2016年9月

2016年9月15日 (木)

SharePoint 2016 を使って検索クロールを実施すると sitemaster で始まる URLがエラーとして、次のスクリーンショットのようにログに記録されます。しかし、このようなURLは登録した覚えがない。

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これは何かというと、SharePoint 2016 から新たに追加された "Fast Site Collection Creation" 機能が利用するサイトコレクションのテンプレート用のURLです。この機能はサイトコレクションの作成処理を早くするための新機能です。OneDrive (旧 個人用サイト) のサイトコレクション作成にはこの機能が内部的に使われており、そのためのテンプレートがあらかじめ用意されています。そのため、サーバー全体管理サイトからアクセスすると OneDrive サイトの一覧にこのURLがあることが分かります。

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以上のことから、このエラーは無視してかまわないエラーです。

2016年9月14日 (水)

第一弾としては2016年3月にOffice 365 の新たなアクティビティ レポートがロールアウトされましたが、また新しくなります。旧利用レポートのほとんどは新しい管理センターに移行されているとのこと。

New Udage reports for SharePoint Online,
OneDrive for Business and Exhange Online [Office Blog]

 

具体的には Office Blog の表題通り、次の3つの利用状況レポートが提供されます。

  • SharePoint Online
  • OneDrive for Business
  • Exchange  Online

詳細は Office Blog に記載されているため、ここでは概要を整理します。

SharePoint Online

ユーザーがどの程度、ファイルを格納したり共有したりしているかを確認できます。作成・編集、削除、内部共有、外部共有の各アクティビティごとにグラフを表示します。ユーザーごとのファイルに対するアクティビティを確認できます。他にも、どのユーザーがドキュメントをローカルマシンに同期しているか、また内部または外部共有しているかなどを確認できる。将来的にはページ訪問(Page Visits)などの追加アクションも確認できるようになるとのことですが、あくまでファイル共有を中心としたアクティビティのみであり、リストに関しては詳細なアクティビティログは無い模様。

New-usage-reports-for-SharePoint-OneDrive-and-Exchange-1

OneDrive for Business

 全体のどの程度のユーザーが OneDrive を使っているかだけでなく、どのユーザーが OneDrive を使っていて、ローカル マシンにファイルを同期しているかなども確認できるようです。

Exchange Online

 メールボックスの利用状況レポートでは、どの程度のアイテムが各ユーザーのメールボックスに格納されているか、またどの程度までストレージ容量が使われているかなどを確認できるようになります。ユーザーごとの使用容量を手早く確認したいというニーズは少なからずあったため、これは朗報です。

New-usage-reports-for-SharePoint-OneDrive-and-Exchange-3

今後について

数ヶ月以内に Office 365 グループ、Yammer グループなどに関するレポートも追加する予定であるとのこと。 地域ごとまたは部署ごとといった、より柔軟な切り口での分析を行えるよう Office 365 用のPower BI のコンテンツ パックへの期待が高まっているのは Microsoft としては把握しており、この秋以降にロールアウトを開始できるようにする予定になっているそうです。個人的には Power BI を使った分析がやはり一番期待しているところです。なお、秋のプランには、利用状況データにプログラムからアクセスできるよう新たな公開 APIの提供も含まれるということで、AvePoint 社などの SharePoint に関するレポート ツールを持っているところは機能がアップデートされることになるのではないでしょうか。