2014年2月12日 (水)

InfoPath の今後

CNET の記事が公開されましたが、マイクロソフト社が InfoPath の提供を終了することを決定したようですね。

Office 2003 のラインナップから投入された電子フォーム開発ツールで、私も長く関わってきましたが、InfoPath 2010から InfoPath 2013 へは新機能の投入もなかったため、先々提供を終了するであろうことは推測していました。いよいよという感じですね。ちなみに、現時点で InfoPath を使っている方は、いきなり製品が利用できなくなるわけではないのでご安心ください。記事にもある通り、向こう10年間はサポートされるとのことです。

InfoPath は使い慣れると、手軽なフォーム開発にはよいツールですが、複雑なフォームとなると開発効率が悪かったりと、いろいろと改善してほしいところはありました。しかし、フォーム開発自体を新しいアプローチに移行することに決めたようです。

InfoPath はもともと XML データを生成するツールであり、ブラウザー上にフォーム表示する際には HTML となるように XSLT を内部生成しています。Webの技術もいろいろと変化しており、マルチデバイス対応、HTML 5, CSS 3, JavaScript 対応等、変化が目まぐるしいのが現状であり、SharePoint Designer 2013 からは従来備わっていたデザイン ビューを廃止していますが、これはこうした時代の流れを受けて表示上の互換性を保証することが難しくなってきたための処置だと聞いています。

そう考えると InfoPath も過渡期を迎えたと言えます。「次世代のフォーム作成技術」とはどういうものか注目し、弊社でも、研修などにいち早く取り組んでいきたいと思います。また、今後フォーム開発を行う必要がある場合に、エンジニアとしてはどのように技術移行を行っていけばよいのかというアドバイス等できるよう準備していく予定です。

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