本記事は、SharePoint Server 2016 Preview を元にしています。製品版(RTM)が出るまでは、いくつか変更される可能性があるため注意してください。
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ファイル共有に関していくつか変更点があるので、整理しておきます。
ライブラリの見た目や操作性
ドキュメント ライブラリの見た目は Office 365 (SharePoint Online) と同等なメニュー表示になっています。
また、ドキュメント管理に関する処理を行うための、キーボード ショートカットもサポートされるようになります。
- 新規作成(New) … Alt + N
- 編集(Edit) … Alt + E
- アップロード(Upload) … Alt + U
- 管理(Manage) … Alt + M
- 共有(Share) … Alt + S
- 同期(Synchronization) … Alt + Y
大きなサイズのファイルのサポート
SharePoint 上にファイルをアップロードする際に、オンプレミス環境では1ファイルあたりのアップロードおよびダウンロードのサイズの上限値が 2047MB(約2GB) までしかサポートされていませんでした。 SharePoint Server 2016 では SharePoint Web アプリケーションごとに、最大ファイルサイズを自由に構成できるようになっています。
" Large file support
Previous versions of SharePoint did not support uploading or downloading files larger than 2,047 MB. SharePoint 2016 now allows you to upload or download larger files. You can configure the desired maximum file-size limit on a per-web application basis in your SharePoint farm."
[引用元] https://msdn.microsoft.com/en-us/library/mt346121(v=office.16).aspx
ということで、"本当に上限値はないの?" という点は気になりますが、現在のところドキュメント上はそうなっています。もちろん、大きなサイズのファイルのやり取りを無暗にサポートしてしまうと、ネットワークの帯域を予想以上に消費しかねません。SharePoint の制約以前に、基盤管理者の観点で、どの程度のサイズまで許可するかは決めておく必要はあります。
ファイル名の制約の緩和
これまで、SharePoint では次の場合にアップロードがブロックされていました。
- & や ~ , {, } といった文字がファイル名に含まれる
- GUIDがファイル名に含まれる
- ドット(leading dots)がファイル名に含まれる
- ファイル名が128文字以上である
SharePoint Server 2016 ではこうした制約がなくなります。ただし、ファイル名に % や # が含まれている場合は、従来通り、アップロードはブロックされます
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