2007年12月

2007年12月13日 (木)

SP1 を適用すると、クエリ サーバーとインデックス サーバーで必要な最大ディスク領域が増加してしまうようです。サポート技術文書によると、必要となる最大ディスク領域はインデックスの物理サイズの 2.85 倍になるとのことです。その代りパフォーマンスは向上するのだとか。システム設計をされる方などは特に注意が必要ですね。

  • 「SharePoint Server 2007 Service Pack 1 のインストール後、クエリ サーバーまたはインデックス サーバーで使用される最大ディスク領域がインデックスの物理サイズの 2.85 倍に増加する 」http://support.microsoft.com/kb/943105/ja
2007年12月12日 (水)

MOSS 2007 の SP1 がようやく提供開始されました。以下の 「Microsoft SharePoint Products and Technologies Team Blog」にも書かれています。

SP1のダウンロード

※MOSS に SP1 をインストールするには、先にWSS 3.0 SP1 をインストールする必要があるようです。

私の一番の注目は、AJAX の正式サポートです。これでもう少しユーザビリティがあげられるといいなと思っているのですが、まずはいろいろと試してみないと。

2007年12月11日 (火)

よく 私は DEMO 環境を構築するときにMOSS と DC を同居させて、とにかく1台で DEMOができるようにします。で、先日この環境からどうしても DC を切り離す必要がありました。その時に、トラブルに見舞われましたので問題の再現方法と対処策を書いておきたいと思います。

DC を切り離し作業 (ここは一般的な手順であるため概要程度にとどめます)

  1. 別のPCに Windows Server 2003 をインストールし、DC に昇格
  2. MOSS と同居している DC から 新しいサーバーにFSMO を移動
  3. MOSS と同居している DC を削除

3.の手順後、MOSSのサイトにアクセスすると全くサイトにアクセスできない状況になります。これはMOSS で利用しているアプリケーションプールで使用している アカウントが所属しておくべきグループに追加されないことが原因です。以下の手順がMOSSの復旧策です。

  • MOSS サーバー上の "IIS_WPG" ローカルグループにアプリケーションプールで使用しているアカウントを追加
  • DC 上のローカルグループである "WSS_WPG" にアプリケーションプールで使用しているアカウントを追加
  • 最後に、IIS の管理ツールを使用してアプリケーションプールのワーカープロセスを再起動

最後のワーカプロセスの再起動では、管理サイトと共有サービスプロバイダのものもも忘れずに再起動しておきます。管理サイトのアプリケーションプール名は通常、"SharePoint Central Administration v3 " 、共有サービスプロバイダ のアプリケーションプール名は通常は "SharedServices1" です。

ちなみに、上記トラブルシューティングを見てもわかりますが、MOSS を理解するにはシステム管理者の方も開発者の方も最低限、IIS の基本的な管理方法と アプリケーションプールワーカプロセスといった用語はキーワードとして理解しておくといいと思います。これらの用語については、別の回に取り上げるようにしたいと思います。

2007年12月10日 (月)

(※ 2008.2.12 以前紹介していた手順ではユーザー定義のリストフォーム挿入に関するバグを顕在化させてしまっておりました為、訂正しました。)

MOSSでは "タイトル" 列はシステム列です。通常、新規にアイテムを追加したり、プロパティを編集する際に、タイトル列が必ず表示されブラウザ上の設定ではどうしても非表示にできません。とはいえ、タイトル列は利用しないので、画面上で非表示にしたいというニーズもよく耳にします。

実はタイトル列は SharePoint Designer 2007 を使ってやれば非表示にできます! 今回は 新規フォーム (NewForm.aspx) を例に方法をご紹介します。なお、手順を試す場合は、検証用にあらかじめ任意のカスタムリストを作成しておいてください。

  1. SharePoint Designer 2007 を起動します。
  2. [ファイル]メニューを開き、[サイトを開く] をクリックし、アクセスしたいサイトのURLを指定しサイトを開きます。
  3. あらかじめ検証用に用意したリストを展開し、NewForm.aspx を右クリックし「既存のページから新規作成」をクリックします。
  4. NewForm2.aspx という名前でNewForm.aspx と同じ場所に保存します。
  5. デザインビューでページ内の<asp:Content ContentPlaceHolderId="PlaceHolderMain" runat="server"> の開始タグから終了タグまでの部分を選択し、右側に表示される矢印(>) をクリックし、「コモンContent タスク」から「マスタの既定コンテンツ」をクリックします。
  6. 「マスタ ページ コンテンツを既定として設定すると、この領域のすべての内容がページから削除されます。続行してもよろしいですか?」というダイアログが表示されたら[はい]をクリックします。
  7. 再び、<asp:Content ContentPlaceHolderId="PlaceHolderMain" runat="server"> の部分にカーソルを挿入した状態で右側に表示される矢印(>)をクリックし「コモン Content タスク」から「カスタム コンテンツの作成」をクリックします。
  8. [挿入] メニューをクリックし、[SharePoint コントロール] - [ユーザー定義のリストフォーム] をクリックします。
  9. 「フォームに使用するリスト/ドキュメントライブラリ」ドロップダウンメニューから目的のものを選択し、作成するフォームの種類で「アイテム作成」を選択します。
  10. [OK] をクリックします。これで ユーザー定義リストフォームが挿入されます。
  11. タイトル列を削除します。
  12. 上書き保存します。
  13. [フォルダ一覧]からリストを右クリックし[プロパティ]をクリックします。
  14. リストのプロパティの[関連ファイル]タブから"新しいアイテムのフォーム" をNewForm2.aspx に変更します。

この方法では、非表示にしたい任意の列を削除したり、並び替えも可能です。


参考: http://blah.winsmarts.com/2007-5-Customize_the_-and-quot;NewFormaspx-and-quot;_page_for_a_SharePoint_List.aspx

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2007年12月 7日 (金)

サイト コレクションの作成方法には、明示的にパスを指定しそのパスに1つのサイト コレクションを作成する方法とワイルドカードを使用して指定したパスの配下に複数のサイト コレクションを作成する方法とがあります。

既定ではサイト コレクションを作成するときに次の2つのパスが用意されます。

  • ルート パス (/)
  • サイト パス (/sites)

ルート パスは明示的なパスです。ルートパスに作成すると、 http://moss2007/ といったサイトが作成されます。一方、サイト パスはワイルドカードとなっており、sites の配下にhttp://moss2007/sites/sitea/http://moss2007/sites/siteb/ といった複数のサイト コレクションを作成できます。

なお、管理対象のパスは任意のパスを追加することもできます。たとえば、先にワイルドカードである sites 配下にサイト コレクションを作成し、後からルート パスにサイト コレクションを作成しようとしたときに ルートパスが表示されないことがあります。こうした場合にも、あらかじめルート パスを手動で追加しておけば問題ありません。

管理パスの追加方法

  1. [SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] サイトにアクセスする。
  2. [アプリケーション構成の管理] タブをクリックする。
  3. [SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションにある [管理パスの定義] をクリックする。
  4. 管理パスを追加したい Web アプリケーションを選択する。
  5. [新しいパスの追加] セクションに "/" パスを入力し、種類として [明示的な管理対象パス] を選択し [OK] をクリックする。