2019年3月10日 (日)

PowerApps でカスタマイズした SharePoint リストフォームが完全に削除できない

SharePoint Online のモダンなカスタム リストでは標準のリストフォームを PowerApps を使ってカスタマイズできます。ちなみに、リストフォームのカスタマイズではなく、PowerApps のアプリからデータソースとして SharePoint リストを利用する場合とは話が異なるので注意してください。あくまでも、リストフォームのカスタマイズです。

カスタム リストフォームの削除に関して、気になる挙動があるため情報共有しておきます。なお、管理者の方でないとあまりピンと来ないかもしれません。

SharePoint リストフォームの削除手順

リストフォームは次の手順で削除します。

当該リストやサイトを削除したらどうなる?

ところで、上記の手順を実施せずにリストやサイトを削除したらどうなるでしょうか? これが問題なのです。上記の手順を踏まえず、リストやサイトを削除すると当然 PowerApps アプリ自体は使えなくなるのですが、PowerAppsの管理センターから確認すると、一覧に残っているのです。一見、わからないのですが、よくよく作成先のURLを確認すると既に削除済みのリストやサイトに紐づいていたアプリであることがわかるという状態です。

下記の図がPowerApps管理センターで、赤枠の部分に "SharePoint Form" とあるのがリストフォームをカスタマイズした際に生成されたアプリです。

PowerAppsAdminCenter-CustomForm

リストやサイトを削除すれば、自動的に PowerApps アプリも削除されると思っていたのですが、ちょっとした落とし穴です。しかも、PoweAppsの管理センターからはリソースの確認はできますが削除はできません。管理者がアプリを削除するには PowerShellを使う必要がありますし、PowerShellを使った削除などの管理には PowerApps の Plan 2 が必要です。

ユーザーに対して特に影響はありませんが、管理者サイドからするとアプリ一覧に今後使うことのない "ゴミ" とも言える PowerAppsアプリ(厳密には SharePoint Form)がずっと残り続けるため、一覧を確認する際にはこれらの情報を省いておく必要がありそうです。なお PowerShellを使っても当該リストが削除されているかどうかはわかりません。SharePoint管理センターからもどのリストが PowerApps でカスタマイズされているかはわかりません。これも厄介な点です。

1票にご協力を

日本マイクロソフト株式会社のサポートにサポート依頼をして、本件は連絡済みですが、現時点ではリストやサイト削除時に一緒にアプリも完全削除してくれる動作ではないとのこと。サポートの方からも下記のURLに本社の開発チーム向けに改善リクエストを上げていただきました。本機能の実装に賛同いただける方は1票を投じていただければと思います。※どなたでも投票可能です。

Delete SharePoint customized form from PowerApps admin center.

We can use PowerApps to customize the SharePoint list form, but we can not delete customized forms in the PowerApps Admin Center. We need to delete them from SharePoint. Customized form will remain on PowerApps If we deleted the SharePoint list. It is causing trouble in management because there is n...

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