 グループに接続されていることが前提になってしまっています。コミュニケーション サイトを前提にポータルを作るとなると、Office 365 グループ接続はしないでしょうし、仮に Office 365 グループに接続されていたとしても、このコネクター自体、あまり使い勝手がよくありません。

実際に同様のご質問を、以前、研修時にも頂きました。

さて、今のところ最善策として取り得る選択肢の一つは SharePoint Framework を使って独自に Web パーツを作るかということですが、これもいきなりはハードルが高い。そこで手軽に利用することを考えると PowerApps アプリとしてページに埋め込んでしまうというのも一つの手です。

実際に作成してみているのが下記のページです。PowerApps の公式 Blog の RSS フィード("https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/feed/")を読み込んでいます(細かい話ですが、"New!" アイコンは発行日が今日から一週間以内かどうか簡単な判定式を書いて表示しています。基本的な手順だけではアイコンまでは表示できないのでご注意を)。

RssPowerAppsBlog

ちなみにSharePoint Framework に関しては React コントロールを使った Webパーツの紹介およびソースコードが最近実施された SharePoint Developer Community (PnP) の Community Demo でも公開されています。

PowerApps アプリの作成

大まかな手順は次の通りです。

  1. 空の携帯電話レイアウトからキャンバス アプリを作成
  2. データソースとして RSS コネクターを追加しておく
  3. OnStart もしくはメインスクリーンの OnVisible に次の式を指定
    ClearCollect(feeds,RSS.ListFeedItems("https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/feed/"))
  4. ギャラリーコントロールを配置し Items プロパティに feeds コレクションを設定
  5. 画面上部にHtmlテキスト コントロールを配置し、Galleryで選択したアイテムの Summary 部分を表示

もちろん、細かい微調整はするのですが、大体は上記のような感じで作成します。さらに言えば、SharePoint リストの RSS フィードは利用できませんので注意しましょう。そもそも、SharePoint リストなら、PowerApps から SharePoint コネクターを使えばリストデータは取得できるため RSS フィードは利用する必要がありません。

音声はありませんが、手順をビデオにしているので参考になれば幸いです。

2018年9月19日 (水)

PowerApps で何ができるの? という情報も書き溜めておきたいので、大したアプリではないのですが、ちょこっと事例として残しておきます。

弊社では、SharePoint や Office 365 に関する研修コースを定期的に行っていますが、残席が僅かになったり、満席になった場合に Twitter でお知らせしています。

以前は実施回数もしれているので、手入力で投稿していましたが、現在は PowerApps を使って手軽に投稿できるようにしています。

PowerApps-Twitter

もちろん、過去に投稿した内容も一覧できます。

2018-09-19_19-29-38

大した開発ではないのですが、ちょっとした業務がちりも積もれば山となり、少しでも時間を節約できるわけです。Excel 関数が利用できれば、アプリ開発のハードルは非常に低いのでお勧めです。

ということで、来月の SharePoint Online サイト管理基礎コースは、もう少しで定員に達します。Microsoft Ignite の情報などもご提供する予定です。お申込みはお早めに!

2018年9月 4日 (火)

 先日公開した下記のブログ記事ですが、カスタマイズ方法を YouTube に公開しました。

[SharePoint Online] PowerApps を使ってアイテムをコピーする(1)

[言い訳 ] 早朝に寝起きで作ったので、多少、声がガラガラしていますが、ご容赦ください

動画は手順のみを説明していますが、少し補足しておきます。

既存の画面は新規作成と更新ができるのですが、SharePointForm1 というコントロールがカギを握ります。これは PowerApps の編集フォームというものですが、編集フォームには次の3つのモードがあります。

  • 編集…FormMode.Edit
  • 新規…FormMode.New
  • ビュー…FormMode.View

要するにモードを切り替えて後は SubmitForm(SharePointForm1) という式を実行すれば、モードによって既存アイテムが更新されたり、新規作成できたりします。

ということは、SharePointForm1 の既定のモードが Edit なので、New に変えればいいじゃない! と思うのですが、話はそう単純ではありません。New に変えるとフォーム内の全コントロールの内容がクリアされます。新規作成ですからね。そのため、ビデオに公開した手順では、既存の画面(FormScreen1)は残しつつ、コピー作成して、新たに作成した画面の方で編集フォームコントロールの設定を New に変えています。ただ変えるだけだと、値がクリアされるため、Navigate関数を使って FormScreen1 上のコントロールの値をパラメータで渡してやっています。

基本的な概念など、独学していて自身のない方は弊社コースもどうぞ。うちは4名様定員で自宅で研修を実施していますので、ゆったりしっかり学べますよ。
SharePointユーザーのための PowerApps & Microsoft Flow入門 [OH-2017-202]

本日もちょうど、上記コース実施しているところです☺

2018年8月31日 (金)

PowerApps でカスタム リストをカスタマイズしてアイテム コピーを手軽に実装できます。

まずは出来上がったデモのみ公開しておきます。

手順については文字で表現するのが難しいので、追ってYouTubeに公開する予定です。こうご期待 !

2018年7月20日 (金)

 2018年7月18日付けの PowerApps ブログ記事では "アプリの再発行" を推奨することで、パフォーマンスの改善と追加機能が利用できるようになるとのこと。

Republish your apps to get performance improvements and additional features

With the PowerApps platform, you can build great apps and deploy them to your end users, but sometimes you make an app and don't update it for many months. When you open the app in the studio, it reflects all the performance improvements that the PowerApps team made in the past since the last time you opened the app in the studio.

アプリの再発行の必要性 

以前のブログ記事でも紹介した通り、開発環境が Web ベースに一本化されていらい、Webブラウザー上でのアプリ開発は非常にスムーズになりました。初期の PowerApps は開発時のレスポンスが非常に遅く、お世辞にも「サクサク」アプリが開発できるとは言えませんでしたが、現在は推奨スペックの PC 上であれば、Edge や Chrome を使うことでストレスなくアプリ開発ができるようになってきました。

特に今年に入って加速度的に新機能や機能改善が行われてきています。新機能としては、たとえば、まだ試験段階ではありますがリッチテキストエディタコントロールが利用できるようになりました。こうした背景から、一度作成したアプリも定期的に見直しをすることで、「今までは別の方法をとっていたけど、もっとスマートな方法が利用できるじゃないか! 」とか、「今まで欲しかった関数が、ようやく使えるようになっているぞ」といった発見もあるはずです。

そもそも PowerApps の資料を見ていると次のような文言が書かれています。

作成したアプリが警告なしで動作を停止した場合、過去 6 か月以内に更新または再発行をしていないことが原因である可能性があります。 この問題を解決するには、アプリを更新または再発行して PowerApps の最新バージョンと同期します。その後は、最後に公開してから 6 か月以内にアプリを更新または再発行することを継続して行うようにします。

少なくとも6か月おきには再発行を行った方がよさそうです。

ちなみにアプリは発行時の PowerApps のバージョンで固定されます。つまり勝手に最新バージョンに上がることはないということ。これが再発行することでアプリも最新バージョンに自動更新され、バグ修正やパフォーマンス改善なども反映されるようになっています。上記記事によると、例えば SharePoint サイトに埋め込んでいる PowerApps アプリも以前は 1秒以下で実行できるものが全体の40% 程度だったものが、再発行することで 80% 程度まで向上しているようです。

またPowerAppsアプリは自動的にバージョン管理されているため、以前のバージョンの状態に容易に戻せます。

ということで現在のところ、定期的な再発行を保守・運用に組み入れていく必要がありますが、将来的には自動再発行機能も利用できるようになるようです。