2015年4月

2015年4月10日 (金)

SharePoint Designer 2013 のワークフローを使って、お知らせを自動送信したり、リマインダーメールを送付したりできます。この時、外部の Email アドレスにメールを送信することも可能です。

ただし、SharePoint 2013 ワークフローでは、対応していません。下記画面は Office 365 上の SharePoint サイトを使用していますが、宛先に外部ユーザーを指定すると次の警告メッセージが表示され、送付できません。

「選択したユーザーは、このワークフローの発行元のサイト上で有効でない可能性があります。受信者が有効な SharePoint ユーザーでない場合は、ワークフローの電子メールを受信できません。」

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Office 365 の場合は、SharePoint 2013 ワークフローでは、送信先はテナント内のユーザーに限定されます。

しかし、SharePoint 2013 では SharePoint 2010 ワークフローも使えますので、こちらに切り替えて同様に処理を指定すると、問題なく送信できるようになります。

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2015年4月 7日 (火)

オンプレミスのOffice Web Apps 2013 サーバー にはオンライン ビューアー機能があります。これは、SharePoint サイト内ではなく、組織内のファイルサーバー上の共有フォルダーや Webサイト内に格納されている Office ファイルを Web ブラウザーで表示できるようにする機能です。

オンライン ビューアーを利用するには、Webブラウザーを使って次のURLにアクセスします。

http(s)://<Office Web Apps サーバー名>/op/generate.aspx

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表示は英語のみです。

「Enter the address of the document」に共有フォルダーのUNCパスなどを指定し、[Create Link]ボタンをクリックすると、ブラウザー表示用のURLと埋め込みタグの2つが生成されます。

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このリンクをブラウザー表示すると、SharePoint サイト上にある Office ドキュメントと同様にブラウザー表示できます。

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Wiki ページや「お知らせ」リストなどに埋め込みコードを追加する場合は、サイト コレクションの管理はあらかじめ、"HTML フィールドのセキュリティ" 設定に、Office Web Apps サーバーのドメイン名を追加しておく必要があるので注意しましょう。私の検証環境では Office Web Apps サーバー名は wac2013.contoso.com となっているので、 "contoso.com" を追加します。

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なお、インターネット バージョンは次の URL に公開されています。

基盤管理者側の設定

Office Web Apps サーバー 2013 は既定ではビューアーに表示できないようになっています。Office Web Apps サーバー上で PowerShell から Get-OfficeWebAppsFarm コマンドを実行すれば確認できます。OpenFromUrlEnabledFalse になっているとビューアーは利用できません。

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※画面は RTM の状態の時のものです。Office Web Apps であるため、若干表示されるプロパティが SP1 以降とは異なります。

有効にするには、Set-OfficeWebAppsFarm -OpenFromURLEnabled コマンドを実行します。結果として次のようになればOKです。

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※画面は SP1 適用後の画面です。

また共有フォルダーへのアクセス権限設定ですが、Everyone 読み取りに設定しておきます。Office Web Apps サーバー上に共有するのでない場合は、Office Web Apps サーバーのコンピュータ アカウントに対しても読み取り権限を付与する必要があります。

[参考] Office Web Apps Server 2013 Support Blog

注意点

あくまでもビューアーであるため、編集はできません。また、認証が必要なファイルは開けません。つまり、広く公開して構わないドキュメントのみビューアーで公開できるということです。当然、機密データの扱いには不向きです。また、インターネット環境でも使用できるため、セキュリティ リスクを考慮し、UNCパスを許可しないようマイクロソフトは推奨しています。

 

2015年4月 6日 (月)

検索に関するレポートはサイト管理者およびサイト コレクションの管理者は、サイトの設定ページから出力できます。しかし、定期的に任意の場所にCSVとして出力したい場合などは、このままでは対応できません。

そこで PowerShell を使うことで、こうした処理が行えます。Microsoft ダウンロードセンターに次のサンプル スクリプトが公開されています。

このサンプル スクリプトは署名されていないため、実行するには、PowerShellの実行ポリシーを unrestricted などに変更する必要がありますので注意しましょう。検証環境は unrestricted です。

このファイルを SharePoint 上にダウンロードし解凍たら、次のコマンドを実行します。

Import-Module <ダウンロードした AnalyzeSearchCmdlets.ps1 のパス>

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あとはコマンドを実行し、特定の月のレポートを出力します

構文は次の通りです。

Get-SPAnalyticsReports -SearchServiceApplicaion "検索サービスアプリケーション名" -OutputDirectory "ファイルの出力先パス" -WholeMonth -StartDay "月の日付"

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上記のコマンドで次の6種類のファイルが生成されます。

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たとえば、r-query-*.csv は次のような出力結果です。

2015-04-05 1-44-34

-Extractonly オプションを指定することで指定した月の1日ごとのレポートが GZファイルとして生成されます。

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検索レポートは検索サービスのデータベースの一つであるリンク ストア データベースの情報を元に生成されるため、このスクリプトはこのデータベースからいくつかの情報を取得してきています。

以上、ご参考まで。

2015年4月 5日 (日)

ご存じの方も多いかもしれませんが、これまで SharePoint Online で提供されてきたパブリックWebサイトが今後利用できなくなります。詳細は下記マイクロソフト社のサポート技術文書を参照してください。

2015年3月9日より、マイクロソフト社は新規顧客に対するパブリックWebサイト機能が停止されています。ただし、これまで利用してきいている既存ユーザーは今後2年間は、引き続きこのサービスを利用できるものの、いずれはサードパーティ ソリューションへの移行が必要となるとのことです。

上記サポート技術文書には、移行先として利用できる Microsoft Web サイト ホスティング会社として GoDaddy と Wix.com とが記載されていますが、日本国内ではどうなるのか、現時点では不明です。

SharePointベースで手軽にインターネット公開サイトが作れるというのは、よかったんですけれどね。とはいえ、色々と制約などもありましたし、デザインの変更もクセはあるものの、これがブラッシュアップしていってくれたらよかったのにと、個人的には思ってしまいますが、仕方ないですね。

 

2015年4月 4日 (土)

ちょっと前になってしまいますが、2014年11月22日より、Office Web Apps サーバーはマイクロソフト ダウンロードセンターから入手できなくなっています。

これより前にインストーラーを入手している場合は、Office Web Apps のインストーラーを無償ダウンロードできたため、Office ファイルのブラウザー表示機能が無償で利用できたのですが、これ以降はボリューム ライセンス契約下でのみダウンロードできるようになったため、事実上無償提供ではなくなっています。

とはいえ、評価目的の場合は、MSDN を契約していれば、MSDN サブスクリプションから引き続き利用可能です。