2016年5月5日、日本時間 01:30AM (真夜中) より、SharePoint Server 2016 が GA (Generally Available) となったことを受け Microsoft 社のバーチャル イベントが開催されました。とはいえ、タイトルは "The Future of SharePoint " となっており、今後の SharePoint がどうなっていくのか、という話がメインです。つまり、Office 365 (SharePoint Online) での将来的なアップデート情報が中心でした。このイベントはサンフランシスコからの生中継ストリーミングだったのですが、肝心の オンプレミス SharePoint Server 2016 情報に関しては幸いなことに YouTube に収録済みの動画が公開されており、オンデマンドで閲覧できます。
本記事は下記のビデオからの要約と補足です。
- 検索 - 検索サービス アプリケーションあたり 500M アイテムまでサポート (従来の2倍)
- リスト ビューのしきい値 - SharePoint 2010 / 2013 では1リストやライブラリあたり 5,000 アイテムの壁がありましたが、事実上なくなり 5,000 アイテム以上でも基本的には問題なく利用できるようになりました。この件は下記の記載している TechNet 記事に書かれています。ただし、幾つかの条件があります。列のインデックス追加や削除をする場合は 既定で 20,000、リストやフォルダーを削除する場合は、100,000、同一ライブラリ内のフォルダー名を変更する場合は 100,000がしきい値であるようです。
- 作成できるサイトコレクションおよびサイトの数が従来の 5倍に。
- コンテンツ データベースの推奨上限値が1TB に。従来は 200GB だったため、これも 5倍。
- ファイル サイズが 10GB まで。現在、SharePoint Online は 10GB になっていますので、オンプレミスも同様にサポートされるようになります。ただし、既定値はあくまでも250MB までとなっています。とはいえ、実際にはネットワークの帯域やデータベースの成長率など考慮することが多々あるため、そう簡単に 10GB を既定値にはできないと思われます。設定を変えれば、最大は 10GB まで可能という意味ですね。従来は Max 2GB まででしたので、こちらも 5倍です。
ちなみに、TechNet サイトの "Software boundaries and limits for SharePoint Server 2016" はまだ情報がきちんと更新されておらず、ほとんどが SharePoint 2013 のままです。来週もMicrosoft 社が SharePoint に関するオンラインイベントを開催しますし、今日から GA となったため Microsoft 社の製品サポートも開始されますから、じきに情報が更新されると思われます。より正確な情報(サポートされるという意味) は TechNet 記事を待ちたいところです。
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